2014/10/21 - 2014/10/22
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ペコちゃんさん
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仲間と行く、年一回の一泊旅行・・・今回は参加者が8名なので、車2台で出発。
<一日目> 関越・渋川伊香保IC ⇒ 八ッ場ダム ⇒ 草津・奥志賀 ⇒ 秋山郷 ⇒ 野沢温泉(泊)
<二日目> 信州中野・天領誉酒蔵見学 ⇒ 小布施 ⇒ 上田・真田氏歴史館
というロングドライブで、信州の秋を楽しみました。
一度、見たかった秋山郷の紅葉は見頃を迎えており、延々と続く景色は圧巻です。
野沢温泉は熱めのお湯ですが、旅館の温泉だけでなく、外湯めぐりが楽しい街でした。
写真は、中津川の清流と秋山郷の綺麗な紅葉です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9時前に地元を出発して関越を走り、10時過ぎに駒寄(こまよせ)PAで小休止・・・このPAに立ち寄るのは初めてです。
この先の渋川伊香保ICで降りて、八ッ場ダムに向かいます。 -
八ッ場ダムは、利水・治水・発電を目的に、国が利根川の支流・吾妻(あがつま)川に建設を進めている多目的ダムです。
昭和22年に、関東や東北に大きな災害をもたらしたカスリーン台風での死者は千名を超え、利根川や荒川の堤防が決壊する等、今の金額で計算すると約15兆円の被害を被りました。
このため、昭和27年に吾妻川流域の多目的ダム建設計画が発表され、昭和42年に現地点のダム建設が決定しましたが、ダムが完成すると340世帯が完全に水没し、1193年に源頼朝が狩の時に発見したとされる川原湯温泉は、8軒の旅館のうち、既に5軒が休業しています。
写真中央の上部にある『2号橋(仮称)』が、この後通った「不動大橋」。 -
吾妻川沿いに走るJR吾妻線は、上越線の渋川駅から分岐して大前駅までの55.6kmを結んでいます。
途中の川原湯温泉駅と、その前後の区間が八ッ場ダムの建設で水没するため、水没範囲を含む岩島~川原湯温泉~長野原草津口間の約10kmにわたり、新しいルートの線路に付け替える工事を行い、この10月から新設線へ切り替えられました。
これは、付替工事で造られた「第二吾妻川橋梁」。 -
このダムの建設事業には、群馬県のほか、埼玉県・東京都・千葉県・茨城県・栃木県も共同事業者として、事業費の一部を負担しています。
平成27年度の完成予定は、民主党時代の建設中止などにより、平成32年にずれ込んでいます。
平成23年に完成した、吾妻川にかかる「不動大橋」・・・この下も、八ッ場ダムのダム湖となる予定です。 -
不動大橋から下流側をみると、左上に付替国道・国道145号八ッ場バイパスが見えます。
この先の下流にダムが造られるため、バイパスより低い場所、すなわちこの付近は全て水没します。 -
高さ87mの不動大橋を渡った所に、道の駅「八ッ場ふるさと館」があります。
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八ッ場ふるさと館は、ダム建設により水没する地域の生活再建と、地域振興を目的として建設され、昨年オープンしました。
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手入れが行き届いた庭園も、紅葉が始まっています。
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ここには天然温泉の足湯があり、無料で利用できます・・・しかし、熱い!
