20年ぶりの富士急ハイランド [後編] 戦慄と絶叫編

2014/08/12 - 2014/08/13

昨日は忍野八海の俗っぽさに落胆したが、今回の旅は今日がメイン。
朝から富士急ハイランドに向かう。
我々夫婦は20年ぶり、小僧は初めて。
20年の月日は富士急ハイランドを尋常ではないローラーコースターの居並ぶ遊園地に変えてしまったが、同じように我々夫婦もトシをとった。
正直、もうこんな狂った乗り物乗れんなと思った。

[前編] 忍野八海に落胆編
http://4travel.jp/travelogue/10917520

[後編] 戦慄と絶叫編 ･･･ この旅行記

エリア 富士五湖(山梨)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 2.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨日寝たのが0時過ぎだったせいか、朝6時前に起床。
暫くうだうだした後、クーラーボックスから昨晩買ってきたサンドウィッチを取り出して頬張った。
そしてカーテンを開ける。
正面には富士。
電信柱がちょっと五月蝿いが、なかなかの絶景。

宿をチェックアウトしたのは朝7時過ぎ。
それでも全7室の内5番目の出発だった。
富士急ハイランドに到着したのは7時半過ぎ。
意外や先客が多かったが、なんとか第一駐車場に駐車できた。
写真は駐車場からの眺め。
FUJIYAMAの向こうに富士山の絵。

エントランス前で呑気に記念撮影。

その後知ったのは、今日は7時開園だったんだとか。
昨日が朝8時開園だったんで同じだと思っていた。
マズイ！出遅れた！

とりあえず手近なFUJIYAMAに並ぶ。
1時間20分待ち。のっけっからえらく並ぶハメになった。
この高さのローラーコースター。下から見上げるだけでも相当高いと感じるが、実際リフトされると2/3程上がった時点で激しく後悔。
･･･まだ登るんかよ、的な･･･
右側は階段と柵があるので怖さも軽減されるが、左側は真下が見えるので怖い怖い･･･。
ただ意外とレイアウトの良いコースターなので、滑り始めると結構楽しかった。

しかし今から考えると、先に ええじゃないか か 高飛車 に並んどきゃ良かったと思う。
理由は後述。

一旦癒し系に行こうと富士飛行社へ。
ここも2時間弱並んだ。
並びながら、日本史を根底から覆す富士飛行社の歴史を何度も聴かされ暗記してしまった。
並ばれた方にしか分からないだろうが、『三代目はろくでもない』って事だ。

フロリダ･ウォルト･ディズニー･ワールドのエプコットにあるソアリンと同じシステム。
視界一杯の富士の空撮を眼下に空を飛ぶ。
時に風を感じ、時にミストも舞う。
ソアリンと同じく、清々しい空の旅に没入できた。
かなりお薦めできる。

この爽快感の直後に早目に昼食を摂っておこうとフードコートへ

小僧は吉田うどん。
不良夫婦は揃って富士宮焼きそば。
これで720円。遊園地価格にしても高過ぎだろう思った。
付け加えておくと、量は少ないし、大して旨くもなかった。

昼食が消化されるまでローラーコースターは止めようって事で、てくてく歩く。
トーマスランドへお散歩。

こんなほのぼのした場所を通り、
｢嗚呼、昔は小僧もこれに夢中だったな｣
と感慨に耽りながら歩くと･･･

こんな怪しい場所に到着。

慈急総合病院

院内で人体実験を繰り返し、自我崩壊した実験体を院内に残したまま、勤務者ごと封印してしまった戦慄の病棟。
『戦慄迷宮』である。

午前中に並んだにも関わらず3時間並ぶハメになった。
後回しにしようかとも思ったが、係員曰く
｢恐らく5時前後に受付が終了し、その時点で4時間待ち以上になると思いますから、今並ばれた方が良いです。｣
参考になりました･･･、が、血のりの着いた白衣羽織ってまじまじ語らないでくれ。

写真中央が出口だが、悲鳴を上げながら駆け出てくる女の子達が続出。
顔面蒼白で手がガタガタ震えてる娘もいた。
相当怖かったんだろう。

入口はこんな感じ。夜は怖いだろーなー。
私らの直前に、アルゼンチンかブラジルっぽい南米系の女の子が一人で並んでいた。
基本は『お一人様お断り』なんだそうだが、何とかお一人で中へ。

