伊豆多賀 一泊の旅 【中編：熱海HISTORICA G.P.2014編】

2014/09/26 - 2014/09/27

磯の宿･まきた での一泊。
風呂上りにビールをあおりながら地元情報誌を眺めていた。
｢熱海HISTORICA G.P.2014 ･･･ へぇ、こんなのやるんだ、いいなぁ、行きたいなぁ。｣
これは心の声。
いつやるんだろう･･･、え？明日？
何処でやるんだろう･･･、長浜海浜公園･･･、え？目の前だろ。
こんな美味しい話、見逃す手はないだろう。
家族は何やら言っていたが、どういう訳かこの時は耳鳴りがして聴こえなかった。
仕方ないよね、耳鳴りで聴こえないんだから。
という訳で、熱海HISTORICA G.P.2014 に向かった。

『前編：まきた編』からの続き。

＜関連旅行記＞
■前編：まきた編
http://4travel.jp/travelogue/10937739
■中編：熱海HISTORICA G.P.2014編
この旅行記
■後編：フォレスト箱根編
http://4travel.jp/travelogue/10940579

エリア 伊豆多賀・網代温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

磯の宿･まきたの朝食

伊豆多賀 磯の宿･まきた の食事は朝から食べ応え十分。
干物、茄子の煮浸し、温泉豆腐、切り干し大根、玉子焼き、納豆、香の物。
茄子の煮浸しなんて2本も入ってた。
ただ、これがまた美味しくて、ほぼ完食でござる。

早目にチェックアウトし、目の前の公園で準備が進む熱海HISTORICA G.P.2014に向かった。
ところが既に駐車場は満車。
こりゃぁ参った。

そこで駄目元で宿に戻り、昼前まで駐車させて頂けないか交渉した。
｢どうぞ、どうぞ｣
拍子抜けするくらいあっさりOK。

磯の宿･まきたから開場までは徒歩2分。公園の駐車場と変わらない距離だった。
ご好意、大変あり難い。感謝します。

ジャガー

Eタイプのロードスターかな。
綺麗に保ってるなー。

余りに綺麗な外装だったので、上の写真のボンネット先端を拡大してみた。
殆ど鏡。

後方からコックピットとエンジンルームを撮影。
ごつい車なのに、英国らしく上品で美しいね。

近くにトヨタ2000GTがあった。

個人的には日本が輩出したスポーツカーの中で最も美しいスタイルだと思う。

ロールスロイス

凄い存在感だった。

出た！
ランボルギーニ カウンタック。
初代が1974年製なので40周年の筈なのだが、未だに先進的なスタイルに感じる。
農耕機のメーカーが造ったとはにわかに信じ難い。

･･･ん？ボンネットの"QUATTROVALVOLE"
これってV12エンジンを4バルブ化した5000QVだ。
当時はフェラーリ･テスタロッサを凌ぐマシンとして騒がれたっけ。

