1年ぶりの上海①思南路＆淡水路

2014/09/10 - 2014/09/10

1年ぶりの上海の様子です。

今回の上海滞在は9月2日から22日まで。
滞在目的は上海から日本への送金と、
上海で一人で暮らす86歳の義母の世話をどうするか、
カアちゃん、義兄、義姉の３者で方針を決めること。

後者に関しては私はタッチしません。

送金は１回に付き５万ドル相当まで。
これを今回の滞在時に４回やります。
今月に入り１元が17円台に突入。2年前は1元＝12.3円。
5万ドル相当の人民元は30万元なんですが、
2年前の30万元は369万円だったということ。
今回は1回目が1元＝17.1円、2回目が1元＝17.2円。
30万元は510万円。2年前とは140万円の差。
3・4回目はまだですが、今の調子だと、1元＝17.5円まで行きそう。

元高円安は、私にとっては、大いに嬉しいこと。
しかし、上海に住む大多数の日本人にとっては、
厳しい～ッ、というところのようです。

さて1年ぶりの上海ですが、やはり変化がチラホラ。
日本にいると全く変化なし。そして、日本だと、全てが秩序正しく、
キッチリし過ぎて、面白みがない。上海に居ると皆さん好き勝手、
街並みも、そういう部分があり、面白いのです。
ということで1年ぶりの散歩ブログも、また上海ということになりました。

今回の散歩は、GLジャパンへの買い物ついでなのです。
麺つゆがなくなってしまったので、それを買いに行ったのです。
その散歩道の変化ぶりをお伝えします。

思南路に展開されている思南公館プロジェクト、手を広げていますね。
また、淡水路には洒落た飲み屋が増えました。

では、思南路と淡水路と、その他の道の様子をどうぞ。

エリア 上海(中国)

我が家からＧＬプラザへの散歩経路図です。

我が家から打浦路に出て、真っ直ぐ北へ抜け田子坊へ。
田子坊から建国中路に出て、思南路まで行き、それを北へ。
思南公館を左右に見て、復興中路へ。
復興中路を重慶南路を越え、淡水路まで行き、
それを北に行き、自忠路に入る。
自忠路を東に200ｍほど行った所にGLプラザの入口があります。

海麗花園の我が家を出て、海華花園との間の道を打浦路まで行きます。
その方向に見えるのが5階建ての５星ホテル・プルマンスカイウェイです。
打浦路には時々行く焼き鳥屋の鳥重があります。
ココでは鶏のレバ刺しが食えます。

打浦路は、もうこの辺が北端。
すぐに徐家匯路にぶつかって終わりになります。
徐家匯路の向こうに見えるのが大型ショッピングモール・日月光中心広場です。
このビルの地下2階が9号線の打浦橋駅の改札口になっています。

徐家匯路を渡って、目の前に見えるのがBon Matin・早安巴黎です。
おいしいパンとケーキが売っています。ここのチーズケーキは旨いのです。
早安巴黎の右側が打浦橋駅への2号出入り口です。

日月光中心広場の東側の小道が田子坊への近道です。
これを真っ直ぐ行きますと、田子坊にぶつかります。

これは田子坊案内図。
田子坊は当初は小さかったのです。
それが、人気が出てくるとともに、エリアを広げていきました。
2005年当時と、現在の田子坊の範囲を示しました。

田子坊への近道が終わる辺りの右には鎌倉PASTAがあります。
ここは2年前はサンマルクカフェでした。
周辺にカフェが多すぎるので切り替えたんでしょう。

近道を出るとそこは泰康路となるんですが、
すぐ目の前が田子坊の入口の1つである天成里となります。

田子坊に入ります。
入口から台湾料理屋、そしてタイ料理屋が2つ並びます。
LAPISTHAIが2つ目です。

くねくね曲がって小道に入りました。
その先にあるのが、この丹です。
日本料理屋ですが、北海道を売りにしてるようです。
ココも古いです。2005年にもありました。
田子坊は店がどのくらいあるのか・・・200以上あるでしょうね。
オーナーは世界各国26か国に及ぶとか。
ここのオーナーは日本人なんでしょう。

二井巷に来ました。
この一角も、昔からありました。
「二井」はこの一角に井戸が2つあるからです。

この「ゆらき」は古いです。
田子坊は入れ替わりが激しいのです。
3か月持たない店もありますね。
年々家賃が上がってるのと競争が激しいからなんでしょう。
この「ゆらき」も日本人オーナーなんでしょう。
日本人は「石橋をたたいて渡り、石の上にも3年」という性格ですので、なんとか頑張ってるのかも。
それに反して、中国人は危ない橋もすぐわたり、ダメだったらスグ見切りをつけますからね。

