ヘルシンキ～サンクトペテルブルグ～モスクワ～ベルリン～フランクフルト鉄道と空の旅(サンクトペテルブルグ編)

2014/05/22 - 2014/05/25

ヘルシンキ～サンクトペテルブルグ～モスクワまで鉄道。モスクワ～ベルリン～フランクフルト空路の旅。
各地の世界遺産とサンクトペテルブルグのドストエフスキー「罪と罰」ゆかりの地を訪ねる１０日間の旅

エリア サンクトペテルブルク(ロシア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 2.5

• 交通手段: 鉄道 徒歩

5月22日、ホテルをアウトして午前１０時ヘルシンキ発特急ALLEGROサンクトペテルブルグ行きに乗るべく中央駅に行く。

発車20分前に1等の車内に入ったが誰もいない。いずれ発車近くになったら多く入ってくるのかと思っていたが、発車までに入ってきたのはロシア人らしき中年女性一人だけで1等の客は私と2人だけだった。

車窓から広がる風景は原生林と草原ばかりの単調なものだった。

ヨーロッパの他の長距離列車のように１等には食事サービスがある

ロシア国境過ぎた最初の駅でロシア入国審査官らが乗り込む。ここから終点まで止まらないので、その間に乗客の入国審査をやるようだ。

発車後すぐに最後尾の私らの車両に割腹のいい中年女性の審査官2人入ってきて、入国の目的は？荷物はこれだけか？現金はいくら持っているか？それだけ聞いてパスポートにハンコ押して出て行った。もう少しいろいろ聞いて荷物を開けたりして面倒くさいのかと思っていたが、あまりに簡単なので拍子抜けした。

列車は定刻の午後2時半到着。3時間半の快適な列車の旅だった。
ロシア第二の都会の街だからそれなりの駅に着くのか想像していたが、着いたホームは屋根もなく、出口も駅舎からではなく、ホームの中間にある通路を出て外に出るという味気のないもので鉄道ファンの私にはちょっとがっかりだった。

この駅はフィンランド駅といい、フィンランド方面に行く駅だからそう呼ばれるらしい。　それにしてもこの街は緯度的には日本どころか樺太より北にあるのになんでこんなに暑いんだ？数日前までいた日本も真夏並みに暑かったがここも同じくらい暑い。

1917年レーニンがドイツからこの駅に到着し10月革命の始まりになった駅としても知られ駅前の公園にはレーニン像がある。

噴水の前のロシア美人に見とれる

美人ウォッチングもほどほどにホテルにチェックインしなくては。予約しているホテルはこの駅から地下鉄で1つ目の駅。地下鉄切符売り場に行くと切符は券売機はなく窓口のみで全部ロシアの文字で書いてあっていくらなのかわからない。どうせ次の駅だから最低料金だけ出せばいいだろうと思い、何も言わず金だけ出すと、無愛想なおばさんの駅員がトークンと釣りを放り投げるように渡すのをもらい、なんとか買えた。

これからトークンを自動改札機に入れエスカレーターに乗りホームまで行く。それにしても本当に長いエスカレーターだ。

次のヴィバルクスカヤ駅で降り、歩いて5分ほどのBaltiya　hotelにインする。
ビジネスホテルのようなホテルだが1泊朝食付き、wifi込14000円もする。
冷蔵庫はあるが湯沸かしポットはなかった。コーヒーが好きな私は日本から自分で調合したものをもってきたが、3日間は飲めないのがきつい。

それにしてもベッドが狭く、まるで寝台列車のベッドのようだ。大柄な人が多いロシア人はこんなので大丈夫なのだろうか？(笑)

地下鉄ドストエフスカヤ駅を出るとドストエフスキーの像が構える

ドストエフスキー文学記念館
ドストエフスキーが晩年の2年間過ごしたアパートに設置されている。その頃は文豪としての地位も確立していたと思うが、それにしては質素な建物だ。

執筆していた頃の様子が再現された部屋

ドストエフスキーのデスマスク

ドストエフスキー直筆のメモ

ドストエフスキーが「罪と罰」を執筆していた頃住んでいたアパート

ロシア語で「罪と罰」を執筆していた頃住んでいたアパートと書いてあるらしい

「罪と罰」の主人公ラスコーリニコフが住んでいたとされるアパート

ドストエフスキーの墓
名士の集まった修道院の墓地内にあったが、大きなりっぱな墓が多い中で隅のほうに世界に知られた文豪には似合わない小さな墓がひっそりとあった。

ラスコーリニコフが罪を告白に行ったセンナヤ広場

「罪と罰」の頃の帝政ロシアに生きた人々、この小説を読んだ自分の学生時代に思いを馳せつつラスコーリニコフがよく歩いたという運河沿いを歩く。

かなり迷うかと思ったが、日本でグーグルマップのピンポイントで徹底的に下調べしてたのと町並が整然としていてわかりやすかったので意外にスムーズに「罪と罰」ゆかりの地を巡ることができた。

エルミタージュ美術館
ネットでは直接チケットを買うとかなり待つのでネットで事前購入したほうがいいと書いてあったが、チケット売り場は数人しか並んでいなかった。
自分は事前購入していたが、購入証明のプリントでは入場できず、あっちへ行け、こっちへ行けと言われ、手間取り、直接買った方がよかった。

豪奢な内部
ロマノフ朝の力量と見るべきか、究極の浪費と見るべきか？

リッタの聖母(レオナルドダヴィンチ作)

元老院広場
ここであの「デカブリストの乱」(1825年青年将校らによる蜂起。ニコライ一世により鎮圧)が起こった。

天使のような可愛いロシア人の女の子

ウエディングドレスを着た花嫁さんが写真を撮っていた。中国でよく見たが、はやりなのだろうか？

　　　　　　　　　　　幸せそうな新婚さん

　　　　　　　　　　彼らはこのクルマに乗って行った。すげークルマ(笑)

　　　　　　　　　　　　　この街一番の繁華街ネフスキー大通り

　　　　　　　　　　　　　　　血の上の救世主教会

GINZA projectって何だろう？
GINZAって日本の銀座のこと？

前に日本のテレビでロシア人女性が日本に来て一番驚いたのは電車で若い人が老人に席を譲らないことだと言ったのを覚えていたが、なぁーんだロシアでも譲らないではないか？

　　　　　　　　　　　　　　　巡洋艦オーロラ号
1917年10月25日革命開始の合図の大砲を放った。中を見れるが土曜のため多くの観光客が列を作っていたので待つのが面倒くさいので外側からの観察だけにした。

牛乳だと思って買ったらヨーグルトだった。ロシアの商品はほとんどロシア語なので何なのかわからず困った。

日本で150円で売っている飲み物はだいたい40〜80ルーブル(120〜240円)くらいする。ここでも物価は日本より高かった。

　　　　　　　　　　　　　　ロシアのかっぱえびせん
ロシアもパクるのかと思ったらimported from south Koreaと書いてあった。やっぱそうか(笑)