そのカウンタック 5000QVの隣で負けない存在感を示すのはロールスロイス。
補助タイヤにバックミラー固定してるぜ。

エンブレムも年季が入っている。
昔は鋲で留めてたのね。

そんなとんでもない車達の隣で、ちょっと間を空けて置かれていたのがブル。

二代目ダットサン･ブルーバード
ちょうど自分が生まれた頃の代表的な日本車。
この頃はイタリアのデザイナーがデザインしてたんだっけ。

日産車が続く。
三代目スカイラインGTR、通称ハコスカ。
実用的なのに格好良さが同居した良いデザインだと思う。

ベンツのビンテージ カブリオレ

この辺は全く詳しくないのでスルーする。

フィアット アバルト
昔ラリーで活躍してたやつだよな。
124ラリー･スパイダーだっけ･･･。ちょっと自信なし。

ロータス･ヨーロッパ

子供の頃好きな車で、初めて見た時はあまりの小ささにがっかりしたものだが、今見るとこの大きさが素敵なんだと思う。

ヨーロッパのエンジンルーム。
ミッドシップで重量バランス良そうに見える。
ただ、最近の日本車を見慣れていると、随分スカスカのエンジンルームに思える。

さて、石畳会場から芝生の会場に移動。
自分らが停められなかった観客の駐車場を通り掛ったが･･･

なんじゃこりゃ？
ロータス･エリーゼが紅白で並んでるし･･･
(顔がちょっと違うのはマイナーチェンジによるもの)
こいつら展示車両じゃないの？

でもって、上の写真の向かいに停車しているのがこいつら。
エンジンかけてるのも居て、これがまた良い音で･･･

この駐車場だけで十分ショーになるんじゃないかな。
あんたらも展示したら？

ここにもロータス･エリーゼ

トドメは隅っこにも関わらず猛烈なオーラを放つロータス･セブン。
これお客さんの乗用車よ。
滅茶苦茶綺麗に維持してるし。

そんな凄い駐車場に自分の車を駐車せずに良かったと内心胸を撫で下ろしつつ芝生会場へ。

ここにもフィアット･アバルト。
バリバリのラリー仕様車。

でこれが日本の誇る･････

静岡県警のパトカーでござる。
天井のクルクルは伊達ではないでござる。
が、何故か鼓動が早まるので退散するでござる。

こうなると極まってきた感があって、こんなの街中じゃ乗れないよなと心配するのは庶民故？

これはこれで自走できるのかと心配になるが、ちゃんとナンバーが交付されている。

公道を走ってきたんかなぁ･･･

ランボルギーニ･ディアブロ

カウンタックの後継モデル。
アルファロメオ･モントリオール、ファラーリ･ディノ、ランボルギーニ･カウンタックなどをデザインしたマルチェロ・ガンディーニの手によるデザイン。
･･･になる筈だったが、当時ランボルギーニはクライスラーの傘下だったので、尖鋭なガンディーニのデザインがマッチョに変えられてしまった。
それでも格好良いのではあるが･･･。

こっちがマルチェロ・ガンディーニのオリジナルデザイン
ランボルギーニ･カウンタック

唯一無二のデザイン

ただ、燃費はクソ悪いらしい。

ジャガーのエンブレム

通はジャグワーと言うんだそうな。
･･･ と、こち亀で教わった。

こちらがその全景

Mk.2(マーク2)かな。
状態も良いし、存在感があるね。

因みに光岡自動車･ビュートのフロントマスクはこれを模したもの。

おーっ、セブンだ。

この色は初めて見るなー。

リアはシンプルになってるなー。
タイヤとか外されてる。

えらく年季の入ったアルファロメオだ事

ジュリア･スプリント･スペチアーレってんだっけ。

うぉうっ！初代フェアレディだ。

いいデザインだな〜。
日産は小型のカブリオレとか持ってないんだから、上手く復刻すればそこそこ売れるんじゃないかしら。
･･･ と考えるのは初代に失礼か･･･。

左ハンドル

アメリカに輸出されたモデルであるし、こう見ると日本車には見えんな。

アルファロメオ V6 ターボエンジン

決してオネイサマの後姿を撮ったのではありません。

同じ会場で地元旅館の板前さんが腕を振るう『お宿グルメフェスタ』が行われていたが、その前の駐車場でこんなのを発見。

ポルシェ 365 スピードスター

助手席で相棒が留守番中。

相棒

後で写真を見直したら、右奥の板さんがこっちを睨んでて怖い。
兄さんの車かなー。

これはまたレトロな･･･
自走できない車が展示の為にやって来た。
途端に黒山の人だかり･･･にならない南熱海の長閑な朝。

ここから往年の日本製小型スポーツカー

先ずはホンダS800
大型のフォグランプでラリー車的に演出してある。

トヨタS800

フロントのデザインは歴代の国産小型スポーツカーの中でも随一ではないだろうか。

同じS800でもホンダS800はそのまま呼ばれるのに、こちらは通称ヨタハチ。
ま、ホンパチとかンダハチとは呼べんわな･･･。

最後を飾るのはマツダ･コスモスポーツ

近未来的なデザインの車体に世界初の量産ロータリーエンジン10Aを搭載した、マツダスポーツカーの金字塔とも言える車だ。
個人的には、基本デザインとしてトヨタ2000GT、トヨタS800、コスモスポーツを超える国産スポーツカーは未だ現れていないのではないかと思っている。

