2012/03/10 - 2012/03/11
215位(同エリア687件中)
かずおさん
本州を四国を結ぶ橋の中で唯一自転車で渡れるのがしまなみ海道。景色も良くレンタサイクルも充実しているので一度サイクリングをしてみたいと以前から思っていましたが、ようやくその機会が巡ってきたようです。土曜の夜で大阪から今治への夜行バスの割引チケットが空いていたのでまず予約したら次にプランニング。70kmほどのしまなみ海道は1日あれば尾道まで走破することも出来ますがただそのまま乗っかるだけでは面白く無いと考え、思い出したのが大三島から竹原市の忠海へと渡るフェリー。これで忠海駅へ出ればあとはJRで帰るにも便利ですし、残りの生口島から向島は後日のお楽しみということにしてこれで決定。あとは当日晴れてくれることを祈って出発の日を待ちました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大阪からの夜行バスに乗って早朝5時前の今治駅に到着。まだ外は真っ暗、当然駅近くのレンタサイクルもオープン前なのでとりあえず来島海峡大橋の入口にあるサイクリングターミナルのサンライズ糸山まで移動します。最寄りは今治のひとつ隣、波止浜駅になるので改札で18きっぷにスタンプを押してもらって電車に乗り込みます。
今治駅 駅
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今治から乗った電車は4分ほどで波止浜駅に到着。
波止浜 駅
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ここから来島海峡大橋までは歩いて30分弱といったとところでしょうか。
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夜明け前の住宅街を歩いてしまなみ海道の高架と、これは来島海峡へと上がるアプローチでしょうか。この先にある糸山公園からの日の出が見られそうなので行きましょう。
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来島海峡大橋とサンライズ糸山の建物。ちょうど橋の下を貨物船が通過して行きます。
サンライズ糸山 宿・ホテル
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さらに進めば、太陽が見えてきました!空がちょっと霞んでいるのか、それでもオレンジ色に染まる空と海が何とも綺麗です。
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貨物船の他にも小さな船もいくつも浮かんでいます。来島海峡は潮の流れが速いところ、かなりの勢いで水が流れている様子がここからでもわかります。
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では来島海峡大橋と日の出を合わせて見られる糸山公園まで行きましょう、このトンネルを通って行くようです。
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来島海峡大橋と朝日、何ともダイナミックな光景・・・
糸山公園展望台 公園・植物園
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西の方を見れば、朝日を受ける島々と行き交う船が。
来島海峡 自然・景勝地
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橋に寄ってみます。
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望遠で奥の山々と合わせて圧縮してみます。来島海峡大橋は3つの橋から構成される世界初の三連吊り橋、対岸の大島までの長さは4,105mあります。主塔の海面からの高さは184mとにかくスケールが大きいです。
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晴れている日に来られてよかった、なんとも感動的な風景でした。
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振り返ると下に見える小さな島は来島、村上水軍の拠点だった歴史もある島で現在でも有人島となっています。名前の由来は先程も見た速い潮流「狂う潮」から来ているとか。奥に見えている大きな建物は造船所でしょうか。
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しばし景色を眺めて気が付きましたが、ちょうど1ヶ月前に訪れたとびしま海道大崎下島にある御手洗の町がここから見えています。ちょっと霞んではいるものの、歴史の見える丘公園などもわかります。あの時は逆に来島海峡大橋も見えていましたからね。
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7時を過ぎて太陽も高さを上げてきました。それではそろそろ次のところへ行きましょうか。
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再びトンネルを通ってサンライズ糸山へ、近くに河津桜が咲いていたので橋と合わせて。満開まではもう少しといったところでしょうか。。。
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東側(というより実際はほぼ南側になりますが)から見た朝日を浴びる来島海峡大橋。
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どのように切り取っても絵になります。
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大崎下島の隣、岡村島からの高速船がやってきました。今治市に所属している岡村島は広島県側と陸続きになっているものの四国側の今治とはこうして船でのみつながっています。どういった経緯でこのようになったのでしょうかね・・・
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下の砂浜まで下りてみました。
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しまなみ海道の一番四国側にある来島海峡大橋、ここから尾道までは合計7つの橋を渡って距離は50kmあまり。ただし自転車で行く場合はそれぞれの島の中では高速道路と別のルートとなるため実際は70km程走ることとなります。
