2014/05/03 - 2014/05/07
2位(同エリア40件中)
夏目さん
2014年5月、西部の古都エクセター、"イギリスのかわいい村"のお手本のようなコッキントン村、クリスティの故郷トーキーと往年の住まいグリーンウェイ、「バスカビル家の犬」の舞台ダートムーア、そして円卓とオースティンのウィンチェスター。…今回欲張りすぎた…その前篇。5月のイギリスは格別です。
旅行記中の各種価格記載は旅時現在のものです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2014年5月3日羽田BA8時50分発ヒースロー行きにて一路ロンドンへ…と書くとすごく簡単なようですが、違います、違いますよ!。いろいろあったんですよ!。
フリーで旅する場合やっぱり航空券て早く買ったほうが安いわけなので、多少リスクありでもいつも300日くらい前には手配してしまうのです←恐ろしいことにこの○日前販売っていうのがいっつもいっつもいっつも航空会社によっても年ごとでも違って、本当にややこしくて困る、いい加減に統一してほしい※愚痴です。閑話休題、チケット取った当時はBAの羽田発早朝6時の便というのがあってこれに乗ると同日ヒースローAM10時ごろに到着するという、時間のないツーリストには夢のような時間設定。…ただ朝4時チェックイン(6時発だから)となると当然公共交通機関が動いてないので①車で羽田に来る②羽田に前泊するという選択肢しかなくなるけど、何にしても午前中にヒースローに着けるっていうのは大いなる魅力なのでいろいろ棚上げでこの便を予約していたのです。去年は結局②の方法を採って羽田のファーストキャビンに泊まって(結構いびきが丸聞こえでお風呂が結構きれいじゃなくて私にはNGでした…)やり過ごして、今回は公共交通機関かバスが対応してくれることを祈っていたのですが…今年は航空会社がいきなり別の方法持ってきたです。つまりチケット発券後にもかかわらず時間の変更が行われた!。2月くらいだったかな~「変更になります、了解してね☆」(意訳)って。今更それはないよ!ばかばかばかBAのバカ。ロンドンに午前中に到着すること前提でもう計画立てちゃったのにさー!やられた~。うーん、まあ、おかげで出発日の朝は公共交通機関は使えたけど…もやっとします…結局今回は予定より2時間半遅くロンドンに到着することになりました。
写真はBAの機内食のおやつボックス。 -
5月3日13:15頃無事にヒースローターミナル5に到着。前回と同じくヒースローターミナル5のサテライト着で、もうわかってるから飛行機降りて、モノレールに乗ってセンターに移動してすいすい入国審査へ(ターミナル5とサテライトについては過去の英国旅行記を参照ください)。
英国へ来るともう乗りテツかってくらい鉄道に乗る私たち。プランを考えて、NationalRailのwebsiteで時刻と料金・先行買い(先行予約は安いけど、時間確定が必要なので怖いと言えば怖いのです)の値段を勘案して、どっこいだったので今回はレイルパスを使うことに。レイルパスのメリットは使いようによっては料金が安いことももちろんですけど、時間確定が必要ないことですね〜うん。予定より一本遅い・早い列車にしようか、ってことができる。
今回は西南方面オンリー旅なのでチケットは「ブリットレイル南西イングランドパス(BRITRAIL SOUTHWEST PASS)」のフレキシー(日にちとびとびで指定して使えるけど連続使用のチケットより少しお高い。)2等です。¥23,400。…うーん、毎度思うけど英国ってホント交通費と食費高いな〜。今回はワールドブリッジさんにて購入。銀座にお店があって直接買いに行けるし、手数料要らないのは強い。
ブリットレイルパスはヒースローエクスプレスにも乗れるので、入国審査を済ませてexpressに乗る前にバリデート(最初に使うときは、使い始めの日付を入れてもらってチケットを有効にしてもらうことです)を…バリデート…バリ…。鉄道のターミナル5駅でバリデートする場所、日本で散々調べたのだけど全然わからず…英国は鉄道チケットの規則違反に厳しいというのでひやひやの私たち、ここで結構まごまごしてしまいました。結果、ヒースローエクスプレスに乗る手前の自動発券機がちょこちょこ並んでいるところに有人チケットカウンターがあって、そこで係員のおねーさんに「バリデートプリーズ」って言ったら日付を入れてくれてハンコをポン。バリデート完了、よかったー、ほっ。
バリデートについては窓口か、電車内の車掌さんにやってもらうしかないです。そのあと続く使用日については(連続使用じゃない場合)自分で書き込んでもいいっていう係員さんもいるけど、ほんとに個人に寄るっていう印象なので、車掌さんや窓口の係員さんに書いてもらうのが安全だと思います
写真はブリットレイル南西イングランドフレキシー4日パス。 -
ヒースローエクスプレスで30分、パディントンに到着しました。久しぶり!。元気だった?←駅に向かって。さて、列車を乗り換えて一路エクセターに向かいます。
