2014/07/12 - 2014/07/20
81位(同エリア393件中)
極楽人さん
真夏のエーゲ海、紺碧の空と海に挟まれた白一色の家並み。
7月のミコノスは眩しすぎるほどの陽光とやさしい潮風の中にあった。エーゲ海きっての人気リゾート。絵のような風景の奥には適度な生活感もあって、歴史とともに暮らす人々の普段の生活がうかがえる。何日でも飽きずにいられそうなところが魅力だ。この島で思いきり泳いでみたい、という妻の希望で腰を上げた。往復ともトルコ航空を利用。ハイシーズンにしては破格ともいえる航空チケットを入手できたことが背中を押してくれた。
ギリシャ旅行の行程は、
成田(前泊)-イスタンブール(経由)-アテネ空港(通過)-ピレウス(1泊)-ミコノス島(4泊)ーアテネ(3泊) … 妻はアテネで2泊して帰国し、私は3泊したあとイタリアに向かった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
成田発 11:55、イスタンブールで乗り継いでアテネ空港到着は同日の 20:50。日本との時差は6時間だ。アテネ空港からX96番のバスでそのままピレウスへ、到着は23時過ぎになった。
初日はきつい工程だが、翌日の朝便でミコノスを目指すにはこの方がラクだ。ホテルは桟橋まで徒歩数分の近さ、チケットは予約済みで翌朝の乗船までスムーズに運んだ。 -
ピレウス発 08:05、ミコノス到着は約4時間半後の12:40。
船会社は HELLENIC SEAWAYS を選んだ。もうひとつの大手 BLUESTAR FERRIES は出航が 07:30 と、少し早い。何があるか分からないので30分の余裕をとった。幸いHELLENICのオフィスもすぐ見つかり、持参した予約のコピーでチケットに交換してもらった。予約なしの当日券組はオフィスの前に長い長い行列を作っていた。 -
定刻に出航。
乗り物に弱い妻でも、このくらい大きければ船酔いの心配はない。
我々はもちろん、エコノミークラスの大部屋&デッキ。\3,000/人也。 -
空は高く、波も穏やか。この季節ならではの快適な航海だ。
海の色がほんとに青い。
左右をいくつかの島が通り過ぎ、一度だけシロス島に立ち寄る。
たくさん降り、たくさん乗ってきた。 -
12:40 を少し遅れてミコノス島の新港に到着。
迎えの車や観光バスを掻き分けて、公共バス乗り場へ急ぐ。旧港まで25分、1.6ユーロ。
そこが島の北バスターミナルだ。 -
ミコノスタウンは目と鼻の先。宿も近く、5分も歩くと到着する。
-
海から見たミコノスタウン。
なつかしい。自分には40数年ぶりの再訪だ。
あのとき何故来たか、どうやって来たかは忘れてしまったが、たくさんのバックパッカーと友達になって、思わぬ長居をしてしまった記憶がある。居心地が良かったのだろう。 -
この島の魅力は、青と白のツートンカラー。
キクラデス様式と呼ばれる独特の建築フォルムにある。 -
エキゾチックなパラポルティアニ教会。
手元に残る40数年前の写真では、ここによじ登って写っている自分がいる。昔はそんなこともできた。教会の裏手に今はないYHがあって、そこが根城だった。
しかし、どこもかしこも昔よりずっときれいになっているように思える。 -
風車も名物。今では粉を挽いていないが、大小さまざまなミコノスのシンボルになっている。
写真は6連の『カト・ミリの風車』。
南バスターミナルは、風車の裏の方向に坂道を進めば5〜6分で着く。 -
迷路のように走る路地も美しい。
-
これは宿泊したホテルの入り口。
宿は最後の階段が厳しいが、タウン中心にあっても経済的価格設定。
キッチンを中心に、束の間の家族になれる。
もちろん、部屋もSea View。(ただし、ほんの少しだけ) -
ちょっと散策するごとに、
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うれしくなるほどきれいな街角に出会う。
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ここも、
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そしてここも。
かなり複雑に入り組んでいるので、「もう一度あの場所に行きたい」と思ってもなかなかたどり着けない。覚えるのに数日を要する。 -
ミコノスの、夜明けから日没までを辿ってみよう。
(写真は4泊5日分からの抽出。天気や陽射しの具合で多少色合いが異なる。)
まず、夜明け前。 -
海が淡く色づき、白い家並みの輪郭が浮き出てくる。
起きがけ、ホテル自慢の広い屋上テラスから撮影。 -
家並みに陰影が立ち、輪郭がはっきりしてくる。
(ホテルを出て、すぐ裏手のアノ・ミリの丘へ) -
日の出。
一条の光が、海と街とに刺しこむ。
(写真はアノ・ミリの丘に立つ風車) -
風車が、目を覚ました。
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やがて広い部分が光の輪に入り、街がざわめき出す。
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空の青みが増し、しゃきっとした目覚め。
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精気に満ちた海。
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こうして一日が始まる。
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濃厚な光と影がミコノスならではの情景を作り、
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青は青、白は白を主張する。
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ユニークな教会がいっぱいあり、
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中も洒落ている。
静かで、ひんやりして、旅行者が陽射しを避けるにはもってこいの場所だ。
神様には申し訳ないことだが… -
夕方、リトルベニスに涼しい風が吹き始めて、
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どこからともなく人出が戻ってくる頃、
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遠くの海が、かすかなたそがれに染まる。
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人気のカフェに夕陽目当ての人が集まり始めると、
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神聖で厳粛な、毎日の儀式が始まる。
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千葉の夕日も襟裳岬の夕日も変わらない筈だが、やっぱりここはミコノス。
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と、突然となりで始まったCM撮影(?)。
手に持った布をひらひらさせたミューズの出現は、さすがにエーゲ海。
♪ Wind is blowing from the Aegean〜
おもわず口ずさんでいた。(汗) -
陽が落ちて、海はいっそう燃え。
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時とともに、しばし色を濃くしてゆく。
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このころ、街の人出はクライマックスを迎える。
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海辺のレストランには旅行者が列を成し、
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あくまで狭いメインストリートに買い物客が流れ込む。
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この夜は、サッカーW杯の決勝戦。(ギリシャでの中継は夜10時から)
宿のテラスでビールを飲んでいたのだが、ときおりあちこちから「ウオォー」と叫ぶ声が響いた。
W杯があってもなくても、夜明けまで賑わいが続く街だ。 -
さて、食の話。
浜辺の朝市で獲れたての魚を売っていた。カサゴの仲間か。 -
なかにはビーチの海中でよく見かけた種類も。
そういえば、ペリカンはとうとう見かけなかったな。
港あたりにいる筈だったが、避暑にでも出かけたか。 -
海の食材には事欠かない。
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レストランも、売りは海鮮料理ということになる。
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ひと通り食してみたが単純な料理ほどおいしい。手の込んだ料理はいただけない。
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これはタラコを摺りこんだものだったか。パンにつけて食べた。
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いちばん口に合ったのがこれ、焼きダコ。
どこで食べても間違いがないが、どこでも12~15ユーロする。
物価は総じて高い。カードを嫌がる店が多いので、多少の現金は必携だ。
『ミコノス②』では、ミコノスタウンを出て訪ねたビーチや島の様子にふれたい。
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