ちょっぴり欲張りなヨーロッパレンタカードライブ3500km（2）～バーデンバーデン、ストラスブール、ランス

2014/09/13 - 2014/09/13

鐘の音で朝を迎えると、ヨーロッパに来たことを実感します。
昨夜のバケツをひっくり返したようなどしゃ降りから一夜明け、今朝は雨も止んで、宿の名前にもなっているぶどう畑や反対側に見える町の風景にうっすらともやがかかり、幻想的な雰囲気。

初ドイツではありますが、温泉に入ったらそのままフランスへ移動します。大好物であるシャンパーニュを飲むためにランスへ行くのです。Google mapで検索するとバーデンバーデンから4時間ぐらいかかるとのこと。

バーデンバーデンを12時ぐらいに出るでしょ、それでノンストップで走ると16時。ストラスブールに寄りたいけど、そうするとまた暗くなって宿探しになるかも。今夜の宿も田舎だから真っ暗だろうなぁ。昨夜も1時間半のところ3時間近くかかったし。あれはどしゃ降りだったからか。でも早めに向こうに行っても何があるわけじゃないし、移動だけで一日終わっちゃうのもなぁ。

などと温泉に入りながらもやもやと考えていたのですが、ま、いいか。せっかく来たんだからストラスブールに寄っていこうという気持ちになり、ガーミンの目的地をストラスブールにセットしました。どうやらバーデンバーデンのお湯は元気になる効能があるみたい（？）

初日：フランクフルトからバーデンバーデン編
http://4travel.jp/travelogue/10937959

エリア ランス (シャンパーニュアルデンヌ地方)(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

カラカラ浴場（バーデンバーデン）で温泉につかってストラスブールへ向けて出発。

国境は越えるけれど、特に関所があるわけではなく[ここからフランス]というブルーの看板があり、日本でいえば県境見たいなイメージ。

ガーミンの下に出ている時間は到着予定時間。現在の時刻が出ないのが不思議なnuvi2795

カラカラ浴場 温泉

ストラスブールは車の乗り入れを制限していて、町の中心からちょっと離れたところにある駐車場に停めて路線バスに乗るというPark＆Rideというシステムがあるとのこと。