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5月の英国の車窓はいつも牧草の緑と菜の花の黄色いダウンズが重なり合っているこの景色。幾ら見ていても見飽きない。殆ど私の英国心象風景と言ってもいい気がする…エリナー・ファージョンだなあって思うわけです。
ダウンズ、というのは英国で緩やかな丘の連なりを指します。 -
緑色に白い水玉も、英国の車窓のいつもの景色。白い水玉は羊さんたちで、5月ごろは子羊もたくさんいるので水玉が大きかったり小さかったり。うーん、かわいい。
英国に来て載りテツになってしまうのは、この車窓の美しさもあるのです。ロンドン出発してものの20分程度でこの景色なんですもの。 -
あっ、ホワイトホースが見えた!。
ホワイトホースはヒルフィギュアの一つ。英国は石灰質の土壌が多く、ひっかくと下のチョークが露出する、それを利用して古代から丘に絵が描かれてきたのですって。石器時代のものから現代にかけて、あっちゃこっちゃで馬や、人や、十字なんかが連綿と描かれているわけですが、結構小説に書かれたりもしていて、私がヒルヒギュアというものをを知ったのはエリナー・ファージョンの7人姉妹の話(「リンゴ畑のマーティン・ピピン」)を読んだ所為。サトクリフの「ケルトの白馬」も著名なフィルフィギュアが出てくる小説だけど、私にはサトクリフ難しすぎました(汗)。でもあの流線のような白馬は見に行ってみたいなー。いつか行けるといいなー。 -
あっ、このホワイトホースは何年も前にスウィンドン駅で「ホワイトホースが見たい!」って言ってタクシーに連れて行ってもらった時(スウィンドンのツーリストインフォメーションでは「なんでそんなもの見たいんだ(フゥ、首ふり)」ってくどくど言われたなあ…見たいものは見たいんだもん!日本にはないもん!(苦笑))見た子だわ!。車窓で再会。あの時の運転手さん、いい人だったな、元気かな。
この子は確か地元のイベントで結構新しく描かれたお馬さんだと思う。 -
列車の中にいたわんこさん。かわいいな。英国は犬連れで旅行している人多い。
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漸くエクセターに到着。ここはエクセター・セント・デービット駅。エクセターには3つの駅があります。エクセターセントラル、エクセター・セントデービット、エクセター・セントトーマス。…わかりにくいよ!…って、地下鉄大手町駅を有する日本の民が言ってはいけないか…が、わかりにくいよ!(言った)。
これからお宿へ向かいます。 -
お宿への道が…そういう通り抜け通路みたいなところを通るとは思わなかったよ、っていう道で(googleマップにはちゃんとした道で表記されてるけど、如何にも「抜け道」的な細くて階段がちょっとあったりもする車の通れない道)ちょっと迷いつつ細い坂道を荷物をごろごろ引きずってお宿へ。10分か、もうちょっとかかったかな、全体的に坂だったからなー。エクセターでの宿はBooking comで予約を入れたTown Houseです。…わあ、想像よりもっと素敵だ!。ほんとにイギリスの小さいおうちで、入り口に藤が這わせてあるのもほんと英国調…入る前に写真撮りまくる私たち。
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到着時間は知らせておいたので今回は安心(いろいろ学んだよ)。チャイムを鳴らしたら担当のお母さんがウェルカムで迎えてくれました。お宿の説明と朝食場所・時間の案内をいただいて、お部屋は3階flora Poste…花かご?とかかな?。
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Town Houseのお部屋の中。けっこう広い!。明るくて素敵なお部屋です。
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部屋の窓から外を眺めたら…お墓が!(笑)。お宿の裏手に教会がありました。墓石が並んでいるのは英国ならでは、石の棺があるのも…わー…キリスト教は…火葬しないから…わー(笑)。古い石棺というとM・R・ジェイムズ「マグナス伯爵」ですわ!←そんな雰囲気じゃないね…。あとで見に行こうっと。
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さーて、荷物を置いてエクセターの街に繰り出す…前にまたTown Houseを激写。幾ら5月の英国とはいえ、タイミング次第では藤の花に出会えないこともあるんですもの。煉瓦づくりのちょっと凝った形の建物と入り口に這わせてある藤の花。本当に素敵。
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お宿からエクセターの中心地まで歩いて10分から15分くらい。途中でキングサリにも出会いましたよー。黄色い藤のような花なのだけど、これを「金の鎖」と名付けた人ってすごいなって思います。
