2014/09/10 - 2014/09/15
29位(同エリア99件中)
ケロケロマニアさん
- ケロケロマニアさんTOP
- 旅行記692冊
- クチコミ12311件
- Q&A回答10件
- 2,310,433アクセス
- フォロワー88人
今回は久々に登山関連の旅行記を記させて頂きます。
2014年は、南アルプスの最高峰、日本第二位の高峰でもある北岳の陰に隠れて、僅かの差で日本四位の”メダル圏外”に甘んじていた間ノ岳(あいのだけ)の標高が1m高くなり、北アルプスの最高峰、奥穂高岳と同じ標高、つまり日本第三位タイの山となった記念すべき年でありました。
因みにこの年は、南アルプスの国立公園指定自体が50周年を迎える記念の年、ということで、実家のある名古屋から最後の18切符を利用して登山口に向かい、そこから裏ルートで間ノ岳に登ることにしました。私はへそ曲がりなので、敢えて北岳の黄金ルートの登山口でもある広河原は通らず、長野県側から北沢峠、そして野呂川出合から両俣小屋を経て仙塩尾根へ、そして三峰(みぶ)岳から間ノ岳を往復して熊の平に宿泊。更にトラバース道を経て農鳥小屋に至り、農鳥岳を登頂後、殆どの方が下山ルートに使用する大門沢を無視して、広河内岳から大籠岳や笹山を経て奈良田に降りる、という、かなりマニアックなルートでの山旅です。
この辺りの山域を御存じでない方は、”何のこっちゃ”な説明かと思いますので、順を追って写真で辿って頂けましたら幸いです。
でも、大門沢の下降点を過ぎた後の山域は、訪れる人も少なくて、ケルンを頼りにルートファインディングという風情がとても素敵でした。
因みに表紙に関しては、間ノ岳ではなく、熊の平小屋のテラスから眺める西農鳥岳(正確にはピークは見えていませんが…)です。この山域で個人的に一番好きな風景なんです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
という訳で名古屋を出発。
永らく、名古屋駅の顔として存在感を示してきた「大名古屋ビルヂング」の跡地には、新しいビルが建設中でした。 -
中央線を進んでいく光景は前日と同じです。
昨日は恵那で降りましたが、本日は乗継の関係で手前の瑞浪駅に立ち寄ってみます。 -
駅前にはこんなオブジェが建っていました。
-
途中、中津川で乗り換えて中央西線で塩尻へ。
途中寝てしまいました。
そう言えばこの沿線には、先日突然の噴火で大災害となってしまった御嶽山があります。私もかつて登ったことが有る山ですが、あんな身近だった御嶽山が今回のようなことになってしまって、本当に悲しく思っています。
この場をお借りしまして、噴火に巻き込まれてしまった登山者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。 -
そして岡谷にて飯田線に乗り換えて、明日の目的地の伊那市の手前のローカル駅で下車。これにて2014年夏の18きっぷの旅が全て終了となります。
-
降り立ったのは、こちらの木ノ下駅です。この駅の近くにネットカフェがありますので、そこで夜を明かします。
-
近くとは言っても1キロ程は歩きます。国道沿いに歩いている途中、真っ暗な中で町村境を越えました。
こうしてネットカフェに辿り着き、明日に備えて暫くネットしてから仮眠します。 -
翌朝は、まず木ノ下駅の反対方向の隣駅まで歩くことにしました。
南箕輪村のマンホール発見。 -
辿り着いたのは北殿駅です。
ネットカフェからは30分近くかかりました。 -
そしてちょっとだけのJR乗車。
-
車内で切符を購入するのも久し振りだなぁ〜。
この辺りはワンマン運転ではないんですね! -
別に伊那市駅まで行っても良かったのですが、本日はバス代を少しでも安くするため、高遠方面までバス路線に沿って行ける所まで歩きます。
伊那北駅から歩いた方が地図で見る限りは近そうだったので…。 -
伊那北駅も今は無人駅になってしまったんですね…。
-
割と立派な駅舎なんですけどね…。
-
途中、天竜川を渡ります。
-
伊那市のカラーマンホールを発見。
-
途中コンビニにてトイレに立ち寄ると、ケロちゃんデザインのサニタリーボックスを発見!
-
道路上ではこんなカエルさん看板も発見!
