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夏場、牛達はアルプへ上る。<br />例年、6月にアルプへ移動し、<br />9月に下りて来る。<br /><br />縁あって、<br />牛も牧童さんも留守の牛小屋の一室を借りて、自炊生活。<br /><br />いたって原始的。<br /><br /><br />電気はある。<br />インターネットは使わないし、使える環境でもない。<br />ノートパソコンは使えるので、DVDや音楽も楽しめる。<br />小さな電気コンロがひとつ、これで煮炊きをする。電気ポットもある。<br /><br />水もある。 <br />牛が飲むあのバッケットにためた天然のアルプスの水。<br />なので、<br />牛小屋に入る最初の日に、生活荷物と一緒に作業車でエビアン1.5リットルを12本、飲料用に上げてもらうのが常。<br />煮炊き、洗い物等に使う水はアルプの水を一度沸騰させてから使う。<br />洗濯は、アルプの水をバケツにためて、ハンドウォッシュ。<br /><br />バス、トイレ無し。<br />トイレは、ポリバケツで代用する。<br />汚物は、牛小屋の堆肥場に穴を掘って捨てる。<br />バスは、村のホテルのシャワー付きの屋根裏部屋を借りっぱなしにして、使っている。<br />せっかくシャワーを浴びても、山の牛小屋まで帰りついたら汗だくだけれど、そこはそれ、お湯で再度拭けばイイ事だし、<br />シャワーでシャンプーは気持ちが良い。<br />シャワー付きの屋根裏部屋は、<br />山まで帰れなくなった時の避難所でもある。<br /><br /><br />ベットとテーブルとイスがあって、<br />小さな流し台もあるけれど、汚水はバケツに溜めて捨てる。<br />ストーブがあるので、寒くは無い。  が、薪割は必須。<br />薪ストーブを焚く楽しみは、極楽!<br />高度な遊びでもある♪<br /><br />小さな玩具みたいな保冷庫はある。<br />これには、<br />ヨーグルトと牛乳、ソーセージを入れておく。<br /><br />ワインやジュース等の類は、アルプの流水が溜まるバゲットに放り込んで、天然の保冷。<br /><br /><br />一応、生活可能な環境ではある。<br /><br /><br /><br />村への交通は自前の足、<br />村民は四輪駆動車や作業車で上り下りしているけれど、<br />当方の頼みの綱は【自前の足とリュック】のみ。<br /><br />牛小屋から村の中心部まで、<br />下って下って1時間半。<br />一度村まで出たら【空手では牛小屋まで戻らない】のが鉄則で、<br />スーパーで食料品の調達をする。<br />帰りの登りは辛いので、<br />途中までゴンドラを使って楽をして、30分下って30分登って、やっとこら牛小屋まで帰って来る。<br /><br /><br />今年のアルプは雨が多く、それも滝の様な雨で、4日降り続いた時には食糧が底をつき、川のように作業道路を水が流れる中、買い出しに山を下ったのは、シンドカッタ。<br /><br />◎ 反省:非常食も整えるべし!<br /><br /><br />   

生活の拠点は牛小屋

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2013/06/20 - 2016/07/21

252位(同エリア696件中)

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26

yoko

yokoさん

夏場、牛達はアルプへ上る。
例年、6月にアルプへ移動し、
9月に下りて来る。

縁あって、
牛も牧童さんも留守の牛小屋の一室を借りて、自炊生活。

いたって原始的。


電気はある。
インターネットは使わないし、使える環境でもない。
ノートパソコンは使えるので、DVDや音楽も楽しめる。
小さな電気コンロがひとつ、これで煮炊きをする。電気ポットもある。

水もある。 
牛が飲むあのバッケットにためた天然のアルプスの水。
なので、
牛小屋に入る最初の日に、生活荷物と一緒に作業車でエビアン1.5リットルを12本、飲料用に上げてもらうのが常。
煮炊き、洗い物等に使う水はアルプの水を一度沸騰させてから使う。
洗濯は、アルプの水をバケツにためて、ハンドウォッシュ。

