2014/04/30 - 2014/04/30
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ノムチョアさん
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今日は、現地のバスツアーに参加します。
(ツアーは昼食付きではなく、食事をとる時間も場所もないので、
持参することをお勧めします)
行き先は、アウシュヴィッツ強制収容所。
行くかどうか、随分 迷いましたが...行って良かった!
第2次世界大戦の真っ只中、ナチス・ドイツ軍の占領下において、約28ケ国 110万人以上 (推定) の人々が犠牲になった残虐な歴史を考えると、足がすくんでしまいますが、ここで実際に行われていた事実には変わりなく、命の尊さについて 改めて考えさせられました。
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<行程>
■4/30(水) クラクフ滞在
8:30 アンデルス ホテルで ピックアップ
9:15 シェラトンホテル前駐車場にて、英語ガイドのバスに乗り換え、出発
10:25 オシフィエンチム到着
・ 10:45〜12:45 アウシュヴィッツ第1強制収容所
・ 13:05〜14:30 アウシュヴィッツ第2強制収容所
15:45 クラクフ ヒルトンホテル着
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全行程は、下記サイト参照
<http://4travel.jp/travelogue/10927182>
Cracow Tours
<http://www.cracowtours.pl/tours.html>
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
PR
-
クラクフのシェラトンホテル前駐車場から出発して、1時間10分。
アウシュヴィッツ強制収容所のある町、オシフィエンチムに到着しました。
(オシフィエンチムは、ドイツ語で 「アウシュヴィッツ」 と言います) -
ここは、第1強制収容所のインフォメーションセンターです。
朝から、何台もの観光バスが到着し、多くの観光客で にぎわっています。
手続き中のガイドさんが来るまで、しばらく この前で待機します。 -
10:45頃、やっと 入場の順番がまわってきました。
ヴィエリチカ岩塩採掘場の時と同じように、ガイドリーダーが渡され、指定されたチャンネルを合わせて、さあ出発!
違うチャンネルに合わせると、何語?か わからない言葉の説明が入ってきます。 (*^^*) -
まずは、この門を通っていきますが、ここに刻まれた文字が 特に有名で...
-
イチオシ
ポーランド語で 「ARBEIT MACHT FREI (働けば 自由になる)」 と書かれています。
何とも皮肉な言葉ですが、最初の 「ARBEIT」 の 「B」 の文字が上下、さかさまになっていて、収容者たちの せめてもの “抵抗の証” を表す という説があるそうです。 -
同じレンガ造りの建物が 整然と並んでいます。
それぞれ番号が付けられてあり、全部で28棟。
最大で 28,000人の人々が収容されていました。
まずは、4号棟から入っていきます。 -
この棟には、当時 撮影された写真他、貴重な資料が展示されています。
壁には、一面、収容されていた人々の名前が 貼り出されていました。
写真もありましたが、それぞれ犯罪者や人種等を区別するマークがされています。 -
この写真は、収容所に列車で到着した時の様子です。
軍の指導者にしたがって、広い道路を埋めつくすほどの大勢の人々が整列しています。
(ここでまず、性別・老若等、選別させられたようです)
奥に、ビルケナウにある死の門が写っています。 -
中には、こんな幼い子供たちまで。
これから自分たちが どうなるのか、理解できたのでしょうか。 -
これは、収容所の内部と 地下の様子を表した構造模型です。
地下はガス室になっていて、多くの人々がひしめきあっている様子が伺えます。
何をされていたのか、想像ができます。 -
隣の模型から。
こちらは、写真付きで 説明しています。 -
イチオシ
これ、何だか わかりますか?
殺虫剤として利用されていた劇薬 「チクロンB」 です。 -
ドイツの製造会社から運ばれたもので、その納品書も 一緒に展示されていました。
-
イチオシ
このチクロンBを 殺人ガスとして使って、大量虐殺したのです。
そのたくさんの空き缶が 展示されています。 -
これは、オシフィエンチムの町の航空写真です。
中央に鉄道の線路があり、それを挟んで 上部 (西側) が ビルケナウ (アウシュビッツ第2強制収容所)、そして 下部 (東側) が ここ 第1強制収容所です。 -
次は、5号棟です。
ここには、収容者たちから没収した品々が 展示されています。 -
一瞬、何? と 思いましたが、これは メガネの山です。
他のガラスケースには、髪の毛まで 展示されていました。 -
そして、ホーロー製の食器の数々。
これで、食事をとっていたのでしょう。 -
これは、義足や義手、松葉杖など。
...ということは、障害のある人たちも関係なく、収容されていたってこと?!
