2014/04/17 - 2014/04/17
7位(同エリア35件中)
- #街歩き
- #カウェスカル族(アラカルフ族)
- #セルクナム族男子成人儀式の扮装
- #セルクナム族関連グッズ
- #プエルト・ナタレスのお土産
- #プンタアレーナスへの国道9号線
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昨日は日帰りでトーレス・デル・パイネ国立公園周辺のドライブをサラッと楽しんで、今日はもうプンタ・アレーナスに戻る日。
100年前の工場を改装したホテル、ザ・シングラー・パタゴニアもなかなかの風情だったよね。
で、今日戻るプンタ・アレーナスまでは約250km。
戻ったあとのホテルも予約してあるから慌てる必要は無し。
…ということで、プエルト・ナタレスではお別れ前の町歩きを兼ねたショッピングへ。
え? プエルト・ナタレスって何か特産品があるの?(◎◇◎)
そう聞かれると、特に何も無かったりするんですが、(;^ω^)
プエルト・ナタレス周辺には、南部パタゴニア先住民族をモチーフにしたグッズがあれこれ。
男子成人儀式の特異な扮装で知られるセルクナム族(オナ族)ファンの知人に関連グッズをあれこれ買ってから、プンタ・アレーナスへと向かう予定。
アルゼンチンのウシュアイアで見学した≪世界の果て博物館≫やムンド・ヤマナ博物館の展示を思い出しながら、南部パタゴニアの先住民族のご紹介もちょっとしようと思います。
表紙の画像は、プエルト・ナタレスの町角にあった民芸品センターへの道案内看板。
成人儀式用扮装をしたセルクナム族(オナ族)男子がモチーフになっていました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
これは、南部パタゴニアの先住民族のうち、セルクナム族(オナ族)に関したオブジェや博物館の展示。
ただし、これらはアルゼンチンのウシュアイア周辺で撮った物で、上段2枚の画像はファグナノ湖東端にあるトルインの町の入口を守るように立っていた像。
下段3枚の画像は、ウシュアイアにある≪世界の果て博物館≫やムンド・ヤマナ博物館に展示してあった写真。
セルクナム族(オナ族)は、その特異なボディ・ペインティングや扮装で知られていますが、これは男子成人の儀式(HAIN)のための悪魔の仮装で、普段からこういう格好をしていた訳ではないそうです。
セルクナム族(オナ族)は、ほぼ裸に近い姿の狩猟・採集民族だったのが、西洋人が入り込んで来てからは疫病や武力衝突で激減し、絶滅してしまった民族。 -
上掲の画像については、アルゼンチンのウシュアイア編の一つ ★南米、時には街歩き −(31)ウシュアイアの博物館巡り http://4travel.jp/travelogue/10919401 でも取り上げましたが、なぜまたこの編でも取り上げるのかと言うと、南部パタゴニアの先住民族に興味を持っている知人に、関連グッズがあったら買って来て欲しいと頼まれていたからなんです。(;^ω^)
ウシュアイアには関連博物館はあったものの、見て回った限りでは関連グッズが無くて諦めていたところ、チリのプエルト・ナタレス周辺に来てからあちこちで発見してびっくり。
プエルト・ナタレスに来た初日、コーヒー休憩で入ったアメリンディアと言うホステルのカフェでタペストリーに描かれていたセルクナム族(オナ族)モチーフを見つけたのが始まり。
このタペストリーは非売品でしたが…。 -
南部パタゴニアの先住民族のセルクナム族(オナ族)、ヤマナ族(ヤーガン族)、カウェスカル族(アラカルフ族)、マネケンク族(ハオス族)のうち、現代でもその血を受け継ぐ人々がいるのはヤマナ族(ヤーガン族)のみ。
男子成人の儀式(HAIN)の扮装がユニークだったセルクナム族(オナ族)は、今ではプエルト・ナタレスで町のキャラクターとして甦っているようでした。
↑
不謹慎な言い方でしたら、お許しを。 -
イチオシ
お! セルクナム族(オナ族)のおにいちゃんがモチーフの看板だ。