二井巷から田子坊のメインストリートに出て、南を振り返りました。
向こうには50階建てのホテル、プルマンスカイウェイが見えます。

田子坊を北に出ますと、そこは建国中路。
ココを東に行きます。

おお、なんだこの建物は・・・
ああ、そうか、去年までは隠れていた建物だ。
銘板には法租界警務処曁中央捕房旧址と刻まれています。
今は何に利用されているのか・・・
やはり警察関係なのか・・・
でも、写真はOKでした。
以前はやはり警察関係でして、ココには義父と入ったことがあります。
脅迫事件に合いまして、その相談に行ったのです。

思南路はもうすぐ。
思南路と建国中路の角にはLAWSONがあります。
このLAWSONは古いのです。1997年には、もうありましたからね。

思南路を曲がったら、その道端で物売りが店を広げていました。
こういう物売りは、上海のあちこちで見かけます。
大モトが取り仕切ってるんでしょうね。
違法ですから、危ないと感じたら、かついで歩き回ります。
売るものは、だいたいが季節のモノ。
左の果物はマンゴスチンですね。果物の女王と言われてるとか。
中国語では山竹果あるいは莽吉柿前だそうです。
真中がイチジクで右はハスの実に、そしてホオズキ。
このホオズキは食い物です。食ったことありますが、
ほのかな酸っぱさと甘さが秋の爽やかさを感じさせてくれます。
紅gu娘（ホンクゥニャン）とか掛金燈（グアジントン）と呼ぶそうです。
英語ではChinese Lantern Plantらしいです。
ホオズキというと、私が子供のころは、
中身を出して、外の薄皮だけにして、
風船のようにして遊んでましたね。

これが思南路。
なかなかイイ道でしょう。車の通行も少ない静かな道です。
旧フランス租界時代はRue Massenetと呼ばれていたとか・・
その漢字表記は馬斯南路です。
街路樹は上海の道の90％以上に使われているプラタナス。
上海では法国梧桐と呼ぶそうです。意味はフランスあおぎりですね。
前に居る青い作業服の人は道路清掃人。
どの道にも2・3人います。
プラタナスは落葉しますので、これから冬に向かっては、
忙しくなってくるはず。

この先にある思南公館の駐車場は、ココを入って地下にあります。

思南路の脇道には洋館のお屋敷が並びます。
一番奥が京劇の名優・梅蘭芳のお屋敷です。
その手前の2つは以前は幼稚園に使われていました。
思南幼児園と言いまして、娘が通っていた幼稚園。
当時は、毎日、私が自転車で送り迎えしていました。

これは周公館。
中国共産党代表団上海事務所として利用されていたところですが、
一時周恩来が住んでいたことがあるので、そう呼ばれてるんでしょう。

周公館対面の思南路の西側の洋館も整備され綺麗に復活しました。
駐車してる車の上には猫ちゃんが・・・

周公館の先にあるのが、洋館のお屋敷を利用したホテルです。
思南路51号、53号、55号、57号、59号、61号のお屋敷が使われてるんでしょう。
ホテルの名は、Hotel Massenet です。
Massenetは思南路の昔の呼び名ですね。
超高級ホテルなんでしょう。

復興中路が近づいてきました。
この辺りに来ますと、西側の風景が去年とは様変わりしています。
以前は塀で覆われていたんですが、それが取り払われ、中が見渡せるようになりました。
そして、そこにあった洋館のお屋敷も綺麗になって、目を楽しませてくれるようになりました。
これも思南公館のようです。
以前からあった東側の思南公館に続き、西側もそうなってしまったようです。
まだ出来たばかりで、店などは展開されていません。
いずれ、この地区の雰囲気にあう店が、ここにオープンするんでしょう。

復興中路に出て、西へ少し足を延ばしました。
建物は、もう既に完成なんでしょうが、まだひっそりとしています。

復興中路を東に行き、以前からある思南公館の様子を窺がいます。

引き続き、東側の思南公館の様子です。
やはり、未だに新天地や田子坊の賑わいに比べると、寂しい状況です。

重慶南路を越えて、更に復興中路を東へ・・・
向こうに見えてきたのは重慶公寓です。
アグネス・スメドレーは昔、ココに住んでたらしいです。

重慶公寓の対面にある小ぶりの集合住宅も洋風っぽいです。

重慶公寓の北側の壁は、こんな感じ。

復興中路から淡水路に入りました。
入ってすぐにある不動産屋のウィンドー広告です。
近辺の家の売却広告です。
良く見ますと、最近建てられた高級マンションの部屋もありますが、
7・80年前に建てられた小規模集合住宅の部屋もあります。
いや、後者の方が多いですね。