そう思うと、ゾッとします。 -
イチオシ
これは、籐カゴ や トランク。
トランクの底には、名前のような文字が書かれていました。 -
小さな子供たちの可愛らしい服や靴。
-
ブラシ類など、生活用品の数々です。
ものすごい数です。 -
うわぁ〜、何 コレ?!
おびただしい数の靴の山。 -
どの展示品も このような大きなガラスケースの中に、大量に納められています。
寒気がする思いです。 -
今度は、7号棟に入ります。
ここでは、収容者たちの部屋を再現しています。 -
コンクリートの床に、布団が 隙間なく、ひき詰められています。
壁には、当時の様子を表す写真が 掲げられていました。 -
この部屋の床には、布団ではなく、藁が。
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3段式のベットルームもありました。
-
ここは、トイレ。
-
ここは、何だろ?
洗面台のようです。 -
この部屋は個室で、しかも 綺麗な部屋です。
軍の指導者の部屋かな。 -
さて 次に向かったところは...
1枚の壁を介して、人がたくさん集まっているところがあります。 -
10号棟と11号棟の間にある この壁の奥は、収容所内の刑務所だったところ。
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入口から見えるのは、 「死の壁」 と言われる 処刑場です。
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壁の前には、献花が絶えず供えられていて、無残にも命を絶たれてしまった死者たちの冥福を祈っています。
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この壁の前で、数千人にもおよぶ人々が 銃殺刑に処せられました。
その際、10号棟の収容者たちが見ないように、窓には木の壁が取り付けられています。 -
また 10号棟の壁の前には、絞首台もありました。
-
そして 地面には、ところどころ コンクリートで固めた台のようなものがありますが、鞭打ち台のようです。
写真右側の11号棟では、戦前の長崎で布教活動していたコルペ神父も 餓死刑を言い渡された者の身代わりとなって 命を落としました。 -
最後に、27号棟に入りました。
(多くの観光客が訪れているので、グループによって 見学する棟が異なるようです)
ここでは、収容者たちの母国に関する展示で、写真や絵が展示されていました。 -
子供が描いたと思われる絵です。
列車で到着した人々が 銃を持った軍人におびえる様子が 伝わってきます。 -
27号棟を出てから、門の方向に向かう途中にあった 集団攻首台 (復元) です。
点呼広場と呼ばれていたそうで、収容者の数を確認していた場所です。 -
そして、その先には 食堂がありました。
絞首台の近くにあるなんて...(^^;) -
さらに真っ直ぐ歩いていくと、やがて 見張り台のようなものが見えてきました。
-
イチオシ
近づいてみると、ドクロのマーク?!
-
それもそのはず。
脱走を防ぐため、収容所の周りには二重に有刺鉄線が設置されています。
220ボルトの高圧電流が流されていたそうです。 -
さて その有刺鉄線を越えると、目の前に絞首台がありました。
1947年4月、ここで 強制収容所の元所長が処刑されたそうです。 -
そして 左に目をやると、煙突らしい建物が見えました。
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ここは、焼却炉・ガス室です。
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今は、2台の焼却炉が残されていますが、かつては3台あり、1日に340人もの遺体が焼かれていたそうです。
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この部屋は当初、遺体置場でしたが、のちに大量虐殺のガス室と化してしまったところです。
天井に開けられた穴から、劇薬のチクロンBを投下したという。
何とも むごい光景が頭をよぎります。 -
ちょうど 2時間のガイドツアーが終了しました。
インフォメーションセンターに戻り、バスに乗るまで 約10分間のフリータイムです。
(この間、立ちながら パンなどのスナックを頬ばる人がほとんどです。 (*^^*) )
再びバスに乗り込み、すぐ近くの第2強制収容所 (ビルケナウ) に向かいます。
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