2005/07/16 - 2005/07/23
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miracleさん
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・・・パンテレリア島・・・
地中海のシチリア海峡と、アフリカ大陸チュニジアのボン岬のあいだにあるイタリアの火山島。面積は約83平方キロメートル、約8000人が暮らす。シチリアの州都パレルモより、チュニジアのほうが近所、という島。
(*火山は、1891年以来、噴火していない…)
火山研究をしているわけではない、単なる…イタリア好き。
・・・その魅力に惹きこまれ、仕事の仕方や人生観を大きく変え……
ローマ(ここには1カ月滞在)、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィア、ヴェローナ、ピサ、リボルノ、シチリア島、サルデーニャ島と、当時、巡ったけれど。
パンテレリア?
・・・聞いたことのない島だった。
それが突然ご縁が繋がって、どうしても行ってみたい!と。
「マニアックな島に行かれるんですねー!」……と、
ミラノのアリタリア航空・日本人スタッフに言われたほど、知る人ぞ知る、ところ。
そこは、「地中海の黒真珠」の異名を持つ、シチリア最果ての地にある火山の島だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- ワールドエアシステム
-
アリタリア航空にて、成田からパレルモ経由でパンテレリア島へ行くはずだった。
ところが……
旅にアクシデントはほぼ無かったというのに、このときは前日、搭乗予定機が5時間半遅れで成田を発つことが判明。結果、ミラノ経由、そこで1泊(アリタリア航空が負担)となった。
(ただ、ミラノ⇒パレルモ、パレルモ⇒パンテレリアとイタリア国内を2回飛ぶ予定が、ダイレクトにミラノ⇒パンテレリアと1回のフライトでOKとなり、結果○)
というわけで、ミラノのリナーテ空港から、Air Oneでパンテレリア島へ。 -
素朴…を絵に描いたような、パンテレリア島の空港。
しかし空港内は、これまで訪れた所でお目見えしたことのない、熱い歓迎ムードで盛り上がっていた。
スーツケースのピックアップカウンターで…
この島名物、パッシート・ワインの振る舞い会、試飲会が繰り広げられていたのだ。
外国人ツーリスト(東洋人は我々だけ)も、イタリア人ツーリストも目を丸くしつつ、けれど、ちょっとニヤニヤしながら、島に着いたばかりのところでワインのもてなしを受け、ほろ酔い気分で…
空港を後にしていくのだった。 -
島に1台しかない個人タクシーに乗って、「ホテル・ムルシア」へ。
(このタクシー・ドライバーさんには、滞在中、数回お世話になった。毎回、5歳くらいの可愛い娘さんを同乗。お嬢さんにとって、見慣れない東洋人は珍しかったのだろう、いつも、我々が座る後部座席をちらちらと見ていた…)。 -
部屋から見える、地中海。
あの海の向こうは、アフリカ大陸!
思えば遠くに来たもんだ・・・(あれ?と〜っても懐かしいフレーズ)
どうしてここまで、来たかといえば・・・
と〜んでもなく忙しく、行くところ・やることが次々あって(有難いことだけれど、当時はそう思えなかった)、自分が何をしたいのか、どこへ行きたいのかも分からなくなってきた頃。
古き良きシチリアの暮らしぶり・風物詩(マグロ漁やオレンジ狩りなど)をイキイキと描いたお皿に出会い、日々を生きる力、をとてつもなく強〜く感じて・・・
描かれていた、パンテレリア島へ行ってみたく、その気に触れてみたくなったのだった。
*島の概要を教えてくれたシチリア陶器屋さんに感謝。 -
ホテルには、大きなプールがあり、そこでみな泳いだりのんびりしていたが、
より自然を好む人たちは、岩場を陣取って、海に潜ったり、日差しを浴びて寛いでいた。
*以前、夏にサルデーニャを旅した時、こんな岩場で泳いだことがあった。イタリア人たちは軍手をつけ、海に…。何をするのかと思いきや、ウニを獲り、瓶で割り、中にウォッカを注いでチュルリと食べていた。
(ウニを食すのは、日本人と南イタリア人だけと言われている) -
翌日は、「パンテレリア島一周ツアー」(ホテルの掲示板に張られていた)へ。
参加者は、総勢12名(東洋人は我々のみ、あとはイタリア人)。
この島の敏腕ガイド、ト二ーノおじさんが案内&バンを運転。
○villaggio neolitico di Mursia(ムルジアの新石器時代の村)へ
ここには、要塞の遺跡があった。先の尖った小さな黒曜石をト二ーノおじさんが拾ってくれた(もしかして、新石器時代の矢じり?)
