2015/04/06 - 2015/04/06
120位(同エリア389件中)
まりも母さん
2015年4月 桜のシーズンですが、今年は雨や曇りの日が多く、
晴天のお花見が難しい年となってしまいました。
そこで、桜がダメなら他の花でも・・・とダンナが見つけてきた情報で、栃木県茂木町の焼森山にある三椏(ミツマタ)の群生地へ出かけてみました。
あまり人も来なそうな山中、杉林の中に、たくさんの三椏が咲いていました。
谷になった場所を埋め尽くす、淡い黄色の丸い花は、
見た事のない不思議な景色で、幻想的な雰囲気に包まれていました。
ほのかな甘い香りを漂わせ、静かに そこにありました。
すばらしい空間を体験し、その後は、少し 桜の景色を探してみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
栃木県茂木町に三椏の群生地がある、と見つけてくれたのはダンナです。
多分、バードウォッチングに良さそうな森林公園やハイキングの出来る低山を探していて、その情報を見つけたのだと思います。
丁度、今が見頃だと言うので、今週もちょっと早起きして出かけました。
場所は、焼森山(やけもりさん)という 標高420mの山の中です。
登山コースや林道もあるようですが、車で通るには、道が狭かったり、群生地はとてもわかりにくい場所だという事です。
開花情報とアクセス案内は、茂木町ではなく「いい里 さかがわ館」という農産物直売所の情報が詳しくて良いです。
いい里さかがわ館webサイト
http://sakagawakan.com/index.html
まず、さかがわ館を目指して行きました。
群生地はわかりにくいとの事で、スタッフの方に聞いてみたら、案内のマップが品切れになってしまったそうで、口頭で行き方を教えてくれたのですが・・・。
なんだか、良く判らない・・・。
と、掲示板に1枚だけ貼ってあるのを見つけ、スマホでその地図を撮影しました。
マップの指示通りに向かいましたが、やっぱ、口頭での説明だけだったら、土地勘無くて迷っていたと思う・・・。
途中からは、未舗装の林道です。 -
マップに駐車場として書かれた場所です。車で行かれるのはここまで。
茂木町が 群生地へのアクセスとして 手書きマップのpdfで紹介しているルートは、実はかなり狭い林道だそうです。
距離的には さかがわ館から約6キロで 最短なのかもしれませんが、
すれ違いの出来ない狭い道で、対向車(群生地から戻ろうとする車が来る可能性が一番大きいです)が来たら、どうしようもない箇所がほとんどだとか・・・。
さかがわ館で教えてもらったルートは迂回路で 距離は少し長くなるそうですが(1キロ位)すれ違いができない程狭い道は無いそうなので、私たちはそちらの迂回路でアクセスしました。
(最終的に到着する駐車場は同じです) -
駐車場には車が、5.6台停まっていました。
この先の林道の入り口にはロープが張ってあるので、ここからは徒歩です。
杉林の中の緩い登り坂 -
駐車場から三椏の群生地までは大体300m
林道の左側に、その場所が見えました。
この写真の時間が9時15分頃。
林の中に筋状に日が射し、黄色っぽい三椏の花をスポットのように照らしています。 -
見たことのない不思議な景色。
しばし、その景色に見とれます。
先ほど、さかがわ館で会ったおじさんたちは 既に撮影を終えて戻って来たカメラが趣味の方たちでした。
今朝は前日の雨もあり、早い時間には朝霧が立ちこめ、まっすぐな光が射してすばらしく美しい写真が撮れた、今朝は最高だった、と話してくれました。 -
最初に群生地が見えた所には「出口」の看板があり、少し先へ進むと仮設トイレがひとつ置かれた広場があります。
その手前あたりにこの「遊歩道入り口」が。
駐車場からの林道もこの先の遊歩道も未舗装の土の道で 日あたりのあまり良くない場所なので、多分 普通でもドロドロ。
スニーカーや登山靴でないと厳しいです。私は、底にデコボコがあるトレイルラン用のシューズでしたが、デコボコがドロで詰まってしまう位の道でした。