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こう見えてももう夕方…5月の英国は日が長いのです。観光施設はどこも閉まっちゃっているので暫し街をぶらぶらします。ええと、今回はエクセターに行こう!という強い意志があったというより、目的地への足掛かり地点としてのエクセター訪問だったのでまず行くありきだったのですが、プラン考えているときにちょうど「世界街歩き」か「鉄道の旅」だかでエクセターに立ち寄っていて、わあ、街並みが素敵そう…と思ったという後付け。エクセターは大聖堂もある古都だけあって重厚で古い素敵建築が多いです。大聖堂のある町って日本で言えば城下町のような…?。
そんなエクセターの街並み。 -
エクセターの街並み続き。6角形の煉瓦の搭。
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エクセター大聖堂。もちろん時間的に聖堂自体は閉まっているので中の見学は明日に持ち越し。今日は外側を見学します。
おー、素敵…!。 -
エクセター大聖堂。正面のステンドグラスの枠がとても美しい。
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エクセター大聖堂の外側。外側なのに!何この彫刻!。す、すごい、これ上から下まで一面ですよ。ものすごい手間をかけて作っているなあ…。切ないことに人間の背が届く範囲にある彫刻は結構剥落しているのですけど、届かない部分は細かくきれいに残っているのですよー。よく見ると網がかぶせてある。
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エクセター大聖堂野分をぐるっと回ると回廊が…この大聖堂は天井の高さが世界一なんですって。成程というほど外回廊も見上げる高さ。ほわー。
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エクセター大聖堂の外回廊。こういうだまし絵みたいな、合わせ鏡みたいな光景、やっぱりどうしても写真撮ってしまう。
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エクセター大聖堂はカフェも併設されているのだけど、こちらももう閉まる時間…カフェ好きとしては残念。だってほら、大聖堂と林檎の木と木の椅子なんて、もう絶対座ってみたい感じじゃないですか〜。
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エクセター大聖堂の裏からカテドラルクロースを通ってまた町をぶらぶら…おっ、パブを発見。しかもWhite hart。ホワイトハート、というのは英国の古典的なパブアイコンで「白い牡鹿」っていう意味…白い牡鹿って普通な感じするけど英国では特別な意味があって…うーん、確か白い牡鹿って日本でいえば三毛の雄猫みたいなそういう希少性…ってこれも何で読んだんだったかな…英国パブ史をあれこれ読み散らしているときに読んだ本に出てた…ような。曖昧ですみません、でも確かそんなような意味だったと思います。それから大好きなエイキンさんの小説に「ホワイトハート旅館(もともとパブは宿泊施設を伴ったところも多いけど、この本が翻訳された当時はたぶん宿泊できる施設のついたパブを日本語でうまく説明できなくて旅館と翻訳したと思われます)」って出てきてあこがれてたわけです。
…何が言いたいかというと、ホワイトハートがあったら寄るわいな!ってことですよ(結局)。 -
ホワイトハートは古いパブらしく宿泊施設を伴っていました。大通りから入口を入ると石畳の路地になっていて、路地には藤の蔓が絡んで簡単な藤棚になっているかんじ。右手がホテルのフロント入口に、左手がパブになっている。
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腕にがっつり刺青したおにーさんにサーブしてもらって今回の英国旅で初のサイダー。英国に来たら私常にサイダーです。このお店はストロングボウでした。とりあえず、お疲れ様でした、かんぱーい。
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ホワイトハートを後にまたエクセターの街を行きます。5月の英国は花盛り。加えて英国人には庭いじり好きの血が流れているらしく、どこのお庭も大小にかかわらずとてもよく手入れされています。可愛いな。
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曲がるはずじゃない道の先に立派な藤の木が見えたので思わず吸い寄せられました。「すごい、豪華!」「立派だね〜」と写真をパシャパシャ撮っていたら、いつの間にか後ろに自転車を降りたお母さんがにこにこ…このおうちの方でした。藤の木の下がガレージになっていて、そこに自転車を入れるのに、私たちが写真を撮っているので待っていてくれたらしい…す、すみません、ありがとうー。