-
そば畑もありました。先日、幌加内のそば祭りに行ったばかりなので、不思議な親近感が沸く風景です。
-
バスの時刻までに結構歩けました。高遠まであと5キロ位、運賃はどれ位安くなったかな???
-
バスの通過時刻が迫って来たので、このバス停にてバスを待ちました。
やって来たJRバスに乗り込み高遠を目指します。
結局、運賃的には200円程安くなりました。 -
鉄道路線ではないのに高遠駅と呼ばれる、不思議な”バスターミナル”です。
-
ここから、長谷循環バスという地域のコミュニティーバスに乗り換えますが、バスの待ち時間が1時間以上ありました。実はここまで歩いても間に合ったかな(笑)。でもデカいザック背負って、登山前に10キロ歩くのはちょっと大変なので、この”休憩時間”は貴重でした。
-
バスの車内はこんな感じです。
ところで、このバスも途中、仙流荘という温泉併設型の宿泊施設前で南アルプス林道バスに乗りカエルのですが、時間がギリギリのような…。 -
このギリギリのタイムスケジュールはお互いの運転手さんが了承済みのようで、遅れて到着した長谷循環バスを待っていてくれました。
そして慌ててバス乗車券を購入するように促された後、南アルプス林道バスへ。
てか、こんな慌てて乗りカエル位なら、もっと長谷循環バスの出発時間が早ければ良いのになぁ〜。仙流荘前で20分位の乗継時間を設定しておけば良いのに…。 -
天気に恵まれれば、北沢峠に向かうこのバスからの車窓はなかなか素晴らしいのですが、この日は生憎雲が多くて、鋸岳や甲斐駒ヶ岳などをすっきりと拝むことはできませんでした。
-
実はこのバスには3年連続乗車していますので、ある事情を私は知っていました。
登山者は北沢峠で降りるのですが、バスはその先500m程の距離にある転車場まで進み、そこで折り返しの北沢峠発仙流荘行バスとなります。
この日は両俣小屋まで歩く行程で、北沢峠から野呂川出合までのバスは短い上に高いので、この区間(約4キロ)を運賃節約のために歩くことにしたのですが、せっかくなので、この500mを有効活用しようと、運転手さんにお願いして乗せてもらったのでした。 -
正規に北沢峠で広河原方面のバスに乗りカエルと、北沢峠で15分程の接続時間がありますが、バスに乗ってしまうと、野呂川出合まで10分ほどで行けてしまいます。
私は運転手さんのご好意で乗せてもらった500mを有効活用して、後続のバスにどこまで抜かれないで歩けるか頑張ってみますが、残り1キロ位の所でバスに抜かれてしまいました。
でも、結局歩いて野呂川出合に到着したのは、バスに乗っていた場合の到着時間よりも15分程遅いだけだったので、約600円のバス代を3.5キロの徒歩と15分のオーバー時間で補った、ということになります。
何のこっちゃ…。 -
林道沿いにはお化け薊として知られるフジアザミが沢山見られました。
-
野呂川出合のバス停。ここにも3年連続足を運んでいます。
-
ここから両俣小屋に続く林道を歩きます。
野呂川出合から小屋までは約8キロ、二時間程度の距離ですが、デカいザックを背負っての林道歩きは、山道を歩くよりも疲れます。 -
林道の途中にはこんなユニークな残り距離の標識も設置されています。
晴れていれば、ここから北岳が望めるんですけどね…。 -
雨がパラパラ降り始めた頃、漸く林道の車道終点に到着。
両俣小屋の管理人さんは、ここまで車で入られているようですね。 -
しかしここから小屋までがまだ意外と距離があり、15分位かかります。
河畔沿いの道、昨今のゲリラ豪雨などが続けば、そのうちまた崩落する可能性もある道です。毎年、今年は大丈夫かな?って、心配になります。 -
そして両俣小屋に到着。
-
勿論、私は貧乏なので小屋には泊まらずテント泊。
一昨年も昨年もツエルト(簡易テント)利用だったので、地味に南アルプスエリアでテントを張って寝るのは25年振り位の話となります(^^;)。 -
そして翌朝、野呂川越と呼ばれる、仙丈ケ岳と塩見岳とを結ぶ長大な仙塩尾根との合流点への登り口には、このような昔ながらの祠があります。
ここで登山の安全を祈願して出発します。 -
今年驚いたのは、随所にこのような目新しい標識が設置されていたこと。後で聞いた情報によると、今年両俣小屋に入っているバイトさんが設置して歩いたとのことでした。
-