バス、トイレ無し。
トイレは、ポリバケツで代用する。
汚物は、牛小屋の堆肥場に穴を掘って捨てる。
バスは、村のホテルのシャワー付きの屋根裏部屋を借りっぱなしにして、使っている。
せっかくシャワーを浴びても、山の牛小屋まで帰りついたら汗だくだけれど、そこはそれ、お湯で再度拭けばイイ事だし、
シャワーでシャンプーは気持ちが良い。
シャワー付きの屋根裏部屋は、
山まで帰れなくなった時の避難所でもある。


ベットとテーブルとイスがあって、
小さな流し台もあるけれど、汚水はバケツに溜めて捨てる。
ストーブがあるので、寒くは無い。  が、薪割は必須。
薪ストーブを焚く楽しみは、極楽!
高度な遊びでもある♪

小さな玩具みたいな保冷庫はある。
これには、
ヨーグルトと牛乳、ソーセージを入れておく。

ワインやジュース等の類は、アルプの流水が溜まるバゲットに放り込んで、天然の保冷。


一応、生活可能な環境ではある。



村への交通は自前の足、
村民は四輪駆動車や作業車で上り下りしているけれど、
当方の頼みの綱は【自前の足とリュック】のみ。

牛小屋から村の中心部まで、
下って下って1時間半。
一度村まで出たら【空手では牛小屋まで戻らない】のが鉄則で、
スーパーで食料品の調達をする。
帰りの登りは辛いので、
途中までゴンドラを使って楽をして、30分下って30分登って、やっとこら牛小屋まで帰って来る。


今年のアルプは雨が多く、それも滝の様な雨で、4日降り続いた時には食糧が底をつき、川のように作業道路を水が流れる中、買い出しに山を下ったのは、シンドカッタ。

◎ 反省:非常食も整えるべし!


   

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 牛小屋は現役です

    牛小屋は現役です

  • 普段は、ここが牛の生活の場です。<br /><br />6月上旬から、<br />9月上旬まで、<br />牛がアルプに上がっていて、御留守です。

    普段は、ここが牛の生活の場です。

    6月上旬から、
    9月上旬まで、
    牛がアルプに上がっていて、御留守です。

  • アルプの水はゴム管で牛小屋に配管されているので、バゲットからタライに移動させ、石で押さえて、溜め込む。

    アルプの水はゴム管で牛小屋に配管されているので、バゲットからタライに移動させ、石で押さえて、溜め込む。

  • 洗濯後、握力、指の力が弱いので、自然落下で対処する。

    洗濯後、握力、指の力が弱いので、自然落下で対処する。

  • ワインやジュースは、アルプの流水(牛の水場)で冷やす。

    ワインやジュースは、アルプの流水(牛の水場)で冷やす。

  • 牧童さんが用意している薪<br /><br />これをストーブ様に斧で割って燃やします。

    牧童さんが用意している薪

    これをストーブ様に斧で割って燃やします。

  • 焚きつけは、廃材を利用する。

    焚きつけは、廃材を利用する。

  • 斧で薪を割る。<br /><br />焚きつけも、斧で作る。

    斧で薪を割る。

    焚きつけも、斧で作る。

  • 日本から持参する滑り止めが付いた軍手と、<br />村のCOOPで買ったマッチ

    日本から持参する滑り止めが付いた軍手と、
    村のCOOPで買ったマッチ

  • COOPで買う着火剤。<br /><br />これがあると、一発で火が付く。

    COOPで買う着火剤。

    これがあると、一発で火が付く。

  • 薪ストーブは、暖かいし、究極の遊び!

    薪ストーブは、暖かいし、究極の遊び!