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エクセ川のほうへ下るとヒストリック・キーサイドという地区で、16世紀には国内最大の運河港だったのですって。昔ながらの運河と煉瓦の倉庫が立ち並ぶ景色、今ではリユーズされてアンティークショップとかパブとかパブとかパブとか←。皆さん運河を眺めつつ楽しげにパブで飲み食いしてましたよー。
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運河に白鳥がたくさん。見てるが吉だよ、白鳥は(笑)。イギリスでは白鳥って最早出オチなくらい凶暴の象徴だからなあ。綺麗な子だね…。
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運河沿いをトレイル。いい景色。
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いよいよ日が暮れてきた…もう7時ごろかな。水に夕暮れはちょっとさみしい感じがしてそれがまた旅情を誘われますねえ。
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キーサイドからまたエクセターの町中へ。すてきな張り出し窓!。
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わわ、斜め斜め!(笑)。ハーフティンバーの説明に「尚、大概は斜めである」という注釈を付け加えるべき!(笑)。
やっぱり地震がない土地柄なのかな、屹度日本の今の建築基準じゃアウトな建物おおいだろうなって思います。英国が火山地帯でなくてよかった。こういう建物がばんばん壊されていくとしたら(仕方ないとしても)悲しいもの。 -
今日の夕食はパブ、ザ・ファット・ピッグ(THE FAT PIG)。太った豚さん…てひどい名前だなー(苦笑)と思いつつ、エクセターのパブを調べている時にいろいろ候補はあったのだけど渋いグリーンの看板が印象に残ってここでお夕飯にすることにしました。
外側からお店の中が全く見えずちょっと不安…でもせっかくここまで来たのだしえいって入店。 -
FAT PIG、すごく混んでてびっくり。あれっ、もしや席がない…「あの…食事したいのですけど…」「予約してる?」「(げげ)し、してません!」「ん〜…大テーブルは予約なしでもいいんだけど、今埋まってるから…席が空いたら座って?」。ラッキーなことに結構すぐに席が空きました、ほっ。
今日のスープ(私たちがパブで頼む定番メニュー)、自家製ソーセージグリル、あとサイダー。ええと、サイダーは一般的な工場製のサイダーと、地域地域で作っているローカルサイダーがあって、工場制はドライで飲みやすいのですけど、ローカルはピンキリ…というか癖のあるものが多いのです。でもたまにローカルでも大当たりサイダーもあったりしていつも注文時に煩悶する(笑)。こ、ここのサイダーは癖の強いローカルサイダーで私たちには無理でした…うぐぐ。残しちゃった…もったいないわー。ごめんなさい。 -
自家製ソーセージグリルとポテト。…ソーセージもそこそこ癖があり…う、ううむ、うーん、私あまり"美味しい店"を嗅ぎ付けるの失敗しないほうなのだけど…今回はちょっとうまくいかなくてもう落ち込みました…がくー。
あ、でも別にまずいとかじゃないですよー。私にはちょっと味付けの会わないお店だったということです。お酒ガンガン飲む人はこのお店いいんじゃないかな?。 -
タウンハウスに戻って、片付けしたりお風呂入ったりしているうちに月が上ってきた。
今日はもうこれでおやすみなさい、また明日。 -
朝ー!。
5月4日の夜明けです。タウンハウスのお部屋の窓から、エクセターの街が見えます。 -
タウンハウスの朝ごはんのお部屋。すごく素敵!。やっぱ暖炉があるのは嬉しいし、落ち着いたエドワーディアンな様子がオースティンの小説みたい。
朝食までにはまだ時間があるので、これから朝の散歩に出発。 -
エクセターの朝。昨日お部屋から見えた教会へ。結構立派な教会だなー。そして石碑と、石棺がぽつぽつと。なんかTDLのホーンテッドマンション…※朝だけど。
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教会の正面へ向かっていくと、入り口の前にひときわ立派な石棺が…んあ?。何か乗ってる?。
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…。…。…こ、これは一体…!?。教会正面入り口の前の石棺の上にベーグルが行儀よく並べられて、その上にめがねの片側が載ってる。でもって端っこの一つは齧られている…よ。「…な、なにこれ???(混乱)」「いたずら…ったったら、教会これ放置してるはずないよね?」「おまじない?儀式?とか?」「…芸術…とか?」。
ケルトの言い伝え「罪食い」を一瞬思い出したけど、めがねはないしなー、そもそもベーグルってユダヤの食べ物なんじゃ?。
結局なんだったのか、これ…なんなのかしら。 -