○Sese(セーゼ)新石器時代の丸屋根式の石墓へ
★写真は「Sese Gigante」(セーゼ・ジガンテ。別名「王の墓」)
小さな入口があり、6人ずつ、ト二ーノおじさんの案内のもと、中へ入ってみた。中は、空洞。みんなで丸くなって、地面に座って話を聞く(イタリア語なので、テレパシーでコミュニケーションしているような…)。すべて石組で積まれていて、その技術力に驚いた。 -
○Grotta di Sataria(グロッタ・ディ・サターリア)サターリアの洞窟&洞窟温泉へ
この階段を降りていくと…… -
海水と交わるぬるめの温泉と…
その奥に、やや熱めの洞窟温泉。
*古代からある温泉で、ギリシャ神話ホメロスの叙情詩「オデュッセイア」の主人公オデュッセウスが、海の女神カリュプソと密会した場所という説も。
プリントしか見つからず、ほかの写真もあまり残ってなくて残念。。。
★火山の島なので、こんな自然な温泉がいくつかあり、そのたびに車をとめ、水着になってみんなで浸かりに…。 -
イチオシ
○Arco dell'elefante(象のアーチ)へ
まるで、象の鼻、象の姿のような岩。
こんな絶景ポイントへも。
いいビーチを見つけては泳ぎ、そこで、同行者が浅瀬でくらげに刺されるハプニング発生。
ローカルのイタリア人たちが多数集まってきて、「お●っこをかけろ。消毒したほうがいいぞ」と、みんなでやんや。イタリア人の人懐っこさ、優しさを実感。 -
島をぐるりと回りながら、もはや、どこを走っているのかよく分からないまま、またこんな絶景ポイントへ。
○少し遅めのランチを、ト二ーノおじさんオススメのトラットリアでいただく。
食後、なぜか、みんなでダンスすることになり、ト二ーノおじさんと1曲踊る。
○その後、ト二ーノおじさんの友達のバールへ
ムッソリーニを敬愛するバールのご主人は、なんと、ムッソリーニの顔写真をラベルに貼ったワインを飾っていた。
そして、日本人のお客を「三国同盟の日本からお客様とは〜!」といたく気に行ってくれ、盛り上がり、戦中へタイムスリップしたようだった…。
○近くだからと、ト二ーノおじさん行きつけの教会へ
ほかに誰もいない教会の中で、ト二ーノおじさんがアカペラで「アヴェマリア」を歌ってくれた。素晴らしい美声に、ツアー仲間のイタリア人たちと聴きほれる。
○Lago specchio di venere「ラーゴ・ディ・スペッキオ・ディ・ヴェーネレ」へ
火山の火口にできた湖で、「ヴィーナスの鏡の湖」という名前。
水着でこの湖に入り、湖底のファンゴ(泥)を全身(顔にも)に塗り、あがって乾かし、それを水で流すと、ツルッツルッに!
