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震災以来行かねばと思いながらためらいもあった。被災地を見ることや物見遊山的になることを避けたいと思ってきた。<br />しかしいくことが復興につながり、福島の人たちの元気になればと思ってやっと決めた。<br />福島は観光パンフレットであふれかえっていたし、みんな笑顔で歓迎してくれた。ただ磐梯や阿武隈のほうだけで、もっと厳しい地区には入らなかったから、現実の一端しか知りえていないのは確かだが。<br /><br />飛行機だと家からおよそ3時間で福島に着く。「こんなに近かったんだ」という思いを改めて感じる。レンタカーで東北道をさかのぼって、浄土平におもむく。それも2時間とかからない。山には雪がたくさん残っているものの、折からの暖かさで、盛んに雪解けが始まっている。<br />今回のテーマは福島の自然を歩くということで、手近なトレッキングコースをビジターセンターで教えてもらう。吾妻山が噴火注意ということで、通行止めのところもあり、コースはいくつか制限されているものの、小吾妻富士や浄土平の湿原は見事だ。夏がいちばんいいのかもしれないが、雲一つない青空と残雪と雪解けの清流が、よくマッチングしていて、自然かくありなんと、あたりを凌駕しているかのごとく迫ってくる。<br />仁田沼のミズバショウもカタクリの花も、今を盛りとおのれの姿を顕示しているかのようだった。<br /><br />この晩は土湯温泉の「辰巳屋山荘・里の湯」に泊まる。独特の宿だったが、これはまたクチコミで書いてみたい。<br />あくる日は裏磐梯の方へ廻る。かの有名な五色沼を踏破する。五色沼というのは、その名前の沼があるのでなく、毘沙門沼・赤沼・深泥沼など7つほどの沼を総称した沼を指す。名のいわれは、それぞれの沼が水質や太陽のかげんで、微妙に色が違うところからきたらしい。<br />雪解け径をぬうようにして歩いていると、突然青色や緑色をした沼が現れる。まさに五色沼。「今まで多くのカレンダーを飾ってきたに違いない」と思ってしまうほどの優雅さをたたえている。<br />レンゲ沼の方にも回る。ここはまだ湖面にも雪が残るというすざましさ。コースも雪に埋もれて、どう歩けばいいのかさえ定かでない。<br />かたや猪苗代湖は、早や春のよそおい。この日は磐梯熱海温泉に宿をとる。ここもいい宿だったが、これもクチコミに。<br /><br />最後の日は、またまた磐梯の方へ向かって、今度は桜見物。大阪より一か月ほど遅い桜が今や満開。それでも地元の人は「今年は早い・・」と、TV局も取材にくるほど。よく知られた三春滝桜はもっと早かったようで寄るのはやめにした。<br />逆に猪苗代ハーブ園の菜の花畑は5月にはいってからということで、あの雄大な景色はまだ見られなかった。<br />一転阿武隈の方へ向かう。これもよく知られたあぶくま洞。小学校の社会で出てきたなぁ。<br />しかし正直鍾乳洞としての規模はさほど大きくない。私が知る限り南大東島の星野洞が日本最大ではないだろうか。<br /><br />福島元気なり。人々も元気なり。訪れることが少しでもこれからの活性化になるのなら、また行くべしと思った。<br />宿の人が「大阪では風評はどんなもんですか」と聞かれたのが印象的だった。<br />ちなみに歩くということで、3日間とも歩数計が15000歩を超えた旅であった。

遅ればせながらやっと福島へ。

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2015/04/26 - 2015/04/28

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ごん太2

ごん太2さん

震災以来行かねばと思いながらためらいもあった。被災地を見ることや物見遊山的になることを避けたいと思ってきた。
しかしいくことが復興につながり、福島の人たちの元気になればと思ってやっと決めた。
福島は観光パンフレットであふれかえっていたし、みんな笑顔で歓迎してくれた。ただ磐梯や阿武隈のほうだけで、もっと厳しい地区には入らなかったから、現実の一端しか知りえていないのは確かだが。

飛行機だと家からおよそ3時間で福島に着く。「こんなに近かったんだ」という思いを改めて感じる。レンタカーで東北道をさかのぼって、浄土平におもむく。それも2時間とかからない。山には雪がたくさん残っているものの、折からの暖かさで、盛んに雪解けが始まっている。
今回のテーマは福島の自然を歩くということで、手近なトレッキングコースをビジターセンターで教えてもらう。吾妻山が噴火注意ということで、通行止めのところもあり、コースはいくつか制限されているものの、小吾妻富士や浄土平の湿原は見事だ。夏がいちばんいいのかもしれないが、雲一つない青空と残雪と雪解けの清流が、よくマッチングしていて、自然かくありなんと、あたりを凌駕しているかのごとく迫ってくる。
仁田沼のミズバショウもカタクリの花も、今を盛りとおのれの姿を顕示しているかのようだった。

この晩は土湯温泉の「辰巳屋山荘・里の湯」に泊まる。独特の宿だったが、これはまたクチコミで書いてみたい。
あくる日は裏磐梯の方へ廻る。かの有名な五色沼を踏破する。五色沼というのは、その名前の沼があるのでなく、毘沙門沼・赤沼・深泥沼など7つほどの沼を総称した沼を指す。名のいわれは、それぞれの沼が水質や太陽のかげんで、微妙に色が違うところからきたらしい。
雪解け径をぬうようにして歩いていると、突然青色や緑色をした沼が現れる。まさに五色沼。「今まで多くのカレンダーを飾ってきたに違いない」と思ってしまうほどの優雅さをたたえている。
レンゲ沼の方にも回る。ここはまだ湖面にも雪が残るというすざましさ。コースも雪に埋もれて、どう歩けばいいのかさえ定かでない。
かたや猪苗代湖は、早や春のよそおい。この日は磐梯熱海温泉に宿をとる。ここもいい宿だったが、これもクチコミに。

最後の日は、またまた磐梯の方へ向かって、今度は桜見物。大阪より一か月ほど遅い桜が今や満開。それでも地元の人は「今年は早い・・」と、TV局も取材にくるほど。よく知られた三春滝桜はもっと早かったようで寄るのはやめにした。
逆に猪苗代ハーブ園の菜の花畑は5月にはいってからということで、あの雄大な景色はまだ見られなかった。
一転阿武隈の方へ向かう。これもよく知られたあぶくま洞。小学校の社会で出てきたなぁ。
しかし正直鍾乳洞としての規模はさほど大きくない。私が知る限り南大東島の星野洞が日本最大ではないだろうか。

福島元気なり。人々も元気なり。訪れることが少しでもこれからの活性化になるのなら、また行くべしと思った。
宿の人が「大阪では風評はどんなもんですか」と聞かれたのが印象的だった。
ちなみに歩くということで、3日間とも歩数計が15000歩を超えた旅であった。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー ANAグループ 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
じゃらん

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