湯の山温泉・御在所旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今日は鈴鹿の紅葉を見に、三重県菰野町と滋賀県甲賀市の境にある鎌ヶ岳(かまがたけ。1161m)に登ってきました。<br /> <br />この3連休はずっと雨の予報でしたが、幸いにも最終日の今日は晴れるという予報になり、かねてから目星をつけていた鈴鹿の山、特に鎌ヶ岳に行くことに決めました。東名阪道を走ると鈴鹿の山並みが見えますが、その中に尖った目立つ山が鎌ヶ岳です。名古屋方面から見ると、御在所岳の左にあります。鎌ヶ岳には毎年春の花の季節に登っており、大好きなアカヤシオ、可憐なイワウチワ、イワカガミなどの花を楽しんでいます。また、春はトケン類(カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチ)やクロツグミなど夏鳥を観察できる季節でもあります。<br /> <br />新緑の春と紅葉の秋は登山者が激増して登山口近くの駐車場を確保するのが困難になります。そのため、朝早く家を出て東名阪道を飛ばして四日市ICで降り、鈴鹿スカイラインを上り「湯の山温泉」近くの駐車場を目指します。朝8時前に着いたのですが、すでに付近の駐車場は満車。スカイライン沿いの空き地もびっしりと車が停まっています。仕方なく、わたしはスカイラインをもっと上がり、やっと道端に駐車スペースを見つけました。パトカーが巡回していますが、おまわりさんに何も言われなかったので安心して駐車しました。今日はおまわりさんも大目に見てくれているようです。<br /> <br />そこから歩いて湯の山温泉までかなりの距離を下ります。下らなくても他のルートから登れますが、わたしは大好きな「馬の背尾根」を歩くため、わざわざ30分も下りました。途中、隣の御在所岳に登る人たちとすれ違いますが、多くの人は「もう登られて下山ですか?」と聞いてきます。登山者の90%以上は御在所岳に登る人で、鎌ヶ岳に登るのはごく一部。しかも、馬の背尾根を歩く人は、そのうちのまたごく一部です。湯の山温泉にある三岳寺(さんがくじ)境内から登山道は始まります。急登がしばらく続きますが、そのうちに尾根に出ます。尾根の上は風が強く、今日は台風のような強風です。吹き飛ばされて細い尾根から転落しないように慎重に木につかまったりして歩きます。周囲は紅葉(黄葉)の真っ盛り。隣には上部が雲に覆われた御在所岳が見え、ロープウェイには赤いゴンドラがたくさん行き来しています。今が一番の稼ぎ時でしょうね。<br /> <br />馬の背尾根とは、馬の背中のように狭い尾根ということですが、風が強くなくても尾根から転落しないように十分な注意が必要です。今日は写真を撮る時も体が風圧で揺れるので、しっかりした木につかまってカメラを固定しなければなりません。風が強いため、汗をかくことがなかったのはラッキーでした。<br /> <br />尾根をどんどん登っていくと、紅葉も済んでしまって落ち葉の積もった道を歩くことになります。落ち葉の絨毯の上を、いい匂いを嗅ぎながら歩くのは気持ちがいいものです。岳峠(だけとうげ)という名前の峠まで来ると、あとは最後の登りです。岩にしがみつきながらの急登が終わると頂上です。駐車場から3時間15分かかりました。<br /> <br />頂上には20人ぐらいの登山者が弁当を広げていました。ほとんどが最短ルートの武平峠から登ってきた人です。そこからなら1時間ぐらいで登頂できるからです。頂上は風が強いので体感温度はかなり下がり、冬のように寒く感じます。風が当たらない陰でわたしもランチです。今回は持ってこなかったのですが、熱いラーメンが恋しい季節になりました。次回の登山からはラーメン持参です。コンロなどの荷物が重くなりますが。ランチが済んで、周囲の写真を撮りました。先ほど歩いて来た馬の背尾根が湯の山温泉からずっとこちらに続いているのが見えます。ここを歩いてきたのですね。<br /> <br />じっとしていると寒いので下山することに。下りは早く降りれる武平峠に向けてのルートです。急な斜面を慎重に下ります。この山は花崗岩からできていて、それが風化して砂のようになっており、たいへん滑りやすくなっています。30分ぐらいでスカイラインにある武平トンネルに着きます。そこから延々とスカイラインを歩いて車までたどり着きました。全行程(休憩時間を含む)4時間半の楽しい山行でした。鳥は風が強かったせいか、カケスの声しか聞けませんでした。上空を小鳥が群れ(50羽ぐらい)で飛んでいるのが見えましたが、遠いので種類まではわかりませんでした。<br /> <br />歩行数:約17,000歩。<br />