★この島を愛するファッション会の帝王、アルマーニ氏の銀座のスパでもこのファンゴ・パックのコースがあるそう(アルマーニ氏は、この島に別荘を持ち、おしゃれな豪華客船でバカンスによくやって来るという)。 -
そのほか・・・
○カッぺリ(ケッパー)の塩漬け工房に行ったり
○この島特産、有名ワインを作り出すワイナリーに行ったり
原料となるマスカット酒のズィビッボの栽培を見学したり
パンテレリア島をめぐる楽しく濃厚なツアーは、朝9時から20時ころまで続いた(1日中まわって、ランチも食べ、「今日は12人も参加したし、楽しかったから1人40ユーロでいいよ」とト二ーノおじさん。ふとっぱらだ)
★写真の方が、敏腕ガイドのト二ーノおじさん。
へなちょこのイタリア語と英語で参加した日本人を、「ノンチェプロブレンマ」(イタリア語で「問題ナシ」)と、いつも笑顔だった。
*********
そして、ツアー参加者で、モデナからバカンスに来たイタリア人女性Wilma(ヴィルマ)は、英語ができ、とても親切に分かりやすく説明をしてくれた。彼女とは宿泊ホテルも同じで、後日ばったり会った際にアドレス交換をし、旅の後も交流が続いたのだった。 -
翌日は、街歩きと食べ歩き。
町の中心地に港がある。
海に向かって開けたところに、カブール広場。 -
バルバカーネ城。
535年〜、ビザンチン軍によって築城。
その後、ノルマン人とスペイン人によって、拡張された。 -
暑かったので、ジェラートをダブルで。
ピスタチオ&クッキークリーム。
ストロベリー&リモーネ。
ふわっとした口当たりで美味。このボリュームでもペロリと食べられる。 -
スカンピ(アカザエビ)のパスタ。
エビの旨みが溶け込んだソース…。美味しすぎる…。 -
スカンピのグリル。レモンをギュッと絞って頂く。
う、うまい…。いくらでも食べられる。。。 -
シーフードのクスクス。
絶品!!
ここで食べた以上のクスクスには、以来、お目にかかれない。
有名イタリアンでも、著名な料理家が作ったものでも…。
魚介の旨み、エビ味噌のような旨みがクスクスにしみ込んでいて、止まらない美味しさだった。 -
翌日、濃ゆ〜いパンテレリア島を後に・・・
アリタリア航空で
パンテレリア⇒パレルモ⇒ミラノへ
修復中だったため、ガレリアのほう、横から、Duomo(ドゥオモ)をパチリ。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ像。
-
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で、レオナルドの『最後の晩餐』を(2度目の再会。何度見ても、いいものはいい)。
*見学には予約必須。予約が不安な方は、お手持ちのカード会社の海外デスク、予約サービスに頼むのもオススメ。 -
ディナーは、ブレラ絵画館近くのレストラン「ナブッコ」へ。
このアサリのパスタ、貝の旨みが濃く、人生でNo.1のアサリのパスタに君臨し続けている(アサリの種類が日本のものとは違うようだ)。 -
中にリコッタチーズをしのばせた、手打ちパスタ。
こちらも美味しい〜! -
最終日は、スカラ座へ。
演目は「LA CENERENTOLA」(シンデレラ)。
*絶対オペラを見よう!と意気込んでいたのではなく、「席が取れたら…」というくらいだったので、当日、チケットボックスでチェック。
運よく、No.4のPalco席を確保。
前から4番目、我々二人だけのボックス席が取れるなんて、Miracolo(ミラーコロ。イタリア語で「奇跡」)!