①は復興中路の様房で32㎡が250万元です。
日本円だと・・え～と・・なななんと4200万円ですよ。
バカ高ですね。
日本人が見たら、せいぜい500万円の価値しか見いだせないはず。

②は復興中路の公房で14.5㎡が104万元。
6階建てのアパートなんでしょうね、それでエレベーターはついてない。
そんな部屋が日本円で1768万元。
信じられないでしょう、この価格。

淡水路の家並みの様子をどうぞ。

玄関の前の空間は自分のものという意識が感じられます。
玄関の外は公道なんですが、椅子やら、物が置いてあります。
夏の暑いときは、夜遅くまで、ここで夕涼み。
冬はココで日向ぼっこ・・・こういうことなんでしょう。

淡水路、洋風の飲み屋が増えてきました。

日よけの上にMix Drinkと書かれていますが、店の名なのか・・・

次はFreddie's Tavernと書かれています。

ココの洋風の店の前では、上半身裸の爺さんがスイカを食っています。
その爺さんお前の道端には、いくつかの椅子が乱雑に置かれています。
上海らしい風景ですね。
上海はやっぱ、こういう感じでないと・・・

ALSOという店の前では婆さん2人が椅子に座ってます。
2人は店とは関係ない人で、椅子は店のモノなんでしょう。
眠ってるのか、物思いにふけってるのか、毎日この時間はココにいるのかも・・
コレも上海そのもの。

この店の日よけには194 Rue de Danshuiと書かれています。
店の名であり、ココの住所なんでしょう。
ちなみに、淡水路のフランス租界時代の呼び名はRue Chapsalです。

淡水路から自忠路に出ます。
もうＧＬプラザは近いのです。
淡水路と自忠路の角に建つのが、この超高級マンション。
このブロックの東側のブロックが新天地という、最高のロケーション。
名前は華府天地公寓です。
2014年9月の価格は
http://sh.centanet.com/search-xq-pebpwawees-0/esf/?sem=baidu_zqlp
を見ますと平米当たり単価は116279元。日本円で約197万円。坪単価は652万円。
一番狭い部屋でも276?は3450万元。
日本円だと、5億8650万円。
276?の部屋の詳細は下記を・・・
http://sh.centanet.com/ershoufang/facb10f0-a56a-4368-8da8-fca41d8839b5.html

ＧＬプラザは華府天地公寓の地下にあります。
出入り口は東側にあります。
そこまでは、あと200ｍ弱でしょう。

ココが出入り口です。
南の出入り口で、北にもあります。

右の道は馬当路で、その道の東が新天地です。

買い物を終えて北の出口から出ました。
目の前が新天地です。
その新天地の脇にあるバス停は馬当路興業路という名。
そこで146路バスを待ちます。
146路は盧湾区の中をぐるっと回る環状バスです。
私が住む打浦橋にも止まりますので便利なのです。

146路外回り（左回り）通過バス停

盧浦大橋⇒蒙自路中山南路⇒蒙自路斜土路⇒蒙自路麗園路⇒
馬当路復興中路⇒馬当路興業路⇒淮海中路重慶南路⇒
淮海中路思南路⇒長楽路陝西南路⇒陝西南路淮海中路⇒
陝西南路永嘉路⇒陝西南路建国西路⇒肇嘉浜路大木橋路⇒
打浦橋⇒打浦路瞿溪路⇒龍華東路富潤路⇒盧浦大橋

さて、コレがＧＬプラザで買ってきたもの・・・

買ってきたものの説明に入る前に、
やはりＧＬプラザにも変化がありました。

売り場面積が相当小さくなってました。
まあ、小さくなっても残ってるだけましというもの。
2年前までは、行く度に客が少なさに、心配しました。いな、客の少なさに比べて、
贅沢な余裕あり過ぎのスペースだなと、感じていまして、
いずれ、消えてなくなるかも、と思っていましたからね。

では買ってきたものの説明です。

①麺つゆは烏冬面露となっています。
烏冬は"うどん"のこと。面露は"めんつゆ"のこと。
上海にある味島食品工業製で輸入品ではありません。
輸入品でないのに、400ml入りが29.9元。日本円で500円以上。
日本だったら1000mlが300円くらいのはず。
いや、この前に我が家の近くのCity Superで買ったやつは
香港製の輸入品で500ml入りで50元(850円)でしたから、
それに比べれば安い。
こういった日本人しか買わないものは超高いのです。
それは、よ～く分かっていました、ホントだったら、
日本から1000mlのものを買って持ってくるはずだったんですが、
忘れてしまったということ。

