マーラーの夢　山田和樹　マーラー・ツィクルス　第3回＠オーチャードホール

2015/02/28 - 2015/02/28

今年のツィクルスも今回で最終。
3年間かけ、3曲づつ指揮する企画。

今回は、プレトークも最初から聞けました。
御話上手の和樹、さすがにタイムキープも確かです。
15分ジャストで話し終えました。

エリア 渋谷(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前の仕事は11時で終了。
ご協力ありがとうございました。

今日は天気がいい。

マーラーの3番が100分の大曲なので、武満はあっさり。

弦だけで、映画音楽の編曲。

ジャズ
原爆の恐怖
ワルツ

の三楽章。

マーラー3番、36歳の時の作曲、和樹も36歳だそう。
同じ年だから共感できることも、と。

１，２番に時間をかけたのと対照的に、3番は二夏でこの大曲をさくさく仕上げた。そもそも指揮者の仕事があるから、夏しか作曲する時間がなかったのだ。

六楽章まであるのは珍しい。
五楽章なら、ベルリオーズの幻想交響曲、Ｂの田園などあるが。

七楽章まで創る予定だったが、さすがに長すぎるので、4番に回した。
あまりに長大な曲なので、全曲初演はこの4番よりも後の1902年。
4番は1901年。

自信がついて短時間で仕上げた、という点ではブラームスの2番に類似。
ホルン8本は、2番へのオマージュかも。
自然を題材にしている点も。
（2番はブラームスの田園ともいわれる）

次のキーワードはニーチェ。
1890年代に大ブーム、シュトラウスも。
4楽章は、アルトソロがあるが、ツァラトゥストラはかく語りき、からのテキスト。

お次のキーワードはダーウィンの進化論。
題材がだんだん進化。
1楽章は自然が題材。
ザルツブルグ郊外、サウンドオブミュージックの登山鉄道のシーンをそのまま音楽にしたような。
夏の朝の自然
牧神のような
トロンボーンが活躍

2楽章は植物が題材
やさしいメヌエット

3楽章は森の獣　実は鳥
夕暮れになり、カッコーが、ナイチンゲールに代わる
ポスト(郵便)ホルンが、遠くから聞こえる　バンダ　懐かしい民謡

4楽章　人間　夜が語りかける
アルトソロ

5楽章　左後ろの鉦や子供の合唱　天使がかたりかけてくる
ふたたび朝

6楽章　神様が語りかける　ふつうはどんどん最後に向けて盛り上がる、しかし、この楽章は合唱がない　マーラーにとって、神＝愛

7楽章は子供が語りかけてくる予定だったが、４番に回した

（マーラーの曲はどれもそうだが）いろんな要素がごった煮で、特にこの３番は夢といわれている。それでとっつきにくい方がいるかも。
でも、６楽章は普通に美しい曲なので、それまでじっと待ってください。
ーー

最初見た目が気になったコンマス、かなりいい感じでした
管はやはりいろいろな

和樹指揮ベルリンフィルで聞きたいところ