孤高の空間を求めて・奈良「弘仁寺」

2014/07/07 - 2014/07/08

旅路二日目・目指すは奈良の都　高野山真言宗・虚空蔵山「弘仁寺」様です。
山中に佇む御寺に宿坊を御受けいただき、ひとり静かに自分を置いてみた。
自然の声だけが木魂する空間であり、又、人と機械が織成す喧騒から離れさせてくれる空間でもありました。

「無の境地」「自分探し」等の言霊が脳裏に跋扈する時期もありましたが、天邪鬼は未熟者故に今フレーズでは語れない、心が欲するままに身を預けに参りました。

御寺「弘仁寺」様は高野山真言宗の御寺です。
詳しくは公式ＨＰ
http://www.kouninji.org/

略縁起等の抜粋を少しだけ。(*^_^*)
創建には二つの物語が伝わっており、一説は嵯峨天皇の夢のお告げから、探された虚空蔵山と判り建立された(815年創建)という物語。 他説には、虚空蔵山に流星が落ちるのを見た弘法大師が霊山として開基した(807年創建)という物語。

平安初期に創建された仏閣で、中世には、華厳宗の寺院であった時期があり、東大寺の書物に弘仁寺の記述が見られ、その当時は、多くの堂宇が立ち並ぶ修業道場であったようです。

天邪鬼の旅はと云うと・・・
大阪で迎えた旅路二日目の朝、新喜劇を鑑賞後に帰名するメンバーと別れ、観覧後に天さんはマイトラベルフィールドである「一人旅」へとシフトＵＰした。
さぁ?これからが本番と意気込む事も無く、呼ばれた様にごく自然に足を運んだ。(^_-)-☆
七夕の朝、難波の駅からは予定通り、近鉄電車でストレートで奈良の都入りとなった。
この御寺は、山中に位置している事から、公共交通機関のアクセスはバスしかない。
それも、午後は3時間に一本と云うのんびりしたペースであるが、バスに揺られるのはほんの30分程度だ。
近鉄奈良駅から、賑やかなメジャーな街並と別れ、どんどん山間へと歩を進めてくれる景観の流れが、奈良の都の横顔でもあると理解している。
そんな眺めが、肩の力みも外してくれる。

御寺で宿坊者は天さんただ一人。
品格に欠ける天さんだが、一人だからこそ御迷惑を掛けないようにと自分に言い聞かせ、出迎えていただけ奥様に御挨拶できました。

程なく御住職にもご挨拶して、本堂正面の寺務所の一室（30畳）へと上げさせてもらいました。

日が暮れぬ内にと手を合わせに参り。
そこからは、そこに身を預けたれた事に感謝しつつ、本堂を眺めながら色んな思考を巡らせる事ができました。

前日の慣れぬ大都市巡り疲れからか、頑張ったが午後9時には深い眠りと云う沼にはまり込んだ。
夢のお告げは無かったなぁ?
ただ爺さんは5時間続けて寝れないんだよ。
丑三つ時を過ぎた、午前三時前には目が覚めてしまい、夜明けを待つ自分は、いろんな事を語ってくれました。
もう一度寝ようとしたが、心身ともに詰まっていたものが抜けた様で、心身はそれ以上の睡眠は不要じゃと、夜明けまで漆黒の世界に身をあずけた。

宿坊での御褒美は、やはり御住職に同道させていただき朝御勤行に上げてもらえる事かな。

奥様の心のこもった手料理を美味しくいただき、景観を眺めつつ自然の喧騒と向き合えた時、自分とじっくり話し合えて、有意義な一瞬の時を流せました。

奈良旅は宿坊先「弘仁寺」様から先行ＵＰしました。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

真言宗「弘仁寺」様
御世話になりました。

弘仁寺 寺・神社・教会

辿り着いた静かな世界。

弘仁寺 寺・神社・教会

落ち着いた景観

古墳の様そうを醸し出す、双子山の山中を目指す。

バス停から300メートルも歩くと案内板が教えてくれる。

竹林はその足元がら広がりを魅せてくれる。
思考を巡らせれば如何様にも世界は広がる。

天さんは竹姿が大好き。

参道には茶店が有るわけでもなく、モニュメントがあるわけでもない。
そこに有るのは道。。。
手を合わせに行く為の道。

青紅葉が語りかけてくれました。

山門が見えた。
来たかった衝動にかられて参りました。
と云う衝動が湧き上がっていた。

音が無いわけではない。
鶯が囀りを奏でてくれて嬉しかった。

山門からの景観を眺めれば、山全体が境内であるかの様だ。

寺務所の一角にあるお部屋へ。
本堂の正面です。

奥様がお出し下さった御茶を、美味しくすすった。
心も座らせて眺めてみた。

小雨が降ったり、止んだりの繰り返し。

日が暮れる前に手を合わせに参りました。

翌朝は御住職に同道させていただき、朝勤行めへ上げていたたけた。
朝は7時若干前からの御勤めで、御寺によっては夜明け頃からの御勤めもあるが、朝の弱い方にも充分な余裕をもって上がれると思います。

御寺の瓦波は眺めるだけで色んな想いが湧き出てくる。
天邪鬼だけかな？

山林はもはや借景とは呼べず。
天さんには後背に見える。

本堂のベンチ腰かけ眺めるのも良い。
天さんは眺めながら、いつしか自分を眺めてた様な。。。
都市空間の眺望は人が創り上げた景観でそれもいい。
だが、こちらの眺望は山景色であり、自然の営みが積み上げた眺望であり、その場に身を預けれた事に感謝。

