ぐるり信越の旅　（１）トンネルを抜けると、そこは白馬であった

2015/05/02 - 2015/05/02

最近のツーリングはぬるめのコース設定ばかりなので（結果はともかく）、ハードなコースを走ってみることにした。
スタートは長野駅から。善光寺をちょろりとのぞいて、戸隠へ。ネットで見ると比較的登りやすいようなことが書いてあったが、激坂続き。何度か太ももがつりそうになった。
戸隠から一度一気に下り、またきつい峠を越えて白馬村へ。宿泊は南小谷駅近くの「民宿しみず」。
走行距離は74.3kmだった。

エリア 戸隠・鬼無里(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

北陸新幹線「かがやき」に初乗車。
繁忙期は自転車が迷惑になることがあるが、かがやきは全席指定なのでデッキにおいてもそれほど迷惑ではなかろうという算段だった。実際は、座席間隔が従来の車両より広いようで、一番後ろの座席裏のスペースに簡単に入れることができた。
完全に満席で、立席（りっせき）特急券まで出ていたようで、デッキにも幾人か若い人たちがいた。
シートも快適で、非常に快適に過ごすことができた。

まずは善光寺。スルーしようかとも思ったが、前立観音のご開帳は7年に1度ということなのでのぞいてみることにした。

驚くほどの人の数。列に並ぶと1時間ぐらいはかかるらしい。
警備員の人が「こちらの列は回向柱に触るだけですから！」と身もふたもない呼びかけをしていたので、心置きなくスルーして、写真だけ撮ることにした。

アリバイ写真。
この後、9:40ごろ、本格的にスタート。

今日の目的地は南小谷駅付近で、まっすぐに行けば50キロ程度。早く着きすぎるので、戸隠を経由して白馬村を目指すことにした。
ネットで事前に調べたコースは、「緩やかな上り坂」的なことが書いてあったが、10％を越える勾配がちょくちょく現れるかなりの急坂。自転車乗りの人は見栄を張って急な坂もたいしたことない風に書いていたりすることが多いが、まさにそんな感じ。
それでも頑張って、お昼前に戸隠に到着。
お昼は戸隠の入り口辺りにあった「そば処よつかど」。量も多く値段も良心的でおいしいそばだった。ちょっと水切りが悪がったのが残念。
食後、休憩がてらすぐ近くの戸隠神社宝光社へ。

宝光社 寺・神社・教会

男坂、女坂があって男坂の方はかなり強烈。
途中で太ももがつりそうになった。

かなり凝った彫刻。

一木造りっぽい。

戸隠から一度下って、また急な坂が始まる。
そこを登り切ったところが大望峠。
まだ雪が残る北アルプスを眺めると、疲れが一気に吹き飛ぶ気分だった。

大望峠 自然・景勝地

記念写真など。
ここからまた一気に下ると、鬼無里の町に出る。不思議な情緒のある町で、隠れ里という趣。鬼女伝説が生まれたのもなんとなく分かるような気がした。
道の駅ならぬ「旅の駅」という施設があり、その向かいにあった「鬼無里ふるさと資料館」に入ってみた。
中には京都の祇園祭を彷彿とさせるような巨大な屋台があり驚いた。
聞けば、明日のお祭りでこの屋台が実際に登場するという。1日予定を間違えたなぁとちょっと後悔した。

鬼無里を抜けて少し進むと、奥裾花渓谷との分かれ道のところで、まさかの国道通行止め。
昨年の地震の土砂崩れのため道路がふさがっていた。
さいわい、少し戻ると迂回路があったが、いささか案内が分かりにくく、自動車の人もかなりたくさん同じようなコースを辿っていた。

そしてまた上り。
いい加減うんざりしてきたところに、愛想のないトンネルがあった。
そこを抜けると、目の前に白馬があった。

白沢峠展望台 名所・史跡

白沢洞門というらしい。

人気スポットのようで、車など多く、あまりゆっくり写真を撮るという感じではなかった。

白沢峠からはほとんど下りだけ。途中は崖崩れを起こした場所も多く、まだまだ復旧途中だった。

それでも水は美しく、生き残った木々は鮮やかだった。

道は白馬駅のすぐそばから、国道148号線に合流する。姫川に沿ってはしるこの道はかつての千国街道であり、塩の道とも呼ばれている。
現在の国道に沿って古道もかなり残っているようだが、自転車で走れるような道ではない場所が多いようで、素直に国道を走った。

民宿のすぐ隣にあった巨石。

食泊は「民宿しみず」。質素な宿でアメニティなどは何もなく、お酒も自分で調達する、国道沿の山小屋という感じ。居心地は非常に良かった。

民宿しみず 宿・ホテル