ところが最初の部屋を出た後、通路前で佇んでいる。
あまりに怖くて一人で前に行けないらしい。
結局私等家族と同行する事になったが、この娘が予想外に危険で･･･。

先頭はお父さん。
子供の頃から深夜に墓場の隣のリアル廃墟を探検したので、実は全く平気。
そしてお父さんのすぐ後ろは南米娘。
この娘、体格は良いのに怖がりで、私のショルダーバッグの肩紐をつかんで離さない。
可愛い娘だったので悪い気はしなかったが、背後からゾンビが出ると、悲鳴と共に肩紐を目一杯引っ張るもんだから、首が絞まる絞まる。
でもって、｢ぐえぇぇ｣ってなってるお父さんの肩を目一杯掴んで追い越して行くもんだから、爪が刺さる刺さる。
･･･ってな事が2,3回。

この事例から学んだ事。
南米娘はゾンビよりキケン。

恐怖と言うより酸欠で疲れたので、ここで一休み。

ほのぼのしているが、真後ろにドドンパ。

クリーム抹茶ぜんざい

ソフトクリームの下にかき氷かと思いきや、抹茶を混ぜたクラッシュドアイスが敷いてあった。
あまりお薦めできるもんではないかな〜。
素直にソフトクリームをお薦めしたい。

と、思いつつ食べ進んでいると、ゴオォッて音がする。
カタパルト発進のドドンパが垂直の壁を駆け上って、垂直の壁を駆け下りる瞬間。
この乗り物も強烈だな･･･

でもって、小僧がこれに乗りたいと言い出す。
不良夫婦はぐるぐる回転系が苦手なので、小僧だけチャレンジ。

その間にお父さんはこんなのを見に来た。
クール･ジャッパーン。
これ20年前もあったな。

まあ、こんな感じなので、全身ずぶ濡れになる。
小僧と合流後、100円のカッパを買って乗ってみたが、予想以上にずぶ濡れになった。

でもって、これだけは乗っておこうと思っていた『ええじゃないか』へ。
3時間弱並ぶ事になった。

これを設計したヤツ、絶対頭のネジ何本か飛んでると思う。
レールの両側に中吊りにされたシートは、それ自体が前転･後転する。
リフトされる時は仰向けで頭が上。
写真は最初のドロップだが、落ちながらシートがぐりっと前宙するので、最初のドロップで自分がどうなっているのか分からなくなった。

モトクロスをかじっていたので、どんなローラーコースターでもレールなどの目標を見付けて自分の姿勢を見出そうとする習性があるのだが、これは参った。
捻りながら前宙されると、もうレールの場所すら分からない。
三次元的に振り回され、最初から最後まで自分がどういう状態なのかじぇんじぇん分かりましぇ〜ん。
メチャクソ怖かった。
3年後に乗れるとは思えんな･･･

その後、小僧が三次元迷路の『絶望要塞』に行くと言うので、不良夫婦は穏やかなナガシマスカへ。
こんな感じのフロートで下るアトラクションだが、これもカッパ必須。
またしても100円カッパを買って乗り込んだが、またしてもずぶ濡れ。
標高の高い富士急ハイランド。この時間帯にずぶ濡れだと真夏と言えど寒かった。

ナガシマスカの金のお猫様

実は裏にも顔があり、結構怖い。

その後、フリーフォール系のレッド･タワーを楽しみ、小僧と合流。
鉄骨番長へ。

待ち時間は流石に10分程度。
その間と乗ってる間、ずぅっと鉄骨番長の歌を聴かされた。

鉄骨番長、鉄骨番長、ぐんぐんぐるぐる、ぐんぐんぐるぐる
以下永遠に続く。

いわゆる空中ブランコなんだが、とにかく高い。
写真は待機位置で、ここから更に40m程上がり、すぐ隣のドドンパの最高到達点近くまで達する。
しかも回転速度が速い、速い。
眼鏡OKなんだそうだが、飛ばされるかと思った。
全然癒し系ではなかった。

戦慄迷宮は午後4時半には受付終了。
ええじゃないかは、並んでいる間に午後6時頃受付終了。
ドドンパ、高飛車はええじゃないかに並んでいる間に受付終了。
よってドドンパと高飛車には乗れず仕舞い。

大物ローラーコースターの混み具合をざっくり書くと次の通り。
『ええじゃないか』を10として
『ドドンパ』 8
『高飛車』 7
『FUJIYAMA』 5
従って、混み始める前にええじゃないかに並び、次に10時スタートの戦慄迷宮に行って、富士飛行社、高飛車、ドドンパなどを楽しんで、最後にFUJIYAMAが効率が良いと思った。