これは、民芸品センターへの道筋を示したもの。
ここを左手に行ったフィリッピ通りの600番にあるのね。 -
上掲の画像の看板から徒歩数分も行かない場所にあった民芸品センター。
表の壁にはやっぱりセルクナム族(オナ族)おにいちゃんがモチーフになった看板も出ているし、ここでセルクナム族(オナ族)ファンの知人へのお土産が買えるかも。 -
上掲の画像と同じ民芸品センター。
ちょっとしたモールのようになっているけど、季節はずれのせいかお客さん少ないなあ。
お店の商品にはセルクナム族(オナ族)をモチーフにしたグッズはあることはあっても、「売り物にするには、ちょっと作成スキル不足なのでは…。」という品が多かったような。
この時は、民芸品センターの中よりも外に面しているお店の数軒がいい感じでした。 -
プエルト・ナタレス周辺のこまごまとしたお土産屋さんで手に入れたセルクナム族(オナ族)モチーフのお土産。
これは、ここ数年どこでもお土産の主流になっているマグネット。
右端はキーホルダー。
このうち上記の民芸品センターで手に入れたのは、説明付きで小さな袋に入ったものと、白地のマグネット。
ちょっと探せば、種類はまだまだいろいろありましたよ。
どれも縦数cmほどでかさばらず、セルクナム族(オナ族)ファンにはいいお土産。
どれも日本円で数百円。 -
これは、いかにもマスコット的になった、セルクナム族(オナ族)モチーフのお土産。
はじめは何だろうと思いましたが、左の画像のおにいちゃんの扮装をアレンジしたものなんじゃないでしょうか。
え、これで日本円にすると550円近く? う〜ん、これはお買い上げはパス。
今は絶滅してしまったとされるセルクナム族(オナ族)。
左の画像は、アルゼンチンのウシュアイアにあるムンド・ヤマナ博物館に展示してあったもの。
1923年には、男子成人の儀式(HAIN)にこんな扮装をして参加した人もいたようです。 -
セルクナム族(オナ族)モチーフのお土産には、もう少し大きいものとしては食器類や置物も。
左のカップはプエルト・ナタレスのお土産屋さんで、右の立像はプンタ・アレーナスのアルマス広場に出ていたお土産ブースで購入。
これも色柄はそれこそさまざま。
絵柄がずいぶん稚拙なものもあって、玉石混交状態です。 -
お土産の定番、ご当地の名物や風景をプリントしたTシャツにもセルクナム族(オナ族)のおにいちゃんたちが登場。
けっこういい感じのイラストになったものもありました。
お好みの色柄でどうぞ。
セルクナム族(オナ族)のおにいちゃんたちも、自分たちの成人儀式の扮装がこうして世に知られるとは思ってもいなかったでしょうね。 -
セルクナム族(オナ族)をモチーフにした写真やイラストの絵はがき・文房具類は、サンチャゴあたりのお土産屋さんでもよく見かけました。
絵はがきは1枚500チリ・ペソ位だったかな。
ここでは絵はがきだけをご紹介します。
これまでも言ったように、セルクナム族(オナ族)は上段の画像のように男子の成人儀式(HAIN)に出るための悪魔の仮装がよく知られているんですが、普段は下段の画像のような姿をしていたそうです。
男性のアップで写された顔立ちに、どこか馴染みやすい雰囲気があるのは、彼らがモンゴロイド系の民族だったから。
アジアとは地球の反対側にある南米の南端にまで、モンゴロイド系民族が移動して行ったその行程こそ、壮大な旅だったに違い無い。
ティエラ・デル・フエゴ(フエゴ島)に分布していた彼らは、他の先住民族と同じように採集・狩猟民族だったのが、1974年にセルクナム族(オナ族)最後の純粋血統の一人が亡くなり、絶滅してしまったということです。
セルクナム族(オナ族)の衰退は、1880年代から始まったティエラ・デル・フエゴでのゴールド・ラッシュが原因なんだそう。
大挙して訪れた西洋人が持ち込んだ病原菌に免疫がなかったり、武力衝突もあって激減したようです。 -
これは、南部パタゴニアの先住民族のうちのカウェスカル族(アラカルフ族)の写真を絵はがきに仕立てたもの。