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日本最古の腕木式昼間潮流信号機、明治42年の設置で平成2年まで使われていたとのこと。
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ではこれまで何も食べていないのでそろそろ朝食にしましょう。サンライズ糸山にあるレストランの窓側の席で食べることとします。宿泊も出来るこの施設、今度は泊まってみるのも面白そうです。
風のレストラン グルメ・レストラン
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レンタサイクルの開始時間は8時なのでそれに合わせてスケジュールを立てていたつもりでしたが、予定以上に写真を撮ることと食事に時間を取ってしまい結局20分以上の遅れでスタート。気合入れて尾道まで走るならガンガン飛ばして行きたいところですが今日は3つ目の大三島までなのでのんびりマイペースで行きましょう。
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まさに「林立している」と言う言葉がピッタリ?赤白のクレーンが並ぶこちらは今治造船。黒と赤の貨物船がいくつも建造されている様子がわかります。
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橋の高さまで上りましたそれでは四国を離れて来島海峡を一気に渡りましょう。
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先ほど写真を撮った糸山公園。
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主塔を縦位置で。この時間は車が少ないですね〜どの写真にもほとんど車が写っていないです。
来島海峡大橋 名所・史跡
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見えてきた島は小島。日露戦争前に築かれた要塞が今でも残っており、船で渡る観光コースも人気なのだとか。一度行ってみたいですね。
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3つから成る来島海峡大橋の1つ目を渡り切り、足下に見えてきたこの島は馬島。江戸時代にここで馬の放牧が行われていたことに由来するそうです。
馬島 自然・景勝地
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そしてこの島にはインターチェンジは無いのですが、島民専用のゲートが設けられており馬島へと車で行き来することが出来ます。瀬戸大橋の櫃石島や岩黒島と同じ方式ですね。ただこちらは歩道もあるのでその気になれば歩いて来ることも出来るという違いがありますが。歩きや自転車の場合はここからエレベーターで下へ降りることができるそうです。
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馬島から小島、そして四国を望む。
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馬島には灯台もあります。
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写真を撮りながら走れば15分ほどで大島に上陸。これまで走ってきた来島海峡大橋を振り返って一枚。
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自転車で走る人にも案内が充実しています。次に渡る橋までの距離や周辺の観光案内など、随所に建てられています。
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旅行中の休憩場所と言えばやっぱり道の駅、ってもう休憩?とりあえず景色を見るために寄ってみたここは道の駅よしうみいきいき館。来島海峡の急流観潮船はここから出ているようです。
道の駅 よしうみいきいき館 道の駅
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自転車と合わせて。
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初見では読めないかもしれないここは下田水(しただみ)港、今治への高速船も出ているようで、これで来てみるのも面白そうですね〜
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来島海峡大橋をアップで。
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ではこれから今日一番の難関に挑みます、目指す先は亀老山展望台。標高307mの頂上にありますがそこまで自転車で登ります!案内もしっかりあるので迷うことはありませんが・・・
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やっぱり日頃運動不足の身には堪える!時折止まりそうなスピードになりながらも気合を入れ直して頂上目指します。気温も低い3月の朝なのでまだ行けるものの、汗だくになりそうな暑い日だったならもうリタイアかも。
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ということで途中写真を撮ったりする余裕もほとんど無いまま頂上の駐車場に到着。
亀老山売店 グルメ・レストラン
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展望台はコンクリート打ち放しのかなり大きなもの。あの奥からが一番景色がよく見えるのかな。
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おお!これは絶景かな。来島海峡大橋のほぼ全景と点在する島々、行き交う船が手に取るようにわかります。夕日の名所でもあるというこの場所、また来る機会があればそのときは車で来ましょう。
亀老山展望公園 名所・史跡
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登り坂をせっせと頑張ったご褒美?下り坂を気持ちよく一気に駆け下ります。
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遠くに見えるのは今治市の沖に浮かぶ比岐島と小比岐島、比岐島は有人島ですが最新の国勢調査によれば人口は3人とのこと。ここまで少ない島って他にあるのでしょうか??
