2013/10/09 - 2013/10/09
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junemayさん
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少し前の旅行記です。遅筆ゆえ、まとめるのに時間がかかって、気が付いたらもう1年半前になっていました。まだまだアップしていない旅行記があるのですが、精一杯これから頑張ります。
飛行機とホテルがセットになったプランを初めて利用しましたが、行きの羽田発が13:05、四日目の帰り小松発が11時台と、まことに使い勝手の悪いフライトで、実質使えたのは中2日間のみでした。(もう利用しないぞ!!)この年はいつまでも暑く、台風が異常に発生して、出発の日も能登半島が台風の進路に当たっていました。いつもいつもハラハラさせられますが、結局無事終了と相成るので、運が良いのか悪いのか、自分でもわからなくなります。
日程表
10月9日(水) 東京→小松→金沢
10月10日(木)金沢
10月11日(金)金沢→能登半島→金沢
10月12日(土)金沢→小松→東京
台風が急激に勢力を落とし、能登半島に向かったということで、東京への影響がなくなるとすぐに、このニュースでは話題の中心から脱落。小松に行くんですけれど。本当に大丈夫なのかなあ???
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JALグループ JRローカル
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無事、Jalにチェックインです。台風のタの字も出ませんでした。せめて、「台風の影響はありません」と言ってくれた方が安心したのに・・・
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お昼ご飯は羽田でゲットした穴守稲荷寿司。飛行時間が正味1時間と短いので、周りのお客さんも、ベルト着用サインが消えるや否や、がさごそとお弁当を広げ始めます。ドリンクサービスを待っていられません。お茶を買っておいて良かったよ。
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無事小松到着。やはり台風の影響で風が強く、お天気は良くありません。これから小松市内の那谷寺に行くつもりなので、空港から小松駅行に乗車。運転手さんに、小松駅から那谷寺行のバスの時間を尋ねると、なんと3時半過ぎまでありません。同じ市内なのに、交通の便はイマイチ。
運転手さん「空港でお茶飲んで待った方が良いよ。」
私「小松の駅のあたりでお茶飲むところ探します。」
運転手さん「小松の駅のあたりは、な〜んにもないよ。コンビニしかないけれどいいの?」
私「1軒くらいあるでしょ?」 -
小松駅到着。こんなに立派な駅なのに、本当にな〜んにもありません。2015年春の新幹線開業に合わせ、素晴らしい駅舎が完成しているのに、駅前はがら〜ん!寂しい!!
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仕方がない。スーツケース引いてお散歩だと思ったら、雨まで降りだしました。慌てて駅に戻ったら、駅ナカにありましたよ。喫茶店。那谷寺行のバスが来るまでそこで休憩です。
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ようやくやってきたバスに乗り込みます。
車窓から見えた巨大なドームは小松ドーム。1997年開業のゆめたまごというドーム型球場だそうです。やや辺鄙なところにあるけれど、お客さん入るのでしょうか?余計なお世話ですが、ちと心配。畑のど真ん中ですよ・・・ -
バスは粟津温泉を経由。1300年前、奈良時代に開かれた古い温泉だそうです。北陸には星の数ほど温泉郷があるけれど、まだどこも訪れたことがありません。新幹線ができると、もう少し気軽に訪れるようになるかもしれませんね。
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羽田からは1時間ですが、小松からなんと2時間かかって、ようやく那谷寺到着です。このお寺は粟津温泉と深い関係がありますよ。寺を開いた泰澄というお坊さんは、霊峰白山を開いたとされる修験道の僧で、那谷寺と粟津温泉は共に彼によって開かれたとされています。
私が見たかったのは、奇岩霊石がそそりたつという境内と、岩窟内にあるという本堂。奇岩マニアとしては放っておくわけには参りませぬ。
写真は金堂華王殿。平成に入ってから再建されたので、まだピカピカです。 -
白山山ろくの村から移築されたというこの普門閣の中には、宝物館がありました。江戸時代末期1847年に建てられた普門閣は総ケヤキ造りのとても立派な建物でした。
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普門閣を出て、少し暗くなった参道を急ぎます。
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お定まりですが、苔むした灯篭の緑が美しい!
