コーカサス＆ブルガリア・セルビアの旅(3)　エレバン＆エチミアジン

2014/08/12 - 2014/08/12

9日間でコーカサス三国（アルメニア、グルジア、アゼルバイジャン）とブルガリア、セルビアに行ってきました。

3ヶ国目はアルメニア。いよいよ今回の旅の主目的であるコーカサスに入り、世界遺産の大聖堂があるエチミアジンを訪れてから首都エレバンを散策しました。予定していた夜行列車がなかったので滞在時間が僅かになってしまったのと、酷暑のため終盤は街歩きを楽しむ余裕がなくなってしまったのが誤算でした。

＜旅程＞（※は遅延）
【1日目(8/09)】
　中部9:35→フランクフルト15:00（LH＝ルフトハンザ航空）
　フランクフルト17:15→ミュンヘン18:10（LH）
　ミュンヘン19:50→ソフィア22:40（LH）
　ソフィア泊
【2日目(8/10)】
　ソフィア、リラの僧院観光
　ソフィア20:30→
【3日目(8/11)】
　→ベオグラード4:54（鉄道）※
　ベオグラード観光
　ベオグラード18:20→ウィーン19:40（OS＝オーストリア航空）
　ウィーン22:20→
【4日目(8/12)】
　→エレバン3:35（OS）
　エレバン、エチミアジン観光
　エレバン15:30→トビリシ0:12（鉄道）
　トビリシ泊
【5日目(8/13)】
　トビリシ、ムツヘタ観光
　トビリシ泊
【6日目(8/14)】
　カズベキ観光
【7日目(8/15)】
　トビリシ2:20→バクー4:30（J2＝アゼルバイジャン航空）
　バクー、コブスタン観光
　バクー泊
【8日目(8/16)】
　バクー観光
　バクー20:45→イスタンブール21:45（TK＝トルコ航空）※
【9日目(8/17)】
　イスタンブール0:50→関西17:55（TK）※

エリア エレヴァン(アルメニア)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

定刻通り3:35頃にエレバン空港に到着。
入国審査の手前で申請書に記入して窓口でビザを取得しました（3000ドラム＝約756円）。
殆どの人はビザ不要か事前取得しているようで、空港で申請している人は僅かでした。
30分強で到着ロビーに出られましたが、朝まで2階（出発階）のベンチで過ごしました。
売店で買った水（1.5リットル）は350ドラム（約88円）。

エレバン空港 (EVN) 空港

明るくなった6時過ぎに空港を後にしました。

少し歩くと空港の背後にアララト山！

約15分で幹線道路に出ましたが、早朝の方が山が綺麗に見えやすそうなので、アララト山を眺めながらしばらく歩いてみました。
途中、野良犬か放し飼いの犬が何匹かいたのが怖かったです、、、

アララト山（右）と小アララト山（左）。
小アララト山はもう雪が残っていないようで、霞んでいて薄らとしか見えませんでした。

廃棄されたレトロな車。
アルメニアは走っている車もクラシックカーが多い感じがしました。

アララト山は雪が少ないと見辛いので、景色を求めてアルメニアを訪れるなら夏以外がよいかと思います（加えて、夏は酷暑で過ごしにくいです）。時期の選択を誤りました。

沿道の建物は殆どがこうした石造りでした。

ここにもクラシックカー。
売りに出されているようです。

道端に彫像がありました。

空港から1時間20分ほど歩いてズヴァルトノツに到着

円柱が立ち並んでいる遺跡ですが、まだ閉まっていました。
10時に開くようです。

スヴァルトノツ 史跡・遺跡

遺跡の向こうにアララト山。
あまり鮮明に見えずに残念、、、

エチミアジンまではまだ遠そうなので、マルシュルートカかタクシーを探そうかと思っていたところ、ガソリンスタンド前で給油中のタクシードライバーに話しかけられ、エチミアジンまで無料で乗せてもらうことになりました。

途中で他の乗客1人を乗せて、あっという間にエチミアジンに到着。
どうやら、ドライバーはここまでは無料で乗せてその後の観光を勧誘したかったようですが、時間もないので丁重にお断りして大聖堂に向かいました。

エチミアジン 寺院・教会

敷地内の建物

大聖堂が見えてきました。

エチミアジン大聖堂。
修繕工事中でした。

エチミアツィンの大聖堂と教会群及びズヴァルトノツの古代遺跡 史跡・遺跡

大聖堂の入口

大聖堂近くの建物と何かが描かれた碑

大聖堂の敷地の出入口にある存在感のある建物

古めかしいバスが走っていました。

マルシュルートカでエレバンへ（250ドラム＝約63円）。
満席でしたが席を詰めて座らせてくれました。
その後も途中で乗客が乗ってくると、乗客たちは一人掛けの座席を半分ずつ譲り合ったりしていました。