そして野呂川越へ。両俣小屋の標高が約2000m、ここが2300m程ですので、標高差は約300m、登りで約30〜40分かかります。
-
暫くは、地味な樹林帯の中を、仙塩尾根沿いに歩いて行きます。この尾根は訪れる人も少なくて、静かな山行を楽しめます。
でも、地味なんだよなぁ〜。
こんな名前が勝手に付けられていて吃驚しました(笑)。 -
漸く樹林帯を抜けて森林限界が近づいてくる頃、景色が良い稜線へと出ます。前日の雨は上がって、本日は快晴に恵まれました。
向かって左側が仙丈ケ岳、右側が甲斐駒ヶ岳となります。その間には昨日望めなかった鋸岳の荒々しい姿も。 -
南側に目を移すと、塩見岳が綺麗に見えました。
-
そして間ノ岳への分岐へ。
但し、この日はまだ間ノ岳には登らず、一旦熊の平まで向かいます。 -
分岐からは約3分で三峰(みぶ)岳の山頂に到着。
ここは長野県、静岡県、山梨県の三県境になっています。
標高が2999mと、僅かに3000m峰になれない三峰岳。
間ノ岳みたいに1m高くなってくれないかなぁ〜(^^;)。
正面に見えるのが農鳥岳です。
富士山がその左側に見える予定でしたが、この日はこちら側は雲に覆われていてその姿を拝むことが出来ませんでした。 -
三峰岳から眺める間ノ岳の景観はこんな感じです。
-
そして1時間程下って、熊の平小屋に到着。
早く到着したので、小屋前のテラスで昨日濡れてしまったテントを干させて頂きました。 -
小屋前に掲示されていたメニュー表。
手書きで味わいがありました。 -
小屋のご主人が丁度イワナを釣って来られたとのことで、一匹頂きました。
-
小屋の様子はこんな感じ。
白峰三山界隈の小屋とは違って登山客も少ないので、静かに過ごせる南アルプス内屈指のお気に入り山小屋です。
尚ここはロケーション的には静岡県内、しかも静岡市内となります。恐らく静岡市、更には静岡県最北の宿だと思われます。 -
表紙にもUP致しましたが、ここのテラスから眺める西農鳥岳の景観は何度見ても素晴らしいですね。
-
客室内の様子はこんな感じです。
-
今年は9月半ばの訪問となりましたので、高山植物にはあまり期待していませんでしたが、熊の平で一番よく見かけたのはこちらのお花。
ハクサンフウロかな? -
こちらは高山植物とは呼べないかと思いますが、トリカブトです。
熊の平は標高2600m程度ありますが、北アルプスなら完全に森林限界以上に該当する標高でも、ある程度の樹木や草本が見られるのが南アルプスらしいですね。 -
こちらはウメバチソウかな?
秋の花として有名かもしれませんね。 -
熊の平でゆっくりと過ごした翌日。
今度は荷物をデポして、間ノ岳日帰り登山に出かけます。
この日もお天気は安定していて、朝は仙丈ケ岳越しに北アルプスの方も望めました。槍の尖がりも微かに確認できます。 -
そして前日と同様、三峰岳に登頂。
-
そして本日は、大分前の画像でUP致しました仙塩尾根と間ノ岳との分岐から、間ノ岳を目指します。
約1時間で山頂に到着。この日は三連休の真っ只中。流石に白峰三山の黄金ルートは登山客が多く、あまり落ち着かないので、日本第三位の標高の山の頂に到達したという感慨に浸る時間もそこそこに帰路につきます。
でも、間ノ岳の標高、まだ3189m表記のままですね。そのうち訂正が入るのかな??? -
再び、三峰岳を目指して、もと来た道を下ります。その途中の道はこんな感じです。
-
そんなに難しい道ではないですが、途中、こんな岩場もありますので、歩かれる方は、悪天候時などは特にご注意下さいね。そしてお気に入りの熊の平でこの日はもう一泊して、優雅な時間を過ごしつつ眠りに就きます。
-
そして翌朝。
寒いなあと思ったら、霜がおりていました。
熊の平のご主人の話では、今秋の初霜とのこと。
もう、冬はそこまで来ています…。 -
南方を見ると、双耳峰の笊ヶ岳を望むことが出来ました。
お天気は良さそうです。 -
でも寒い。
日陰ではこんな光景を沢山見かけました。 -
これはこれで美しい光景ですね…。
-
初霜越しに望む仙丈ケ岳の遠景。
-
日の出から大分時間が経ちましたが、まだ日陰はこんな感じでした。
-
そしてこの日は、三国平から農鳥小屋方面へのトラバース道へと右折します。このトラバース道の途中には、大井川の源流に当たる水場があります。
-