その駐車場を探していたら既に町のど真ん中。
大聖堂前の駐車場の列を発見すると駐車場待ちは見えるところで5〜6台。
それじゃ、並んじゃお。

駐車場待ちの列が進むと広場には移動式のメリーゴーラウンド。

何かイベントでもあるのかな。人も多いし・・・今日は土曜日か。

とりあえず一枚撮っておこうとカメラを構えると、ちょうどいいタイミングでおじさんが通りがかって

「おや、おじさんを撮るのかい？それじゃポーズを・・・ってお呼びでない。こりゃまた失礼いたしました」

と言っていたかどうかはわからないけれど、そんな感じで通って行きました。フランスのおじさんもなかなかユニーク。

20分ぐらい並んで車を停めたら、早速散策開始。

来る前に母からの情報で、小さなヴェニスといわれているとか、チーズがおいしいとか、いくつかちらっと聞いてきたんだけどわすれちゃった。

とりあえず大聖堂に行ってみる。

ヴェニスって・・・

そう？

遊覧船に乗ってまわるといいって言ってたっけ。
確か30分ぐらい？

見ると団体さんご乗車中ということもあり、すぐに諦める。

記念にお茶でもしていこうかとカフェをのぞいていたら、地元の名物料理的な物を出すという看板を見つけて、ちょうど1人座れる席を発見したので入ってみることに。

ちょっと路地にあるのだけれど、頑張るとちらりと大聖堂が見える。

これなんですけれどね。

タルトフランべという料理です。色々な種類がある中、やはり最初はオリジナルを見ておかないとということで、タルトフランべオリジナルを発注。

薄くクリスピーなピザ風の生地の上にたっぷりとチーズ、玉ねぎ、生ハムだったかな？が載ったもの。シンプルだけれどとってもおいしい♪

そうだ、ここはチーズがおいしいって言ってたっけ。

覚悟はしていたけれど、一人じゃ無理。誰か手伝って！

え？もう行くの？

あれは見た？これは見た？あそこは行った？


ねぇ、もったいないですよねぇ。

ちゃんと勉強しないで来ちゃうから

こういうことになるんですよねぇ。

今回のドライブ、最初の休憩。

女性が一人でやっている小さなドライブイン。
「Bonjour !」

コーヒーを飲んでいると、大きなトラックが入ってきて屈強なトラック野郎たちが入ってきて、お店の女性とおしゃべり。常連さんかな。

こういうなんでもない日常が、ツーリストの私にとっては新鮮で、同じ空間にいるけれどどこか俯瞰で見ているような感じが面白いです。

あまりのんびりしていると日が暮れるので、蓋をもらって出発。

どこまでも続くぶどう畑。

ランスに来たんだ！

私の愛する泡たちの故郷。

シャンパーニュ地方♪

そんなランスのメゾンが経営するシャンブルドット（民宿）に泊まりたい！

そう思ってシャンブルドットを紹介するサイトで素敵な宿を見つけて早速メールを送り、良いお返事をいただけたのですぐに予約します！と申し込んだのが半年近くも前の4月。

シャンブル ドット ル クロ ホテル

出発直前にグーグルマップでルートを確認していたら


・・・ランスじゃない。

Pouillon？ポイヨン？プイヨン？

ランスの中心からさらに西に進むこと20分ぐらい。

村に入ると、おとぎ話の世界のようなかわいらしい街並み。

間違えてよかった。

メゾンに到着すると、

「宿は別の建物なの。いったんここを出て前の道を進んで裏へまわってきて」

未舗装の農道に（この道でいいんだよね。っていうかこの道しかないもんね）とドキドキしながら、言われた通りまわってくると、おかみさんの姿を発見してホッとする。

私の部屋は「ピノムニエ」。

それぞれぶどうの名前が付いています。

お向かいの「ピノノワール」には収穫作業を手伝う方が長期滞在なさっていました。

そう、私が宿泊した時期はちょうど収穫期。忙しいのによく受けてくれたと思います。

シンプルなんだけれど、いちいちかわいらしくてこちらもおとぎ話チック。

お向かいのピノノワールのおじさんのお部屋もこんな感じなのかな。

バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルの他にミトンが付いているところもなんとなくラグジュアリーな気分。

「この近くで食事ができるお店を教えていただきたいのですが」

「ランスに行かないと。この村にはお店が一軒もないのよ」

ランスか・・・また戻るのか・・・っていうか車で帰ってこなきゃいけないんだよね。

飲めない。

仕方ない。今夜も諦めよう。

「ちなみにこちらのシャンパーニュの試飲とかって・・・」
「え？今？残念だけどそれは無理だわ」

ですよね。なんで予約しなかったんだろう。
収穫期の一番忙しいときに来るというのに。

せっかく来たし、まだ明るいからちょっと散策してみよう。

教会からは讃美歌が聞こえる。
土曜の夕方にミサ？

村が静かなのは、みんなここに来ているからかな。

そういえば広場には移動遊園地が来て準備してた。

今日はお祭りなのかな。

こういう縁日ってキリスト教にもあるからね。
子供たちは楽しみだろうな。

あ、Porco Rosso

どこのメゾンの畑かな。

気になる。

確かに収穫期。

20分も歩けば全部回れちゃうぐらい小さい村なんだけど、たくさんの小さなメゾンがあって

どのメゾンも看板、建物、植栽などすべてがかわいらしく、またゆっくり来たいと思う村でした。

あれは何本立てだったんだろう。

深夜まで続くフランス語版ONE PIECEを見ながら

おやすみなさいzzz

この旅行記へのコメント （2）

• ももであさん 2014/10/14 18:14:52

  analog travel

  うひょ。3,500キロですか。おしりが痛くなりそう。
  
  ｢昨日の敵は今日の友｣
  大戦中ならドイツ→フランスなんてありえないのに、
  今やEUを支える両輪ですもんね。
  
  植木 等みたいなおじさん登場ですか。騎士の格好して、
  メリーゴーラウンドの馬に跨って欲しかったな。
  
  タルトフランべなんて一人大食い選手権な料理が
  あったのですね。うん、珈琲にあいそう。
  
  >あれは見た？これは見た？あそこは行った？
  よく分かります。その気持ち。ぼくもいつも後悔に
  蓋をしつつ、出発します。
  しかも目の前にしてシャンパーニュが飲めないとは
  車旅の一番つらいところですね。
  
  コマ地図ってPenelopeさんらしくて、いいな。
  どこかアナログ的で、とってもいい感じです。
  ナビは確か到着予定時間のところをタッチすると、
  現在時刻や、距離に変更できたと思いますよ。

  Penelopeさん からの返信 2014/10/15 00:02:23

  RE: analog travel

  ももであさま
  
  コメントありがとうございます。
  走ってきました。3,500キロ。おしりが痛くなったかどうか気づかない程、あっという間に終わっちゃいました。でも、今回はこれだけ運転していても、一度も足が攣りませんでした。グランドサークルドライブでの痙攣経験の反省で、今回は水分をたっぷり取るようにしていたからかもしれません。
  
  今回、「飽食の日々に疲れた胃にやさしい食品」として日本から持ってきたインスタント食品を初日から2日連続で食べることになり、ストラスブールで1人大食い選手権にトライしておいてよかったと思いました。
  
  > ナビは確か到着予定時間のところをタッチすると、
  > 現在時刻や、距離に変更できたと思いますよ。
  
  え？そうなんですか！？
  なんだか不便な機種買っちゃったなと思いながら、ダッシュボードに置いたカーナビの裏をのぞきこんで車の時計で時間を確認していました。冷静に考えれば、現在の時間が出ないナビなんて企画段階で却下されますよね。
  ホント、何やってたんでしょうね、私は。
  
  　Penelope