教会をぐるりと回って裏側をあるいていると「あれ?なんか靴の泥を取るハリネズミの置物が捨てて…」。違いました!。本当のハリネズミーーーーー!!。本物の野生のハリネズミ、初めて見た!。わーこんな都市にも住んでいるんだなあ。よっちらよっちら草をかき分けて歩いて、私たちがちょっと音を立てるとぱっと立ち止まって息をひそめる。可愛いなあ、すごくかわいかった。元気で過ごすんだよー。
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教会のお庭に朝露が…なんてきれいなんだろう。
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教会を裏に抜けて朝の散歩を続けると、あ、林檎の花が咲いている。
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こんなに街なのに、野の花が。
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門柱にかかる木の葉の垂れ具合が素敵…お屋敷だなー。
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マーケットクロスと教会。白い花が花盛り。
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アーチのカットも素敵だな。
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さーて、お散歩から帰ったら朝ごはんの準備ができていました。…わお!英国の朝食って盛り上がるわあ(笑)。フルーツ・フルーツ・フルーツ。
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殆ど水分のない、クリームのようなヨーグルト(おいしい!)と、ブルーベリー、ラズベリー。
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英国の朝食には欠かせないマーマレード、レモンカードも手作りです。いつも思うけど、やや西寄りは特にレモンカードを見る機会が多いような?。そういえばアガサ・クリスティ(トーキー生まれ)もレモンカードだけは召使いに任せないで自分で作る、って書いてたな。
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朝食はリクエスト制。私はポーチドエッグ・トマト・マッシュルーム・ベーコン・ソーセージ。他にビーンズを頼めたりします。
今日は強行軍(※いつも)、8時40分にお宿を出発、駅に向かいます。 -
今日はこれからエクセター・セント・デービット駅8時52分発の電車でクリスティの生まれたトーキーへ。40分くらい乗ります。車窓に海が見えてきた!(わくわく)。
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トーキー駅。
昔は保養地として栄えたようだけど、今は少し閑散としてる。時代の流れ、仕方なし。 -
列車を降り、トーキー駅から歩いてコッキントン村に向かいます。駅の出口から線路を横切って反対側に行く件については何度googleマップを確認したことか(笑)。ええと、駅を出て左にまっすぐ行くと、駅舎が途切れるあたりに階段があって歩道橋的に線路を渡ることができます。その道を行けばコッキントン方面。
緑のトンネルのような道を20分くらいお散歩。 -
あっ、コッキントン村への標識が。よかった…。旅の途中でオンラインなことのない私たちなので、徒歩ルートはグーグルマップで調べて、怪しい道はグーグルアースで確認してプリントっていうアナログ。なので、不安なのですよ…歩いているとき…標識あると安心する。
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さあ、村のセンターに到着しました。かわいいな〜。
コッキントン村は、アガサ・クリスティが馬でよく訪れていたんですって。「スタイルズ荘」を書いていたころ、煮詰まるとよくここへ散歩に来たそう。だからどうしても来てみたかったのです。
到着したところで英国人のご老人ご夫婦に「どこから来たの?」って。「日本ですよー、ここに住んでるんですか?」「いいえ、旅行で来たのよ、ここはとっても素敵な村よ、向こうへぐるっと回ると教会もあるわよ、行ってみて」「是非〜」とかしばし立ち話。「日本人の髪の毛は黒くて綺麗ね!」って言ってくれました、へへ。 -
まず、何はともあれ「かわいい村のかわいいティールームでお茶を飲む」は最優先事項です(きりっ)←。
調べた限りではコッキントン村には3つくらいティールームがあるのだけど、webで調べる難しさ…公式サイトがあるならいざ知らず、訪問レポートと今現在に乖離があるパターン(営業しているかどうか、ってい言う基本も含めて)が結構あるわけで…そんなこんなでお店の雰囲気とか色々検討した結果、wavers cottage tearoom(ウェーバーコテージティールーム)に立ち寄ることに。お店の中でもお茶飲めるけど、花盛りの中庭でお茶を楽しみました。