また、遊歩道後半の下り道は急で、結構歩きにくい斜面でした。 -
右に見えるのが遊歩道の登り道。斜度は大した事ありませんし、登り道はまぁ歩きやすかったです。
ちなみに左に見える階段が遊歩道の最後の方で、下ってくる道。一部は階段です。
一方通行の回遊路となっています。
その道を歩きながら、谷になった群生地を見るのです。 -
イチオシ
白っぽいクリーム色の丸い花が一斉に咲いています。
ほのかな甘い香りも漂っているのです。
まだ、それほど沢山の人が来ている訳でもないので、静かです。
ウグイスやコゲラ、鳥の声が良く聞こえます。 -
登りの遊歩道から見る、下りの道。
一応、遊歩道として整備はされていますが、
間伐材の杉の丸太で土留めをした急斜面で、置かれた丸太がギザギザになった部分は、丸太を跨がないと下に下りられない、少々歩きにくい道でした。
お年寄りとかにはちょっと〜〜〜って感じです。 -
これが三椏の花。
花びらのようなものは 実際はガクで花びらは無いそうです。
黄色い色は段々に白くなっていくようで、遠めに見ると、黄色と白が合わさって、淡いクリーム色のように見えます。
ジンチョウゲ科の植物だと言われると、あ〜なるほどね〜と思う所もあります。 -
時間が経つにつれて、日が当たる場所が動いて行きます。
丁度上から日が当たった三椏は、輝いて見えます。 -
木はさほど大きくはありませんが、遊歩道の左右から伸びた枝のトンネルの下を歩くような場所もあります。
-
ん??右の斜面に穴ぼこが開いてます。
マンガン鉱採掘跡 明治11年(1878) と書いてあります。
戦前は国内でも製鉄用にマンガンの採掘は各地で行われていたようですが、輸入が自由化されると、どこも閉山してしまったそうです。 -
中はこんな風でした。
暗くて良く見えないが〜先は閉じているっぽい。
水が溜まっているので、中には入れないですね。
上から常に水滴が垂れているようで、「自然の水琴窟」とあり、たしかに、きれいに響く水の音が聞こえます。 -
マンガン鉱採掘跡あたりが群生地遊歩道の一番奥で、ここから戻り道になります。
ゆっくり写真を撮ったりしながら歩いていたら、林の中へ日が入る時間となり、明るくなってきました。 -
戻りの遊歩道は最初 割と高い場所になります。下の方に三椏の花が見えるのです。
このあたりは、歩きやすい。
林の中で聞く、鳥の声の中に 鷹の声も聞こえました。 -
ずっと下に花が見えます。整備前は、植林された杉林の中で歩く事も出来ない場所だったと思います。
それを、斜面に沿って、整備し、細い遊歩道が作られたのですね。 -
三椏は、文字通り、枝が三つに分かれて伸びます。
植物の繊維が紙幣の原料に使われる、という事は知っていましたが、
花を見るのは初めてでした。
実はこのような群生地は、全国に何箇所もあるようです。 -
ここの群生地は、戦時中の紙不足の為、栽培が推進されて、山の中に植えられたものの、戦後 要らなくなると放置され、60年を経てこのようになったものです。
今は、町の指定で保護され、地元で管理されています。 -
この日は、平日でもあり、来る人・帰る人が居ても全部で20人も居ませんでしたが、
6日の夕方 NHKの首都圏ネットで放送されたりもして、
町には問い合わせが殺到だとか・・・。
ネット情報が簡単に見られる時代ですから、ここも数年のうちには、沢山の人が訪れる場所になってしまうのか・・・。
ただ、足場がかなり悪い、場所が判りにくくて、アクセスは生活道路の先、と沢山の方が来ると、地元の人は困惑してしまいそうです。
今日は、静かに見られてとてもよかったけどね。 -
まりも母の旅行記も、アクセス数をチェックしてみると、花のシーズンは関連の旅行記を見ている方が多いみたいだったりして、参考にして頂けているならお役に立ててうれしいけど、
穴場的な場所だと 沢山人が来て、近くの住民の方が迷惑したりしなければいいが、と心配になる事も・・・。
どこへ行くにしても、環境を守る、迷惑をかけない、そして、なるべく地元へ還元する、は心がけたいと思います。 -