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JR吾妻線付替工事で造られた「第三吾妻川橋梁」。
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2連アーチの八ッ場バイパス「長野原めがね橋」・・・この開通で、草津までが近くなりました。
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12時を過ぎたので、仲間のおススメのトンカツ屋・もり亭で昼食。
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平成12年にオープンした「もり亭」は、オーナーの森さんが自ら厳選した上州の豚を使用して、柔らかくジューシーなトンカツを提供しています。
ビールを飲みながら、ロースカツ定食を美味しく頂きました。 -
草津から白根山に向かう途中の鮮やかな紅葉・・・秋の深まりを感じます。
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志賀高原から草津温泉までをつなぐ国道292号・志賀草津高原ルートは、全長が40km・・・そして草津白根山と横手山の間を通過する渋峠にあるこの場所は、日本一高い所を走る国道で標高は2,172m。
因みに、日本一標高が高い県道は富士山(静岡県側)にあり、標高も3,000mを超えています。 -
草津白根山は、群馬県・草津町に位置する標高2,160mの活火山。
夏には、コマクサの群生やイワカガミなどの高山植物が近くで鑑賞出来ます。 -
草津白根山には、平成19年から噴火警戒レベルが設定され、群馬県と草津町はレベル1(平常)の段階でも第1次規制として、山頂火口の湯釜から半径500m以内の立ち入りを制限し、草津白根山周辺の国道292号は、通行可能時間帯が午前8時?午後4時30分と規制されています。
これは、渋峠より望む湯釜方向の写真で、白煙が上がっています。 -
渋峠から志賀高原に入ると、綺麗な秋の景色が広がります。
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今年の夏に来た「蓮池」に、14時前に到着。
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夏とはまた違った趣です。
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まさに、高原の秋。
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奥志賀ルートに入ると、この夏に来た高天ヶ原のあたりも、カラマツ林の黄葉が見事です。
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奥志賀から秋山郷に進んでいくと、雑魚川の清流と紅葉が目を奪います。
秋山郷 自然・景勝地
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赤と黄色の素晴らしいコントラストが、延々と続きます。
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丁度、今が紅葉の最盛期で、地元の人も何組か写真を撮りに来ていました。
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紅葉を楽しみながら、山中の国道をひた走り、雑魚川にかかるこの橋を渡ると・・・
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長野県の最北端の村・栄村にある秋山郷の切明温泉に着きました。
秋山郷は、信濃川の支流・中津川の上流域に点在する山間の集落の総称で、新潟県側に8つ、長野県側に5つの集落があり、日本の秘境100選の1つになっています。切明温泉 温泉
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このあたりは、日本有数の豪雪地帯としても知られ、昭和20年には日本の観測史上最高となる7.85mもの積雪を記録した所です。
冬の厳しさと渓谷の美しさを一層引き立てる純白の雪・・・一度見てみたいですね。 -
切明温泉には、村営の温泉保養センター・雄川閣もあります。
切明温泉 温泉
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この橋の所で雑魚川と魚野川が合流し、中津川として右手下流に流れて千曲川に注ぎます。
写真の左側にある吊り橋を渡り、さらに200mほど上流に行くと・・・ -
天然手掘り温泉・河原の湯があります。
河原から温泉が湧いている珍しい場所で、雄川閣でスコップを借りて、マイ露天風呂を掘って入ることが出来ます・・・今度、トライしてみようかな。河原温泉 河原の湯 温泉
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清流と紅葉の見事な眺望・・・
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この景色を眺めていると、時間が経つのを忘れるほどです。
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夕方、本日宿泊の野沢温泉・朝日屋旅館に到着。
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早速、最上階(7階)の展望大浴場でゆったりと・・・
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お楽しみの夕食・・・豪勢ではありませんが、仲間との楽しい宴です。
写真の右上にある網で・・・ -
天然椎茸を焼いて、塩で食べましたが、結構イケる!
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夕食の後は、皆で野沢温泉名物の外湯巡り。
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外湯は、江戸時代から湯仲間という制度によって守られてきた、村の人たちの共有財産の共同浴場・・・全部で13軒の共同浴場がありますが、一番大きいのが、この「大湯」。
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浴舎の裏から温泉がこんこんと湧き出している大湯は、外湯の中でも一番歴史が古い野沢温泉のシンボル的な建物で、地元の人も、よく利用しています。
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殆どの共同浴場は浴槽が1つですが、「大湯」はあつ湯とぬる湯の2つがあり、天井も高い・・・しかし、どっちの湯も熱い!
