2014/12/20 - 2015/01/01
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勉三さん
初めての北インド13日間に中年独り旅してきました。
今回はインド鉄道を体験しましたので、ご紹介致します。
今回の旅行で乗車したインド鉄道
「Train No.12015 Ajmer Shatabdi Express NewDelhi→Jaipur」
「Train No.12035 JAIPUR AGRA FORT Shatabdi Express Jaipur→AGRA FORT」
「Train No.14211 Intercity Express Agra Cant→NewDelhi」
「Train No.12560 Shiv Ganga Express NEW DELHI→MANDUADIH(ヴァラナシ)」
「Train No 12301 Kolkata Rajdhani Express HOWRAH(コルカタ)→NEW DELHI」
使用クラス
Shatabdi Express:EC(エアコン付1等座席車)
他 :1AC(エアコン付1等寝台車)
手配
cleartripによる自力手配
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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インド到着3日目いよいよ、ここニューデリー駅から北インド周遊鉄道旅が始まります、実はインドは準戦時体制下であり駅、橋、貨物列車などの撮影は禁止で、この撮影直後インド人の人から注意されました。
注意直後「俺は駅員だチケット見せなさい」と言われましたが、どうみても普通のオッサン、これが有名な「インチキツアー旅行会社」の奴かと思い、シカト決めてそのままホームへ向かいました、このオッサン何か喚いてましたが、ホームに入ったらどこかへ消えていました。
先人の言いつけどおり、この手の人間には無視が1番効果的だと思いましたが、以後撮影はこっそり、スマホメインで行いました。
あとホームに出る前に荷物は空港みたいなX線検査を受けますが、連絡橋を通るとそのままホームに出れるので意味が無いと思うのですが、ここは流石いい加減なインドという事ですね。
参考までにホームには「プラットホームチケット(2時間有効?5ルピー)」が必要で、結構抜き打ち的に検査しており4回はその光景を見かけました、違反したら500ルピーです。
尚列車に乗る人や降りた人は必要ありません。 -
ニューデリー→ジャイプール間の写真は撮りわすれました、この列車はジャイプールからアグラ(フォート駅)行きのJAIPUR AGRA FORT Shatabdi Expressです。
これに乗ってジャイプールからアグラへ向かいました。 -
デラックスエアコン座席車です、シャダブディ急行は他にエアコン座席車があり、全車AC付きです。
違いは2−2配列か2−3配列の違いです。 -
普通AC座席車よりはゆとりがあります。
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シャダブディ急行には食事が付きます、サービスというよりIRCTCによるケータリングサービスでちゃんと料金に加算されています。
試しにノンベジで予約しておきました、このコロッケみたいな食べ物、美味しかったです。 -
食事の他「rail neer」という飲料水(ミネラルウォーターではない)、パインジュース、そして紅茶とお菓子も付きます。
座席で熱々の紅茶を飲みながらの旅も良いものです、ちなみにカップはちゃんとした陶器です。(JRのグリーン車でも無いサービスです、JR見習え!) -
昼間列車では最速達列車なのですが、あいにくの霧で徐行運転、もちろん2時間遅れました。
前日乗車したアジメール行のシャダブディ急行もジャイプールに3時間遅れで到着しました、乾季の北インドは旅行しやすいですが、寒気に伴う霧が多発しますので要注意ですね。 -
アグラ到着して1泊後、1回デリーに戻ります、初めての【ごく普通の】急行列車、インターシティ急行です。
実はこの時発車時刻30分前に突如ラージダニ急行が入ってきて、アレ?と思いましたが、10分前に出発しました。
しかし5分前になっても入って来ない、でも表示版は変更もなし、嫌な予感がしました、そして発車1分前に隣のホームに列車が入ってきて行き先が「アグラーデリー」とありさらに「14211」という数字が見えました、つまり僕の乗車する便の番号、そしてすぐにこのホームにも列車が入ってきて行き先が「ジャイプール」とありました、直後放送で「ホーム変更」の案内が・・・
この時双方のプラットホームで怒涛の民族移動が行われ、発車時刻変更もあなかったので皆んな焦る焦る、白人系の旅行者はここでは書けないスラングで吼えていました。
結局双方の列車共30分〜45分遅れで出発でしたが・・・
流石インド、列車の旅侮れないぜ。 -
この便で1AC利用者は僕一人、この車両はHA1という号車で1ACと2TireACの混合車両でした。
2TireACには2〜3名の利用者がいました。
1ACは事前に予約をして、チケットステータスが「Confirmed」でも、どの個室なのかはわかりません、シャダブディ急行はちゃんと座席まで決まってましたが、1ACは当日車掌さんから聞くか、入り口のチャート表見ないとわかりません、そしてこの列車そのチャートが無いので車掌さんに確認したところ。
「君一人なので好きなところ使ってよ、毛布とか後で持ってくるから」と眠たそうに案内してくれました。
というわけで4人用の個室を独占です -
片方座席、片方寝台、なんという贅沢なのでしょう!