駐車場へ戻り、次はどこへ行こうかな?近くに「花の山」という、色とりどりの花が咲く有料の施設があるようなので、行ってみる事にしました。
その途中にある「昭和ふるさと館」に寄り道。
ここはかつての小学校校舎を使い 体験や宿泊学習が出来る施設です。
町立の施設なら月曜日はお休みだろうな・・・と建物だけを見に寄ってみました。
平屋の懐かしい感じの校舎。
ファサードがかわいい建物です。
昭和ふるさと館 旧茂木町立 木幡小学校 昭和9年(1934) 2006年分割統合
体育館も残っていて、敷地や周りの関連施設含めて「昭和ふるさと村」として運営されているようです。
Webサイト
http://showafurusato.com/index.html -
木幡小学校の名前の入った門柱。
月曜日でも門は開いていました。誰もいなかったですけど。 -
この後、「花の山」へ行ってみたのですが・・・思っていたほど花が咲いていないようでした。
レンギョウやサンシュユの黄色に桜や花桃のピンクがいっぱいになった景色が見られるかと思ったら、外から見える感じでは、桜がまだ全然咲いていない模様。
入場料も800円の所、今日は500円と値下げ中で、ピークの様子ではないらしいので、
入場はやめにしました。
多分、そう何度も来る様な場所ではないので、どうせなら一番きれいな時に来て見たいです。
花の山webサイト
http://www.hananoyama.jp/
で、それじゃ〜桜のきれいそうな所でも探すか・・・と車を走らせていて見つけた川沿いの桜並木。
逆川(さかがわ)の並木です。 -
カーブした川沿いに桜並木が続く、素敵な景色が見られました。
この桜並木は、「いい里さかがわ館」の辺りまで、続いています。 -
朝、寄った さかがわ館に戻って来ました。
直売所も見て、イチゴも買いました!安いです!そして新鮮採れたて! -
ちょっと時間は早いけど、ここのおそばをお昼に食べる事にします。
お蕎麦が中心のお食事処。
外にもテーブルがあって、アイスを食べてる人が多かった。 -
食券を買って、中に入ります。まだ誰も居ない。
本日最初のお客さんかも!
サラダの入ったケースがあって、小皿が置いてあり、セルフで1杯分サービスだそうです。ゴマドレッシングの大根サラダ。おいしかった。 -
ダンナは、もりそば 570円でいいんだって。
私はお腹空いちゃったので、
平日限定メニュー さかがわ館の日替わり まかない飯 670円
さかがわ地粉100%の手打ちそばに 日替わりおかず2品とご飯、生たまご!
つまり〜 おそばに たまごかけご飯がプラスって感じ。
炭水化物取りすぎだけど〜たまに たまごかけご飯って食べたくなります。
おかずはダンナにも食べてもらい、まりも母 おそばとたまごかけご飯を完食〜。 -
お腹いっぱいになったので、まだ時間もあるし、桜を探して、前にも何度か行った事のある井頭公園に行ってみました。
でも・・・桜は あるにはあるけど、木が大きくてたか〜い所に花が咲いてて、あんまし近くで見られない・・・。
公園がすごく広い割りに 桜は少なくて、見ごたえ無いので、少し歩いて、他へ移る事にします。 -
と、又 車窓から桜の景色がチラッと見えたので、寄ってみます。
北真岡駅から真岡駅方面の線路沿いに桜並木がありました。
しかも桜の木の下には 菜の花が咲いてます! -
駅前の桜は満開の様子。
少し曇ってきちゃったけど、花びっしりできれいです。 -
イチオシ
真岡鉄道の単線の線路と桜・菜の花の景色が、レトロチックでいい感じです。
北真岡駅は無人駅。ホーム端っこあたりにも入れちゃうし、線路脇にも入れるので、カメラを持った人が他にも居ました。
私たちの後からもカメラを持ってくる人が、何人もいましたね。
駅前には数台分車が停められる無料駐車場みたいな場所もあったけど、ここに車を停めて通勤する人が数人しか居ないって事はないよねぇ??? -
北真岡駅からずっと続く素敵な桜と菜の花の景色は、撮り鉄の方には有名なポイントだったのですね!
