ポーランド（16）―負の遺産・アウシュヴィッツ　ビルケナウ（第２強制収容所）へ

2014/04/30 - 2014/04/30

第１強制収容所を見学した後は、第２強制収容所へ向かいます。

ここは、ブジェジンカ　（ドイツ語名： ビルケナウ）　と言われれる場所で、東京ドームの約３７倍という　第１よりも　さらに大規模な収容所です。
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＜行程＞
■４/３０（水） クラクフ滞在
　　　　8:30　アンデルス ホテルで　ピックアップ
　　　　9:15　シェラトンホテル前駐車場にて、英語ガイドのバスに乗り換え、出発
　　　 10:25　オシフィエンチム到着
　　　　　　　　　・　10:45〜12:45　アウシュヴィッツ第１強制収容所
　　　　　　　　　・　13:05〜14:30　アウシュヴィッツ第２強制収容所
　　　 15:45　クラクフ　ヒルトンホテル着
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全行程は、下記サイト参照
　　<http://4travel.jp/travelogue/10927182>

Cracow Tours
　　<http://www.cracowtours.pl/tours.html>　　　　

エリア アウシュビッツ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: ANA

第１強制収容所から　バスに乗り、わずか２〜３分足らず。

ホッとする間もなく、第２強制収容所に到着しました。
駐車場から　目の前にある死の門まで歩きます。

この前で、しばらく待機。

パンフレットや　ＴＶの映像で何度か目にした死の門。
線路はこの門の中をくぐり、奥まで続いています。

専用ガイドの合図で、中に入っていきます。

入るとすぐ、このようなパネルがありました。

広い敷地内ですが、要所要所に　説明パネルが設置されています。

広すぎるので、あまり目立たないけど、順路を示す矢印がありました。

死の門をくぐってから、見た感想。

とにかく広い！　広すぎる！！
しかも　有刺鉄線が　ずっーと張り巡らされている異様な感じです。

それに　等間隔に見張り台が設置されています。

線路を境に左側は　平屋建ての建物が密集しており、収容者たちの住居地域となっています。

後半で　中を見学します。

そして逆の右側は、見渡す限りの平原地帯。

この中で、どんな労働をさせられていたのでしょうか。

入ったところに、３枚のパネルが立てられていました。

列車で　ここに連れてこられた人たちの写真。

同じものを　先に訪れた第１強制収容所で見ました。

奥に奥に．．．と　進むにつれ、時々　後ろを振り返ってみます。

また、他のグループの行き先も気になるので、チラリと横目で見たり。

やがて、１台の貨車が置かれた場所がありました。

このような窓のない貨車に、人々が押し込まれて　連れてこられたのでしょう。

２本の線路は、まだまだ先に続きます。

木が植えられている場所まで、歩いていきます。

やっと、線路の終点。
端の場所まで　やってきました。

ここには．．．

国際追悼碑があります。

この悲劇を後世に伝えるために　造られました。

追悼碑の前には、慰霊の碑文が置かれています。

この地で　１５０万人の人々が亡くなったことが記されています。

しかも　各国のそれぞれの言葉で。

ポーランド語で書かれた碑文の前には、献花がありました。

次に案内されたのが、この場所。

私たちのグループだけでなく、他の団体も立ち止まり、それぞれのガイドの説明に耳を傾けています。
いったい、何があった場所なのか。

ここは、ガス室を含む複合施設　（クレマトリウム）　の跡地なのです。

全部で６棟あったガス室は、収容者たちの反乱や　撤退時に証拠隠滅として　跡形もなく破壊されてしまい、今は　ガレキの山となっています。

死の門から先端のこの場所まで　長い距離を歩いてきたため、休憩地点として適しているのでしょう。

少し時間を割いて、説明してくれました。

ガス室の破壊跡を見た後は、ここ。

水たまりがあり、カエルの鳴き声がします。

４つの国の言葉で書かれた石碑が立てられていました。

この碑は英語で、ナチスの大量虐殺によって犠牲になった人々の魂を悼む言葉が　刻まれています。

この後は、収容者たちが生活をしていた施設を訪れます。

ここには、収容者から猟奪した品々を一時保管する倉庫、人体実験の施設でもあったとされる病院、防疫施設、防火用の貯水槽もあったそうです。

そのうちの一つの建屋に　入っていきます。

収容者たちの寝室です。

何とも粗末な感じですが、３段になっており、ここで何人もの人々が　身を寄せ合って過ごしていたのでしょう。

端には、談話ができそうなスペースがありました。

またこれら施設の前には、焼却炉のようなものが　いくつも残されています。

何に使われていたのか、不気味な感じです。

排水路の横に咲く、黄色い小さな花。

この景色を見ている限りは、ホントに平和な光景なのに。

この建物は、いやに煙突がたくさん。

何をしていたところだろう。

施設の配置図と　その解説が書かれていました。

死の門から出発して一周。
元の場所に戻ってきました。

今度は、あの塔の展望室に行きます。

展望室から。

収容施設のエリアです。
砂場のような場所が見えます。

高い場所から見ると、改めてその広さに　驚かされます。

死の門の屋根を通して、果てしなく続く境界線。

最後に、門から続く鉄道の引き込み線。

この線路を通して中に入ってくれば、二度と生きて外に出ることができなかったことを思うと、胸が痛みます。

明日は、クラクフ近郊の町、タルヌフに向かいます。