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平地まで下りて来たら島内を縦断する国道317号を北上します。正面には形の整った八幡山。よくある「○○富士」のような別名でもあるかと思いましたが、そのようなものはないようで。
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大島を縦断して宮窪港に到着。見えてきた海は宮窪瀬戸と呼ばれているところで、能島村上家が拠点としていた能島城もこの沖にある島にありました。サイクリングで通過するだけになってしまいがちですが、一度時間をかけてじっくり見て回りたいもの・・・
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このあたりもかなり潮の流れが激しいです。ここ宮窪港からも潮流を体験できる船が出ているようで、ちょうどその船がやってきました。
宮窪瀬戸潮流体験 乗り物
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小さいながらも砂浜も残っていたり。こんなところでのんびりしたいですね〜
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漁船がずらりと並ぶ船溜まり。奥にはこれから渡る伯方・大島大橋が見えています。
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こうして撮るのが潮の流れの速さがわかりやすいかな?まるで大河を見ているかのようです。そして奥に見えている島は先程の能島城を構成していた島の一つである鯛崎島です。今でも祠が建っているのが見えますね。
能島城跡 名所・史跡
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伯方・大島大橋が近づいてきました。ここも船の往来が多いところのようでちょうど貨物船がすれ違っていくところが見られました。
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長さは1,230m、1988年の開通です。
伯方 大島大橋 名所・史跡
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それでは渡りましょう。それにしてもどちらか一方の島の名前が付けられることが多いしまなみ海道の橋ですがここだけは両方の名前が付いています。大島はここで名乗らないと付けられる場所が他に無いですからね・・・
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宮窪瀬戸を進む貨物船と、奥にはしまなみ造船の造船所が。
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橋をくぐって東の方へと進んでいきました。島の数が本当に多いこのあたり、迷子になってしまいそうです。
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来島海峡大橋は原付と、徒歩自転車で道が分けられていましたがここは共通のようで。橋自体は4車線分あるように見えますがその半分を歩道に使われています。4車線化することが将来的にあるとすればこの歩道はどうなってしまうのでしょうか?
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ということで伯方島に上陸です、何と言ってもイメージするのは「伯方の塩」、その工場も勿論この島にあります。ただしまなみ海道のルートからは大きく離れるので今日は行くことが出来ませんが、工場見学も出来るようなので一度行ってみたいもの。
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大きなタンカーの並ぶしまなみ造船。会社の設立自体は新しく2005年とのこと。手前の建物も新しそうですからね。
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高速道路用の大きな標識を横目に伯方島へと下っていきます。
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原付道と歩行者・自転車道との分岐。今度来るときは原付というのも良いですね〜貸してくれるところもあるようですのでまたいずれ。
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伯方・大島大橋を望む展望スペースが見えていたのでルートからちょっとだけ離れますが来てみました。
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道の駅マリンオアシスはかた。流石塩の島ですね、塩アイスなども売っています。
道の駅 マリンオアシスはかた(道の駅) グルメ・レストラン
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しまなみ海道的には伯方島はほんの一部を掠めるだけですぐ次の大三島に渡ることとなります。あまりにあっけないので再びちょっとだけルートを外して大三島橋が見える場所へ。1979年に完成したというしまなみ海道で一番古い橋です。
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このあたりの海は穏やか
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それでは大三島橋を渡りましょう。ここも暫定2車線で残った部分を歩道としているようで、ちょっとだけ高速道路の上を走っているかのような気に。開通前の高速道路を歩けるイベントとかよくありますけどあんな感じで。
大三島橋 名所・史跡
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渡りきった先に展望台への案内があり、それに従って行くと大三島橋を見下ろす展望台が。
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大三島橋の長さは328m、このあたりは鼻栗瀬戸と呼ばれているそうです。
鼻栗瀬戸 自然・景勝地
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さあいよいよ大三島、今日はここ大三島で自転車を下りることとしています。早くもしまなみ海道の次の橋である多々羅大橋が見えてきていますが、あの袂にある道の駅多々羅しまなみ公園で返却する予定。久々の自転車ですがそこまで疲れは溜まっておらずまだ行けるかも?とも思いますがとりあえず当初の予定通りということで。
大三島 自然・景勝地
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ゆっくり走って15分ほどで無事多々羅大橋に到着。斜張橋としては国内最大で長さは1,480m、主塔の高さは220mあります。吊り橋とはまた違った美しさがあり、ここで写真を撮ることを楽しみにしていましたが残念ながらちょっと曇ってきてしまいました・・・
多々羅大橋 名所・史跡
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ここから先、生口島、因島、向島と続きますがそちらはまた今度のお楽しみということにしてここでレンタサイクルを返却。小腹がすいていたのでじゃこ天を食べたらバス停へ・・・この後乗船する忠海行きのフェリーの乗り場は大三島の一番北にある盛港、そこにレンタサイクルの返却場所があれば一番だったのですが、残念ながら無いようなのでここで返却です。
