2014/07/19 - 2014/07/19
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frau.himmelさん
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梅雨晴れの一日、友人と六本木にある新国立美術館に行ってまいりました。
印象派の殿堂パリのオルセー美術館から多くの名画が来日しているのです。
私達が訪れた日はオルセー美術館展が始まってまだ10日目、しかも土曜日のことでもあり館内は大勢の人・人・人。大変な人気です。
世界の美術館から有名な絵画が日本にやってくる場合、まず目玉があって、それに付随してあまり有名でない絵画も付いてくるようなところがありますが、今回は違いました。
一つ一つがえ〜〜これも!あれも!と言う有名な絵画、有名な画家のものがずらりと並んでいます。
大変充実した見応えがある美術展でした。
10月20日まで開催していますので、興味のある方はぜひいらっしてください。
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国立新美術館。
今までは日比谷線六本木駅から15分ほど歩いていましたが、千代田線乃木坂駅からですと、地下通路からそのままここに出られるのですね。 -
「世界一有名な少年」がお出迎えです。
このオルセー展は7月9日から10月20日まで開催されます。 -
オルセー展のチラシ。
1874年、パリで第1回目の印象派展が開催されてから今年で140年。
それを記念して、珠玉の名画84点が日本に勢揃いしました。 -
入場チケットと、東出昌大さん案内の印象派の説明と出品作品リストの小冊子。
マネの作品11点を筆頭に、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌなど私達がよく知っている画家の作品が目白押しです。 -
パリのオルセー美術館の内部。
1986年に、旧オルセー駅を改修し、オルセー美術館として生まれ変わりました。ここには主に印象派の作品をはじめ、作品総数20000点以上、年間の来場者は350万人を超えるそうです。 -
私もなんだかんだで3回ほどオルセー美術館には訪れています。
その時購入した図録が見つかりました。
いつごろ購入したものかはっきり覚えていませんが、20〜30年前のものには間違いありません。
それぞれに55F、50Fと値段がついています。 -
こんな本もありました。
1992年第2版とあります。
今回のオルセー美術館展は写真撮影禁止なので、ここに掲載した絵画の写真は以上の図録から使いました。 -
今回、ミュージアムショップで購入した図録(小)。1500円。
この中に今回出品された84点すべてが掲載されています。
絵画掲載の順番はこの図録に準じました。
会場はテーマにそって展示してありました。
? マネ、新しい絵画 …6点
? レアリスムの諸相 …13点
? 歴史画 …6点
? 裸体 …8点
? 印象派の風景 田園にて/水辺にて …19点
? 静物 …5点
? 肖像 …15点
? 近代生活 …8点
? 円熟期のマネ …6点
?と?は上記の図録にありませんでしたので掲示してありません。
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? マネ、新しい絵画
マネが『サロン』へ出展した作品「草上の昼食」と「オランピア」は、従来の歴史上の人物ではなく、一般人や娼婦がモデルだったので、パリで大スキャンダルを巻き起こしました。
このマネの新しい絵画は後の印象派たちに大きな影響を及ぼしました。
エドゥーアル・マネ「笛を吹く少年」1866年
オルセー美術館展のパンフレットには「世界一有名な少年、来日」と書かれています。 -
顔と手の部分をアップしたもの。
パンフレットより -
? レアリスムの諸相
第2共和制が成立したフランスでは、芸術においてもレアリスムの動きが現れます。
無名の農民や労働者達の日常の生活を描くようになりました。
ジャン・フランソワ・ミレー「晩鐘」1857-59年 -
ジュール・パスティアン=ルパージュ「干し草」
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ギュスターブ・カイユボット
「床に鉋(かんな)をかける人々」1875年。
新しい家の床を削るために鉋をかけている三人の下層階級の労働者の姿を生々しく描いています。
上流階級出身の画家が労働者階級の者を描くというのは当時珍しかったようです。
カイユボット自身は富裕な上流階級出身者でした。
私自身は、この絵がNHKの日曜美術館で紹介されてからとても興味をもっていました。 -
? 裸体
正統な歴史画のモチーフでありながら、現実の女性とも結びつく裸婦は、伝統と革新の狭間で葛藤する画家たちにとって、新たな創意を試みるのに格好の媒体となったのでしょう。(説明文より)
アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」 -
? 印象派の風景 田園にて/水辺にて
印象派の画家達にとって、何よりも重要な主題となったのが戸外の風景でした。
クロード・モネ「かささぎ」1868-69 -
ポール・セザンヌ
首吊りの家 オーヴェール=シュル=オワーズ」1873 -
カミーユ・ピサロ
「赤い屋根、村の外れの冬の印象」 -
ウジェーヌ・ブータン
「トルーヴィルの海岸」1865年 -
ウジェーヌ・ブータン
「トルーヴィルの海岸」1864年
ブータンは前年も同じ題材で描いています。
こちらは今回出展されていません。 -
クロード・モネ
「アルジャントゥイユのレガッタ」1872年ごろ -
アルフレッド・シスレー
「洪水の中の小舟、ポール=マルリー」1876 -
ポール・セザンヌ
「レスタックから臨むマルセイユ湾」1878-79年 -
? 静物
生命のない静物画は伝統的に低く位置づけられてきました。
しかし、配置を自在に変えることにより、画家は構図の可能性をさまざまに追求できる題材でした。
セザンヌは「りんご一つでパリを驚かせたい」と独自の絵画空間を生み出してきます。
ポール・セザンヌ「スープ入れのある静物」1873-74年 -
? 肖像
肖像画のモデルは王侯貴族が主流でしたが、19世紀の後半になるとブルジョワ階級へと広がり、「サロン」出展の多くを占めました。
家族の集団肖像画が多く描かれたのもこの時代の特徴です。
フレデリック・バジール「家族の集い」1867年。
バジールは裕福なワイン製造家に生まれ、医学を続けながらも絵画の世界に惹かれます。
そこで貧しかったモネやルノワールと知り合い経済的にも援助します。
その頃帰省して家族と共に過ごした絵がこの「家族の肖像」です。
バジール自身も左端に控えめに描かれています。
彼の奥ゆかしい面と、家族への深い愛情が感じられる絵です。 -
エリー・ドローネ「ジョルジュ・ビゼー夫人」1878年。
ビゼー夫人ってあの作曲家の?
