モンゴル草原で　モンゴル人の観衆を前に　モンゴル力士を相手に　モンゴル相撲の勝負を挑む！

2014/07/10 - 2014/07/15

４トラベル旅行記を見ると
モンゴルは「８７カ国目」の海外渡航先となる。

このところ
「子どもを連れて電車で日帰り小旅行」シリーズばかりでしたが
久しぶりの一人旅。

今回のテーマはただひとつ。


モンゴル草原で
モンゴル人の観衆を前に　
モンゴル力士を相手に
モンゴル相撲の勝負を挑む！

モンゴル力士が　日本の大相撲で大活躍しているのだから
日本人が　モンゴルまで行って　
モンゴル人相手に　モンゴル相撲に挑戦したっていいじゃないか？
それが国際交流というものじゃないか？

そんな気持ちがあった

また以前　その昔　雑誌で
モンゴル相撲の特集記事を読み
「いつか挑戦してみたい」と
ずっと心の中で思っていた

よくぞ　こんな無謀な夢を実現したものだと
自分の行動力を自画自賛しつつ
周囲の理解と協力に本当に感謝！

現地の事情はよくわかりませんが
外国人がモンゴル相撲の大会にでるのは　
カンタンではないらしい

モンゴル語は全くわからない
スポンサーもなく、マスコミ取材などもない

そんなわたしがこんな大胆な企画を実現させたこと
だけでおどろきだし　なにより無事帰国できてよかった。

今回のモンゴル相撲大会出場については
モンゴルの方の多大なご理解とご協力を頂けたことが
ひじょうに大きい。

この無謀な日本人の挑戦を　寛容な心で受け入れて
アレンジして下さったモンゴルのみなさまには
心から感謝の気持ちをお伝えしたい。

自分がやっておいて　無責任ですが
やはり怪我をする危険もあり　モンゴル側のアレンジも
カンタンではないようなので
他人にはとてもおすすめできる企画ではありません。

表紙の写真は　ウランバートルのナーダムの
モンゴル相撲の取り組の写真です。

私が出場したトーナメントは地方の村の大会ですので
全く別物です。

ウランバートルの大会は
地方大会の上位成績者のみが参加できるようで
素人がでられるものではないそうです。

エリア ウランバートル(モンゴル)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 航空会社: 大韓航空

試合会場となった、モンゴル草原のスタジアムの写真。

勝者は、この旗のまわりで　鷹の舞　披露する

会場のまわりは馬に乗った人でいっぱい

赤ちゃんをだっこしながら　馬に乗っている人もいた

若い女の子たちもフツウに馬に乗っている

ボケっとしていると馬にひかれそうなくらい
とにかく馬が多かった

ゲルもいっぱいあったが、こうしたいかにも
モンゴルっぽい模様のテントもあった

私の大会参加をアレンジして下さった方のゲルにご挨拶の訪問

おそらくこの地域の名士と思われ
ゲルもとっても立派なものだった


モンゴル滞在中に、たくさんのゲルに入ったが
このゲルの装飾がもっとも見事だった！

ゲルの中にはこんなごちそうが

この立派な器の中には　馬乳酒が入っている。

とにかく座っていると
なんども　なんども　なんどでも
この馬乳酒がまわってくる。

お肉の塊も　スゴイ

これはゲルの中ではなく、会場周辺ので店で注文したもの

率直にいって、油の質が悪く、いっしょにいたモンゴル人たちも
あまりおいしくない　といっていた


ナーダムのときは、これをよく食べるようです。

ボクも滞在中に良く食べた。

いよいよ　モンゴル相撲の取り組みへ

対戦するモンゴル力士を待つ

１回戦は勝利して、干した角切りチーズのようなものを
手のひらいっぱいにもらって、それを観客の方におすそ分けする。

言葉が通じない為、なにをやってよいか、よくわからないまま
まわりの雰囲気を読みながら、対応するカンジ

これが２回戦

決して体の大きな相手ではなく　いわゆるソップ型。

おそらく身長１７５ｃｍ程度、体重８０ｋｇ弱だと思われる。
背中の筋肉のもりあがりがスゴイ

組んだ感触もパワフルだった

外国人である私の取り組みの注目度は高かったようだ。

観客席の壁の後ろから　頭を出して見ている方は
おそらくスタジアムの外で馬上から
この模様を観戦していると思われる。

横に回り込まれて　完全に膝を後ろ捕らえられてしまった

ここから一気に吊り上げられて
すくい投げで叩きつけられた

相手の左手はガッチリ　私のジャケットをつかんでいるが
わたしはつかめていない

相手の右手は膝の後ろまでしっかり届いており、肘も伸びていない

見る人がみれば、この写真を見ただけで　勝負アリとわかる
技術的な突っ込みどころが満載。

映像をみせられないのが残念であるが
この動作　ほんのは一瞬で　ホントに素早い

残念ながら　反応が遅れいて
この時点で　勝負あり。

しかもこのあとの吊りあげまでのスピードとパワーが桁違い

私の体を引きつけながら　前進し、体を押し込んで
プロレス技でいうところの　パワースラムのような形で
クルリと一回転。

ブッチャケ　受身知らぬ者が喰らった場合
大怪我につながりかねないスピードと角度

モンゴル相撲、恐るべし！

完全にモンゴル草原に叩きつけられ
頭を強く打ち、一瞬目の前が真っ暗になった

ザソール（行司）はおろか、他の試合にでている選手も
心配そうに私をみている

ビデオで確認すると
このあと、対戦相手はすくっとたちあがり、観衆にむかって
いわゆる「ドヤ顔」をしていた

負けたのは悔しいが　実力差に開きがあった

わたしがゆっくりと体を起こすと
ザソール（行司）３人が駆け寄り
対戦相手さえも私に歩み寄り　安否を気遣っている

観衆や主催者もヒヤリとしたかもしれない

わたしはフラフラしながれら立ち上がったが
しっかりジャケットのヒモはといている。

負けた力士はジャケットのヒモをといて
勝った力士の脇をくぐるという儀式がある

フラフラの状態でも敗者の儀式をわすれてはいなかったようだ

立ち上がった私は　他の力士がそうするように
走って　試合場を去りました


こうして私のモンゴル相撲挑戦は幕を閉じました。