茅葺ティールームとお花のアーチ。 -
ウェーバーコテージティールームの入り口。すごくかわいい!!。
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コッキントン村のウェーバーコテージティールーム。
お店に入ったら若いご夫妻が出迎えてくれました。ティールームを通過して中庭へ。お庭で花の写真を撮っていたら、おじいちゃんが紅茶とスコーンをサーブしてくれました。お味は、フツーです(笑)。
村を散策して、12時にペイントンに行かねばならない今日の力技計画、お店のおじいちゃんにタクシーをお願いしておきました。私たちが外国人だからか、ちゃんとメモに時間と目的地を書いて見せて、こうれで呼んでおくねって言ってくれた…親切だなあーありがとう!。11時40分にティールームに戻る予定でお散歩に出発。 -
ティールームを後に、コッキントン村をトレイル。「馬に注意」標識!。わあ!。クリスティのころと、そんなには変わっていないのだなあ…じーん。
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コッキントン村は本当に小さな村で、ちょっと外れるとこんな緑のトンネルがずっと続いています。ああ、気持ちがいい。
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フットパスゲート。馬や羊たちが乗り越えてしまわないようにたまにこういうゲートがある。
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ウェーバーコテージティールームを回り込んで、ちょうど裏手あたり迄行くともう村の様子もうかがえなくらいの景色。
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円を描くようにトレイルしていくと、細い山道の先に村の教会が。うわっ、この木スゴイなあ、ゴグとマゴグのよう!。
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コッキントン村のマナーハウス。17世紀の建物らしいです…が今は人が住んでいないみたい。私たちが訪ねたときは絵の展示をしていて、うーん、ホール的な使われ方をしているのかな?。
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マナーハウスの裏手にはお馬さんたちが。観光用馬車をひく子たちかな〜。かわいい。かわいいな。
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おお!?久しぶりに見た話赤い電話ボックス!。ここはバス停なのですけど、なんか絵になるなー。
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マナーハウスの裏手で会ったお馬さんたちの馬車が通ります。お馬さんがイギリスの土着馬なんだろうな、見てこの足。もさもさ〜かわいいー。…時間がなくて乗れなかった。残念。
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さて、コッキントン村を後にクリスティが住んでいたグリーンウェイハウスに向かいますー(詰め込みすぎ)(わかってる、わかってるよ)。
お願いしておいたタクシーに乗り込んで一路ペイントンへ。大体10分くらいかな。料金は10ポンドくらい。タクシー料金は前もってUKのタクシー料金サイトで大体調べておくのが常です。だって怖いじゃない(笑)。英国は日本と同様タクシーが高額だから…。あまり乗りたくはないけれど、背に腹は代えられない、時間がないんだよー(叫)。タクシーの車窓は海辺の保養地な風景でした。あと、バイク…ハーレーとかのイベントやってたなあ。
到着したペイントンの駅にはポワロのポスターが。思わず撮る(笑)。 -
無事12時前にペイントン駅到着。運転手さんありがとう。
ここは蒸気機関車用の駅舎で、鉄道駅のすぐ横に別に建てられています。 -
時計は次の出発時刻。私たちは12:15発の蒸気機関車を日本で予約済み。予約しておくと絶対乗れるけど、時間に間に合わなかったら…と思うといつも煩悶…うがー←。ちゃんと間に合ってよかったわ、ほっ。
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グリーンウェイを訪れるにあたっていつも通りWEBで調べたのですけど…すごく手ごわかった、何事だ一体!。手ごわい最大の原因は″鉄道で乗り換えないでグリーンウェイに行く方法はない″ってことだと思うのです。英国の公共鉄道はペイントンが終点、その先はバスかタクシーか観光蒸気機関車です。調べた限りのことを纏めてみます。
「あの景色が見たい、ここに寄りたい」みたいな欲望なしにグリーンウェイだけに行って帰ってこようという場合