②はＳ＆Ｂのカレールーです。
愛思必の発音は"アイスビー"。
つまり"エスビー"の読みに漢字を当てはめたということ。
大連愛思必食品製となっています。
箱の裏には作り方が日本語と中国語で書かれています。

③④は見た通りのソーセージ。日本のスーパーで買うより
幾分高いですね。

⑤上海でもポリ袋は有料ですが、ここのは高過ぎ。
普通は0.2元のはずです。

まあ、ＧＬプラザの客層は外国人と華府天地公寓などに住む金持ち上海人ですから、高いのはしょうがないでしょう。

これで「1年ぶりの上海①思南路＆淡水路は終わりです。

この旅行記へのコメント （5）

• dapuqiaoさん 2014/10/28 18:07:29

  こんにちは。

  こんにちは、井上＠打浦橋＠上海さん。
  
  打浦橋から復興路経由での新天地方面、懐かしいです。
  　
  146番の巡回バスは良く利用しましたが、いまも変わっていないんですね。
  
  中山公園の方へ移ってからはとんと御無沙汰のこの辺りですが、懐かしく拝見させてもらいました。
  
  GLプラザなんて知りませんでした。こんどのぞいてみます。
  
  dapuqiao
  
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2014/10/29 05:28:31

  RE: こんにちは。

  dapuqiaoさん、どうも。
  
  また、上海に在住してるんでしょうか。
  以前は打浦橋に住んでいて、今は中山公園にお住まいなんでしょうか。
  
  1997年に家を買うとき、中山公園周辺が気に入り、
  そこの物件を買うことに決めたんですが、
  その物件、問題ありと分かり、それをやめ打浦橋にしたんです。
  
  中山公園周辺は今は人気ですね。
  でも、まあ打浦橋も便利になりましたし、
  散歩するなら中山公園より上だと思っています。
  
  2014年8月に上海生活一旦切り上げ、今は横浜生活ですが、
  上海には年に１回は行きます。
  来年１月にも２週間滞在します。
  
  もし、都合がよければ上海でお会いしましょう。
  
  GLプラザは、今は規模が小さくなってしまいました。
  昔は広々としていて、北海道物産展なんかもやっていたんですが・・・

  dapuqiaoさん からの返信 2014/10/29 09:30:15

  RE: RE: こんにちは。

  井上＠打浦橋＠上海さん こんにちは。
  
  打浦橋には、2002-2005年の3年間間駐在しましたが、現在は毎月二週間ほど出張
  滞在なので中山公園に公寓を借りているる次第です。
  
  と言う事で来年の1月もうまくミートするようであればお会いしたいものです。
  
  dapuqiao
  
  
  
  
  
  
  
  > dapuqiaoさん、どうも。
  >
  > また、上海に在住してるんでしょうか。
  > 以前は打浦橋に住んでいて、今は中山公園にお住まいなんでしょうか。
  >
  > 1997年に家を買うとき、中山公園周辺が気に入り、
  > そこの物件を買うことに決めたんですが、
  > その物件、問題ありと分かり、それをやめ打浦橋にしたんです。
  >
  > 中山公園周辺は今は人気ですね。
  > でも、まあ打浦橋も便利になりましたし、
  > 散歩するなら中山公園より上だと思っています。
  >
  > 2014年8月に上海生活一旦切り上げ、今は横浜生活ですが、
  > 上海には年に１回は行きます。
  > 来年１月にも２週間滞在します。
  >
  > もし、都合がよければ上海でお会いしましょう。
  >
  > GLプラザは、今は規模が小さくなってしまいました。
  > 昔は広々としていて、北海道物産展なんかもやっていたんですが・・・

• よーじーぼーりさん 2014/10/10 18:43:08

  なつかしの思南路

  師匠〜、ご無沙汰しております。
  久しぶりのご更新以来、読み逃げでスミマセン。
  
  思南路といえば「阿娘麺」を思い出さずにはおれません。
  
  街はすっかりスタイリッシュに変貌してしまったけれど
  裸族のスイカおやじや外に椅子を出して寛ぐ光景は変わらないのですね〜(^.^)
  
  

  井上＠打浦橋＠上海さん からの返信 2014/10/11 04:08:36

  阿娘麺ねぇ・・・

  思南路といえば「阿娘麺」・・フムフム・・・
  あの店の前を何度通ったか・・
  今日は食うかなと思うといつも行列。
  だから食わずじまい。
  昔は、淮海中路から入りますと左側にあったんですが、
  人気が出て右側にも店をだし、
  そのうち左側がなくなってしまいました。
  
  裸のスイカ食い親父に、
  道端の椅子の日がな一日ボーッと婆さんも、
  パジャマおばちゃんも、いまだ健在です。