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野沢温泉の街は坂道が多く、道路が入り組んでいるので、目印を覚えていないと迷子になりそう。
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もう1軒、旅館の近くの「河原湯」にも入りました。
昔は渓流に沿った門地の河原にあったことから、名付けられました。 -
” 熱湯注意 ” の貼り紙がありますが、水道はなく、湯温はかなり高い。
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<2日目>
朝食前に野沢の街を散策しました。
この「湯沢神社」は、創建の年代ははっきりしませんが、野沢温泉の総鎮守として信仰を集めています・・・境内入口には白木の両部鳥居。 -
神社は1663年に火災で焼失しましたが、1689年および1765年に再建されました。
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拝殿。
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野沢温泉には、30余りの源泉があるそうですが、その中心的な源泉地が野沢温泉のシンボル「麻釜(おがま)」・・・約90度の熱湯が毎分500リットルも湧き出しているので、麻釜周辺は火傷など危険防止のため、観光客は立ち入り禁止。
麻釜には、大釜・茹釜・丸釜・竹伸釜・下釜の五つの釜があり、辺りには湯けむりが立ち込めています。 -
昔は、この高温湯を利用して麻を茹でて皮を剥ぎ、繊維を取っていましたが、現在は野菜や卵を茹でたりするなど、食べ物の用途に使われる場合がほとんど。
野沢菜をこの弱アルカリ性硫黄泉で茹でると、アクがとれて美味しくなるそうで、地元の人が麻釜で野菜を茹でていました。 -
野沢菜は霜が降りる頃収穫するので、今はまだ青々としています。
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麻釜で卵を茹でて、温泉卵に・・・卵黄の凝固温度(約70℃)が卵白の凝固温度(約80℃)より低い性質を利用し、65~68℃程度の湯に30分程度浸けておくと、卵黄よりも卵白が柔らかい温泉卵が出来ます。
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麻釜のそばにある「ミニ温泉広場・湯らり」・・・ここには足湯があり、温度もぬるめ・・・左側には、温泉卵が作れる設備があり、蓋を取って網に入った卵を杭に引っ掛けておくと、足湯に入っている間に美味しい温泉卵の出来上がり!
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足湯の所で ” 緑の温泉、良かったね ” と話している母娘がいたので、場所を聞いて行ってみました・・・その外湯は、一番高い場所にある「瀧の湯」。
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美しいエメラルドグリーンの湯色は硫黄成分がたっぷりで、ツルツル感としっとり感がある美肌の湯・・・入って見ると、本当に緑色をしています・・・しかも、丁度良い湯加減でした。
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ここから少し下った所にある「麻釜温泉公園」の入口には、国文学者で作詞も手掛けた高野辰之が作った「朧月夜」の歌碑が建っています。
高野が飯山市で教員をしていた際、そこで見た野沢菜(菜の花)畑が印象に残り、作った歌が「朧月夜」と言われています。 -
朝日屋旅館の近くにある「麻釜湯」・・・ここの入浴は、パス。
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宿に戻り、バイキングの朝食・・・温泉卵は、勿論あります。
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朝食後、皆で街を散策しました。
マンホールの蓋を見ると、1998年の長野オリンピックのデザインになっています。 -
商工会館の前に「長野パラリンピックの聖火台」がありました。
その隣には道祖神があります。
道祖神とは、路傍の神ですが、野沢温泉ではこのような道祖神があちこちに立っていて、私たちを歓迎してくれています。
野沢温泉村に伝わる国の重要無形民俗文化財「道祖神祭り」の社殿が、長野パラリンピックで聖火台のモチーフとなった栄誉を語り継ごうと、この記念碑を建立したそうです。 -
その先に「おぼろ月夜の館 斑山文庫」があります。
おぼろ月夜の館 美術館・博物館
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高野 辰之(明治9年~昭和22年)は中野市出身の国文学者ですが、多くの作詞も手がけました。
故郷の斑尾山にちなんで、雅号は「斑山(はんざん)」。 -
庭に建つ高野辰之の像。
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庭園に高野辰之作詞の「春が来た」の歌碑があります。
この他に作詞したのは、麻釜温泉公園にあった「朧月夜」や
「故郷」 ♪ 兎追いし かの山 ・・・ ♪
「春の小川」 ♪ 春の小川は さらさら流る ・・・ ♪
「紅葉」 ♪ 秋の夕日に 照る山もみじ ・・・ ♪
「日の丸の旗」 ♪ 白地に赤く 日の丸染めて ・・・ ♪ など。
また専修大学や松商学園高校など、100近い学校の校歌の作詞も手掛けました。 -
館内は撮影禁止ですが、2階に上がる階段に、高野辰之の世界を思わせる見事なステンドがありました。
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野沢温泉を後にして、中野にある「天領誉酒蔵」に立ち寄りました。
明治13年から前身の「中村屋」で酒造りを開始し、戦後、七杜合同で設立したのが天領誉酒造。 -
先ずは、工場見学。
三段仕込みの間、蔵には「モーツアルト」が流れ、その振動がタンクに伝わり、心地よくなった酵母によって酒がまろやかになるそうです。 -
天井の梁も見事です。
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試飲を楽しんだ後、「バラのまちの中野」なので、バラのお酒をお土産に買いました。
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JA中野の農産物直売所「オランチェ」で、ショッピング・・・果物・野菜が驚くほど安い!
