喜多方「しだれ桜散歩道」を訪ねて（福島）

2015/04/26 - 2015/04/26

かつて喜多方から熱塩まで日中線という鉄道が走っていました。

昭和59年に廃止になった後、線路跡に枝垂れ桜が植樹され、今では見事な桜道になっています。

この旅行記では、東北新幹線と磐越西線の車窓風景、喜多方のしだれ桜散歩道を紹介します。

エリア 喜多方(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

水を張った田んぼ

東北新幹線那須付近の車窓です。

もうすぐ田植えの時期

新緑が始まっています

郡山から磐越西線に乗り換え、磐梯熱海付近の風景です。

旧中山宿駅

磐梯熱海駅を過ぎ、左側の車窓に旧中山宿駅が見えます。

平成9年まで急坂を登るため、スイッチバックの駅として使われていました。

沼上発電所と豪快に流れる滝

中山宿駅を過ぎ、トンネルを越えると右側に見えます。

明治32年に完成した沼上発電所は、猪苗代湖から流れる安積疎水の落差を利用した水力発電です。この発電所により、郡山に紡績産業が発展しました。

発電所の隣には落差約40mの安積疎水の滝が見えます。

川桁駅

標高が高いので、桜が咲いています。

昔、沼尻で採掘された硫黄鉱石を川桁駅まで輸送する沼尻軽便鉄道が走っていたところです。

磐梯山

猪苗代駅付近から見える磐梯山です。

コブシの花

山の中にコブシの花が点々と咲いています。

何、これ特急かな〜

磐梯町駅では、郡山行の快速「あいづ」とすれ違います。

飯豊連峰

やがて会津若松に向かって下り坂となり、飯豊連峰が見えてきます。

綺麗な菜の花畑を通ります

石積みの取水口

東長原駅の手前で、猪苗代第4発電所取水口が見えます。

石積みなので古いものです。

濃紺の川

取水堰の水面が濃紺です。

白と緑の碍子

色の違いは何かを識別しているのかな？

会津若松駅の扇形車庫

SL時代に活躍した扇形車庫と転車台が今も残され、使われています。

会津若松駅

会津鉄道、磐越西線を走るディーゼルカーがいます。

喜多方行き

会津若松から喜多方行きに乗り換えます。

喜多方の案内図

喜多方と言えば、ラーメンと蔵の町。

今日は枝垂れ桜が見頃の「しだれ桜散歩道」を歩きます。

駅前にある石積みの蔵

しだれ桜散歩道

ここは国鉄日中線（にっちゅうせん）が喜多方〜熱塩まで走っていたところで、昭和59年に廃止されました。

廃線跡は自転車歩行者道となり、昭和63年に「しだれ桜」が植樹されました。

しだれ桜散歩道を出発

日曜日なので、花見客が大勢訪れています。

樹齢37年になった枝垂れ桜が約3km続きます。

見事な枝垂れ桜

みんな上を見ながら歩いています

しだれ桜散歩道の案内板

腕木式信号機が「前に進め」になっています。

青空に映える枝垂れ桜

飯豊連峰が見えます

ＳＬ

C11形蒸気機関車です。

昭和40年代後半の学生時代に日中線を訪れた時、C11が旅客列車をけん引していました。
日中線という名前なのに、朝と夕方しか走らない路線でした（笑）

路線名は熱塩の先にある日中温泉から名付けられています。

レンガ造りの煙突

「しだれ桜散歩道」を途中から離れ、蔵座敷の甲斐本家を訪れます。

レンガ造りの煙突があり、造り酒屋だったところです。

甲斐本家の内部

甲斐本家の蔵は、大正6年から12年まで7年かけて完成されました。

ここには、座敷蔵、住宅店蔵、醤油蔵と当時の暮らしが伺える日常用品が展示されています。

昨年は一般公開を中止していましたが、2015年は4/11〜11/26期間限定で公開しています。

飾りのある洒落たNCRのレジスター

醤油蔵に展示されています。

とっくり

昔、醤油と酒を入れたとっくりです。

住宅店蔵

お庭からの眺めです。

歪みのある昔の窓ガラス

風情のある塀（内側）

座敷蔵

１階の座敷は上段の間と次の間に分かれています。

ハナミズキ

ハナミズキが似合う蔵屋敷

ビクターの犬

甲斐本家の向かいの家になぜか飾られています。

店蔵

表のふれあい通りからの眺めです。

曲線美が素晴らしい階段

店蔵に入ると、らせん状の吊り階段があります。

こんな階段ははじめて見ました。

蔵の窓

銅板で作られているようです。

喜多方ラーメン

お昼になったので、甲斐本家から近い「ひさじ屋」に入ります。

喜多方ラーメン

コクのある醤油味のラーメンです。

麺だけでなく、チャーシューが美味しかったです。

造り酒屋

ここは「峰の雪」酒造です。

喜多方は造り酒屋が多いところで、レンガ造りの煙突が目印になります。

飯豊連峰が美しい「しだれ桜散歩道」

ふれあい通りを少し歩き、しだれ桜散歩道に戻ります。

飯豊の山も見ながら歩きます

枝垂れ桜からちょっと顔を出す山々

八重の枝垂れ桜もあります

喜多方の里山風景

しだれ桜散歩道の終点

散歩道の入口から3kmのところです。

この先はしだれ桜がありませんが、日中線跡が続いています。

次の旅行記では、会津ほまれ酒造見学、喜多方街歩き、しだれ桜の帰り道へと続きます。