初春のレッサーパンダ紀行【５】 大牟田市動物園　福岡３園１日回り再び② ひさびさの大牟田ＺＯＯ、そらちゃんとレン君は別居でした ＆ 会えてよかった、リラママと４頭の仔ライオン！！　

2015/03/22 - 2015/03/22

３週間の韓国出張中のパンダミン補給のための福岡旅。
北九州市到津の森公園（旅行記→http://4travel.jp/travelogue/10993466 ）の次に訪問するのは大牟田市動物園です。

大牟田市動物園には昨年までとても素敵なキーパーさんがおられたのですが、その方が退職されてから少し足が遠のいていました。
その後の情報で、新しいキーパーさんもガイドを開催したり頑張っておられるとお聞きしていて早く訪問したいと思っていたところなのです。
今回の訪問では新しいキーパーさんにはお会いすることは出来ませんでしたが、そろそろ高齢期に入るそらちゃんの負担を軽減するためか、男盛りのレン君と別居をさせているなど、前任のキーパーさんとは違う色を出し始めておられるようで今後の展開に期待したいと思いました。

さて、大牟田ＺＯＯではそらちゃん、レン君に会いたいのはもちろんでしたが、同じくらいライオンのリラちゃんと４頭の仔ライオンに会いたかったのです。
あの幼かったリラちゃんとあさひ君が、お母さん、お父さんになったのですね・・・感慨深いです。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 大牟田(福岡)

到津の森公園から路線バスで小倉駅に戻り、そこから新幹線と在来線快速電車を乗り継ぎ大牟田駅へ、大牟田駅から動物園は歩ける距離ですが、今日は１分でも時間が惜しいのでタクシーを利用して大牟田市動物園に辿りつきました。

大牟田市動物園の入園料は大人３７０円。

思い返せば昨年６月以来の訪問となりました。
大牟田市動物園にはとても素敵なレッサーパンダのキーパーさんがおられたのですが、その方が退職されて以来足が遠のいていたのです。
今日は９ヶ月ぶりの大牟田ＺＯＯを楽しみたいと思います。

大牟田市動物園でこの９ヶ月で一番嬉しかったのはライオンのリラちゃんとあさひ君の間に４頭の子供が産まれたことです。

僕はリラちゃんは１歳の時から、あさひ君は生後５ヶ月の時から知っているので、この２頭が夫婦になり子供を授かったのが嬉しくてならないのです。

仔ライオンが産まれたのは昨年の９月２６日から２７日に掛けて。
大牟田ＺＯＯでは当初、放飼場のスペースの問題から生後１ヶ月でこれら４頭の仔ライオンをリラお母さんから引き離して他園に移動させる予定でしたが、どうやら話が上手くまとまらなかったようで当面は大牟田での飼育を継続することとなりました。

今後の展示の方法など難しい点があるのは承知していますが、初産の母ライオンから生後１ヶ月で子供を全頭引き離すなんてやはりどう考えても人間側の都合によるものとしか思えず、どのような事情があったのかは分かりませんが、大牟田での飼育継続と言う天の配剤には感謝しています。

リラお母さんとお昼寝中の仔ライオンを見るに付け、やはりある程度までは母子は一緒にいるべきだと再認識しました。

初産で初めて子育てを経験するリラお母さんにとっても、子供達にとってもこの大牟田での飼育延長はよかったと思います。

リラちゃんのお母さん姿が見れて本当に嬉しいよ！！

とは言え、今後どうして行くのか、は、しっかり考えなくてはなりませんよね。
この放飼場であさひ君も含めた合計６頭のライオンの成獣を飼育するのはどだい無理な話ですから・・・。

やはり、時期が来たらリラお母さんとあさひお父さんの生まれ故郷である九州自然動物公園アフリカンサファリに引き取ってもらう事になるのでしょうかね？

＜追記＞
僕は見逃していたのですが大牟田市動物園のスタッフさんのブログに４頭の仔ライオン達は３月中に姫路セントラルパークに移動となるとありました（→http://omutazoo.exblog.jp/23552618/）、姫センならたくさん仲間がいるから寂しくないね！！リラちゃんのお母さん姿が見れて本当によかったです。

