2014/10/28 - 2014/10/30
640位(同エリア3439件中)
玄白さん
9月に引き続き、友人所有の山中湖ロッジに行ってきました。山中湖もすっかり秋が深まって紅葉も身頃を迎え、旭丘湖畔緑地公園ではライトアップが始まっています。今回も、あちこち遠出はせず、山中湖周辺で、紅葉と富士山の撮影三昧です。
後編は、旭丘湖畔緑地公園(夕焼けの渚)の紅葉です。ロッジから車で5分のところにあり、晴天の昼の鮮やかな紅葉、夜のライトアップされた絢爛豪華な趣の紅葉、早朝の霧に包まれた幻想的な紅葉と、さまざまな雰囲気の紅葉が楽しめました。
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ロッジがある林の中もすっかり秋が深まり、木々の紅葉が進んでいる。
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紅葉に囲まれ、静かでゆったりとした時間を、このロッジで過ごす至福の3日間である。
なお、ロッジの中の様子は、以前の旅行記にて。
http://4travel.jp/travelogue/10885199 -
ロッジの立地条件は、静かな環境は申し分ないのだが、湖畔のメインストリート(マリモ通り)に出る別荘敷地内の道路の一部が大変な悪路。数日前に降った雨が、未舗装の道路の穴に溜まったまま。水溜りに小道の黄葉が映りこんできれいなのだが、車で通行するときは、デコボコで運転しづらいし、車は汚れるし、難儀するところだ。
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広い別荘地域には、数多くの別荘がある。とある別荘の前のモミジがひときわ鮮やかだったので、撮影させてもらった。
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10月28日
明け方、パノラマ台での赤富士の撮影を終えてから、旭丘湖畔緑地公園にやってきた。ここは10月24日から11月9日まで「夕焼けの渚紅葉祭り」が開催され、紅葉のライトアップも行われる。その下見である。 -
カエデの紅葉真っ盛り
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イチョウはもう落葉している。自宅周辺では、イチョウの黄葉はモミジより遅いのだが、ここではイチョウのほうが黄葉が早いようだ。
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朝日の木漏れ日に照らされた蔦の紅葉
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旭丘湖畔緑地公園の、ほぼ真ん中にあるオオモミジ。この公園のシンボルツリーのような木である。オレンジ色の紅葉が見事だ。
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湖岸に下りてみる。真っ青に晴れ渡った空に富士山が聳え、湖岸には紅葉。富士山の右側に日が沈む。そのときの夕景がすばらしいということで、「夕焼けの渚」と呼ばれている。日本の渚百選のひとつ。
それにしても、山だの滝だの、日本の○○百選というのがいろいろある。○○は一体いくつあるんだろうか? -
園内には東屋風の展望台があり、そこからも富士山と山中湖が望める。
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2014年もすでに何ヶ所か紅葉狩りに出掛けたが、鮮やかさでは、今年は、ここ山中湖と裏磐梯の曲沢沼の紅葉が1,2を争っている印象だ。
午後は、日帰り温泉「石割の湯」でゆったりした後、平野の湖岸でダイヤモンド富士の撮影。
(ダイヤモンド富士は前編にて http://4travel.jp/travelogue/10952965) -
その後、再び「夕焼けの渚紅葉祭り」のライトアップされた紅葉の鑑賞。
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イチオシ
夕焼けの渚の湖岸にて。
富士山のシルエットを背景に湖岸のライトアップされた紅葉が美しい。 -
上空には上弦の月が輝いている。
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湖面もライトアップされているので、何事かと近づいてみると、湖面から立ち昇る夜霧のライトアップだった。なかなか粋な演出だ。
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イチオシ
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園内の遊歩道に戻り、ライトアップされた紅葉を撮影しながらの散策。
ここのライトアップは、とても上手な照明だ。紅葉全体に平均的に光が当たるように配慮されているように思える。とかく紅葉のライトアップでは、光が当たっている部分と少し離れた部分の輝度差が大きく、見た目はきれいなのだが、写真に撮ると明るいところは白トビし、暗いところは露出不足で、良い写真にならないことが多いのだが、ここの紅葉ライトアップは、良い条件で撮影することができた。 -