しかも、当日チケットゆえ、37.5ユーロとリーズナブル。
*タイミング良ければオペラを見たい!という方は、当日券をチェックするのがオススメ。素晴らしい席がお手頃価格で出ていることも。 -
20:00開演。
プラチナ席には、タキシードやドレスアップしたミラネーゼがずらり。
洗練とは、こういうこと。
休憩時間には、みなスプマンテやワインを片手に語らう。
24:00近くにカーテンコール。
さすが、オペラは長い…。
途中、ちょっと眠りそうになりつつも、素晴らしかった。
徒歩10分のホテルへ戻り、帰国準備。 -
夕方、ミラノ・マルペンサ空港へ。
アリタリア航空で
ミラノ21:20⇒翌日、成田16:05着
ワイルドなパンテレリア島と、ミラノの芸術に触れた旅だった。
行ってよかった! イタリア人のように、人生は楽しむためにあるのだから。
*******************
数年後、東日本大震災が起きた。
約1ヶ月後、イタリアから、国際郵便が届いた。
パンテレリア島を巡るツアーで知り合った、イタリア人女性Wilma(ヴィルマ)から、パスタやオリーブオイル、高級バルサミコ酢などの詰め合わせが届いたのだった。
驚き、腰が抜けそうだった。目頭が熱くなった。
彼女とは、あれ以来、年に1〜2回、葉書のやり取りをしていたけれど、こんな心配りをしてくれるとは思っていなかった。
人との絆、繋がりの貴さを思い知った。
あの旅は、数年の月日を経て、絆の貴さも教えてくれたのだ。
すべてに、感謝。
これは、ほぼ忘備録です、読んで下さった方、ありがとう。
*イタリアからの郵便は、遅延が当然なのに、割とすぐに届いたのも、Miracolo(ミラーコロ)だった…(笑)。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- わんぱく大将さん 2015/04/16 08:13:49
- 島はお勧め
- miracleさん
イタリアに限らず、島はいいと言いますね。 うちも相棒がいた頃は島めぐりばかりしていました。 でも、すべて食事が旨いとは限りませんでしたが
(特にカリブは)やはり元ラテン系の領土はいいですね。 イタリア、スペイン、フランスと。
ラテン系の人の熱さにも負けない、ロシア人の友人が私にはいますが、ほんと人って国境ないなって思いますよ。 イタリアからの贈り物、感謝ですね。
大将
- miracleさん からの返信 2015/04/16 23:44:21
- RE: 島はお勧め
- わんぱく大将さん
こんにちは!
メッセージをありがとうございました。
私も「島」好きです!
特に、火山の島に強く惹かれる傾向があるようです。
はい、島の食事がすべて美味しいとは言えませんよね、同感です。
(自分の好み、口に合わないだけかもしれませんが・・)
確かに、イタリア、スペイン、フランスの島の料理はレベル高そうに思います。
サントリーニ島での料理は・・さほど美味しいとは思いませんでした。
行ったお店がイマ一つだったのかもしれません〜。
> ラテン系の人の熱さにも負けない、ロシア人の友人が私にはいますが、ほんと人って国境ないなって思いますよ。 イタリアからの贈り物、感謝ですね。
⇒本当にそう思います!
人種や国籍は関係なく、いい人はいい人なのだと思います。
贈り物、その心、感謝しています。
追伸:わんぱく大将さんの「イビサ島」旅行記を拝見しました!
イビサというと、クラブやショー、ビーチのイメージが強かったので、素敵な町並みが新鮮でした!
ありがとうございました。
miracle
- わんぱく大将さん からの返信 2015/04/17 09:08:59
- RE: RE: 島はお勧め
- > わんぱく大将さん
>
> こんにちは!
> メッセージをありがとうございました。
>
> 私も「島」好きです!
> 特に、火山の島に強く惹かれる傾向があるようです。
>
> はい、島の食事がすべて美味しいとは言えませんよね、同感です。
> (自分の好み、口に合わないだけかもしれませんが・・)
>
> 確かに、イタリア、スペイン、フランスの島の料理はレベル高そうに思います。
>
> サントリーニ島での料理は・・さほど美味しいとは思いませんでした。
> 行ったお店がイマ一つだったのかもしれません〜。
>
>
> > ラテン系の人の熱さにも負けない、ロシア人の友人が私にはいますが、ほんと人って国境ないなって思いますよ。 イタリアからの贈り物、感謝ですね。
>
> ⇒本当にそう思います!
> 人種や国籍は関係なく、いい人はいい人なのだと思います。
>
> 贈り物、その心、感謝しています。
>
> 追伸:わんぱく大将さんの「イビサ島」旅行記を拝見しました!
> イビサというと、クラブやショー、ビーチのイメージが強かったので、素敵な町並みが新鮮でした!
>
> ありがとうございました。
>
> miracle
miracleさん
古い旅行記も見ていただき有難うございます。でも、今見たら、写真、いいことないないなあ、って感じましたね。
大将
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