リラちゃんと子供達は見事にお昼寝中でしたが、お隣のトラ放飼場も見事にお昼寝中でした。

爆睡トラジロウ君。

爆睡ホワイティちゃん。

４頭の仔ライオンが大きくなったら、ベンガルトラの２頭には申し訳ないですがトラジロウ君とホワイティちゃんを同居あるいは交互展示に切り替えて、空いた現トラジロウ君の放飼場を４頭の仔ライオン達に回すのもいいかもしれませんね。

２０１３年９月に天国に旅立ったアフリカゾウのはなこさんの放飼場は昨年１０月より新たにカピバラ舎としてリスタートしています。

以前と違い現在のゾウの飼育では、ゾウの福祉を考えた複数飼育以外は認められず、複数のゾウの購入費、移送費、放飼場のスペースを考えると大都市圏の動物園以外でのゾウの飼育は現実的ではなくなってきているのが現状です。

今となってはあれですが、この放飼場を改修してライオン舎にする手もあったのかもしれませんね・・・Ｉｆを言ってもせんないですが・・・。

大牟田ＺＯＯ初めてのカピ様は、長崎バイオパークからやって来た３歳のヒノキ君と、熊本市動植物園からやって来た１歳のリアちゃん。

いかんせん元がゾウ舎なのでカピ様を見るには遠いのですが、日によっては餌やりのイベントなどもあるようです。

さて、やっとたどり着いたレッサーパンダ舎・・・園の一番奥にあります。

現在、大牟田市動物園には２匹のレッサーパンダが暮らしています。

２００２年６月２４日群馬サファリパーク生まれのそら（空）ちゃん、
２００８年６月２１日市川市動植物園生まれのレン君、
です。

昨年までは２面ある放飼場を両方繋げての同居展示をしていましたが、新しいキーパーさんの方針か、今年１３歳を迎えるそらちゃんを繁殖から外したからか、広い方の放飼場にはレン君が一匹でいました。

元来やんちゃで遊び好きのレン君、手を伸ばしてお隣のそらちゃんの放飼場に入れられた孟宗竹を取ろうと頑張っていました。

６歳で男盛り真っ盛りのレン君、やんちゃで遊び好きと言う事もありやはりそらちゃんのところに行きたいようで、そらちゃんに何やら話掛けたりしていました。

まだまだ若いレン君のアプローチは、これから老境を迎え、すでに片目に白内障などを患っているそらちゃんには確かに重荷になるかもしれないですね。

大牟田ＺＯＯは３匹飼いを出来る施設と能力を有するので、ここは一つレン君に若いお嫁さんをもらうのがいいかと思うのですが・・・。
昨年退職なさった前任のキーパーさんは、佐世保の森きららのミカンちゃんの来園を切望され、働き掛けてもおられましたが、ミカンちゃんが森きららで見事にお母さんになった今、なんとか新たなるレン君のお嫁さん候補を探し出して頂ければと心から思います。

こちらがそらちゃんの放飼場です。

東屋で毛繕い。

レン君はそらちゃんに熱い視線を投げ掛けていますが、そらちゃんは一向に気にならない様。

この様子を見ていても、やはりレン君に新たなお嫁さんを連れてきて、恋のシーズンは別居、その他のシーズンは３匹同居がいいのかななんて思います。
前任キーパーさんによると、そらちゃんは同姓との同居はさほど問題にしないだろうとの事でしたし。

相変わらず可愛らしいそらちゃん。

そらちゃんと言えばレッサーパンダガイドの主演女優で、キーパーさんの指示通りに木を登ったり、体重計に乗ったりと大活躍、レン君は助演として周りをウロウロ？していましたが（笑）、別居している現在はどういう役回りになっているんでしょうね？
今度はレッサーパンダガイドの日に是非来たいです。

屋内展示室の案内には昨年天国に旅立った将太じいちゃんが。

足腰が弱くなった将太じいちゃんが木から落下しても怪我しないようにと張られた将太ネットも健在です。

将太じいちゃんと前任のキーパーさんは種を越えた信頼関係、それも甘っちょろい信頼関係ではなくお互いの尊厳を守った上での信頼関係で結ばれていました。
ほんとに素敵なキーパーさん、素敵な将太じいちゃんでした。