鉄じゃないから全然知らなかった。
でも、せっかくだから電車が来るまで待って、電車と桜の写真を撮ろうと思います。
北真岡駅で時刻表をチェックして・・・あれ?なんか時間になっても来ないような・・・。
他にカメラを持ってるお兄さんに「時間通りに来るの?」と聞いてみます。
次に来る電車は真岡方面への電車だから、駅前で待つより、先の踏み切りまで行った方がいいね、とダンナと急いで移動です。 -
下り方面から電車が来ました!
1両だけのディーゼル車。 -
踏み切り前を通過して、真岡駅へと進みます。
後姿を撮ると、ディーゼルの煙がモクモク・・・。
そうそう、ここは、休日SLが走るので有名な路線です。
天気の良い、桜のシーズンはカメラマンでいっぱいなんだろうなぁ。 -
走り去っていく電車。
なんともかわいい景色。
まりも母的には、SLじゃなくても、こんな景色が見られてかなり満足。 -
ダンナと「思いがけず良いもの見れちゃったね」と喜び、次にこのあたりで桜の名所らしい
根本山へ向かいます。
「根本山自然観察センター」を目的地に進み、センターの建物前の駐車場に車を停めます。
桜と野鳥観察の両方が出来そうな感じ。
あいにく、月曜日でセンターは休館日。
掲示板の地図を見て、桜がありそうな場所へ歩くことにします。 -
観察センター前の道路沿いに桜がたくさん。ちょうちんも下がっていて、桜まつり期間って感じ。
露天の出ている場所もありその辺はお花見エリアって感じでした。
そういう にぎやかなお花見の場所はあまり好きではないので、私たちはスルー。 -
散策路の下の方にも桜は咲いていました。
実は、この広場のあたりにシキザクラというのがあるそう。
春と秋の2回咲く桜なんだそうですが、春の季節は他の桜も咲いちゃうからどれが「シキザクラ」なのか良く判らなかった・・・。
10月頃の秋だったら、はっきり判ったでしょうが・・・。
桜の木はやはり高くて見ごたえ的には今ひとつなので、斜面をのぼったりして鳥を探しました。 -
今日は、桜の名所みたいに紹介されている公園より、たまたま通りかかった場所の方がきれいな桜が見られたね。
夕方になり空も曇ってきたし、帰り道に向かいながら、最後に
山桜が楽しみな桜川市の高峰あたりの様子をチェックしてみます。
今日は、まだ林道が車両規制になっていないので、上の展望台の方まで車で行ってみる事にします。
展望台は下の第一と上にももうひとつ。
これは第一展望台からの眺め。
このあたりまでの高さは山桜もそこそこ咲き始めています。 -
車で登れる林道はカーブの多いなだらかな道なので、距離はあります。麓から第二展望台までは大体3キロ位あるんじゃないかな?
桜が咲いたら歩いてもいいかな?と思ったけど、ロードを3キロ歩いて登ってくるのはめんどうだなぁ・・・。
第二展望台下の駐車場に車を停めて、そこから歩いてあがります。 -
デッキになっている第二展望台。
椅子などはありますが、宴会は禁止です。 -
ここまで来ると 眺めはまぁまぁだけど、廻りの山桜はまだ咲いてないや。
今年は4月10日頃から見頃になりそうな感じだと調べて来ましたが、
今日はまだダメですね。 -
筑波山が見えます。
展望台前の山桜が咲いたら、景色ももっと素敵に見えるだろうけど、
ここまで歩いて登って来て見る景色より、下から山全体を見る山桜の景色の方が良かったりしないかな??
車も通れる林道の他に登山道もあるそうですから、展望台まで徒歩で来るなら、登山道の方が楽かもしれない。
今年は桜のピーク、天気と休みの予定があまりマッチしてなくて、桜川の山桜はいい時期に来られるか判らないけど・・・。 -
すこ〜し咲き始めた白い山桜。
今年は桜のお花見が期待薄な春となってしまいましたが、
かたくりと三椏、また違う花のすばらしい群生の景色が見られて良かったです。
短い花の季節。見る事の出来た幸せを感じました。
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