さて、興奮するのは不良親父ばかり。
小僧と奥様はとっとと飽きて、特設会場で栗なんかを買っていたりする。

全く計画になかったのに、期せずして良い思いをさせて頂いた。
駐車場を貸して頂いたまきたのご主人に丁重にお礼し熱海に向かった。

後編：フォレスト箱根編に続く
http://4travel.jp/travelogue/10940579

この旅行記へのコメント （6）

• 琉球熱さん 2015/03/10 22:59:40

  小僧に戻る瞬間

  TaxNaxさん、ご無沙汰してます。
  
  実に良いイベントに遭遇しましたね。往年の名車、やっぱりいいですね〜。
  一昨年の5月に「Rally Nippon」というイベントを横浜で見ましたが、名前の通り、走っているものだからじっくり観察できない(笑)
  走っている車は全てが往年の名車。当然オープンカーも多く、ドライバーは須らく得満面(笑)
  今回のイベントは停まっているからじっくり観察できる、写真が撮れる･･･羨ましい。
  おそらく、オーナー達は得意気な顔をして走らせてきたんだろうなぁ(笑)
  
  ヨタッパチ、エスロク、エスハチ･･･こんなクルマはもう望めないでしょうか？
  
  ※沖縄はいつですか？
  

  TaxNaXさん からの返信 2015/03/11 01:22:30

  RE: 小僧に戻る瞬間

  琉球熱さん
  
  ご無沙汰してます。
  熱海HISTORICA G.P.2014は、宿に置いてあった地元情報誌で知ったので、
  思わぬ収穫でした。
  いわゆるスーパーカーやクラシックカーも展示されていますが、個人的
  に良かったと思うのは、初代フェアレディや往年のブル等、日本自動車
  産業のメモリアルカーが多数展示されていた事です。
  それと、早朝来場組の駐車場。
  ロータスエリーゼが何台も停まり、乾いたエンジン音だなと振り向けば
  ガルウィングのドアが跳ね上がっていたり･･･
  凄い駐車場でした。
  
  さて、今春から高校生の小僧と家族旅行に行くのも最後かなと思い、
  3月に宮古島に行く気満々でしたが、適当な航空便が無く断念です。
  すると突然奥様が｢北海道に行きたい。なぜならば海鮮が美味しいから｣。
  え？海じゃないのか？
  そういう事で、お父さんの旅の目的もへったくれも無く、再来週は札幌、
  支笏湖、苫小牧、小樽、余市辺りに行って参ります。
  まあ、これはこれで楽しめそうです。
  
  TaxNaX
  
  
  > TaxNaxさん、ご無沙汰してます。
  >
  > 実に良いイベントに遭遇しましたね。往年の名車、やっぱりいいですね〜。
  > 一昨年の5月に「Rally Nippon」というイベントを横浜で見ましたが、名前の通り、走っているものだからじっくり観察できない(笑)
  > 走っている車は全てが往年の名車。当然オープンカーも多く、ドライバーは須らく得満面(笑)
  > 今回のイベントは停まっているからじっくり観察できる、写真が撮れる･･･羨ましい。
  > おそらく、オーナー達は得意気な顔をして走らせてきたんだろうなぁ(笑)
  >
  > ヨタッパチ、エスロク、エスハチ･･･こんなクルマはもう望めないでしょうか？
  >
  > ※沖縄はいつですか？
  >

• kiona212さん 2015/02/14 11:33:19

  投票頂きありがとうございます

  TaxNaxさま
  
  私の旅行記に投票いただきありがとうございます。
  TaxNaxさんの旅行記拝見しこの熱海HISTORICAGP2014編特に気に入りました。
  車のこととても詳しいんですね。恐れいりました。
  私が小さい頃走っていた初期ブルーバードとか、またまた高校生の時の箱型スカG等懐かしさがこみあげてくる車が解説付きで思わず釘づけになりました。あのころの車は誰もが買えるものではないが故に皆大切に扱ってたような気がします。写真で見るとレストアされていると思いますが手入れが行届いた素敵な車ばかりですね。トヨタ2000GT、トヨタS8といすゞベレットGTは今でも一度でいいから乗って運転してみたいあこがれの車です。
  車のことは忘れかけていたのですがTaxNaxさんの旅行記を拝見しまた懐かしいそして楽しい世界に引き込まれました。
  ありがとうございます！！
  
