ソウル～新年目前の喧騒と日韓関係

2015/02/07 - 2015/02/09

日韓関係が最悪といわれ、日本人観光客が激減と伝えられる韓国。確かに日本からの観光客数は減っているかもしれないが、喧伝されるほど関係が悪いとは感じない。中国人観光客が激増しているのも事実で、ホテルのロビーでは中国人の団体客が目につく。ソウルの交通アクセスは仁川からソウル駅まで鉄道で往来できるようになり、渋滞を気にせず、定刻に移動できるので飛躍的に便利になった。関係が悪いといわれる時だからこそ見えてくるものもある。ソウルを旅してそんな思いが強くなった。

エリア ソウル(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: アシアナ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ブッキングドットコム

ソウルの銀座、明洞。気温マイナス１０度。大変な寒さだが、来週の春節を前に、歳末の風情。多くの人が買い物を楽しみ、道路には人があふれる。いわば正月を前に、中国からの旅行者が多く、街の横断幕なども中国語が目立つ。日本語のあけましておめでとうという横断幕が、正月前の気分にさせてくれるが、日本は旧正月の習慣がないので違和感も。

こちらの横断幕は中国語中心。街ゆく人も中国、日本、韓国それぞれの国の人が入り乱れ、一見しただけではどこの国の人かわからない。言葉を聞いて国を判断する。日韓関係が悪いとされるが、市民の中で日本人に対する嫌悪感などは感じない。むしろ中国人が圧倒的に増えているので、相互の国の関係が悪いとはとても言えない状況。

人の途絶えない明洞。

コスメショップは中国人が列を作っている。

明洞のデパ地下にあるフードコートには回転ずし。回っているものがちょっと違う。フライやデザートなどなんでもあり。注文をどうぞと書いてあるので、何でもまわしてくれるかも。

明洞にたくさんある屋台。日本のおでん、焼き鳥に似た屋台や、クレープ、焼き栗まである。いずれも一つ一つの量が多いのが印象的。

夕食に食べたプルコギ。キノコや春雨がたくさん入り、あっさり味。結構ヘルシーで、冷えたマッコリによく合う。

定番の焼肉。この日は、豚の骨付きカルビ。カルビといえば牛というイメージだが、豚の骨付きカルビのほうがいいかもしれない。地元の人は豚のほうが多いそうだ。

地元の人がまんじゅうという、大きな水餃子。これ一つで結構ボリュームがある。

辛口の冷麺。キュウリなどの野菜と辛口のスープをよく混ぜ、麺とからめて食べるとうまい。

冷麺と一緒に出てきた骨付きカルビのプライムリブ風。韓国料理というよりスパイスの効いた中華料理のよう。これをはさみで小さく切って食す。食べ終わった後残ったスープを使ったパエリア風のご飯も出てくる。江南スタイルの肉の食べ方ということだった。

明洞から景福宮方面を見たところ。右手が市庁。

敬虔なクリスチャンの一家に同行して、日曜礼拝に。日本語の通訳もついている。コーラス隊やオーケストラも本格的。１度に２０００人近くが礼拝に訪れる。子の礼拝が１日５回。国民の７割がクリスチャンという韓国の宗教事情を垣間見た。

ソウル駅から仁川空港まで、鉄道移動が可能になった。ソウル駅にはシティエアターミナルで、航空会社のチェックインもできる。

ソウルの駅は改修されて大変きれいになっていた。

地下５階まで下一気にりる。

ソウル駅から仁川空港駅まではノンストップの特急で４３分。８０００ウオン（８５０円）。各駅停車もある。各停で空港まで１時間ちょっと。金浦空港にも行ける。特急は１時間に２〜３本。全車指定席。渋滞知らずで定刻着なので快適。

空港鉄道の時刻表。

チケットはこのカード型のほか、指定席用のボーディングカードをくれる。韓国語、中国語、日本語が併記されている。観光客のことも考慮されている。

仁川空港駅。乗り換えはスムーズ。ここからエスカレーターで上がり、チェックインカウンターまで１０分かからない。