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緑の参道を抜けていくと・・・
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いよいよ奇岩遊仙境に入っていきます。
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10月とはいえ、まだまだ暑い日が続いているので、秋の気配はほんのちょっぴりですが、紅葉の季節にはさぞ見事なのでしょうね。
スリル満点の石の階段が上へと続いているので、一瞬上りたい気持ちにかられましたが、もう少し先を急ぎましょう。 -
ここはお寺のはずですが、やはり修験道の寺らしく神仏混合、赤い鳥居が岩の奥へと誘っていました。右奥にようやく、本殿の屋根も見えてきましたよ。
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本殿への入り口にある唐門です。本堂の大悲閣は 岩窟内に造られた本殿、その手前の唐門、拝殿の3棟からなっています。慶長2年(1597年)建立で、国の重要文化財に指定されています。
ここはちょっぴり秋の風情が漂います。 -
門をくぐると、石段の上に本殿、いや拝殿が見えました。本殿は岩窟の中にあるそうなので、ここからは見えません。
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石段の左側には、鳥居の先に岩場へと続く石段が伸びています。自生稲荷大明神と書かれていますね。手すりがないので注意との看板あり。自己責任は当然ですが、日本は親切な国ですね。
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拝殿まで上って振り返るとこんな風景が広がっていました。
形容詞がこれしか思いつきません。う、美しいですねえ。
対面に見えるのは護摩堂。残念ながら現在修復中のようです。
階段の中途には狛犬?も見えますね。ここは本当にお寺でしょうか?拝殿という言葉も、通常神社で使いますよね。 -
肝心の拝殿、本殿ですが、中にいらした巫女さん・・・じゃあなかったお寺の関係者が閉店準備にかかっていて、あっという間に追い出されて(失礼?!)しまいました。拝殿から岩窟に入り、一方通行で帰り道は売店横の岩屋のような所から出てきました。
ここで、那谷寺御本尊千手観世音菩薩を見た記憶がとんとありません。 -
ちなみに一番最初に訪れた金堂華王殿にあったご本尊の千手観音像はこちらのポスターに近いお顔でした。
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岩穴の出口から少し歩くと、境内裏手にも池がありました。あまり特徴のある池ではありませんが、かなり大きいです。下の境内の池は、ここから水を引いているのかしら?
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さらに歩くと、三重塔の前に出ます。寛永19年(1642年)建立。こちらも重要文化財に指定されています。
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加賀藩主前田利常公の勅命により再建されたものだそうです。白木造の木の色が何とも言えずいい風合いです。浮彫で彫られているのは唐獅子のようです。
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表紙でご紹介した写真は、三重塔前の展望台楓月橋から撮りました。いやあ絶景かな絶景かな〜!
拝殿、本殿が木に隠れてしまっているのがいささか残念ですが・・・ -
三重塔から下りていく途中で振り返ります。赤い舞台のように見えるのが楓月橋です。ここからの眺めもなかなかです。
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唐門近くの池まで戻ってきました。拝殿の舞台をよく見ていなかったので、もう一度唐門をくぐります。
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岩窟本堂大悲閣を下から見上げたところです。奈良時代の開山当時は、白山を霊場とする修験者たちが洞窟内に十一面観音菩薩を安置していただけでしたが、平安時代にそこを本殿として、その前面に拝殿を設けたのだそうです。四棟舞台造りといわれる素晴らしい建築です。
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この後少々スリルのある石段を上り下りして、自生稲荷大明神をお参りしたり、西国33か所巡りをしてみました。さすがにカメラ片手では怖いので、写真はほとんどありません。
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西国33か所観音堂巡りの道沿いにあった観音様。第十四番と書かれていますので、三井寺の観音様です。
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工事中の護摩堂のほうに歩いていく途中に、今度は正真正銘の神社がありました。若宮白山神社。
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こちらはその本殿。真言宗なのか、神社なのか、ますますわからなくなりました。要は元々混合していて、分けるのが困難なのでしょうね。廃仏毀釈の時代をどう乗り切ったのか、興味ありますね。