  kiona212

  TaxNaXさん からの返信 2015/02/14 23:45:15

  RE: 投票頂きありがとうございます

  kiona212さん
  
  私の旅行記においで頂きありがとうございます。
  小僧の高校入試も落ち着き、この先はもう家族旅行もないでしょうから、
  3月に2泊くらいで沖縄に遊びに行こうか考えています。
  自分としては宮古島が第一候補。
  普段はパッケージツアーは利用しないのですが、沖縄ツーリストで
  ブリーズベイ2泊の格安ツアー(往復ANA、レンタカー付で一人3万4千円前後)
  を見つけたので、ANAの空席状況を見て予約しようと思っています。
  ブリーズベイの旅行記がないかと探していて、kiona212さんの旅行記を
  見つけ、拝見しました。
  様子が分かり、大変参考になりました。
  有難うございます。
  ただシギラベイサイドスイートアラマンダが余りに良くて･･･。
  ちょっと高くつきますが、かなり心揺らいでます。
  
  熱海HISTORICA G.P.2014は本当に偶然でした。
  しかも宿の目の前で開催されていて、自分としてはかなりラッキー。
  エリーゼが並び、ロータスセブンやガルウィングのスポーツカーが
  停まる駐車場だけでも一見の価値ありでした。
  個人的には、初代フェアレディなど日本自動車産業の黎明期とも言える
  時代の名車達が良かったですね。
  
  お書きのべレット！昔のいすゞ乗用車は良かったですね。
  べレットは日本車におけるGTの事始ですし、今でも格好良いと思います。
  そしていすゞと言えばジウジアーロ。
  熱海HISTORICA G.P.2014で残念だったのは、ジウジアーロの手による
  117やピアッツァが居なかった事でしょうか。
  自動車免許を取り立ての頃、予備校の先生が117を買ったと言うので
  運転させて貰ったんですが、サイドブレーキがトラックと同じ構造で、
  リリースの仕方が分からず戸惑った事を思い出しました。
  
  TaxNaX
  
  
  > TaxNaxさま
  >
  > 私の旅行記に投票いただきありがとうございます。
  > TaxNaxさんの旅行記拝見しこの熱海HISTORICAGP2014編特に気に入りました。
  > 車のこととても詳しいんですね。恐れいりました。
  > 私が小さい頃走っていた初期ブルーバードとか、またまた高校生の時の箱型スカG等懐かしさがこみあげてくる車が解説付きで思わず釘づけになりました。あのころの車は誰もが買えるものではないが故に皆大切に扱ってたような気がします。写真で見るとレストアされていると思いますが手入れが行届いた素敵な車ばかりですね。トヨタ2000GT、トヨタS8といすゞベレットGTは今でも一度でいいから乗って運転してみたいあこがれの車です。
  > 車のことは忘れかけていたのですがTaxNaxさんの旅行記を拝見しまた懐かしいそして楽しい世界に引き込まれました。
  > ありがとうございます！！
  >
  > kiona212

• わんぱく大将さん 2014/10/26 10:00:21

  スポーツか？！

  TaxNaXさん
  
  スポーツカ―が全盛の時代がありましたね、なぜか私のノートの表紙がランボルニ―ギの時代がありましたが。　エンジンの音のＬＰ，兄貴が持ってましたわ。　ＢＣＮ，結構こういうの乗ってるの見かけますよ。エンジン音がやはり違う。
  で、うちは子供時代はキャロルでしたが、出てきませんでしたね。
  
  　大将

  TaxNaXさん からの返信 2014/10/26 11:50:11

  RE: スポーツか？！

  わんぱく大将さ
  
  TaxNaXです。
  
  > で、うちは子供時代はキャロルでしたが、出てきませんでしたね。
  
  叔父がダイハツのデザイナー(シャレードのリア部担当)だったので、私の実家は最初の2台はダイハツ車。
  ・コンソルテ (トヨタ･スターレットのOEM)
  ・シャルマン (トヨタ･カローラのOEM)
  って言う誰も知らんような無名な車でした
  
  当然、展示会で出てくる事もありません。
  逆に出てきた方が驚きです。
  
  キャロルは人気もあったし、先日の展示会には出てませんでしたが、たまに見かけますね。
  
  TaxNaX