2014/08/29 - 2014/09/05
4位(同エリア104件中)
おま。さん
ボンジュー!
今回の旅は、憧れの地・モロッコ。
色彩に愛された街たちを6泊8日で駆け巡る。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
+--+ narration
名無しのダンテ隊は、再び荒野を走っていた。
砂漠近くの村・メルズーガを抜けて、
ラクダに乗り換え、官軍のアジトを目指すのである。
+--+
ボンジュー!
自分たちは砂漠キャンプ、トモエさん夫妻はホテル泊なので、
今夜は一緒じゃない。
そんなことで、ちょっとホッとする自分が・・・好き。
だって、そういうのが得意じゃないこともあり、
少し高くてもプライベートツアーを組んだんだもん。
それにしても、気になるのは時間。
果たして夕日に間に合うのだろうか。
砂漠近くの村・メルズーガに向かう途中の休憩で、
ダンテ氏から驚くべき質問を受けた。
「あなたは誰?」
あまりの今さら感に、絶句。
そもそも、お客様の名前ぐらし知ってるはずだろ!
ということで、ダンテ氏と出会って5日目。
自己紹介をし合ったのである。
ちなみに、ダンテ氏の本名は「イディリス氏」
今からイディリス氏と呼ぶのもヘンなので、
引き続きダンテ氏と呼ぶことにする。 -
ラクダ置き場に到着。
夕日には間に合いそうだ。
ベルベルさん(砂漠の民)に我々を引き渡し、
ダンテ氏は去って行く。
「砂漠から戻ったら、あのホテルへ行って。」
とだけ言い残して。 -
モロッコの民族衣装(ジェラバとカフタン)に着替え、
頭にターバンをギュッと巻き、
いよいよ、キャメル・サファリの開始である。 -
ベルベルさんに引かれ、サハラ砂漠を進んでいく。
-
しかし、ターバンがしっくりこない。
艶めく流し目で巻き直す、流し目ジョニー。 -
ジョニーが来たなら、伝えてよ。
「そのターバン、布が長すぎ!」 -
そんなジョニーのおかげもあって、
先発隊に追いついた。
Tシャツの兄ちゃん、サンドボードやね! -
しばらくして、相方さんのラクダがゴネる。
振り返ると、
すぐ後ろにいるはずの相方さんが、遠くに見える。
ロープで繋がってたはずでは?
ジョニー氏、走る! -
そんなこんなで、約1時間でキャンプ地に到着。
絶景のサハラ砂漠。
暑くもなく、砂塵も舞わなかったけど、サハラ砂漠。 -
そういえば、夕日は?
-
気が付けば、夜である。
キャンプ地は窪地にあるので、
風がなくて、蒸し暑い。
ネットで「明け方はかなり冷え込む」と書いてあったので、
かなり防寒具を持ってきたというのに、
うだるような暑さである。
風が吹けば、涼しくなるのに。
こんなに蒸し暑いのに、移動疲れのせいか、
ベッドから離れられなくなる。 -
カン! カン! カン!
夕食の合図が鳴る。
最後の気力を振り絞って、ベッドから起き上がる。
夕食はベルベル式タジン鍋。
どこら辺がベルベル式なのかは知らないが、
生き返るような旨さ。 -
宴が始まった。
次々と旅人が連れ去られ、踊りの輪に入れられる。
そして、相方さんも連れ去られる。
自分は呼ばれない。
若かりし頃は、日本人というだけで指名があったのに、
中年男子には、あの頃のような華もない。
ただ傍らで、不器用に手を叩くだけ。 -
移動疲れのせいか体調が思わしくなく、
宴を早々に切り上げ、テントで眠りに落ちる。
ビューー! ガバガバッ! ビューー! ガバガバッ!
壁替わりの絨毯が風に煽られ、足に当たる。
ビューーー! ガバガバッ!! ビューーー! ガバガバッ!!
風は強さを増しつづけ、壁替わりの絨毯がめくれ上がる。
そして、砂塵が顔に身体に襲いかかってくる。
慌てて電気を点け、バッグの口を閉める。
そして、マスクとサングラスで対策は万全・・・・!!
ところが、相方さんが爆睡中。
起こすべきか、起こさないべきか・・・?
これだけ爆睡できてるんだから、起こさない方が。
よし、寝よう。 -
夜中に目覚めると、嵐は収まっていた。
そして、相方さんも目覚めた。
「砂が・・・」
でしょうねぇ。
マスクもサングラスもしてないし。 -
カン! カン! カン!