前任キーパーさんから将太じいちゃんへのメッセージはこちらからどうぞ→ http://www.omutazoo.org/info_s.php?no=221

やんちゃなレン君が東屋に上りました。

以前からやってましたっけ？？

９ヶ月前までは見たことがなかった行動のように思います。

後ろ脚を器用に引っ掛け降りてきます。

そらちゃんと一緒に居たいレン君・・・、

じっとそらちゃんの方を見つめます。

見ているこちらが切なくなってきます。

そらちゃんをじっと見つめていたレン君ですが、吹っ切った様にズンズンとやってきました。

いや〜、相変わらずキラッキラな男の子ですね。

日本にイケパンさんは数多くいれど、顔立ち、毛並、毛色全てが整い過ぎていて思わず笑ってしまうのはレン君だけですね。

ほんとこの子の整い具合は尋常ではありません。

男の子ではこのレン君、女の子ではレン君のお姉ちゃんであるミンファちゃん（現、神戸市王子動物園）でしょうね。

木の上からそらちゃんを眺めるレン君・・・吹っ切った訳ではなかったようです（苦笑）

木の枝が一部伐採されているのは、きっとレン君が東屋の上に飛び移りそらちゃんの放飼場に入ったからなんでしょうね・・・ああ、切ない。

これからおばあちゃんになっていくそらちゃんのことも考えて、

女の子パンダともっと遊びたいレン君のことも考えると、やはり、レン君に若いお嫁さんを娶るしか手はないですよね。

次の恋のシーズンに向けて是非検討をお願いしたいと思います。

そうそう、妻を娶ると言えばアミメキリンのリン君。
なんとお年頃のリン君のお嫁さんを呼ぶための募金プロジェクトが開始されました！！
目標金額は２、５００万円！！
僕も少ない金額ながら応援しようと思っています。

こう言った公立の動物園の募金活動は今後もっと増えて行くのでしょうね、福井県鯖江市の西山動物園でも同様の募金活動が行われていますので合わせてお知らせしておきますね。
ご賛同頂ける方がおられましたら是非募金をしてあげて頂ければと思います。
よろしくお願い申し上げます。

大牟田市動物園 募金プロジェクト→ http://www.omutazoo.org/info_s.php?no=287

鯖江市西山動物園　募金プロジェクト→ https://faavo.jp/sabae/project/534

帰りにもライオン舎に寄ってみました。

生後６ヶ月の我が子の毛繕いをしてあげるリラお母さん・・・この当たり前の姿が園の方針では見られなかったかもしれない訳です。

様々に仕方のない理由があっての方針だったのでしょうが、やはりどう考えてもこの姿が正しいと思うのです。

リラちゃんのお母さん姿が見れて本当によかった。

休憩室に「１年を振り返って」の手作りポスターが展示されていました。

昨年、天国に旅立った子達が網羅されていました。

こうやって掲示してあげるのも大切なことだと思います。
誕生は大々的に報じるけど、訃報は報じない園が多いのが実情です・・・。

到津の森で日本一ご長寿のレッサーパンダ楠じいちゃんに会いましたが、ここ大牟田の日本一ご長寿と言えばモモイロペリカンのペリーさん、年齢の詳細は不明ですが１９６２年２月９日に来園、以来５２年間をここ大牟田で過ごしています。

９ヶ月ぶりの大牟田ＺＯＯを駆け足ながら満喫し、次なる目的地は本日３園目の福岡市動物園。
大牟田駅から西鉄特急で薬院駅へ向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• まみさん 2015/03/24 07:10:51

  こちらのソラちゃんは、

  浜松のテルちゃんに似ている気がしますねー、むちむち同士でだからかしら。
  レンくん、ソラちゃんと一緒でなくて、残念ですね。ソラちゃんに妊娠の可能性があるかた、とかいうなら、嬉しいのですが。

  jilllucaさん からの返信 2015/03/26 07:10:00

  RE: こちらのソラちゃんは、

  まみさん
  
  こんばんは。
  
  > 浜松のテルちゃんに似ている気がしますねー、むちむち同士でだからかしら。
  
  雰囲気は似ていますね。
  こちらのソラちゃんは野毛山の海君と双子なんですよ。
  海君の分も長生きしてほしいですね。
  
  > レンくん、ソラちゃんと一緒でなくて、残念ですね。ソラちゃんに妊娠の可能性があるかた、とかいうなら、嬉しいのですが。
  
  ソラちゃんももうお年ですからおそらくそれはないかと思いますね、そろそろレン君に年齢の近いお嫁さんをもらってほしいです。
  大牟田には３匹を飼育できるスペースもありますしね。
  
  jillluca