カウェスカル族(アラカルフ族)は、現在のプンタ・アレーナスやプエルト・ナタレス一帯に分布してようです。
この画像の扮装は、体に直接ペイントしたものではなく、目鼻立ちを描いたり性器に見立てた突起を付けた木の皮を体の前面に押し当てているように見えます。
説明がないので、この扮装が何を意味しているのかは不明。 -
南部パタゴニアの先住民族のうちのヤマナ族(ヤーガン族)。
現在のアルゼンチンのウシュアイア周辺に分布していた民族で、女性は海に潜って貝類を採集していたあまちゃんの元祖。
このヤマナ族(ヤーガン族)は、混血が進んではいるものの現在も千数百人程度の人口があり、2009年現在はチリ領ナバリノ島にヤマナ族(ヤーガン族)最後の純粋血統を持つ女性がいる事が確認されているようです。 -
南部パタゴニアの先住民族のうちのマネケンク族(ハオス族)。
現在のアルゼンチンのウシュアイアより更に東部にある岬に分布してたようです。
この家族集合写真は絵はがきではなく、ウシュアイアのムンド・ヤマナ博物館の展示にあったものですが、同時にセルクナム族(オナ族)としても紹介されていたので、「あれ?(・・?」
マネケンク族(ハオス族)は、ヤマナ族(ヤーガン族)やセルクナム族(オナ族)族との同化が進んでいたようで、この家族はマネケンク族(ハオス族)とセルクナム族(オナ族)のカップル一家だったようです。
この一家の顔立ちは、モンゴロイド系の血を引く民族なのが一番よく表れていると思います。 -
さてと、プエルト・ナタレス周辺で買ったお土産の紹介も済んだところで、そろそろプンタ・アレーナスに向かいます。
そうそう、ガソリンも入れなきゃね。
プンタ・アレーナスまでの250kmの道筋の途中にはガソリン・スタンドもあったけど、最初から満タンにして行けば憂い無し。
この日のこのお店での1リットルのお値段は、#97が921チリ・ペソ、#95が913チリ・ペソ、#93が903チリ・ペソ、ディーゼルが712チリ・ペソ。 -
最後にちょっとだけ走ってみたウルティマ・エスペランサ湾沿いの道。
湾沿いには遊歩道も設置が進んでいるらしくて、オブジェ風の記念碑(?)らしきものもあちこちに出来かけてました。
そのうちに気持ちいい散歩道になりそう。 -
これは、かつてこのプエルト・ナタレスあたりにやって来た西洋人とこのあたりの先住民族だったカウェスカル族(アラカルフ族)が友好協定を取り結んだ様子を記念した物?
やはりウルティマ・エスペランサ湾そばに立っていました。 -
プエルト・ナタレスの町を出る。
最後にウルティマ・エスペランサ湾を振り向くと、町の入口に立っているミロドンのオブジェ風看板も見えた。
ミロドンと言うのは、1500万年前から1万年前に南米に生息していたと言う巨大なナマケモノの仲間。
あ、そういえば、結局、ミロドンの骨が発掘されたと言う洞窟には行かずじまいだったね。(ノω`*) -
プエルト・ナタレスの町を出て、国道9号線をプンタ・アレーナス方向へ10kmほど。
道の脇にペット・ボトルの大瓶が山のように積み上げてあった。
ここは、プンタ・アレーナスからやって来た日にもチラリと見て、ペット・ボトル専用のゴミ捨て場かと思ったのよね。
気になって車を停めて見てみると、
「え!!(◎◇◎)これって、今迄南部パタゴニアのあちこちの道の脇にあった慰霊碑と同じ設備なんじゃないの?」 -
プエルト・ナタレスからプンタ・アレーナスへ向かう国道9号線。
その傍らに、山のごとく積み上げてあったのはペット・ボトルの大瓶。
ゴミ捨て場なのかとおもうのが普通ですが、よ〜く見ると古墳状に形作られています。
そして、細い通路の奥には、これまで南部パタゴニアの各地で見てきたのと同じような家型の祠らしきものが。
中を透かしてみると、供え物だったようなお菓子の袋も見えました。 -
この画像の小さい祠や十字架はもうすっかり錆びている。
その周辺のペット・ボトルはもう随分古びているし。
もう中がすっかり空になって放置されている祠も多数。
これらはもう、お供えを上げる人もいなくなった慰霊碑なんだろうか?