道の駅 今治市多々羅しまなみ公園 道の駅
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多々羅大橋からバスに乗り、降り立ったのは井口港。
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しまなみ海道の開通でこの辺りのフェリーや高速船も激減し、ここ井口港に来る定期船は現在ゼロ。バス停としては残っているので建物自体は開放されていますが、人気はまったくなく・・・
かつての就航地でしょうか、時刻表があったと見られる場所に生口島、三原、今治などと書かれていますがいずれも廃止されています。かつては本州などから渡ってきた観光客などで賑わっていたこともあるのでしょうね。 -
まだこの場所でも多々羅大橋は大きく見えています。それでは多々羅大橋を背にして盛港目指して歩きましょう。
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しまなみ海道のルート以外にも大山祗神社など見所の多い大三島、島内の観光案内もあちこちにあって充実しています。
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遠くにまた大きな造船所が見えています。後で乗る呉線の安芸幸崎駅近くにある幸陽船渠ですね。まだ随分距離があるように見えますがそれでも建造中のタンカーの大きさがわかります。
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石油タンクでしょうか、かなり大きなタンクがいくつも並んでいます。
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ここから盛港までは2.9km、40分くらいかな?
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また晴れてきました。小さな砂浜があったので空を大きく入れて一枚。
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愛媛といえばみかん、ところどころにみかんの木が植えられています。造船所と合わせて瀬戸内海らしい風景です。
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もうすぐ盛港
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井口港から45分ほどで盛港に到着。1時間おきに出ているこのフェリー、15時ちょうどの出航まで30分ほどあります。
盛港 乗り物
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盛港の桟橋と、奥には生口島。
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忠海からのフェリーが来ました。この船が折り返しの便になるようです。やっぱり瀬戸内海といえばこの形のフェリーですね。
大三島フェリー 乗り物
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それでは乗り込みましょう。
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ちょっとこの写真では小さいですが兜の絵が描かれているこのフェリー。
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「井口」の文字が白く塗りつぶされています。もともとこのフェリーも先ほどバスを下りた井口港まで行っていたのですね・・・しまなみ海道のある今ではなかなかそこまで航路延ばしても需要がないのでしょうか。。。
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時間になり、盛港を後にして出航です。
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この辺りも船の多く通る場所、西へ向けて貨物船が通り過ぎていきます。
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この船も盛港の西にある大久野島へ向けて進んで行きます。
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盛港から10分ほどで大久野島に到着。戦時中の毒ガス資料館や、うさぎの島として観光客も多く来る島です。
大久野島 (うさぎ島) 名所・史跡
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大久野島に着くとほぼ同時に高速船もやって来ました。こちらは忠海との間を行き来しているようで。
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大久野島から忠海も10分ちょっとの距離、黒滝山を正面に見ながらまもなく本州に上陸です。
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まもなく着岸。ちなみに奥に見えている緑の屋根とその左隣の3階建ての建物はジャムで有名なアヲハタの本社です。知名度の高い会社ですがこんなところに本社があるとは自分も最近まで知らなかっただけにちょっと驚き。
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忠海港に到着したフェリー。すでに日差しの色が昼間から夕方へと変わろうとしていますね。
忠海港 乗り物
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大久野島、そして大三島へと向けて再び出航していきました。
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海沿いを走るJR呉線、このあたりでも港のすぐそばを通っています。この次の電車で自分も帰りましょうかね。
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港にそびえる石造りの灯籠。
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大久野島からの高速船も到着してきました。
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時刻は間もなく16時、ここから18きっぷで神戸まで4時間半くらいだったかな?今日中に帰れればいいのでのんびり行きましょう。
忠海駅 駅
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その後も順調に電車を乗り継ぎ、神戸へと帰っていったのでした。今日は今治から大三島へと、ほぼしまなみ海道の半分を走破しました。残すは多々羅大橋から生口島、因島、向島、そして尾道へと見所も多いところが残っていますのでまた近いうちに来ることにしましょう。今度は泊まりがけというのもいいかなぁ〜まぁじっくり考えて来ましょう。
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