2015/01/24 - 2015/01/24
127位(同エリア874件中)
玄白さん
毎年恒例の入社して最初の職場の同窓会的新年会に参加したあと、小型交通船で京浜工業地帯の工場夜景を見るクルーズを楽しんできました。
最近、工場の夜景を見ることがちょっとしたブームになっているようで、いくつかの旅行社が工場夜景を見るツアーを組んでいます。工場の敷地に個人で勝手に立ち入ることはできないし、夜は人通りが少ないところが多いため、こんなツアーに参加して手軽に工場夜景を見られる利便性が好評で、ツアーはどこも盛況だそうです。今回は、京浜フェリーボート(株)という横浜港で水上バス運行や漏油処理などの港湾業務をやっている会社の「交通船で行く工場夜景探検ツアー」なるものに参加して、海上から京浜運河沿いの石油コンビナートなどの工場夜景を見学します。運河とはいえ、揺れる船の上からの手持ち撮影なので、目いっぱいISO感度を上げてもスローシャッターになり、ノイズが多くブレた写真ばかりですが、雰囲気は伝えられると考え、アップしました。
複雑な配管をまとったコンビナートがメタリックな輝きを放って夜空に浮かびあがる様は、普通の都市夜景とは違ったSF的な未来都市を想像させるワクワク感いっぱいの夜景でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船
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新年会が盛り上がり、会場を抜けるのが遅れてツアークルーズ集合時間に10分遅刻。滑り込みで乗船したので、いきなり海上の風景から。
船は定期の水上バスとして横浜港内を運航していた乗客定員25名ほどの小型船。
大桟橋を出航して、京浜運河を通り大師運河、塩浜運河という狭い運河に入り込み、間近で工場夜景を見学するコース。
出航直後、みなとみらいの馴染みの風景だが、コスモクロックとランドマークタワーの位置関係が陸上から見るのと違う。 -
ベイブリッジを右舷に見て進み・・・・
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大黒埠頭の首都高速大黒ジャンクションの横を通り過ぎて・・・・
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京浜運河に入ると、工場の夜景が見えてくる。
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JR鶴見線海芝浦支線の終着駅、海芝浦駅。珍しい駅なので船はここで停止し、しばし撮影タイム。
何が珍しいかというと、駅も線路も東芝京浜事業所内にあり、東芝社員と東芝の入門許可証を持っている人以外は改札から外に出ることが出来ない。ようするに東芝社員専用の通勤電車の駅なのだ。しかも、駅ホームは海(京浜運河)に面していて、全国の駅で、もっとも海に近い駅なのである。 -
海芝浦駅の隣、昭和シェル石油の製油所だったかな?
屋形船の工場夜景ツアーとすれ違う。 -
右舷側、扇島の岸壁には大小のタンカーが接岸している。
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小型の液化天然ガス用のタンカー
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原油タンカー? 甲板上は複雑にパイプが配管されている。
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これは精製された石油製品輸出用のタンカー(だったような・・・・)
船長兼ガイドが、操船しながら軽妙な語り口で、次から次へと説明してくれるのだが、とても覚えきれない。 -
船は京浜運河の突き当たりで取り舵をとり、大師運河という狭い運河に入り込んでいく。
遠方に昭和電工のコンビナートが見えてきた。
手前の小型船は別会社の夜景クルーズ船のようだ。 -
左の塔のKという電光表示は、ここを航行する船は現時点では川崎航路を通って東京湾に出ろという信号だそうだ。Tという表示だと鶴見航路を使えというサインだそうだ。
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どんどん近づいて・・・
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間近で見上げる化学コンビナート。反応炉なのか熱交換器なのか? よくわからないが、巨大な設備が圧倒的迫力で迫ってくる。高さ200mくらいはありそう。
スカイツリーや東京タワーのような華麗さはないが、その迫力、存在感は決して負けていない。 -
イチオシ
バルブの交換などのメンテナンス作業が行われるところに照明が取り付けられているのだそうだ。しかし、作業員の姿はみられない。
この種の工場は、通常は無人で365日24時間稼動なので、平日でも休日でもいつでも同じ夜景が見られるのである。 -
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イチオシ