鈴鹿の紅葉を見る 鎌ヶ岳登山記

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2014/11/03 - 2014/11/03

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地酒大好きさん

今日は鈴鹿の紅葉を見に、三重県菰野町と滋賀県甲賀市の境にある鎌ヶ岳(かまがたけ。1161m)に登ってきました。

この3連休はずっと雨の予報でしたが、幸いにも最終日の今日は晴れるという予報になり、かねてから目星をつけていた鈴鹿の山、特に鎌ヶ岳に行くことに決めました。東名阪道を走ると鈴鹿の山並みが見えますが、その中に尖った目立つ山が鎌ヶ岳です。名古屋方面から見ると、御在所岳の左にあります。鎌ヶ岳には毎年春の花の季節に登っており、大好きなアカヤシオ、可憐なイワウチワ、イワカガミなどの花を楽しんでいます。また、春はトケン類(カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチ)やクロツグミなど夏鳥を観察できる季節でもあります。

新緑の春と紅葉の秋は登山者が激増して登山口近くの駐車場を確保するのが困難になります。そのため、朝早く家を出て東名阪道を飛ばして四日市ICで降り、鈴鹿スカイラインを上り「湯の山温泉」近くの駐車場を目指します。朝8時前に着いたのですが、すでに付近の駐車場は満車。スカイライン沿いの空き地もびっしりと車が停まっています。仕方なく、わたしはスカイラインをもっと上がり、やっと道端に駐車スペースを見つけました。パトカーが巡回していますが、おまわりさんに何も言われなかったので安心して駐車しました。今日はおまわりさんも大目に見てくれているようです。

そこから歩いて湯の山温泉までかなりの距離を下ります。下らなくても他のルートから登れますが、わたしは大好きな「馬の背尾根」を歩くため、わざわざ30分も下りました。途中、隣の御在所岳に登る人たちとすれ違いますが、多くの人は「もう登られて下山ですか?」と聞いてきます。登山者の90%以上は御在所岳に登る人で、鎌ヶ岳に登るのはごく一部。しかも、馬の背尾根を歩く人は、そのうちのまたごく一部です。湯の山温泉にある三岳寺(さんがくじ)境内から登山道は始まります。急登がしばらく続きますが、そのうちに尾根に出ます。尾根の上は風が強く、今日は台風のような強風です。吹き飛ばされて細い尾根から転落しないように慎重に木につかまったりして歩きます。周囲は紅葉(黄葉)の真っ盛り。隣には上部が雲に覆われた御在所岳が見え、ロープウェイには赤いゴンドラがたくさん行き来しています。今が一番の稼ぎ時でしょうね。

馬の背尾根とは、馬の背中のように狭い尾根ということですが、風が強くなくても尾根から転落しないように十分な注意が必要です。今日は写真を撮る時も体が風圧で揺れるので、しっかりした木につかまってカメラを固定しなければなりません。風が強いため、汗をかくことがなかったのはラッキーでした。

尾根をどんどん登っていくと、紅葉も済んでしまって落ち葉の積もった道を歩くことになります。落ち葉の絨毯の上を、いい匂いを嗅ぎながら歩くのは気持ちがいいものです。岳峠(だけとうげ)という名前の峠まで来ると、あとは最後の登りです。岩にしがみつきながらの急登が終わると頂上です。駐車場から3時間15分かかりました。

