2015/02/28 - 2015/02/28
837位(同エリア1906件中)
naoさん
大阪の大動脈、御堂筋の「伏見町3」交差点から東へ一筋入ったところに芝川ビルがあります。
マヤ・インカ式と称される古代中南米風の装飾を身にまとい、スパニッシュ瓦を葺いた独特の雰囲気をもつ芝川ビルが、ここ船場の地に建てられたのは昭和2年(1927年)のことで、江戸時代から続く資産家、芝川家の6代目が「火事や地震に強い建物を」との強い想いから、木造建築だった本宅を鉄筋コンクリート造に建て替えたものです。
当初は、全て自家用として使用するお積りだったようですが、 部屋数に十分余裕があったので、「芝蘭社家政学園」という花嫁学校を開校し、洋裁、和裁、習字、生け花、茶道、割烹など、多彩な授業を行い、昭和4年(1929年)から昭和18年(1943年)までの15年間に、関西一円の3,000人を超えるお嬢さんたちが勉学にいそしんだそうです。
現在のオーナーは、数年前まで単なる賃貸ビルとして運用していましたが、近代建築を愛好する若い人たちが、このビルを研究活動の対象にしたことに大いに刺激を受け、このビルの価値を再認識するとともに、ビルの活用を決心します。
そこで、賃貸ビルとしての経済効率を向上させるため屋上に増築されていた部分を撤去し、屋上テラスを建設当初の姿に復元させたのを手始めに、珈琲、チョコレート、眼鏡、ブティック、アンティーク時計など、若い感性に溢れた、魅力的な商品を扱うお店を入居させるなど、新しい船場の拠点のひとつとして、人々の注目を集めています。
今般、船場の歴史や文化を一般の方々に公開する初めての試みとして、2月27日から3月4日まで「船場のおひなまつり」が開催され、芝川家に伝わるお雛さまを飾る会場として芝川ビルも参加されているので、この機会に、お雛さまと建物を拝見しようと訪れました。
なお、先日投稿した『2015 いとはんのお雛さま 北船場散歩』と云う旅行記の中でも、芝川ビルの様子に触れたところがあるのですが、この時に撮りためた写真を整理すると、一編の旅行記が書ける内容があったので、今回、あらためて投稿させていただきました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
芝川ビルへやって来ました。
-
この日、芝川ビルは船場一体で開催された「船場のおひなまつり」の会場として参加され、芝川家に伝わるお雛さまが飾られているので、これを一目見ようと、大勢の方が訪れていました。
-
エントランスホールの重厚なスチール製の扉や・・・
-
毛筆書きの案内板が、時の流れを物語っています。
-
マヤ・インカ式と称される古代中南米風の装飾が施された龍山石の壁には、昭和2年竣工の文字が見てとれるプレートが嵌め込まれています。
-
1階廊下の照明は、工夫を凝らしたデザインの梁型に器具が取り付けられています。
-
階段手すりのカタツムリのような装飾は、一時期ほとんど無くなっていたそうですが、見事に復元されています。
-
賃貸ビルとしての経済効率を向上させるため屋上に増築されていた部分も撤去し、美しいアーチ状の屋上テラスを、建設当初の姿に復元されています。
-
縁の装飾模様の復元にあたっては、アーチの下部に辛うじて残っていた模様や昔の写真を手掛かりに、ほぼ昔のままの姿に復元されているそうです。
-
左官屋さんの試行錯誤の末に復元されたアーチ。
-
テラスのアーチと屋上手すりの様子。
-
建物の角につけられた外灯。
-
外壁に施された装飾は建設当初のものです。
-
その装飾に影を落とす外灯。
-
復元されたテラスの床に落ちた・・・
-
アーチの影が・・・
-
ドアのガラスに映り込んで、おもしろい光景を生み出しています。
ちなみに、屋上テラスに面するこの部屋は、現在、「芝川ビルモダンテラス」と名付けられたレンタルスペースになっており、「船場のおひなまつり」の際には、芝川家に伝わるお雛さまを飾る会場として使われていました。 -
美しいアーチと外灯の影のデュエット。
-
この辺りの仕上げ材は建設当初のままのようです。
-
一本の木材から削り出した階段の手すりと・・・
-
復元されたカタツムリのような装飾。
-
中間階の階段手すり端部のデザイン。
-
階段手すりを正面から見た様子。
-
入口扉に書かれたジュエリーショップのロゴ。
-
1階廊下の様子。
-
エントランスホールの天井灯。
-
エントランスホール脇の細いスチール窓に嵌め込まれた、マーブル模様のガラス。
-
所々剥げ落ちた、玄関扉に書かれた金文字。
-
重厚なスチール製の扉に付けられたドアハンドル。
-
マヤ・インカ式と称される古代中南米風の装飾を身にまとい、スパニッシュ瓦を葺いた玄関上部のファサードは、独特の雰囲気をもっています。
-
なお、この石のレリーフは、建設当初のものは特に傷みが激しく、原形を留めていなかったので、新しく彫刻し直して復元されたそうです。
-
玄関上部のものとはデザインが異なりますが、これ以上に風化していたんでしょうね。
-
日除けのテントに書かれたチョコレートショップのロゴ。
-
西側の外観です。
-
建設当時は、周りは木造建物ばかりだったので、芝川ビルが一番背が高かったようですが、今はご覧のとおり、高層ビルに埋もれてしまっています。
-
1階バーのロゴ。
-
このレリーフはそんなに風化が進んでいません。
-
エントランスホール脇のマーブル模様のガラスの外部の様子。
-
ガラス窓の外の、扉に付けられたドアハンドル。
-
曲面を構成するレンガ壁。
-
いつの間にか、こんなにおチビちゃんになっていました。
-
3階の窓の上部に施された中南米風の装飾。
-
東側の窓に付けられている扉。
-
地下1階のベトナム料理店へ通じる階段入口にある照明の灯りが・・・
-
幻想的な影を落としています。
-
南西角の外観です。
右側のガラススクリーンを入ると、ベトナム料理店への階段に通じています。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
46