上空には三日月が輝いている。船長が「これぞ荒城の月ならぬ工場の月」と駄洒落を飛ばしている。
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大師運河と京浜運河の合流地点にある東京電力川崎火力発電所(だったような・・・・)
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このプラントはどの会社だったかな? (記憶になし)
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船は京浜運河を少し戻り、塩浜運河という別の狭い運河に入っていく。
運河の奥まったところで停船し、撮影タイム。このクルーズの一番の見所である東亜石油京浜製油所のコンビナート前である。この建物は、誰が言い始めたのか定かではないが、通称「川崎のモン・サン・ミッシェル」と言われている。
言い得て妙なニックネームではある。 -
このツアーの売り文句に「ワイルドなツアー」という謳い文句があった。何がワイルドなのかよくわからなかったが、ここで合点がいった。
船長が、「後部デッキ席を立って船の前方甲板に移動せよ」という。キャビンには手すりがついているが、海側に柵はない。キャビンの手すりにつかまって幅30〜40cmの狭い甲板を伝って前甲板に移動するのである。手を離し足を滑らせれば海に落っこちる。まあ、ライフジャケットは身に着けているし、万が一落ちても、静かな運河の中なので大事には至らないと思うが・・・船長曰く「まだ落ちた人は一人もいません!」
前の甲板も狭いのだが、手すりに囲まれたエリアに入って思い思いに目の前のモン・サン・ミッシェルの撮影である。 -
イチオシ
”川崎のモン・サン・ミッシェル”と”工場の月”
オレンジ色と銀色のメタリックな輝きを放って聳えるコンビナートはSF的ロマンが感じられる夜景である。スカイツリーや東京タワーのように、見せることを考慮した設計ではなく石油精製という機能だけの設備なのに、機能美という一言では言い表せない不思議な美しさに満ち溢れている。 -
てっぺん付近と月をアップで撮影
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船が動き出してもしつこく撮影。
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イチオシ
東扇島にある東京電力の最新鋭の液化天然ガス火力発電所。通称ツインタワーと呼ばれている。
天然ガス火力発電は、石油火力より20%ほどCO2排出量が少なく、環境にやさしい。原発がすべて停止しているので、この発電所もフル稼働に違いない。 -
これはどの会社のコンビナートだったか、記憶が定かでない
同じ航路を往復し、右舷側に行ったり左舷側に移動したりして撮影しまくっていたので、写真を整理している段階で混乱してしまっている。
高い煙突からは時々炎が上がる。石油コンビナートで原油を熱分解してガソリンや軽油を作るときに出るメタンガスなどの余剰ガスを燃やして無害化して大気中に放出している。フレアスタックというのだそうだ。 -
間近で見る工場夜景はすばらしく感動的でさえあるのだが、遠くから見る工場夜景もなかなかよいものだ。
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クレーンが林立しているエリア。扇島にあるJFEスチール東日本製鉄所だったかな?
鶴見川沖付近まで戻ってきている。 -
横浜港に戻ってきた。みなとみらい地区の北側にある高層マンション群
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みなとみらいの沖合いで、もう一度船を停めて、夜景撮影タイム。
全国屈指の夜景が美しいといわれるみなとみらい。何度でもカメラを向けたくなる美しさである。 -
コスモクロックのイルミネーションも刻々と変化して見飽きることがない。
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帰港は、出発した大桟橋ではなく、近くの象の鼻パークである。途中、第3管区海上保安本部の管轄エリアを通過する。
停泊しているのは、海上保安庁の巡視船「いず」号だったかな? -
暗くてわかりにくいが、巡視船の近くに舳先をこちらに向けて停泊している古びた船が係留されている。昨年、小笠原の海でサンゴの密漁をしでかして漁場を荒らしまわって拿捕された、悪名高き中国漁船である。
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象の鼻パークの桟橋に無事帰港。
今日の工場夜景ツアーで活躍した「サンタバルカ号」。観光船に転用される前は横浜港内の水上バスとして使われていたようだ。 -
乗客を降ろし、大桟橋へ移動中の「サンタバルカ号」
夜風の寒さを忘れさせるほどの魅惑に満ちた工場夜景クルーズでした。
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