頂上には20人ぐらいの登山者が弁当を広げていました。ほとんどが最短ルートの武平峠から登ってきた人です。そこからなら1時間ぐらいで登頂できるからです。頂上は風が強いので体感温度はかなり下がり、冬のように寒く感じます。風が当たらない陰でわたしもランチです。今回は持ってこなかったのですが、熱いラーメンが恋しい季節になりました。次回の登山からはラーメン持参です。コンロなどの荷物が重くなりますが。ランチが済んで、周囲の写真を撮りました。先ほど歩いて来た馬の背尾根が湯の山温泉からずっとこちらに続いているのが見えます。ここを歩いてきたのですね。

じっとしていると寒いので下山することに。下りは早く降りれる武平峠に向けてのルートです。急な斜面を慎重に下ります。この山は花崗岩からできていて、それが風化して砂のようになっており、たいへん滑りやすくなっています。30分ぐらいでスカイラインにある武平トンネルに着きます。そこから延々とスカイラインを歩いて車までたどり着きました。全行程(休憩時間を含む)4時間半の楽しい山行でした。鳥は風が強かったせいか、カケスの声しか聞けませんでした。上空を小鳥が群れ(50羽ぐらい)で飛んでいるのが見えましたが、遠いので種類まではわかりませんでした。

歩行数:約17,000歩。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 三重県菰野町から見る鎌ヶ岳(左の尖った山)と御在所岳(右の高い山)。名古屋方面からもこの位置に見える。<br />(Wikipediaからの写真を借用しました)<br /><br />鎌ヶ岳は鈴鹿の槍ヶ岳とも言われ、その勇姿が多くの登山者を惹きつけます。

    三重県菰野町から見る鎌ヶ岳(左の尖った山)と御在所岳(右の高い山)。名古屋方面からもこの位置に見える。
    (Wikipediaからの写真を借用しました)

    鎌ヶ岳は鈴鹿の槍ヶ岳とも言われ、その勇姿が多くの登山者を惹きつけます。

  • 頂上が雲に覆われた御在所岳。ロープウェイで簡単に頂上に立つことができます。ロープウェイ用の白い塔や赤いゴンドラが見えます。<br />この時期は観光客が多く、フル稼働でした。

    頂上が雲に覆われた御在所岳。ロープウェイで簡単に頂上に立つことができます。ロープウェイ用の白い塔や赤いゴンドラが見えます。
    この時期は観光客が多く、フル稼働でした。

  • 標高1000m以下では紅葉のピークです。登山者の目を楽しませてくれます。

    標高1000m以下では紅葉のピークです。登山者の目を楽しませてくれます。

  • 標高1000mを越す高い場所では、紅葉がほとんど終わっていて、登山道には落ち葉が絨毯のようにふかふかに積もっています。落ち葉からは、いい匂いがしています。この匂いが大好きです。

    標高1000mを越す高い場所では、紅葉がほとんど終わっていて、登山道には落ち葉が絨毯のようにふかふかに積もっています。落ち葉からは、いい匂いがしています。この匂いが大好きです。

  • 頂上が間近に見えます。岩の塊のような頂上部です。岩にしがみついたりしながら急登します。

    頂上が間近に見えます。岩の塊のような頂上部です。岩にしがみついたりしながら急登します。

  • 鎌ヶ岳頂上から馬の背尾根を振り返ります。中央の尾根がそれです。尾根の向こうには登山口がある湯の山温泉があります。

    鎌ヶ岳頂上から馬の背尾根を振り返ります。中央の尾根がそれです。尾根の向こうには登山口がある湯の山温泉があります。

  • 下山時に反対側の武平峠から見た鎌ヶ岳。こちらから見ても鋭い山頂部が目立ちます。

    下山時に反対側の武平峠から見た鎌ヶ岳。こちらから見ても鋭い山頂部が目立ちます。

  • おまけの写真です。<br />今年の4月に馬の背尾根で見たアカヤシオのきれいな花です。わたしが一番好きな花です。この花を見るために毎年春同じルートを歩きます。

    おまけの写真です。
    今年の4月に馬の背尾根で見たアカヤシオのきれいな花です。わたしが一番好きな花です。この花を見るために毎年春同じルートを歩きます。

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