①鉄道でペイントンまで出て、そこから蒸気機関車で往復。蒸気機関車はシーズンにもよりますけど(シーズンごとのwebsiteで確認できます)私が行った5月で1日5本。ハイシーズンになると7本または9本。ただし、帰りの蒸気機関車は13時以降グリーンウェイ駅には停車しません。そしてグリーンウェイ駅からグリーンウェイまでは徒歩20分程度あります。ペイントン⇔グリーンウェイの片道料金は6.5£/大人一人、往復8.5£/大人一人。
②greenwaybusというツアーバスがグリーンウェイ⇔トーキー、グリーンウェイ⇔ペイントン間を各1~2往復・1日の割で走っています。これ、ちょっと「復讐の女神」みたいで面白い(笑)し、何しろダイレクトにグリーンウェイに連れて行ってくれるのは楽そう。私は利用していないのでバス停がちょっとわからない(駅前ではない?みたい?)。
③フェリー…これが調べてもよくわからなかったのですけど…英語力のある方はグリーンウェイフェリーのサイトを見れば詳しく書いてあります。ダートマス・ブリックシャム・トーキー・デデシャム・トットネスからもグリーンウェイの波止場まで乗れるフェリーがあるようですが、私が調べた限り往復するには時間的に問題がある(言ってすぐ帰るので観光している暇がない)とか一日1往復あるかないかとか時間がかかりすぎるとか、とにかく時間がなくてきゅうきゅうなツーリストには全く話にならないっていう印象でした。グリーンウェイ近くに宿泊してじっくり楽しむにはフェリーもよいと思います。
④タクシー(笑)。 -
でも、クリスティの作品が好き、という方…特に「ABC殺人事件」とか「死者のあやまち」「無実はさいなむ」などなど、やっぱり小説の舞台になった場面を堪能したいという場合(私のような)、今回の我々の行程がおすすめかなって思います。
それはペイントンまで鉄道かタクシーで出て、12:15発までの(本数は季節によって違うけれど、12:15以降の蒸気機関車はグリーンウェイに停車しない)蒸気機関車でグリーンウェイ駅へ、徒歩20分でグリーンウェイ、観光してグリーンウェイのフェリー乗り場からフェリーでダートマスへ、ダートマスから渡し船でキングスウェイへ、キングスウェイから蒸気機関車でペイントン。ややこしい様ですけど、これが正直一番わかりやすく、且つ小説の舞台となった景色(ダート川の眺めやダートマスの街、蒸気機関車からの景色など)を楽しめます。バスや、鉄道だけ、フェリーだけはここのところがネックだと思うのです。
このぐるっと回るルートを使う場合、ペイントン⇔キングスウェイの蒸気機関車のチケット14ポンド/大人一人、を買うのがお薦め。別途グリーンウェイからダートマスへのフェリー料金が必要となりますが(※ダートマスからキングスウェイへの渡し船の料金は蒸気機関車の往復料金に含まれています←ややこしすぎる)、ペイントン→グリーンウェイの蒸気機関車片道が6.5£・ダートマス→キングスウェイ→ペイントンの渡し船+蒸気機関車片道が11£。なのでいっそ往復で買った方がお得なのです。グリーンウェイフェリーにメールで問い合わせてくどくど確かめたので間違いありません。「英国に於いて交通費は往復だと殆ど半額」の法則はここでも生きている…。 -
ペイントンの蒸気機関車プラットフォーム。グリーンウェイ駅はホームがあまり長くないので車両は前のほうに乗らねばなりません…っていう情報を知らず…ていうか!多分ですけど混雑状況によって車両の接続コーチの数が変わるみたいなんですよ!。だからグリーンウェイで全車両開けられる(つまり接続車両が少ないなら)ときもあり、部分的にしか開けられないときもあり…みたい。この日はとても混んでいて、たくさんコーチをつないだらしく前から3両しかグリーンウェイでは扉があきません。何にしてもとりあえず先頭に載っておけば間違いはないようです。
で、それは後からわかった情報。このときは「これグリーンウェイに行きますよね?」って駅員さんに聞いたのだけど、駅員さんの答えがよく聞き取れず…あわあわしてたら英国人のお年寄りご夫婦が「グリーンウェイ?自分たちも降りるから、こっちで乗りなさい」って前のほうの車両に連れて行ってくれました。やさしいな、ありがとうございます。本当にいつも助けてもらうなあ…。 -
さあ、蒸気機関車が入線してきました!。車両を追い越して先頭に接続。
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さあて、グリーンウェイに向かって出発です。車窓から海と野原が見えました。
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海岸にずらっと並んだこの小屋、レンタルの小屋らしいです。結構借りるの競争率高いうえ、価格も高いらしい…って何で読んだ情報だったかな(汗)。
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海辺の岩場に遊びに来ていた家族さんが手を振ってくれました。わーい。
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海岸の景色。お天気も良くてきれいだなー。