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護摩堂へはどうやら行けないようなので、ここから眺めるだけにしましょう。護摩堂それに鐘楼はどちらも慶安2年(1649年)建立で、やはり国の重要文化財に指定されています。
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石段のカーブが絶妙です。いいですねえこの曲線。
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「石山の石より白し秋の風」という芭蕉の句碑がありました。元禄2年(1689年)8月5日、芭蕉は那谷寺を訪ずれ、奥の細道にこの句を記しています。
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駆け足で約1時間少々かけて回りました。やったぁ!奇岩と緑に癒された時間が過ごせました。
こちらは境内にあった地図です。那谷寺のはるか北、この地図では一番上に霊峰白山が描かれています。次回はぜひこの白山を目指したいと思います。 -
もうバスもないので、那谷寺の門前の茶店で少し休んでからお店の女将さんにタクシーを呼んでもらい、JRの粟津駅に向かいました。小松より一つ福井寄りの駅です。
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粟津からは普通列車で金沢へと向かいます。中途半端なフライト時間でどうなることかと思いましたが、何とか1日を無駄にしないで済みました。
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50分弱で金沢無事到着。金沢駅前は新幹線開業の準備万端のようです。宿は駅前の都ホテル金沢。明日は精力的に金沢市内を歩くつもりです。
この続きは小松、金沢、能登急ぎ足のたび その2で
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねんきん老人さん 2017/08/27 17:14:45
- バーチャルトリップを楽しみました
- junemayさん、こんにちは。
きれいな写真と臨場感に満ちた文章に、まるで自分が一緒に旅行しているような気分になりました。
コメントも具体的で、これから行こうという人にとってはおおいに参考になると思います。
ところで、遅筆を自戒しておられるようですが、私は遅筆こそ旅行記の絶対要件だと思っています。
旅の直後はいろいろ覚えていて、どれも自分にとって捨てがたい思い出ですので、ついあれもこれも盛り込んでしまい、読む側にしてみると「だから?」と言いたくなる雑事の羅列になってしまいがちです。
しかし、時間がたってみると、自分では気づかぬうちに内容が取捨選択されていて、本当に大切な、したがって誰もが読むに値するものに絞られてきますから、読む側にしても「押しつけ」を感じない、すっきりしたものになってくると思います。
そのいい例がjunemayさんの旅行記で、上にも書いたとおり、自分が一緒にその場にいるような感じで読むことができました。
私もこういう旅行記を書いてみたいと思うのですが、ついつい自分にとって良かったことをくどくどと書き込んでしまい、あとで読むと忸怩たる思いに襲われます。
これからもすてきな旅行記を楽しみにしております。
ねんきん老人
- junemayさん からの返信 2017/08/27 22:36:22
- RE: バーチャルトリップを楽しみました
- ねんきん老人さん こんばんは!
かなり昔に書いた「コマツ」をお読みいただき、ありがとうございました。遅筆は相変わらずで、もうとうに開き直っております。旅の計画を楽しみ、本番を楽しみ、そして旅の記録を楽しむ。これに勝る趣味はなし…と言う心境です。速報版とはかなり異なる部分があるでしょうが、時間が経ってからならではの味わいが追加できると良いですね。
皆さまの旅行記を拝見すると非常に達筆でいらっしゃる。私は書くのもどちらかと言えば苦手なのですが、今回初めて私のつたない文章を褒めてくださる奇特な方もいらっしゃるんだと嬉しくなりました。下手は下手なりに、書き進めてもいいんですね。感謝感激です。
よろしければまたお遊びにいらしてください。私もお邪魔させていただきます。
junemay
> junemayさん、こんにちは。
>
> きれいな写真と臨場感に満ちた文章に、まるで自分が一緒に旅行しているような気分になりました。
> コメントも具体的で、これから行こうという人にとってはおおいに参考になると思います。
>
> ところで、遅筆を自戒しておられるようですが、私は遅筆こそ旅行記の絶対要件だと思っています。
> 旅の直後はいろいろ覚えていて、どれも自分にとって捨てがたい思い出ですので、ついあれもこれも盛り込んでしまい、読む側にしてみると「だから?」と言いたくなる雑事の羅列になってしまいがちです。
> しかし、時間がたってみると、自分では気づかぬうちに内容が取捨選択されていて、本当に大切な、したがって誰もが読むに値するものに絞られてきますから、読む側にしても「押しつけ」を感じない、すっきりしたものになってくると思います。
>
> そのいい例がjunemayさんの旅行記で、上にも書いたとおり、自分が一緒にその場にいるような感じで読むことができました。
> 私もこういう旅行記を書いてみたいと思うのですが、ついつい自分にとって良かったことをくどくどと書き込んでしまい、あとで読むと忸怩たる思いに襲われます。
>
> これからもすてきな旅行記を楽しみにしております。
>
> ねんきん老人
>
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