これで1214ルピー(2428円)。
尚座席車は出発時はガラガラでしたが、途中で人が増えほぼ満員、寝台は1ACも2ACも合計4〜5人、まぁ早朝出発、午前10時到着で寝台使うような人って普通はいませんよね。
しかしこの日寝台客は勝ち組になりました、何故なら5時間遅れの到着でした。
でも普通の旅行者やツアーではアグラからデリーは車利用が多いので、鉄道で移動する方が変わり者かもしれませんね。 -
デリーに5時間遅れで到着して、18時55分発のヴァラナシ(MANDUADIH)行き
「Shiv Ganga Express」号が3時間の乗り継ぎと思いきや、すでにReschedule(出発時刻変更)表示で20時45分となったので、荷物を預けてコンノートプレイスで以前TVで紹介されたレストラン「ヴェーダ」で食事して、戻ってきました、それでも時間があったので荷物をピックアップして、アジメール口方面にエグゼグティブラウンジを見つけましたので利用しました、1分で10ルピー1時間で600ルピーでしたが、中はソファーやスナックコーナーがあり、スナックは有料というシミッたれた内容でしたが、喧騒を離れ綺麗なトイレもあるので時間つぶしには良い所です、しかもセキュリティも高くチェックイン時カードが渡されるのでこれで出入りします、つまり出入り自由なのです。
さて時間となり12番線に行ってみるとヴァラナシ行きのシヴ・ガンガ急行が入っていました。 -
多分「ニューデリー→マンダワディ」と書かれていると思います。
シヴ・ガンガ急行はニューデリーを出てヴァラナシ(カント)駅手前で運転が終了しますので注意が必要です。 -
同じ1ACでもインターシティ急行の1ACと比べ、綺麗で明るく防虫剤の臭いも無いのでホッとしました。
しかもカーペットも敷いてありました。
同室者は若い兄ちゃんでした、軽い会話した程度であとはそれぞれスマホを弄っていました、尚列車にはフリーwifiがあり、アテンダントの兄ちゃんに頼めば、パスワードを教えてくれました。 -
一晩明けて、Allahabad Junction駅到着です。
本来は午前3時45分に到着しているはずなのですが、この時点で2時間〜3時間遅れています。
Shiv Ganga急行は「SuperFast」に属しているのでラージダニ急行並みに速達運行のはずなのですが、まぁインドですからこれも想定内なのです。 -
この列車にはパントリー車が連結されており、食事が【有料で】提供されます、しかし前日の夜はレストランで食べ過ぎて朝食のみオーダーしました。
味は普通です、でも同室の兄ちゃん前日美味しそうな臭いのするビリヤーニとカレーを食べていました、無理してでも食べればよかったかもしれません。 -
ボケェ〜と車窓を見ていたら「ミスタル、そろそろ着くぜ」と同室の兄ちゃんが教えてくれました、この若い兄ちゃん結構良い身なりでした、インド人らしからぬビシッ!とした黒のスーツ、金のネックレス、そして時計もチラ見でしたが、どうみてもロ▲ックス!前日はコート着てたので気がつきませんでしたが・・・・
そしてお昼ごろ終点のヴァラナシ・マンダワディ駅に到着しました。
定刻なら7時20分、到着時は12時近く出発時刻が1時間半から2時間遅れを差し引いても3時間は遅れています。
まぁインドですから・・・ -
マンダワディ駅から沢山のオートリクシャやタクシーの客引きを回避し、約1時間弱かけてヴァラナシ・カント駅まで歩きました、その間も来るわ来るわオートリクシャ、サイクルリクシャ、果てはトラック、大八車まで「ヘイ!ジャパニ500ルピーでどうだ!」となんで大八車の爺ぃまで、しかも沢山の荷物積んでるし・・・で、なんで皆んないきなり500ルピーからなの?