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車掌さんが検札に回ってきます。「写真撮らせて!」「勿論!」。かしゃっとな。
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途中駅で停車。観光機関車だと思っていたけど降りる人もちらほら…どこ行くんだろ。住んでるのかしら。
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GreenwayHalt(グリーンウェイホルト:正式名称)駅に到着。無人駅。
下車したのは6〜7人でした。みんなキングスウェア(終点)までいくんだな〜。 -
車掌さんありがとうね、行ってきまーす。
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これで駅前ですからね(笑)。ビバ、英国。
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クリスティのグリーンウェイハウスまではフットパスを行きます。グリーンウェイはナショナルトラストの管理下にあるので、トラストのどんぐりマークの看板が。
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英国の物語の中のような風景。とても有名な観光地に行くルートとは思えないほんとに一般の道があるかあらずやわからないフットパスですが、そこがいいんですよね、むやみに整備したら台無しだ。道も何気に一本道で、最初こそ前を歩く人が見えなくなたらやばいかな、と思っていたけどだんだん大丈夫だってことがわかってきて写真撮ったり景色を楽しんだり。迷う心配がないのでとても気楽に森を楽しめる。
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ブルーベル!。英国と言えばブルーベル、ですけど、これはスパニッシュブルーベルかも…スパニッシュは外来種で結構強いって聞いたことがある。
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藪が途切れて見事な躑躅(?)の木が見えてきたらもうすぐグリーンウェイハウスの敷地です。
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駅からフットパスを通ってグリーンウェイハウスに行くと、ハウスの裏手のお庭に到着するため、ぐるっと道を回って(ちょっとわかりにくいけど道なりに行けばなんとなく着く)正面玄関に行くことになります。
その道の途上に…あっ、グリーンウェイバスが停まっている!。 -
車体にポワロが〜〜〜(喜)。
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門を入ってクリスティ一家や家のモノクロ写真でぐるりと囲まれた受付でチケットを購入。9.9ポンド/大人1人。
でね、この写真何かというと…コインロッカーなのです…!!!。…。いや、ええと、うん、日本では全く珍しいものじゃないのですけど、テロ対策に血道を上げる英国は最近駅でもオール荷物預かりお断りという旅行者には厳しい状況の今日この頃。何度も英国に行っていて初めて遭遇したコインロッカーなのでつい写真撮ってみたり。 -
門は建物も真裏くらいなので、建物を後ろから回り込む感じになります。だから最初にグリーンウェイハウスの横顔が見えてしまうわけだけど…ああ、来たんだ!遂に!ここまで!。クリスティのグリーンウェイハウス、雑誌の特集とかクリスティの人生本とか「さあ、あなたの暮らしぶりを話して」とかで読んだり見たりしてきたグリーンウェイ、感慨。
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これがクリスティのグリーンウェイハウス。
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グリーンウェイハウスの入り口の狛犬さん。クリスティは…というか、英国人は多少東洋趣味があるのだ。
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玄関を入ると、おお、広い…。明るくて広い、英国のコージー感覚とはちょっと違うのはやはり南だからなのかな。とても開放感がある。
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ここは居間。広いんだけど相当沢山いろいろなものが置いてあるのは、たぶん普段しまってあったものも観光客に見せるために広げてあるからなんだろうなあ。
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ドミノが並べてあります。雰囲気ある。殺人事件起きそう←それは(苦笑)。
中編に続く、です。
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