  • 薪の炎は、見ていて飽きない。

    薪の炎は、見ていて飽きない。

  • コンセントが一か所しかないから、タコ足。<br /><br />ノートパソコン、<br />ワールドウィング契約のガラパゴス携帯の充電、<br />デジタルカメラの充電器<br /><br />そして、<br />電気コンロと湯沸かしのコンセントは、入れたり抜いたり忙しい。

    コンセントが一か所しかないから、タコ足。

    ノートパソコン、
    ワールドウィング契約のガラパゴス携帯の充電、
    デジタルカメラの充電器

    そして、
    電気コンロと湯沸かしのコンセントは、入れたり抜いたり忙しい。

  • 山暮らしの醍醐味は、<br /><br />牛小屋のすぐそばまで、鹿が来る♪

    山暮らしの醍醐味は、

    牛小屋のすぐそばまで、鹿が来る♪

  • 野兎も来る♪

    野兎も来る♪

  • 牛小屋の居住部屋<br /><br />所有者からお借りして、使わせてもらっています。

    牛小屋の居住部屋

    所有者からお借りして、使わせてもらっています。

  • ハエ捕り紙は、日本から持参。<br /><br />牛はアルプに上ったけれど、ハエはいます。

    ハエ捕り紙は、日本から持参。

    牛はアルプに上ったけれど、ハエはいます。

  • 牛小屋の居住部分のベット

    牛小屋の居住部分のベット

  • 窓から見える景色

    窓から見える景色

  • 牛小屋までの景色<br />

    牛小屋までの景色

  • 牧草地の野の花、綺麗!<br /><br />種を結び、落下したら、刈り取り作業が始まる。<br /><br />そうなると、天気の日には一家総出の刈り取り作業になる。

    牧草地の野の花、綺麗!

    種を結び、落下したら、刈り取り作業が始まる。

    そうなると、天気の日には一家総出の刈り取り作業になる。

  • 村の借りっぱなしの、屋根裏部屋<br /><br />天窓から満天の星が見える、<br />が、<br />雨が降ると、かなりウルサイ!

    村の借りっぱなしの、屋根裏部屋

    天窓から満天の星が見える、
    が、
    雨が降ると、かなりウルサイ!

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この旅行記へのコメント (2)

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  • merumoさん 2014/12/16 21:44:20
    絶対経験できないことですね
    yokoさん

    先日はご訪問下さりありがとうございました。
    スイスにいらしてたんですね。
    「住んでるように生活する」ほんとに普通の旅行では味わえない良さがありますよね。

    でも写真を拝見する限り大変そう。体と心のぜい肉をそぎ落とせますね。
    山の上の小屋での生活なんて普通の人には絶対経験できないことですものね。
    ほんとにいい経験をなさいましたね。
    うらやましいけど私にできるかななんて考えちゃいました。

    これからもよろしくお願いします。良いご旅行を!

      merumo

    yoko

    yokoさん からの返信 2014/12/17 06:52:42
    RE: スイスに行くようになって6年
      merumo様

    仕事をリタイアして、

    知人夫婦の海外行の金魚の糞をするようになり、
    イングランド、スコットランド、スペイン、ベルギー、台湾の観光旅行、
    知人夫婦の娘さんの夫さんの転職にともない、
    スイスにも寄るようになっ6年、
    その際に、
    知人夫婦と娘さん一家とレンタカーを使用してのスイスのミニ旅行、
    ダボス近郊のセルティックに泊まって、
    「ここなら、ここの国なら、住んでる様に楽しめるかも・・・」
    スイスに目覚めた瞬間です。
    以降、
    スイス情報の収集が始まりました。

    老母の生活の見守り、病床の叔母さんの看取り、
    その合間に時間を作るようになり、
    年に一度、
    ひとりで、スイス・アルプスに長期滞在をするようになって4年

    牛小屋の所有者に「うちの牛小屋で生活しませんか?」と声をかけられて、牛小屋で生活をするようになって、2年、

    どんどんひとり遊びがアクティブになって来ています。


    村と牛小屋との標高差が500メートルあって、
    日常の生活だけでも運動量が凄く、数日は筋肉痛との戦いで、
    「日本は平たい!」

    私も今やシニア、
    幾つまで牛小屋生活が出来るかな?

    牛小屋の所有者も高齢なので、彼が牛小屋を貸してくれる間は、
    自分自身の健康の為にも、牛小屋生活を続ける事を目標に、日々頑張っています。

    何を頑張るか?
    資金と体力・特に脚力!

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