ここでも遺体を埋葬したような土の盛り上がりは無いから、墓地ではないと思うけど。 -
誰かがペット・ボトルを使って祠の回りの飾りにしたのが流行ったのかどうか、この国道9号線沿いにはペット・ボトルを積み重ね盛り上げた祠ばかり。
風で飛ばされて交通の妨げにならないよう、ボトルには水が詰めてありました。
赤く塗られた屋根がまだ新しい祠も混じっているから、祠もペット・ボトルもまだまだ増えて行きそう。 -
イチオシ
永遠の眠りについたらしき女性+愛犬の像が印象的だった祠。
祠自体ももうペット・ボトルで覆い尽くされて、屋根に乗せられたその像だけがかろうじて表に見えている状態。
これからさらにボトルが増えて行ったら、この像もどうなるやら。
不思議な慰霊の場所…。 -
国道9号線に現れた≪RUTA DEL FIN DEL MUNDO (地の果てルート)≫の標識。
プンタ・アレーナスまで215km。
今日は急ぐ事も無いから安全運転でゆっくり行こう。 -
イチオシ
プンタ・アレーナスへ向かう国道9号線沿いには、昨日のトーレス・デル・パイネ国立公園と同じように強風の通り道になっている場所があるらしい。
今日は風も無いのに、この木は風になびく形になったままフリーズしているかのよう。
お隣のアルゼンチンでは、風に翻弄される形の木をモチーフにした≪強風注意≫の標識があったっけ。
なぜか、チリでは見かけなかったような。
見落としていたのかな。 -
イチオシ
秋色になった牧場でちょっと車を停めてみた。
遠くに白く点々と見えるのはヒツジではなく牧草ロール。
こういう景色を見て、「あの地平線の向こうには何があるんだろう。」と思う気持ちが旅の原点?
南部パタゴニアの先住民族も、そんな気持ちに駆られて南米大陸を南下して、文字通り≪地の果て≫に行き着いたのかも。 -
広大な草原の只中にポツリとあった岩山。
ちょっとエアーズ・ロックに似ているね。
その岩山を風除けにしている集落が見えた。
上掲の画像の牧草ロールを作ったのもここの人たち?
いつの頃からここで牧畜を営んでいるんだろう。 -
草原や牧草地を切り裂いて、プンタ・アレーナスへと続く国道9号線。
向こうに見える雲に追いつけるかな。 -
牧草ロールがゴロゴロ転がる草原って、ちょっとシュールな光景。
向こうの低い山の向こうでは通り雨が降っている?
虹の足元だけがチラリと見えた。 -
さっきからずっと9号線の行く手に見える雲の下では雨が降っているらしい。
この分だと、プンタ・アレーナスは雨模様? -
さっきまでは「追いつけるかな。」なんて言ってた雲の真横を通る。
時折サー−ッと通り雨のおすそ分け。
これってなんだか怖い雰囲気の雲だよね。
なんていう雲? -
プエルト・ナタレスとプンタ・アレーナス間の国道9号線は全面的に舗装はできてましたが、ところどころで補修中。
また来る事があれば、高速道路になってたりして? (*^。^*)
このあとはプンタ・アレーナスに無事到着して、街歩き編へと続きます。
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