そして熊の平から1時間半ほどで農鳥小屋傍の白峰三山縦走ルート合流点に到着。ここからは一気に登山客が増えます。
-
農鳥小屋に到着。
小屋のおじさんに挨拶してから、農鳥岳を目指して登り始めます。 -
向かいの山腹には、出発地の熊の平小屋も望めました。
-
山梨県側が特にガスってきました。
前日に登ったばかりの間ノ岳の姿も、雲に隠れがちとなりました。 -
農鳥岳の山頂に到着する頃には完全にガスに包まれ、本日も全く富士山方面は拝めず…。
-
三角点を踏んだ後、そそくさと出発します。
-
静岡県側はすっきりと晴れているんですけどね。
塩見岳も綺麗に見えていました。 -
農鳥岳から暫く下ると、大門沢下降点と呼ばれる場所に到着。
ここにはかつての遭難慰霊碑を兼ねた、このような鐘も設置されています。
殆どの登山客はここから大門沢を経由して、奈良田へと下ります。 -
さて、今回私がこの山域を訪れた理由の一つとして、前年の苦い経験がありました。実は2013年の7月初旬に、今回とは逆ルートで、奈良田から大門沢を登って農鳥岳を目指したのですが、あと少しの所で雪渓に阻まれて、この鐘が建つ下降点まで到達することが出来ませんでした。
そこで今年は反対側からまず下降点に至り、そこから昨年のリタイヤ地点まで往復することにしました。
別にそのまま大門沢を降りても良い(寧ろ、その方が早く下山できますし…)のですが、同じ道よりも笹山に至る白峰南嶺と呼ばれる山域を歩いてみたい、という思いが強くて、このルートとなりました。
尚、リタイヤ地点までの”下山”ルートの途上には、このようなトリカブトが多く咲いていました。 -
そして昨年のリタイヤ地点に到着。昨年はここより上部が雪渓のため道が判らなくなっていました。しかも寒くて完全にアイスバーン状態。ピッケルもアイゼンもない夏山装備でしたので、登ることが出来ませんでした。
雪渓がない状態で昨年の記憶が思い出せるかどうか不安でしたが、やはり苦労したシーンは覚えているものですね。自分しか解らない感慨に耽りながら、再び元来た道を戻ります。 -
そして下降点まで戻って来ました。この往復で約40分のロスとなりました。
-
本日の行程はまだまだ長いので先を急ぎます。
相変わらずこの稜線を境に、山梨県側が完全にガスに包まれたままです。 -
そして下降点から先、登山客が激減してから最初のピーク、広河内岳に到着します。このピークでもまだ2900m近くの標高があります。農鳥岳が3000m峰なので、それよりは標高が下がるのですが…。
-
こちらは訪れる人も稀なピークですので、山頂のすぐ脇でお茶を沸かしながら、至福の時を過ごしつつ昼食を頂きます。
-
この先は、道が徐々に不明瞭になります。ガスも徐々に深くなっていますので、一応注意しながらケルンや僅かなペンキ痕を頼りに進んでいきますが、やはりどこかで道を外したようで、少々迷います。
結局、正確な道が見当たらないまま、ハイマツ帯をトラバース気味にヤブ漕ぎしながら、方角だけ合わせて何とか正しい稜線に続く踏み跡を発見します。
ガスが濃いと特に道を踏み外しやすく、枝尾根にも迷い込みやすいエリアですので、歩かれる方はくれぐれもご注意下さい。 -
正規の道とは言っても、先程までの白峰三山沿いの整備された登山道とは全く異なる風情で、こんな感じとなります。慣れない方はくれぐれもご無理なさらないで下さいね…。
-
この道は南嶺の山々を経由しながら、伝付峠(でんつくとうげ。転付峠と表記することもあります)へと至る、元々は長い長い南アルプスの登山ルートとして歩かれていた道でした。
今では歩く方も稀ですが、もっと注目されても良い山域かと思いますね…。
尚、道は伝付峠から更に南方にも続いていて、笊ヶ岳方面までも行くことが出来ます。いつかはこのロングトレイルも歩いてみたいものです。 -
広河内岳から暫く下ると、稜線はなだらかな感じで続くようになります。
とても快適に歩けるルートです。 -
そして次なるピーク、大籠岳に到着しました。
-
苔むした風情の三角点も味わい深いピークでした。
-
歩いて来た道を振り返るとこんな感じ。
やはり山梨県側は完全にガス状態です。 -
ガスは薄くなったり濃くなったりしていましたが、油断は禁物な感じでした。先を急がないと…。
-
そして次なるピーク、白河内岳に到着。
-
似たような景色がずっと続いていました。
-