さあて、もう乗るものも無いし帰ろうかな。

出口付近にイルミネーション。
背後に見えるのはFUJIYAMA。
もう午後10時前だと言うのに、まだドロップしていた。
この時間だと怖いだろーなー。

駐車場に向かう間に洒落た街が出現。
リサとガスパール タウンと言うらしい。

ギフトショップや軽食を摂る場所があった。

パリの街角を再現したそうだが、なかなか良く出来ている。
規模的に東京ディズニーランドのワールド･バザールには遠く及ばないが、夢のようなTDLより逆にリアリティを感じる。

ここからもFUJIYAMAが見える。

暫く進むと可愛いエッフェル塔が建つ広場があった。
清楚にライトアップされ、夢のように綺麗だった。

戦慄と絶叫の遊園地の最後にちょっと癒され家路に着いた。
途中、例によって足柄SAで遅い夕食を摂ったが、夜10時を過ぎると横浜の自宅までは2時間程度。ちょうど深夜0時に帰宅。

楽しかったし、高飛車とドドンパに未練が無くは無いが、次に来る頃には乗る気にならんだろうな、などと考えながらビールをあおった。

この旅行記へのコメント （4）

• のんびりママさん 2015/09/01 11:50:16

  凄い絶叫アトラクションですね

  ソアリンと同じような体験が出来るアトラクションを教えていただきありがとうございます。日本にもあるのですね(^ ^)
  
  関西人のため、実は富士山を一度もみたことがないんです
  河口湖や山中湖のお写真をいつも皆様の旅行記で拝見させていただき、いつか行ってみたいと思いを募らせていました
  
  富士急ハイランドというところがあるんですね
  それにしても凄い絶叫アトラクションばかりですね
  私は乗れないです
  
  是非いつの日か言ってみたいです
  ご紹介いただきありがとうございます

• わんぱく大将さん 2014/10/02 02:06:57

  恐怖の富士急ハイランド？

  TaxNaXさん
  
  知らんかったな〜　富士急ハイランドって、こんなこわいものばっかり？
  びしょ、びしょにはなるわ、南米系のおなごに首絞められそうになるわ、で。　敬老会の遠足、ここにしたらこわいで〜え。（意外にとっしょりのほうが肝、すわってたりして）
  
  　大将

  TaxNaXさん からの返信 2014/10/06 20:19:40

  RE: 恐怖の富士急ハイランド？

  わ大将さん
  
  今晩は。
  富士急ハイランドはホントに久し振りで、昔はあんなじゃなかったです。
  FUJIYAMAが出来た頃から『世界一』『世界初』の絶叫系に偏っていっちゃいましたね。
  FUJIYAMAはレイアウトが良くて楽しいんですが、ええじゃないかなんてただひたすら怖かった。
  年寄にとっては棺桶ですわ。
  
  TaxNaX
  
  
  > TaxNaXさん
  >
  > 知らんかったな〜　富士急ハイランドって、こんなこわいものばっかり？
  > びしょ、びしょにはなるわ、南米系のおなごに首絞められそうになるわ、で。　敬老会の遠足、ここにしたらこわいで〜え。（意外にとっしょりのほうが肝、すわってたりして）
  >
  > 　大将

  わんぱく大将さん からの返信 2014/10/07 07:34:28

  RE: RE: 恐怖の富士急ハイランド？

  > わ大将さん
  >
  > 今晩は。
  > 富士急ハイランドはホントに久し振りで、昔はあんなじゃなかったです。
  > FUJIYAMAが出来た頃から『世界一』『世界初』の絶叫系に偏っていっちゃいましたね。
  > FUJIYAMAはレイアウトが良くて楽しいんですが、ええじゃないかなんてただひたすら怖かった。
  > 年寄にとっては棺桶ですわ。
  >
  > TaxNaX
  
  TaxNaXさん
  
  ”とっしょりには棺桶ですわ”って、笑わせてくれるなあ。　　　大将
  >
  >
  > > TaxNaXさん
  > >
  > > 知らんかったな〜　富士急ハイランドって、こんなこわいものばっかり？
  > > びしょ、びしょにはなるわ、南米系のおなごに首絞められそうになるわ、で。　敬老会の遠足、ここにしたらこわいで〜え。（意外にとっしょりのほうが肝、すわってたりして）
  > >
  > > 　大将