2002/08/20 - 2002/08/21
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polestarさん
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12年前の8月、次男とふたりで富士山頂を目指して登山しました。
当時はデジカメは持っていませんでしたので、軽い使い捨てカメラで撮った写真をスキャナーで読み取りました。
富士山に登るときは、可能な限り荷物は軽量化をしたいので、軽くて便利な使い捨てカメラを買いました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 観光バス JRローカル 徒歩
-
現在22歳になって東京で働いている次男が、まだ小学生だったころの話です。
小学校5年生だったと思います。
もしも記憶違いで4年生だったら2001年です。
日付は、8月だったのは確かなんですが、ひづけは曖昧です。
たぶん、旧盆(8月15日)が過ぎた後だったと思います。
曜日も忘れました。
この写真は、富士宮駅に着いたところだったと思います。 -
数年前に母親のわたしが離婚をしたので、この時の次男には父親が居ませんでした。
(今も居ませんが)
富士山に登ってみたいというので、夏休みになったら富士登山に行く約束をしました。
富士山に登るには電車とバスで行くんだよ。
帽子と、寒くないように冬の服も持っていかないといけないよ。
過去、なんどか富士山頂に登った事があったわたしは次男に登山の心得を言い聞かせました。
富士山に登る前には富士宮の浅間神社にお参りをして、無事に登山ができるように神様にご挨拶するんだよ、と言って、富士宮駅からあるいて大社(浅間大社)に行きました。
浅間大社には綺麗な清水の湧く池があります。 -
富士宮駅でバスの時間を調べてから大社におまいりし、バスの時間まで池の周りを散歩しました
-
大社の池は大宮の地とも湧玉池(わくたまいけ)とも呼ばれ、昔はこの清流で禊をしてから登山をしたそうです。
-
バスは富士宮駅前から出ています。
http://www.fuji-tozan.com/05_access.html
昔はこんなホームページは無かったので、ひとまず始発の電車で静岡駅から富士宮駅に出かけて、行った先の富士宮でバスの時間を見て、一番早いバスに乗ろうと思って出かけました。
バス賃は・・・10年以上前と今とでは値段も変わっていると思うけれども、大人で往復1700円ぐらいだったような。
http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/10.html#pgm03
どうせまた富士宮駅まで戻ってこなくちゃ帰れないんだから、往復のバス券を買いました。
家から持参したお弁当のおむすびを食べているのは五合目の展望台です。
バスは五合目まで一時間半ぐらいで行きます。 -
富士登山というものは、オニギリの手弁当を持って、水筒を持って登るもんだと思っていたので、自分が子供の頃に教わったように息子にも教えました。
そのほか、富士駅で身延線に乗り換え、富士宮方面行きの列車に乗り換えるとき、駅のホームの中にある立ち食い蕎麦を食べさせたりしました。
「おかあさん、このおそば、おいしいね!」
息子が食べた初めての立ち食い蕎麦でした。 -
富士登山の前には、充分に五合目で休み、体調を整えなくてはなりません。
最低でも一時間。
できれば二時間。
三時間も休むと、こんどは休むのに疲れて登れなくなりますし、夕方までには八合目あたりまで登ってしまわないと泊まれません。
五合目から八合目までは3時間と考えて、午後1時ぐらいには登山を始めます。
でも、それまでは(登山を始めるまでは)ギリギリまで登らないで高山の気圧に身体を慣らします。 -
登山開始。
登り始めて30分もしないうちに息子は疲れた・・・と言い出します。
ま、そりゃそうでしょう。
富士登山は、なかなかハードなのです。 -
辛抱強く登る次男。
苦しくなっていくほど、弱音を吐かなくなっていきました。
延々こんな赤い不毛の山道を登り続けます。
「富士山って、遠くから見ると青いのに・・・」
そういう体験をさせたかったのです。 -
わたしたちが登っている最中、登山を嫌がって泣き叫ぶ子供を叱りながら登っている親子とも出会いました。
そこまでして登山をすべきなのか、それとも・・・と、いまだに考えさせられます。
ちなみに、わたしの子供は四人居て、登山が好きなのは次男だけです。
スキーというか、スノーボードや雪山遊びが好きなのは長男と次男だけで、二人の娘達は「健康そうなレジャー」は、すべてダメです。
娘達にとって「健康的なレジャー」というのは、温泉でのんびりしたり、観光地で美味しいものを食べてゴロゴロしたり、綺麗な景色も悪くないけれど、素敵な映画やコンサートを観て感動するほうが好みだそうです。
娘達が、こういうハードな世界を知らないまま一生を終わるのも、べつに悪いことでは無いと思います。 -
山の天気は変わりやすく、登山している最中にも、突然曇ったり、急に晴れたり、また突風が吹いたりと、気象の変化が凄いです。
幸い初日は晴天に恵まれました。 -
がんばれ、がんばれ!
現在は世界遺産になり登山客も多くなって平日でも渋滞する登山道ですが、ほんの10年前まではそこそこ空いていました。
それでも親子ふたりで登っているという感じは無く、道がわからなくて大丈夫かなんて心配も無く、次々登っていく人たちに混じって山頂を目指していくので、その流れに乗っていけけば、自然に登頂できます。
「おかあさーん、つかれたー。もう歩けないよー」 -
じゃあ休憩しようか。
八合目までの初日の登山では二回ぐらい本格的に休みました。
ちゃんと、座って、お茶を飲んだりお菓子を食べたりして15分ぐらい休憩するのです。
それ以上休憩すると、こんどは動けなくなりますので休憩のしすぎにも注意です。 -
息子が驚く顔がみたくて、わざわざスナック菓子を買って持っていきました。
6合目を過ぎる頃には、スナック菓子は風船のようにパンパンに膨らみます。
「わっ、すげぇー」
気圧がね、下界とは違って低いからだよ」
キアツって?
