2015/02/11 - 2015/02/11
97位(同エリア266件中)
naoさん
大阪府河内長野市三日市町は、弘法大師空海が開山した高野山への参詣道として賑わった高野街道沿いにある町で、かつて、街道を往来する旅人達のために三日市宿という宿場町が開かれていました。
主に高野山へ参詣する人々が利用した三日市宿ですが、それ以外にも、西国三十三ケ所の巡礼者や紀伊山地の修験道を駆ける修験者らとともに、和歌山や奈良方面からの物資もここを経由して畿内へ運ばれていたことから、相当な賑わいをみせていたであろうことが窺い知れます。
当時の三日市宿には、20軒余りの旅籠屋をはじめ、参勤交代に必要な人足や馬を用意していた問屋場や遊郭などが軒を連ね、幕府の役人や公家などが宿泊する、本陣を務めていたお屋敷も備えていました。
しかし、大正4年(1925年)に高野登山鉄道が三日市町から和歌山県橋本市まで開通すると、三日市宿は次第にその役割が薄れ、ついには廃止されることとなります。
平成12年から始まった南海高野線三日市町駅の駅前再開発事業により、駅前周辺にあった古い町並が取り壊されてしまいましたが、今も高野街道沿いには、中2階建て平入りで虫籠窓や格子などをしつらえた、伝統的な町家が点在し、かつての宿場町の風情をしのばせる町並みを見ることができます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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南海高野線三日市町駅へやって来ました。
かつてこの辺りは、本陣を務めた「油屋」に次ぐ格式のあった、「片屋」と言う旅籠屋が建っていたことから、「片屋の辻」と呼ばれていたそうです。
では、三日市宿散歩を始めます。 -
かつての「片屋の辻」には、1770年に建立された常夜灯が建っています。
駅前再開発事業によりガラッと様変わりした三日市町駅前ですが、この常夜燈のみが辛うじて往事をしのぶモニュメントとして残されています。 -
駅前再開発エリアの北側に、高野街道沿いの三日市宿の町並みが続いています。
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駅前が再開発されるまでは、こんな町並みが駅周辺にもあったんでしょうね。
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屋根の上から鍾馗様が見下しているこの町家は・・・
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白漆喰と黒漆喰に塗り分けられています。
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こちらの町家は、横長に連続した虫籠窓が見えます。
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寄棟屋根の、土蔵造りのような町家。
倉庫と云った方がいいような建物ですが、土蔵造り特有の良さが滲み出ています。 -
こちらは、江戸時代から続く豪商、八木家住宅です。
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「東家屋」という屋号を持つ八木家は、代々木綿問屋や造り酒屋を営んでこられました。
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馬繋ぎの金物が、往時の豪商ぶりを示しています。
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屋根に設けられた煙出しの越屋根や、正面出入口の大戸や千本格子が、伝統的な町家の姿を今に伝えています。
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街道に面して、建物前面に背の低い外格子が取り付けられています。
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千本格子の前に立てられた行燈が・・・
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街道を行き交う人々の足元を照らしていたんでしょうね。
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妻面を街道に向けた土蔵。
白漆喰塗と焼杉の外壁に、銅板の扉が付けられています。 -
主屋に対して角度をつけて増築された1階部分の屋根が、斜めの線を描いて取り付いています。
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伝統的な主屋に続く塀の中から・・・
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よく手入れされた松が顔を覗かせています。
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松のあるお宅のお隣には・・・
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屋根に変化を持たせた妻入りの町家が続いています。
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鏝絵が浮き上がった、袖卯建のある町家です。
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その町家に「厄」が寄り付かないように・・・
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玄関の戸袋の上から鍾馗様が睨みを利かせています。
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こちらの塀に開けられた扇型の小窓には・・・
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名栗加工の桟がはめ込まれています。
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街道は、下りながら弧を描いて延びています。
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上っている方を振り返って見たところです。
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こちらの町家の軒先にも行燈が立っています。
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何気なく立っている行燈ですが・・・
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右側の束石に、このように固定されています。
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板石の橋には、僅かばかりの欄干が付いています。
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ここから見ると、街道は結構上っています。
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端正な切妻屋根の町家です。
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端正な中にも、名栗加工の外格子がアクセントとしてあしらわれています。
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こちらの町家は、右と左で入母屋造りの屋根と・・・
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寄棟造りの屋根を使い分けています。
中2階には、可愛い虫籠窓が付いています。 -
こちらの町家は、中2階の角を、漆喰塗の鏝絵で丸く仕上げてあります。
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植え込みのツゲが、思い々々の樹形に仕上げられています。
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そのツゲ越しに街道を見てみました。
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南海電鉄の電車が、三日市町駅に向かって鉄橋を渡って行きます。
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石垣を積んで敷地を高くした町家。
大きな石積みで地盤を固め、その上に小さな石積みで植え込みを載せて生垣にしています。 -
その小さな石積みの上に腰を掛けている荒樫。
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生垣を外れたところは、更に土塀が載っています。
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石積みと土塀。
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生垣の中の、出窓の持ち送りが目についたので・・・
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ちょっと失礼して、不法侵入しちゃいました。
無断で入ってすいません。 -
こちらの町家は、破風板も漆喰で塗り籠められています。
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こちらの町家は、石積みの塀をめぐらせています。
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屋根妻面には、家紋が浮き出ています。
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この建物は、当時この地を所管していた富田林警察署の三日市村巡査駐在所として明治43年に置かれたものの後身として、昭和27年に建てられた旧三日市交番です。
現在の河内長野警察署三日市交番が、平成19年に三日市町駅前へ移転するまで地域の治安維持に努めてきました。 -
この交番は、在りし日の木造駐在所の姿を今に伝える貴重な遺産であるとして、河内長野市が平成23年6月から保存修理に着手し、平成24年7月に竣工したものです。
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現在、地域の歴史・文化の情報発信の拠点として運営されています。
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三日市町では毎年10月にだんじり祭りが行われますが、「北部」と大書されている建物は、北部地区のだんじりを格納する建物です。
だんじり祭りと云えば岸和田市のそれが余りにも有名ですが、大阪南部一帯では、岸和田市以外でも秋のお祭りとして盛んに行われています。 -
このお宅は、右側の背の高い2階部分を増築されたようです。
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綺麗に手入れされたウバメガシの生垣が、この町家に柔らかい表情を与えています。
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建てられた当時の茅葺屋根を鉄板で覆った町家。
かつてこの町には、茅葺の町家が建ち並んでいたんでしょうね。 -
中2階の角を漆喰塗の鏝絵で丸く仕上げたこの町家は・・・
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外格子を新しくやりかえておられます。
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国道371号線から見た三日市宿の町並み。
街道筋以外にも風情ある町家が軒を連ねています。 -
では、三日市宿を後に、家路につくことにします。
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