２０１４イランおっさん一人旅 　その2 　－行くぜバム！編－

2014/08/09 - 2014/08/18

『バムとその文化的景観』
イランが誇る世界遺産なのだ。

しかしこのバムは2003年に大地震に見舞われ、旧市街の80%以上の建物が倒壊、死者30,000人以上、アルゲ・バムはほぼ全壊！
それから10余年経った今、どこまで回復したのか是非この目で見てみたい！

しかしながら外務省のＨＰには退去勧告。
本当のところどうなのか、イスファハーンやヤズドで情報収集し、そして出した結論は「Ｇｏ！」行けると確信。最後の決め手はヤズドのタクシードライバー。バム出身の彼から最近の情報聞いて安全だと感じた。
そうと決めたらあとは行くだけ！

エリア パム(イラン)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヤズドからバムまでバスで約9時間！値段は160,000リヤル也。

チケット買って乗り場に向かうと、中の下クラスの黄色バスが待っていた。

片側2列の座席はほぼ満席。ゆっくり寝るのは絶望的。とほほなのだ。

道中お祈りのためモスクに立ち寄り。
やること無い人はただ待つだけ。

ペプシ飲んで暇つぶし。んが〜ッ！

バムにはバスターミナルは無いのだ。だからただの道端に降ろされる。

タクシーに乗って連れて来られたのは、ゲストハウス「Akbar Tourist Guest House」。オーナー夫婦の優しさにグッとくる最高の宿だった！

この日、念願のアルゲ・バムに出発。

アルゲ・バム迄は宿から歩いて30分ほどの道のり。町を見物がてら向かうのだ！
しかし暑い??

途中、中古車屋さんが並ぶ地区を通過。
みんな歩道で作業してる。気さくに話しかけてくる爽やかあんちゃんばかり。

町を歩いていてもちっとも危険な感じはしないけどなぁ。

宿の庭にもあったけど、この町はナツメヤシがやたら生えてる。いたるところナツメヤシ。木という木は皆ナツメヤシかっつうくらい生えている。

そしてバム要塞に到着！

駐車場にも入り口付近にも人の気配は感じられない寂しい雰囲気。

チケット売り場の兄ちゃん曰く「今日はオマエだけだぞジャポネ。ゆっくりしなぁ〜」って事でバム要塞への第一歩。
入場料は150,000リヤル。

11時頃の入場だったけど、暑いからか本当に人がいない！まさに貸し切り状態！

入口はいって奥まで見える通路はキレイに復元されていた。

しかし、その先に広がる景色は少し衝撃的。

砂色に広がる遺跡はまさに廃墟。

遺跡に足を踏み入れて、見渡す眺めは瓦礫の山かと思った程の惨状。

地震で壊滅的被害を受けたと報じられていたがそれは違っていた様だ。

壊滅的ではなく壊滅していたんだ。

遺跡を修復させる作業が続いているが、それは修復ではなく再建なのだ。

元遺跡のあった場所に崩れた城塞を材料としてもういちど新たに塞を造っているのだ。

とりあえず一番奥の要塞を目指す!

誰もいない灼熱の中、黙々と歩き、お目当ての要塞が目の前にドーンと見えた時はさすがに感動!　見応え有り！

要塞の復元は他よりもかなり進んでいるのだ。

バムとその文化的景観 史跡・遺跡

崩れた城壁からは昔の壁が顔を出している箇所も見受けられた。

崩れた箇所が多く立ち入れない所がかなり多い。

でも広〜い敷地にひとりぼっちだから行ける箇所だけでも、自由に動けるから不満は感じない。

いまの時点では最上部まではあがれない。

でも上から見下ろす景色はなかなかのもの。

上からみると崩れた感じがよく分かる。

確かにまだまだ修復はしなくてはならないのだろうけど、完全に元に戻る前のいまの姿はこれはこれで観られて良かったかな。

約三時間、貸切のバム要塞見物終了。

それにしてもバム暑い！

帰りはタクシーでもと思ったけど、駐車場は相変わらず人気無し。

ぽてぽて歩いて帰ります。

軒先に何かぶら下がっている。よく見ると〜

「ナン」だった！ナン屋さんの看板、わかりやすっ!

イランの町にはアイスクリームの店が多い。

このバムも例外では無く、いただきました。味は…。

宿に帰るとオーナーが慌てて声をかけてきた。

「ジャポネッ！シーラーズ行きのバス手配できたぞ！すぐ出発だ！」

「え？」

ってなことで「Akbar Tourist Guest House」よ、さようなら。

宿のご主人にシーラーズ行きのバスチケットを手配してもらった。町の中心のロータリー迄送ってもらい、そこでバスを待つ。

シーラーズ迄は約10時間、着くのは真夜中ごろかな。
おっさんの旅も終盤だ。

この旅行記へのコメント （2）

• NA0HIさん 2014/09/14 21:01:45

  バム羨ましい限りです。

  NA0HIと言います。はじめまして。
  
  おおっと思いましたので、つい書き込んでしまいました。
  
  １年半ほど前にイランへ行きましたが、バムに行くことは端から諦めていました。
  貴重な旅行記ですね。
  
  分かる人には分かる貴重な情報をありがとうございます。

  tymyさん からの返信 2014/09/15 13:13:05

  RE: バム羨ましい限りです。

  NA0HIさん
  
  はじめまして。
  書き込みありがとうございます。
  
  今回のバム行きですが、正直ぎりぎりまで迷いました。
  危険地域と言われている場所に行くことは決してほめられることでも
  推奨されることでもありません。
  自己責任といっても、万が一何かあれば自分のことだけでは済まなくなりますから。
  
  しかしながら、現地で集めた情報や雰囲気で決断しました。
  結果オーライだっただけなので他の人にはお勧めできませんけど．．．。
  昨年イエメンに行った時も批判の意見をいただきましたが、
  懲りずに行っちゃいました。
  
  現地バムには欧米からの客もチラホラ帰ってきているようです。
  ゲストハウスのオーナーも、いまは危なくないので日本人も
  また来てくれないかと嘆いてました。
  町の中を歩いていても、人なつっこいイラン人がたくさん
  話しかけてきます。
  
  NA0HIさんも次にイランに行く機会があれば検討してみて下さい。
  あくまでも自己責任ですが。（笑）
  
  
  
  
  
  > NA0HIと言います。はじめまして。
  >
  > おおっと思いましたので、つい書き込んでしまいました。
  >
  > １年半ほど前にイランへ行きましたが、バムに行くことは端から諦めていました。
  > 貴重な旅行記ですね。
  >
  > 分かる人には分かる貴重な情報をありがとうございます。