そんな話をするのも楽しかったです。 -
だんだん背景に見える山の稜線の傾斜が急になっていきます。
富士山は、登れば登るほど、急勾配になっているので、最後の九合九勺のところを 「むなつきはっちょう」 と言って、はいつくばって登るという形容する勾配があります。
八合目が近づくと、あたりの景色は 「ここから転げ落ちたらずっと下まで転落する」 という状態になります。 -
12年前はまだ、山小屋への事前予約が無くても泊まれました。
ここらへんで今夜の宿を探そうか、と思い立ってから途中にある山小屋に首を突っ込んで
「空いてますか? 大人と子供、ふたり」
なんて聞いて、泊まることが出来ました。
「いやぁ〜、もういっぱいだよ」
といわれたら、次の山小屋まで少し歩いて、また訪ねます。
そうして二軒も回れば必ず泊まることができました。
現在は、登山する前に電話やインターネットで予約をしてからでないと泊まれないみたいです。 -
次男と泊まったのは、どの山小屋だったかなぁ・・・忘れちゃったよ。
http://www.fujisanguide.com/forms/menutop/menutop.aspx?menu_id=1650
わたしが生まれて初めて登ったときに泊まった山小屋が、八合トモエ館だったと記憶しています。
そのほか、太子館と日の出館にも泊まったことがあるなぁ、懐かしいや。
大抵の山小屋ではカレーライスが出てきて、夕食はそれだけ。
「え?これだけ?」
と、息子が言うだろうと思って、お菓子やレトルトのオカズも少し持っていきました。
明日は夜明け前に起きて山頂に登るんだよと話をしながら夕食を食べたのは、夕方の5時ごろだったと思います。
山小屋は朝も、夜も、早いんです。
ところが日が暮れた頃から天候が悪くなっていきました。
明日も晴れなら八合目付近から見る夕焼けは、素晴らしいのですが、曇ったまま日が暮れ、あたりが暗くなったと思うと、嵐になりました。
なんと、8月の猛暑の時期に、吹雪です。
そういう低気圧が来ると、ただでさえ標高の高い場所の気圧はめいっぱい下がります。
すると、息子が 「気持ち悪いよー」 と泣きそうな顔でおきだして、トイレに行きたいと言い出しました。
夜中にトイレに行くのは他の泊り客に対して迷惑なことなんですが、そこでオモラシをされるよりはマシです。
山小屋のトイレは外にあるので、山小屋の人に頼んで入り口を開けてもらいました。
(山小屋は夜になると戸締りをする)
外に出ると、猛吹雪でした。
すぐそこのトイレに行くことさえ困難な吹雪。
そもそも山小屋の外が真っ白で、何も見えません。
トイレはどこ?
「あっちの方角にあるんですが・・・間違えると崖下ですから気をつけて」
なんていわれながら、山小屋のスタッフが指差す方に向かって、ダッシュします。
すると、真っ白な世界の中から忽然とトイレの建物が現れました。
中に入ると、避難していた大勢の無宿登山者がひしめきあっていました。
トイレの中に、大勢の人たちが!
その人たちはトイレ用の小屋の中でビバークしている登山者たちで、けっしてトイレを待っている人たちではありません。
トイレは開いているのです。
その人たちが座り込んだり、寝ている(?)あいだを踏まないように便器の方に歩いていき、トイレを使います。
狭いトイレの中で、寝泊りしてビバークしている大勢の登山者を見た息子は、どんな感想だったのでしようね。
山って、そういうところだよ。
外は吹雪ですから、他に逃げるところがありませんからね。
「あのひとたちは、お金を払ってちゃんと泊まらないの?」
そうじゃないんだよ。
お金を使わないで登山をしているんだよ。
お金を払って安易に苦難を解決しようとしないで、山の流儀に従って登山を楽しんでいる人たちなんだよ。
高山病の予防には、疲れたからといって横にならない方が良いのですが、息子は横になった方が楽だと言って寝てしまったので、ますます高山病になり、気持ち悪い、気持ち悪いと、船酔いのようになって、顔も真っ青になりました。
翌朝になっても吹雪はやまず、高山病で真っ青な顔をしている息子を見て、登頂は断念し、下山することにしました。 -
7合目あたりまで降りてきたら、けろっと元気になり、
「ホワイトアウトで登頂できなくて残念だったね」
なんて言い始め
「また来ようよ、ぼく、こういうの嫌いじゃないし」
と、元気に歩き始めました。
防寒はしっかりしなさいよと言ったのに、ろくな防寒を持っていかなかった息子は、「寒いよ、寒いよ」と言いながら、わたしのカッパや上着を横取りし、「まだ寒いよ」なんて言ってました。
富士登山は、夜は零下になることもありますから、防寒対策は充分に。
最後の写真は6合目あたりまで下ってきたところです。
少年時代の息子と過ごした夏休みの冒険でした。 -
この旅行記をアップしてから、4tavel のこの旅行記のURLを、次男にLINEで連絡しました。
いまは富士山の登山道も混んでいるだろうなぁ。
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