旅を共にしたメンバーは「吉本」さん拝見して笑いながら帰名したかな？等とふっと思った。
旅はオリジナルスタイルがあって良いと思う。
楽しみ方も色々であり、こちらへは楽しみに来た訳ではない天さんだが、色んな意味の旅であり、来て良かったと想う。

昔こんなアングルを好んで撮ってなぁ〜
久方ぶりに一枚。

本堂から眺めた寺務所。
こちらに一晩身をあずけました。

この部屋は30畳。。。
視感的には、一人過ごすのには広い。
でも、その空間は、お世話になる者の心の置き処としてとらえれば、思考的な尺度からは論外であり、心身を預けれた事に感謝。<(_ _)>

自分で障子を上げるのにチャレンジさせていただけました。

いいなぁ〜
いずれ何かこんな形に残る物作ろうかなぁ〜
等と出来もしないのに妄想にふける天さんでした。(笑)
書は苦手だから違うものと構想中(^_-)-☆

夜明け前・・・
心境はどっしりと座っていた。
しかし、前々日のハルカス夜間撮影や大阪歩きに、日頃のＰＣデータが友のデスクワークに体はなまり、睡眠を求めていた。
そんな事で昨晩は、がんばったが午後9時には思念世界の海へと漕ぎ出した。

まだ薄暗い・・・
丑三つ時を過ぎた頃には、完全に目覚めてしまった。
辺りは漆黒の世界。
トイレだけ行き、庫裡は建屋続きだからと、静かに時を流した。
就寝前の夕闇に包まれた時から、山では鳥や獣達の声が、自然の喧騒として浸み入ってきった。
障子の向こう側からは、時折り虫たちが灯りを求めし叩く音が、しっかりと聞き取れた。
ＴＶは点けないと決めてきたので、この空間の有り難さを音色からも感じ入る。

最近自分で組みたいと試行錯誤する中で映り込んだ。
手燭石がやや高く表流儀の並びかな。

こちらの視線と合い遊んでもらった。

境内でいただいた色彩。

緑のパレット空間に充分な存在感でした。

山門脇にはもう一つの道。
この先には「奥の院(不動尊)」がおあせます。

弘法大師の作と伝えられる「虚空蔵菩薩」
その空間は、普段身を置けない様な、一段と空間の息遣いが変わる様な感覚となります。

奈良都旅・宿坊でお世話になった「弘仁寺」様の魅力紹介の御紹介編でした。
つづく・・・

この旅行記へのコメント （2）

• ガブリエラさん 2014/07/13 08:39:14

  弘仁寺♪

  amanojakuさん☆
  
  おはようございます♪
  
  奈良においでだったんですね(*^_^*)
  弘仁寺は、まだ行ったことがなくって、丁度行きたいと調べてた所でした！
  静かで、いおいいお寺さんですねヽ(^o^)丿
  行かなくっちゃ！！！
  
  お寺に泊ったことはないのですが、心穏やかな時間が流れてたんですね♪
  素敵な旅行記、ありがとうございました(*^_^*)
  
  ガブ(^_^)v

  amanojakuさん からの返信 2014/07/13 19:56:49

  RE: 弘仁寺♪

  > amanojakuさん☆
  >
  > おはようございます♪
  >
  > 奈良においでだったんですね(*^_^*)
  > 弘仁寺は、まだ行ったことがなくって、丁度行きたいと調べてた所でした！
  > 静かで、いおいいお寺さんですねヽ(^o^)丿
  > 行かなくっちゃ！！！
  >
  > お寺に泊ったことはないのですが、心穏やかな時間が流れてたんですね♪
  > 素敵な旅行記、ありがとうございました(*^_^*)
  >
  > ガブ(^_^)v
  
  ガブさんへ
  
  御無沙汰しております。<(_ _)>
  投票・コメ感謝です。
  
  奈良行ってましたよ。（(笑)）
  大阪をついでに、奈良の都で過ごす時をメインで参りましたよ。
  やっぱ心は、大阪の都会より、奈良の山の空気を求めてた。
  
  7/8の早朝、ＵＰ前だけど帰り道に、タクシー飛ばして東大寺戒檀堂へ参りました。どこかで擦れ違ってたかもしれませんね。(笑)
  
  弘仁寺は口コミも無かった様で起こしてみました。
  とても静かな御寺ですよ。
  是非、一度行かれると良いと思いますよ。
  特に別院は、何か違う、空気が変わると云う感じを受けますので、是非手を
  合わせられる事お勧めします。(^_-)-☆
  
  中々行けませんが、今は天さんの心の拠り所、目指す所となってます。
  
  前回宿坊したときは、迷いの道の中でしたが、今回は迷わないと決めた道　の中で宿坊だったので、穏やかに思考を巡らせてました。
  
  もう一つだけ、つまらぬＵＰかけたら、旅ネタ無くなるので、秋京都の宿押さえたので、それまで4トラさんは休眠状態へ戻ると思います。
  アメバブログで似たようなハンドルネームで、近況など呟いてますから、良かったら覗きにきてください。
  こちらは、旅行けないと上げられないので、その内活動を活発化させたいと思ってます。(笑)
  
  ありがとうございました。<(_ _)>
  　amanojaku00