2014/11/08 - 2014/11/08
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地酒大好きさん
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今日は愛知県瀬戸市上半田川町(かみはだがわちょう)にある鳥屋場(とやば。カスミ網を使って野鳥を密猟する場所)を急襲してきました。
山歩きが好きなHさんがたまたま見つけた場所です。そこへ7名の仲間と現場を押さえるために行くことになりました。実はこの区域を管轄する瀬戸警察署の警察官も同行する予定でしたが、別の用ができて同行できませんでした。
集合場所に集まった7名は車に分乗して行き、現場近くの道路に駐車して山に入ります。東海自然歩道を歩くのですが、入口にある資材置場の庭には植えられたリンドウが所狭しと咲き乱れていました。イノシシを捕獲する檻(おり)が設置されているのを見ながら山中に入ります。このあたり一帯は昔から野鳥の密猟が行われ、以前にも現場にいた犯人を同行した警察官が逮捕したこともあります。しばらく行くと「中馬古道」に入ります。この道に入って南下すると何の変哲もない斜面がありそこを登っていくと目指すトヤバがありました。
かなり広いトヤバで、網道(あみみち。カスミ網を張る道)が何本もありました。網が3枚貼ってありましたが犯人はいませんでした。まだ張りかけ途中のものもあり、犯人はわれわれの気配を感じて逃げたのかもしれません。早速網の撤去にかかります。網の下や網道にはおびただしい鳥の羽が落ちていました。かかった鳥の羽をその場でむしったものです。きれいなカケスの羽もいくつか発見しました。手分けして周囲を調査します。すると、カスミ網や獲った鳥を入れるプラスチックの箱、網を張るのに使う竿、それを保管しておく場所、それを雨から守るトタン板、網を張る時に使う脚立(きゃたつ)などの道具を次々に見つけて破壊しておきました。集めた網や竿を集めてそれらも全員で破壊しておきました。竿の数は27本もありました。ゴミを捨てる場所には大量の新しい羽が捨ててあり、犠牲になった鳥は数知れません。現場は長年使っていたようで古いビンや缶が捨てられていました。
今はカスミ網の売買はもとより所持すら法律で禁止されています。以前はそうでなく、現場で網が張ってあっても野鳥がかかっていなければ警察官が踏み込んでも犯人を逮捕できませんでした。そんなザル法が改正されたのです。しかし、ネット上でカスミ網が堂々と売買され入手されやすくなっています。その取り締まりまでは警察も手がまわらなく、野放し状態であることも事実です。日々の事件・事故の処理で警察も多忙で、なかなか野鳥の密猟対策までしてくれません。その代わりをわれわれがしているのです。
毎年秋になるとシベリア方面から越冬のため日本に渡ってくる野鳥たちが、このような密猟者たちの毒牙にかかって多くの命を落としているのです。今日のこの現場だけでも無数の野鳥が犠牲になっています。それが長年、しかも広範囲の地方で密猟が行われており、膨大な数の野鳥が命を落としています。
また密猟で得た野鳥を高値で買う料理店(おもに料亭と言われている)やその料理をありがたがる客がいる限り、密猟はなくなりません。動物蛋白源が乏しかった昔と違い、今では簡単にスーパーで肉や魚が手に入る時代です。野鳥の密猟は時代錯誤もいいところです。
野鳥が減れば毛虫などの害虫が増えすぎて、それを殺すために大量の農薬が必要となり、人体にも大きな悪影響が出ます。農薬の代わりをしてくれるのが野鳥たちです。人類の役に立つ仕事をしてくれている野鳥をもっと大切にしたいものです。
今日は犯人を捕まえることができませんでしたが、これでこの場所はしばらく使われないことを祈って現場を後にしました。
以上の文は旅行記ではありませんが、みなさんにぜひ知ってもらいたいと思い投稿しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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野鳥密猟現場に向かうには東海自然歩道を行きますが、その入口近くの資材置き場倉庫の庭に咲くリンドウです。栽培しているもので、たくさんの花が咲き乱れていました。
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東海自然歩道を行くと、いにしえの「中馬古道」に出会います。この古道をしばらく行くと密猟現場の入口に着きます。
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密猟現場にあったカスミ網(写真右下)と近くに散らばるカケスの羽。青い色のきれいな羽が見えます。
張ると目に見えないくらいに薄く見えるカスミ網にかかり、身動きが取れない状態で密猟者に首をもぎ取られ羽をむしられて料理店に売られます。
密猟者は高価な網を守るため、鳥がもがいて網に深く絡まる前に、生きたまま首をひねって殺します。 -
トヤバにあったプラスチック製の箱。ここにカスミ網を保管して雨に濡れるのを防いだり、収穫した野鳥を入れる袋などを入れておきます。
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かすみ網を張るために支柱として使う竿を保管しておく場所です。これを毎年繰り返して使います。
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竿を保管して置く場所にかぶせておくトタン板です。これで雨などで竿が濡れて傷むのを防ぎます。
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現場にあった脚立(きゃたつ)です。これを使って高いところに網を張るのです。こんなものまで山中に運び込んでいます。
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密猟現場にあった、むしった羽を捨てる場所。うずたかく積まれていました。どれだけの野鳥が犠牲になったのやら・・・・。
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張ってあった網を集めました。鳥の羽がたくさんからまっていました。にっくき網です。
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カスミ網を張るために使う竿を回収しました。全部で27本あり、われわれの経験から、かなり大規模なトヤバとわかりました。
もちろん全部破壊してきました。
密猟者は苦労してこのような道具を山の上まで運び込みます。いくら設備投資をしても、後で必ず回収できる見返り(金銭的)があるから、このような犯罪はなくなりません。
聞くところによると、代表的な餌食となるツグミ1羽が1500円ぐらいで料理店に引き取られるとのことです。それが毎日数十羽から数百羽もかかればたいそうな金額になります。危険な商売でも止められない訳です。料理店でも「季節のもの」として1羽数千円で売れる訳ですから、お互い持ちつ持たれつの関係にあり、密猟を止めるという動機が働きません。
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