本日の目的地の笹山も、大分近づいてきました。
-
笹山まで来ると標高は2700m位まで下がりますので、その鞍部付近では森林限界以下になる箇所もあり、ここから笹山までは樹林帯を歩く区間が長くなります。
歩く人が少ないので、倒木やハイマツでブロックされている箇所も多く、お世辞にも歩きやすい道とは言えません。笹山までは予想以上に時間がかかりました。 -
道を外していないか、心配になるような箇所も多いので、こういう標識を発見するとホッとします。
-
そして笹山に到着。
実は笹山という山は南北二つのピークがあります。
景色に関しては、こちらの北峰の方が断然良いです。 -
笹山北峰から望む笹山南峰の様子。
標高的には、南峰の方がちょっと高いのかな? -
そして本日の目的地、笹山南峰に到着します。
このように静かな山域なので、自分だけかと思いきや、他にもマニアックな登山者はいらっしゃるもので、この日は山頂に単独の方がお一人、そしてちょっと手前のテントサイトに二人組の方、更に翌朝お会いしたのですが、200m程下った所にある小さなテントスペースに二人組の方、自分も含めて合計6名がこの付近でテントを張っていました。 -
南峰エリアは樹木に遮られて展望はすぐれませんが、その分樹木が風除けになって、しかも広々としていますのでビバークには最適な所かと思います。このルート上には山小屋がありませんので、テントは必携となりますが、一応南アルプスの国立公園エリアですので、原則的にはキャンプは禁止のエリアです。くれぐれもテントを張られる際は、ペグなどを打ち込んで岩肌を傷つけたりはしないようにお気を付け下さいね…。勿論、焚火なども禁止です。
-
先客の方から、南峰の三角点を教えて頂きました。
見つけ辛い場所にありますので、ピークハンターの方は”踏み忘れ”に御注意下さい(笑)。 -
そして翌朝。
標高2700mを越える地点でのビバークでしたので、寒さが気になりましたが、霜がおりていた前日と比較すると、思った程の冷え込みではありませんでした。ちょっと下がった所から、この3日間姿を拝むことができなかった富士山を漸く目にします。 -
景色が楽しめそうな朝でしたので、下山前に一度昨日歩いた道を10分程折り返して、再び北峰まで足を運んでみました。予想通り、素晴らしい景観を楽しむことが出来ました。(こちらは悪沢岳方面)
-
熊の平からは遙か彼方に小さく見えた双耳峰の笊ヶ岳も、ここからは比較的大きく見えますね。この道があそこまで続いていると思うと、改めて白峰南嶺の山々の奥深さを思い知らされます。
-
南峰越しに望む富士山。
本当に素晴らしい景観を楽しむことが出来た、至福の朝でした。 -
十分に景色を堪能した後、南峰に戻り、テントを片付けて出発です。
この日の予定は、奈良田に下るのみでした。
最初は13時50分奈良田発のバスに乗る予定でしたので、7時前にゆっくりと出発しました。 -
笹山から奈良田に至る登山道は、最近整備されたばかりの道で、まだまだ認知度は低いようですね。地図にも載っていない道なので、本当に歩ける道なのか心配でしたが、一部倒木が多くて歩きにくい箇所がありましたが、全体的には傾斜もそんなにきつくもなく、歩きやすい道でした。遠回りにはなりますが、大門沢ルートよりは個人的にはお勧めできる道です。
-
要所要所に、このような目新しい標識も設置されていました。
-
基本的には樹林帯に続く道ですので、展望はあまりよくありませんが、開けた所では北岳の姿も望むことが出来ました。登りでこのルートを利用される際には励みになる休憩場所だと思います。
-
想像以上に快適な道で、思わずスピードを加速して降りてしまいました。
実はバスにはもう一本早い便があって、それが9時50分奈良田発。
順調に下ってしまったので、このバスに間に合うかも、ってちょっと欲が出てきました。 -
途中、こんな水場の標識もありますが、ここの水場はちょっと解り辛いようです。前夜に一緒になった方のお話では、迷うので行かない方が良いとのことでしたので(時間もなかったし)、ここではスルーしました。この道がもっとメジャーになって、もう少し解り易い水場までの道が整備されると良いですね。
-
そして更に転がるように走りながら下山し、あっという間に電力会社の施設のある場所に到着。時刻は9時を回っていました。バスに間に合うかな???