題名と憂いを帯びた瞳に引寄せられました。 -
ジェームス・アポット・マクニール・ホイッスラー
「灰色と黒のアレンジメント第一番」1871年。
別名「画家の母親」。
母親の健康が思わしくないことを知ったホイッスラーは、彼女の肖像画を描きました。
抑えた色調が母への愛情と深い悲しみが感じられる絵です。 -
? 近代生活
産業革命による技術の発達とパリ大改造は人々の生活を一変させました。
交通網の整備は人々をスポーツやピクニックといったレジャーに向かわせましたし、製鉄の技術革新により、多くの近代的な建築物が造られました。
クロード・モネ「草上の昼食」1865-66年。
マネの草上の昼食に触発されて挑んだ作。 -
当初は1枚の絵でしたが、家賃が払えず分断して家賃代わりに払ったという曰くつきの絵。
モネはブルジョアの家庭に生まれましたが、父親が反対したカミーユとの間に子供が生まれた(息子ジャン)ため勘当され、経済的に窮地に立たされたのです。 -
エドガー・ドガ
「競馬場、1台の馬車とアマチュア騎手たち」1876-87 -
アンリ・ファンタン・ラトゥール
「テーブルの片隅」1872年。
同時代の芸術家を描いた作。
前列左よりヴェルレーヌ、ランボー、L・ヴァラード、E・デルヴィリィ、C・ペルタン、後列左よりP・エルゼアル・ボニエ、E・ブレモン、J・エカールなど同時代の錚々たる芸術家が描かれています。
" -
クロード・モネ「サンーラザール駅」1877年。
個人的に思い入れのある絵。
チケットとホテルだけを手配してもらって、最初に個人でパリ旅行そした時のホテルがサンラザール駅近くでした。
いやー、見ごたえがありました。
人気絵画の前には黒山の人だかりで、ゆっくり見ていられないところもありましたが、満足しました。 -
国立新美術館の3階にあるフランス料理で有名なポール・ボキューズで昼食をいただきます。
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オルセー美術館展を記念した特別ランチコースもあります。
でも、お財布と相談してこちらは却下。 -
私達にお手ごろな2000円のコース料理をいただきます。
フランス料理だったらやはりワインはかかせません。
ステキな名画を堪能した後はことのほかワインが美味しく感じられました。 -
メインディっシュに500円プラスして「牛肉の赤ワイン煮こみニンジンのピューレと茸のボルドー風」をいただきました。
甘いニンジンのピューレが全体の味に深みを添えます。 -
私のデザートは「ムッシュ ポールボキューズのクレームブリュレ」
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友人は、「紅茶風味のジェノワーズ オレンジのクーリー、ロイヤルミルクティーのアイスクリーム」を。
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帰りは日比谷線の六本木に出ます。
記念撮影している人も。 -
宣伝のポスター。
モネの「草上の朝食」ですね。 -
六本木、ミッドタウン
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久しぶりに銀座でお買い物をして帰ることにします。
銀座4丁目角三越デパート前。 -
今日は土曜日、歩行者天国で大勢の人が出ています。
さて、木村屋のアンパンでも買って帰ろうかな。
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この旅行記へのコメント (2)
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- K. H.さん 2014/08/05 11:00:14
- オルセー美術館展作品の紹介がとてもグッド!
- frau.himmelさんの旅行記はいつも行き届いていますね。フランクフルトの美術館では可能でしたが、国立新美術館内での作品の写真撮影は禁止されているので、展示作品を、手持ちのパリで購入した図録を活用して紹介してくれました。実物を見たくなりました。また、美術館内でのフランス料理の紹介も、食欲をそそります。いいね!
- frau.himmelさん からの返信 2014/08/05 22:03:01
- RE: オルセー美術館展作品の紹介がとてもグッド!
- K.H.さん、こんばんは。
今日も暑かったですねー。
こんな日はきゅーっと冷えたドイツの白ワインでもいただきたい気分です。
さて、オルセー美術館展を見ていただいてありがとうございます。
仰るようにヨーロッパの美術館は、フラッシュさえ焚かなければ撮影OKなのでビックリしますよね。
日本ではそれが駄目!
でも感動を旅行記で表したいと思ったら、どうしても作品がないと十分に伝えられない・・。
それで昔買った図録を引っ張り出しました。
オルセー展、素晴らしいですよ。
10月中ごろまでやっていますからぜひご覧になってください。
今後ともよろしくお願いいたします。
himmel
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