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雨の中、小布施へ。
北斎館は、私を含めて4人は観たことがあるので、入館しないで街を散策。北斎館 美術館・博物館
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北斎館の前にある、栗菓子の老舗・小布施堂。
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傘風舎の前の木々も、紅葉が始まっています。
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雨の日でも、小布施には大勢の観光客が訪れています。
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小布施から菅平を通って、上田に向かう途中の蕎麦屋「さはんじ」で信州そばの昼食。
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自慢の「二八そば」は、そば粉とつなぎを8:2の割合で配合したもの・・・そば本来の豊かな風味を味わい、2割のつなぎで麺の喉越しが良くなる、黄金の配合比率だそうです。
皆は「きのこ蕎麦」でしたが、私は馬肉を使った珍しい「さくら蕎麦」・・・結構、イケます。 -
ここの襖絵は、手書きのリンゴ・・・さすが、信州ですね。
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部屋の隅には、こんな折り紙細工も吊るしています。
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最後に訪れた「真田氏歴史館」は、真田一族に関する資料や武具甲冑などが展示された資料館です。
真田氏歴史館 美術館・博物館
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真田十勇士は、真田幸村に仕えたとされる10人の家臣。
後世、小説やゲームの題材となりましたが、猿飛佐助・霧隠才蔵・三好清海入道などの名前を見ると、ワクワクしながら読んだ昔を思い出します。 -
館内に入ると、真田幸村(1567~1615)の像があります。
真田三代といえば、真田氏中興の祖・真田幸隆(幸綱) ― 昌幸(幸隆の三男) ― 信繁(幸村・昌幸の次男)。
幸隆は武田信玄に仕えて頭角を現し、長男・次男が長篠の戦で戦死したため、三男の昌幸が家督を継いで領土を拡大し、上田城を築きました。
関ヶ原の戦いで、幸村と共に豊臣方に味方した昌幸は、紀州・九度山に幽閉され死亡。
1614年に大坂城に入城した幸村は、1615年の大坂夏の陣で討ち死。
徳川方についた長男の信之は、その後、松代に移封し、真田家は明治まで十代にわたって真田十万石として栄えました。 -
これは、幸村の鎧と六文銭旗。
六文銭は真田家の家紋として有名ですが、海野氏も使っています。真田氏歴史館 美術館・博物館
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この鎧は、左から幸村・昌幸・信之。
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2016年のNHK大河ドラマは、『真田丸』(さなだまる)に決定。
真田の郷には、真田家ゆかりの寺社などが沢山あるので、2年後には、このあたりに観光客が押し寄せることでしょう。 -
大河ドラマを見た後に、またこの地を訪れたいものです。
今回の旅行は、1日目が曇り・時々晴れ、2日目は雨でしたが、紅葉の秋山郷をはじめ、見「る」・食べ「る」・学「ぶ」の充実した2日間でした。
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