世界はまだ薄暗いというのに、起こされる。
ラクダに乗るらしい。
レジャーシートとカメラを持ち、
ラクダに乗る。
相方さんが聞けとうるさいので、
「また戻って来るんでしょ?」と尋ねたら、
「朝日を見て、そのまま帰るんだ」とジョニー氏は言う。
荷物を取りにテントまで、ジョニー氏と2人で猛ダッシュ。 -
すっかり出遅れてしまった。
先発隊の姿は、はるか遠くにある。 -
イチオシ
朝日が昇った。
姿が見えたときには、もうこんな上。
想像とはちょっと違うけど、これもまた良し。 -
イチオシ
写真撮影のため営業スマイルをすれば、
口の中でジャリッと砂を噛む音。 -
イチオシ
そしてまた、朝日を背に進む。
それにしても、さっきから視線が気になる。
赤毛の娘と何度も目が合う。
東欧系のあの娘も、たしかにこっちを見てる。
ほんのりと罪の意識が。 -
というわけで、ラクダ置き場に到着。
ラクダ氏はうんざりしたご様子。
ご苦労様でした。 -
昨日ダンテ氏から言われた通り、ホテルへと向かう。
XXXX〜!
気のせいか?
でも、なんか背後から呼ばれたような気がする。
振り返ると、
遠くでジョニーが「右!右!」と合図する。 -
指示通り右側に見える建物へと向かう。
XXXX〜!
また、呼ばれたような気がする。
今度は数人の声。
振り返ると、
背後でキャラバン仲間が「左!左!」と合図する。 -
やさしい皆様のおかげで、無事ホテルに到着。
入口でダンテ氏とも合流し、
シャワーを浴び、朝食にありつけることができた。
が、ダンテ氏が消えた!
砂漠帰りでお疲れMAXだというのに、
ホテルを5分もさまようことになった。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 前日光さん 2014/10/24 00:04:38
- さすが、ダンテ氏(@_@)
- おま。さん、こんばんは〜
やっぱりダンテって、とんでもない奴ですねぇ〜
5日目に本名判明、しかも「イディリス」なんていう異国ティックな名前だったんですねぇ〜
旅行記のネタとしては最高!
ガイドとしてはサイテー(>_<)
読者は充分に楽しいので、ダンテ氏の存在価値は大いにあり(笑´∀`)
ところでサハラ砂漠でキャンプって。。。
一番気になったのは、下賤な話でなんですが、こういう場合、「トイレ」って、どうなってるんですか?
最も根源的なことだとも思うので質問するのですが。
相方さんもいっしょなんだから、もちろん問題ないこととは思いつつ、質問してしまいましたぁ〜
朝日の中で、ラクダに乗ったおま。夫妻、絵になってますよ〜
その直後の疲れたラクダの顔がいいですねぇ〜
そしてホテル到着後、またしても消えたダンテ氏。
最後まで目が離せなくなりました。
前日光
- おま。さん からの返信 2014/10/24 08:59:20
- RE: さすが、ダンテ氏(@_@)
- 砂漠キャンプのトイレ事情ですが、
砂漠の中心で・・・
と事前調査ではそうでしたが、
実際には、キャンプのとこにはトイレがありました。
砂漠では、目隠しになるものがないから、
傘などがあれば、多少は目隠しになると情報を得ていたのですが。
電気まで点いちゃうんです!!
ただ、問題は・・・
電気が点いたり、消えたり、・・・
最初はビックリしました。
こんなに真っ暗になるんだったら、月夜でした方が。。。
以上、デリケートな話でした。
おま。
-
- いちごいちえさん 2014/10/15 16:00:39
- ラクダに乗る、おま。氏♪
- こんにちは、おま。さん♪
馬ではなく、ラクダに乗った感想はいかがなものでしょうか。
そう言えば以前「象」に乗っていらっしゃいましたよね。
次に乗れるものといえば、ダチョウでしょうか(笑)・・・余談です。
モロッコ、飛行機の遅延が無くても遠い国ですね。
旅を楽しんで、ご無事での帰国なによりです!
この度は沖縄の旅行記に投票いただき、ありがとうございました。
沖縄で「歴史探訪の旅」・・・とても有意義な時間を過ごすことが出来ました!
戦争を知らない世代ですので、過去に何があったかを知るべき良い機会に恵まれたと思ってます。
台風の中、欠航も遅延もなく旅が出来たことは奇跡かな♪
いちごいちえ
- おま。さん からの返信 2014/10/16 13:01:21
- RE: ラクダに乗る、おま。氏♪
- 沖縄というと、どうしても華やかなイメージになりますが、
たしかに歴史探訪という面もありますね。
まあ、台風の中、ご無事でナニヨリです。
沖縄もいいなって思ってたところだったので、
ますます行きたくなっちゃいました。
おま。
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