考えれば、凄い目立つ、同じ方向に向かう多くのインド人に混ざり、唯一のバックパック背負った、どうみても「中年のジャパニ」・・・
お願い、そっとしておいてと心の中で叫んでいました。 -
怒涛の3日間のヴァラナシ滞在を終え、空路という反則技(しかもプロペラ機)でコルカタへジャンプして1泊、翌日サダルストリートで伝説の聖地「ホテルパラゴン」を見て、ついでにカーリー寺院でヤギさんの首が飛ばされるというショッキングなシーンを見て卒倒しつつ、司祭と名乗る人から祝福と旅の安全とご丁寧に僕の両親と弟と妹の幸せまでをカーリー様へ祈ってもらいました。(あとで1000ルピーをドネイションする羽目になりましたが)
さて最終走者は1番乗りたかった「ラージダニ急行」、平日は16時ごろの出発ですが、休日は14時05分発、入線は13時25分頃定時に入ってきました。
写真はコルカタ・ハウラー駅です、ハウラー橋のすぐ近くにあり、またフェリー乗り場も近くにあります。
デリーとは違い、コルカタは穏やかな初夏のような気持ちの良い気候でした。 -
ラージダニ急行
ヒンディ語と多分ベンガル語ではないでしょうか。 -
コルカタ・ラージダニ急行
-
やっぱり綺麗な1ACです。
1ACは2両連結です、他には2ACと3ACだけで、全車両AC車です。
他にはパントリー車も連結しております。
1ACは最後部に位置し、1AC2両の次にパントリー車があり後は2AC、3ACとなっています。
コルカタから2つ目のMadhupur Junction駅までは僕一人でした。 -
デリーまで約19時間の旅
買い込みました!
マンゴージュース、これ本当に美味しい!
あとスナック類もインドらしくスパイシーで美味しく、ポリポリやってました。 -
定時に出発!
1つ目も定刻に到着、さすがインド鉄道の誇るラージダニ急行、今旅行で唯一の定時運行です。
このまま定時でいけば午前10時にはニューデリーに到着して、お昼にはホテルに着いて、午後は目一杯デリーをほっつき歩こうと考えてました。 -
ベンガルに沈む夕陽・・・
1ACの利点は個室と通路だけなので、反対側の景色も楽しめます、これが今回1ACにこだわった理由です、2ACや3ACですと反対側にも通路に沿って寝台があるので、ゆったりと景色が楽しめません。 -
夕食前に1回おやつが出ました。
サンドイッチと紅茶、英国伝統のアフタヌーンティーというところでしょうか。 -
Madhupur Junction駅からまたまた身なりの良い年配の方が乗車してきて、軽く挨拶、商売をしていると言ってました。
夕食が始まり、最初は薄いコーンスープとサモサです。 -
メインはチキンカレーと豆カレー、そして炒めご飯とチャパティです。
味は美味しい!
ちなみに窓側にはテーブルがありますが、上段利用の通路側に座っている方はどうやって食事をするのか?
インド鉄道抜かりはありません、ちゃんと折りたたみ式テーブルが用意されています。 -
一晩明けて、午前6時がすぎたところ、残すところあと4時間で鉄道旅行が終わります、ちょうどAllahabad Junction駅を出たところです。
えっ!Allahabad Junction?んな馬鹿な!