モミジ主体の紅葉だが、真っ赤な紅葉ではなく、オレンジ色に染まっている木が多い。ケヤキも混じっているので、全体的には黄色系の紅葉である。真紅の紅葉もよいが、こういう色合いも落ち着いた感じでよろしい。
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イチオシ
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夜霧が立ち昇る湖面を背景に、モミジの幼木の紅葉。
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オオモミジの近くにある幹がねじれた黒松。昼間みれば、幹が曲がっているだけの松ノ木だが、こんな風に照明されると、ちょっと不思議な造形に見えて面白い。
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夕食の支度をしなければいけないと、連れ合いにせかされて、1時間ほどで撮影を切り上げて、ロッジに戻る。
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イチオシ
10月29日
真夜中のパノラマ台での星景写真、夜明けの紅富士の撮影を終えたあと、まだ朝霧がただよう旭丘湖畔緑地公園へ。
昼間とは違った雰囲気の紅葉シーンが楽しめる。 -
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まりも通り脇の歩道。
昼間だと道路脇の電線が邪魔なのだが、霧がそんな邪魔者を隠してくれる。 -
霧に包まれた柔らかな光が、オオモミジの紅葉をしっとりと落ち着いた色あいにしてくれる。
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イチオシ
霧がうまく遠近感を出してくれる。霧は風景写真では大切な舞台装置なのだ。
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イチオシ
湖畔の東屋風展望台も霧で霞んでいる。
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名残惜しいが、連れ合いが朝食の準備をして待ちかねているので、ロッジへ戻る。
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朝食後、連れ合いとともに、もう一度、湖畔緑地公園に立ち寄ってみる。残念ながら、霧は消えてしまっていて、連れ合いは霧に包まれた紅葉を見ることはできなかった。しかし、それほど紅葉に思い入れがあるわけではないので、そんなに残念がっている様子はない。
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イチオシ
逆光にすかしてみる紅葉は一段と鮮やかである。
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湖畔緑地公園から西へ車で数分のところにある文学の森公園にも行ってみた。
25,000坪の自然豊かな広大な公園で、四季折々に木々の新緑、紅葉、山野草、野鳥観察が出来る、散歩にはもってこいの公園である。
園内には、三島由紀夫文学館、徳富蘇峰館、俳句の館風生庵など、文学にちなんだ施設も散在している。 -
公園入り口のドウダン。紅葉のピークは過ぎつつある。
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山中尋常高等小学校と見事な紅葉。
明治時代の校舎の保存状態がよい梁などはそのまま利用して、当時の建築工法で公園内に移築・再現した建物で、今でも各種研修などに利用されているのだそうだ。 -
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蒼生庵という古民具を展示している資料館に通じる門
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蒼生庵の前のモミジ
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展示されている古民具。この種の展示施設は、わりとどこにでもある。民俗学に興味があれば、地方によって暮らし向きの違いをこういう民具を通じて読み取ることができたりして面白いのだろうが、あいにく玄白はそういう知識は持ち合わせていない。
ふ〜ん、こんなものかとざっと見渡して外に出る。見学料はタダである。 -
こんな散策路が木立の中を延々と続いている。
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富安風生という大正・昭和の頃の俳人の資料館。東京の人であるが、昭和25年から毎年夏には山中湖湖畔に避暑にきていたという縁で、資料館を開いたらしい。建物そのものは、山中湖村平野の旧家を移築したものらしい。
ともかく、富安風生という人物のことは今回始めて知った。 -