終点の中央バスターミナル前で下車。
エチミアジンから所要約30分でした。

バスターミナルはエレバンの中心部からは少し離れているので、たまたま停まっていた31番のバスに乗って中心部へ（100ドラム＝約25円）。

ルートを知らずに適当に乗りましたが、マシュトツ大通りを北東に進んでいったので、オペラ・バレエ劇場の近くで下車しました。

少し歩いてメトロのYeritasardakan駅。
メトロは1回100ドラム(約25円）で、チケットはキエフやミンスクと同じようなプラスチック製のコインでした。

旧ソ連圏らしく長いエスカレーター。
車両はモスクワと同じタイプでした。

サスンツィ・ダヴィド駅で下車し、地下道を通って隣接する鉄道駅へ。

エレバン駅 駅

駅の窓口でトビリシへ行く列車のチケットを購入（8630ドラム＝約2175円）。
夜行列車で移動するつもりでしたが、何と15:30発でトビリシに24時頃に到着する列車しかないとのこと。グルジア鉄道のサイトで時刻表を調べていたのですが、情報が古かったようです（アルメニア鉄道のサイトでは時刻表が見当たりませんでした）。
マルシュルートカでの移動に変更するか迷いましたが、確か14時頃が最終との情報があり、エレバンに1泊して翌日移動するとグルジアが実質1日になってしまうので、仕方なく15:30発の列車でトビリシに移動することにしました。

メトロで共和国広場駅まで移動して

少し歩くと共和国広場。
周囲を美しい建物群に囲まれていました。

共和国広場 広場・公園

共和国広場に面した時計台と郵便局

時計台 建造物

アルメニア歴史博物館

アルメニア歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

自由広場に向かう道は工事中でした。

オペラ・バレエ劇場

オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー

カスカード

カスカード 散歩・街歩き

兜と盾だけ身に着けた兵士？の像

太った女性の像

ヤギ？

ネコ？

エスカレーターでカスカードの展望台へ

内部にもあちこちにオブジェが設置されていました。

全面銀色の車

エスカレーターはここで終わりましたが、この先も建設中のようでした。

展望台のオブジェ

展望台からの景色

展望台 観光名所

微かにアララト山。
早朝よりも霞んでいて、小アララト山は全く見えませんでした。

途中が工事中ですが、更に上に展望台があるようなので、向かってみました。

一般道を歩いてから

仮設のような階段を上って

展望台に到着

展望台からの景色。
いずれカスカードがここまでつながると思われます。

アルメニア母の像

アルメニアの母の像 モニュメント・記念碑

この展望台にもいくつかオブジェがありました。

展望台の先に見えた変わった形のビル

展望台

カスカードに戻り、外の階段を歩いて下りました。

色々な方の旅行記で見かけた人気のオブジェ

カスカードは、上から見ても

下から見ても、なかなか美しいデザインでした。

マシュトツ大通りを歩いて、青果市場

マシュトツ大通り沿いの建物。
エレバンの街は趣のある石造りの建物と旧共産圏的な雑然としたビルが混在していました。

マシュトツ大通り 散歩・街歩き

アミルヤン通り沿いの建物

アミルヤン通り 散歩・街歩き

こちらもアミルヤン通り沿いの建物

共和国広場周辺のレストラン

ガイドブックや旅行記で目星を付けたレストランで食事をしようとしたのですが、見当たらなかったり閉まっていたりだったので、適当なカフェに入ってみました。
酷暑のためさっぱりしたものが食べたかったので、ヨーグルトサラダというのを注文してみたのですが（1513ドラム＝約381円）、想像していたものと全然違い、野菜が少なくヨーグルトは粘っこくて喉に痞え、美味しくありませんでした。しかも、このカフェは全体的に値段が高かったです、、、

食後は共和国広場駅からメトロでエレバン駅へ。
メトロの駅の改札付近では無料のwifiが使え、速度も快適でした。

エレバン駅の構内

15:30発の列車。
グルジアの黒海沿岸の町・バトゥミ行きでした（トビリシに0:12着、バトゥミに7:10着）。
夏季はバトゥミ行きとなるためトビリシまでは夜行でなくなるようです。

駅のホームの向こう側にはSLが展示されていました。

列車内はとても蒸し暑く、片側の窓が開かないため風通しも悪く、不快な環境でした。
窓のあるデッキは喫煙者が代わる代わる占拠、、、
車内で話したアルメニア人によると、乗客の大半はアルメニア人で、海のないアルメニアから黒海に泳ぎに行くそうです。

車窓の風景

エレバン駅の地下通路の売店で購入した食料（250ドラム＝約63円）。
野菜などの具がつまっているものを想像していたのですが、皮が何重にも巻かれていて具は僅かでした、、、
ちなみに、地下通路の店では水1リットルが200ドラム（約50円）、有料トイレが100ドラム（約25円）でした。

列車は大きく遠回りし、アルマヴィル16:20頃→ギュムリ18:10頃→ヴァナゾル19:40頃といったルートで、トルコとの国境沿いの荒涼とした山岳地帯を走行。標高が1800m程度の場所もありました。

21時過ぎからアルメニアの出国審査があり、22時半過ぎからはグルジアの入国審査。
どこに行くかを聞かれた程度で、入国書類等はありませんでした。

（グルジア編に続く）