しかも最後の停車駅Kanpur Centralは午前4時53分頃の出発で予定どおりなら列車はラストスパートで他の格下列車を蹴散らしながら(冗談ですが)ニューデリーへ爆走しているはずでした。
ちなみにAllahabad Junctionはヴァラナシのムガールサライ駅の次の駅で、午前3時ごろには出ている駅でした、つまり6時の時点で全行程の半分と少ししか進んでいないわけで、この時点で・・・
「おはよう!どうやら4時間は遅れているみたいだね」
と上段に寝ていたおじさんが起きて言いました、さらに「俺の感では多分もっと遅れるから、俺はまた寝るので朝食はかまわず食べててくれ」と言いそのまま寝てしまいました。 -
朝配られた「ヒンドゥスタンタイムズ朝刊」では、大きな見出しで「北インド強烈な寒波とそれに伴う濃霧」と出ていて、その下に「鉄道はデリー パトナー コルカタルート、12時間〜最大30時間遅れ!」とあり、記事には遅れている列車の便名と名前が出ていました。
この朝刊では数日前乗車したShiv Ganga Expressがデリー行、ヴァラナシ行共に12時間遅れと出ていました。
結局霧が晴れても、今度は乱れたダイヤのおかげで列車の大渋滞が発生し、どんどん遅れていきました、あまりの遅れだったので急遽お昼ご飯が出されました、多分間に合わせで作ったんでしょうが、味は美味しかったです。 -
まさかこの列車で2回も夕陽を拝むとは・・・
でも鉄道好きな僕にしてみれば、楽しい誤算でしたが、本当に予定を入れてなくて良かったと思います。
もしこの日に帰国を予定していれば、詰んでいたかもしれません。 -
結局10時間遅れの20時45分にニューデリー駅に到着しました。
ラージダニ急行でも10時間遅れる時があるんですね、しかしラージダニ急行だったからこそ、10時間遅れで済んだんだと同室のおじさんは言ってました、そして「ハッピーニューイヤー」と言ってポーター(荷物運び)と一緒に下車していきました。
何はともあれ、終わったんだな・・・と一抹の寂しさを覚えました。
翌日は家庭訪問ツアーして、2日後には帰国です。 -
おじさんが去った後、上段寝台を畳み写真を1枚撮りました。
やっぱり綺麗だわ・・・
参考までにトイレですが、インド式(和式)とウェスタン式(洋式)共に垂れ流し式とはいえ結構綺麗でした、それもそのはずで汚れていたら小まめに掃除していましたし、停車する度に清掃員が水で掃除していました、これもラージダニ急行なんだからでしょうか・・
でも結局全行程を振り返り、シャダブディ急行は別として日本人観光客が乗っている姿は見ませんでした、やはり主流は飛行機なのでしょうね。 -
帰国前日の夕方、最後にもう1回ニューデリー駅に行きました。
写真はパハールガンジ側です。 -
こっそり撮影しました。
実は結構みんなスマホで撮影しています、しかしあからさまにカメラを出すとやはり怒られます、駅には警察官がこん棒持って徘徊しています。
多分スマホで撮影しているのもわかっているのかもしれません、ただカメラを出すと取り締まりするのでしょう、しかし地下鉄は容赦なくスマホでも撮影しているのがバレると捕まります、事実白人系旅行者がエアポートメトロをスマホで撮影したら、速攻警備員が飛んできてスマホをチェックされているのを見かけました。
インドってややこしい・・・ -
エアコン無し3段寝台車(スリーパークラス)。
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エアコンなし3段寝台(スリーパー)って、ユーチューブとかでは結構、失礼な言い方すると「汚い」という感じでしたが、実際に見てみると綺麗でした、特に床にはゴミが落ちていなかったです。
最後に鉄道を利用する時は、計画に余裕を持ち決して帰国とか重要な予定は外した方が良いと痛感しました。
飛行機使えばヴァラナシかコルカタ、デリーにもう1泊できたかもしれません、鉄道で旅行するって実は仕事持ちの人間にしてみれば贅沢なのかもしれませんね・・・
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