-
そして奈良田のダム湖畔に到着。
9時50分発のバスまで、あと20分程しかありません。
これを逃すと4時間待たないといけないので、急がないと…。 -
途中、こんな箇所も通過。
正規の道は流されたのかな??? -
そして吊り橋が見えてきました。
残り時間はあと15分程です。 -
スリルのある吊り橋の様子。
-
ダム湖の景観はこんな感じです。
-
そしてバスの発車時刻約5分前に奈良田のバス停に到着。
ふぅ〜、間に合った…。
殆どは大門沢経由で下山したと思われる登山客で車内は満席状態(立ち客も出る程)でした。 -
かなり走ったので、かなりの疲労状態。
車窓から早川の景色を堪能しつつ、知らない間に眠ってしまいました。 -
目覚めた頃には身延駅に到着。
予定より1本早いバスに乗れたので、ここからはゆったりとした行程で過ごすことが出来ます。
この日は9月15日、つまり祝日でしたので身延線沿いの有人駅、身延駅ではJR東海の「休日乗り放題きっぷ」が購入できます。
本当はバスを途中の下部温泉で降りる方が、甲府方面を目指すのには便利なのですが、ここのJR駅は無人駅ですので、敢えて終点の身延駅まで乗車したという訳です。 -
この日の予定は名古屋まで帰るだけ、でしたので、身延からこの切符が使用できる豊橋まで、片道の単純運賃でもフリーきっぷの料金の元が取れたのですが、せっかく一本早いバスに乗れた訳ですし、時間を有効に利用しないと、と、甲府まで出かけた訳です。
-
ただ、この時は相当疲れていたので、せっかく甲府に到着しても観光する元気はなく、後の旅行のためにJR東日本管轄の甲府駅では、北海道東日本パスとこちらの駅弁を購入した後、すぐに折り返しの身延線に乗り込んでしまいました。
でもこの駅弁、よく見ると甲府ではなく小淵沢の駅弁ですよね(^^;)。 -
一本早いバスに乗ってしまったために、奈良田でお風呂に浸かることが出来ませんでした。そこで甲府からの折り返し列車を下部温泉で下車して、お風呂に向かうことにしました。
-
下部温泉の温泉街は鄙びた雰囲気がたまりませんね。
-
休日乗り放題きっぷのパンフレットを見ていると、こちらの施設が割引になるとのことでした。
-
そして温泉に浸かってゆっくりした後、列車時間まで少し余裕があったので、更に足湯にも立ち寄っていきます。
-
足湯の内部はこんな感じ。ここは勿論無料で利用出来ます。
-
足湯に至る際に渡る橋。
この橋はセンサーが反応して、通行する際にはメロディが流れるようになっています。 -
夏はカジカガエルさんの鳴き声が楽しめますので、皆様も是非渡ってみてケロ〜(^^;)。
-
そして最後はおとなしく富士行きの列車に乗り込み、富士からは東海道線を乗り継いで豊橋へ。
-
そしてフリーきっぷの区間外となる豊橋からは名鉄で。
別にJR利用でも良いのですが、名古屋から実家まで名鉄バスに乗るので、名鉄で帰った方がバスとの乗継割引が適用となって、80円安くなるんです(^^;)。 -
名鉄も120周年なんですね。
こうして実家に戻り、今回の山旅は終了、本旅行記もこれにておしまいです。
長くなりましたが、最後までご閲覧下さった方、どうも有難うございました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
129