園内には19基の句碑、歌碑があるそうだ。高浜虚子、与謝野晶子、伊藤左千夫、松尾芭蕉といった著名人の句碑もあるが、大部分は富安風生の句碑のようだ。
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ところどころ、巣箱がかけられている。バードウォッチャーにとっても楽しいところなのだろう。
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木漏れ日が差し込む地面のモミジの落葉。散ったばかりで、まだ色が鮮やかだ。
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三島由紀夫文学館脇の紅葉
三島由紀夫については、その国粋的耽美主義が好きになれず、ほとんど作品を読んだことがなく、興味もない。ということで中には入らない。入館料も¥500取られるし・・・ -
徳富蘇峰館。
蘇峰についても、明治の評論家で、小説家の徳富蘆花の兄という程度のことしか知らず、あまり興味もわかないので、こちらもパス。 -
朴の木の林。大きな朴の落ち葉が敷き詰められた散策路を行く。
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ウリハダカエデの落葉
一時間ほどの散策を追え、花の都公園近くのスーパーに夕食用の食材買出しに行く。 -
たまには外食しようということで、今日のランチは平野地区のマリモ通り沿いのイタリアンレストラン「森のアルム」へ。
絵本に出てきそうな、ちょっとメルヘンチックな建物なのですぐにわかる。 -
入り口のドアの取っ手
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店内
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曲線の窓ガラスやランプシェード・・
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インテリア小物など・・女性が「かわいい!」と言って喜びそうな店内である。
現に、訪れる客は圧倒的に女性が多い。 -
さて、肝心の料理はというと、オーナーシェフの得意な料理は、そば粉を使った北イタリアの郷土料理。我々がオーダーしたのは
左上:前菜 そば粉のチーズフライ、野菜のマリネ
右上:ボルロッティ豆のスープ
左中:アッラカルボナーラ
右中:もち豚スペアリブのラヴェッチュ煮込み
左下:こけもものジェラート
右下:そば粉のシフォンケーキ
これ以外にたまねぎととうもろこしの自家製パン、コーヒー
いずれも丁寧に仕事をしてある感じで、とても美味。リピートしようと思わせるレストランには、なかなか出会わないが、このレストランは、数少ない我が家のリピートOKのリスト入りである。
人気店らしく、予約しておかないと席が取れない。また、夫婦二人だけで切り盛りしているので、ランチと午後のカフェタイムだけの営業で、ディナーはやっていない。
この後は、ロッジで一服した後、しつこく2日続けて、ダイヤモンド富士撮影をしに、平野の湖岸へ。(前編参照 http://4travel.jp/travelogue/10952965) -
10月30日
予報では、2日続いた好天は崩れて曇りのち雨の予想。ところが、朝はまだ晴れが続いている。
今日はロッジをチェックアウトするので、連れ合いは、荷物の片付けや掃除で忙しい。何しろ着替えだけでなく、リネン類、台所用品など結構な大荷物なのである。
そこで、ゴミ出しのついでに、しつこく湖畔緑地公園に行ってみた。 -
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一陣の風が黄葉を散らしている。
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湖岸には白鳥たちが来ている。平野付近にいたり、長池親水公園付近にいたり、きままにあちこち移動しているようだ。
白鳥の餌付けのおこぼれを狙ってなのか、鯉まで寄ってきた。 -
こわごわと餌付けする女の子二人。母親が笑って見守っている。
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ライトアップに使われたランプに紅葉が映りこんでいる。
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イチオシ
風が出てきて、湖面に波が立っている。
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オオモミジも、今日で見納め。
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愛車の窓に映ったオオモミジ。
ロッジに戻り、昼食後は連れ合いと日帰り温泉「紅富士の湯」でまったりと過ごす。
夕方、荷物を積み込み、ロッジをチェックアウト。
今回の山中湖ロッジ滞在は、好天に恵まれ首尾よく富士山の撮影もでき、予想以上にきれいだった紅葉も堪能でき、とても満足だった。
次回の訪問は11月中旬の予定である。
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