日本の旅　関東を歩く　群馬県富岡市の世界遺産登録が決定した富岡製糸場（とみおかせいしじょう）ブリューナ館、煉瓦積排水溝、鏑川（かぶらがわ）周辺

2014/03/21 - 2014/03/21

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）の首長館（しゅちょうかん１８７３年竣工・ブリューナ館）は繰糸所の東南にあり木骨レンガ造、平屋建、寄棟造、桟瓦葺き。ブリューナ一家が滞在するために建設された建物で１８７９年にブリューナが帰国すると工女向けの教育施設などに転用され、戦後にも片倉富岡学園の校舎としても使われた。富岡製糸場の女子教育の歴史を伝える産業遺産のひとつでもある。
鉄水溜（てっすいりゅう１８７５年竣工）は蒸気釜所の西側にある鉄製の桶状の貯水槽で貯水量は約４００トンで鉄製の国産構造物としては現存最古とされている。
排水を担った下水竇及び外竇（げすいとうおよびがいとう）、煉瓦積排水溝は１８７２年にレンガを主体として築かれた暗渠で西洋の建築様式を取り入れた下水道。水竇は繰糸所の北側にあり建物に並行して東西に通じ延長は１８６ｍ。外竇は下水竇の東端から９０度折れ敷地外の道路に沿って南方向に伸びるもので延長１３５ｍで排水は鏑川に注がれた。
鏑川（かぶらがわ）は群馬県を流れる利根川水系の一級河川で甘楽富岡地区のほとんどを流域とし群馬県下仁田町と長野県佐久市との境にある物見山に源を発し南東に流れ富岡盆地を経て高崎市阿久津町付近で烏川に合流している。
首長館、女工館、検査人館はいずれもコロニアル様式の洋風住宅と規定されており正門脇で出入りする人々をチェックしていた候門所（こうもんじょ）が重要文化財「旧富岡製糸場」の「附」（つけたり）として指定された木造平屋建てで１９４３年の行啓記念碑建設にあたって移転しのちに社宅に転用されている。
三井時代の建造物の（旧）第二工場は１８９６年に竣工した木造平屋建てで開業当初の繰糸所は第一工場と改名され第二工場は選繭場、煮繭場などとして転用され片倉時代には副繭（製糸作業で出るくず繭、くず糸など）の加工処理施設に転用されている。
１８９６年に首長館の隣に建てられたのが寄宿舎の一つである榛名寮で首長館の隣は日当たりが良く、工女たちの住環境への配慮だったとされる。
戦時中の１９４３年には英照皇太后と昭憲皇后の行啓７０周年を記念して高さ４．６ｍ、幅１．８６ｍの行啓記念碑が建てられ戦後には高圧変電所、汽缶場、揚水ポンプ小屋など各種建造物が増築されている。
富岡製糸場の一般公開は２００５年からで訪れた観光客は３万人あまりだったが２００７年には約２５万人で妙義山、群馬サファリパークとともに富岡市の観光名所になっているが世界遺産登録が決定したことで一挙に観光客が集まることだろう。
（写真はブリューナ館）

エリア 富岡・甘楽(群馬)

• 交通手段: 自家用車 徒歩

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館の光景。

ブリューナ館の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）構内の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

煉瓦積排水溝周辺の光景。

煉瓦積排水溝周辺の光景。

煉瓦積排水溝周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

煉瓦積排水溝周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

煉瓦積排水溝周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

鏑川（かぶらがわ）周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

煉瓦積排水溝周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）正門周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

ブリューナ館周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）正門周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）正門周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）正門周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）正門周辺の光景。

富岡製糸場（とみおかせいしじょう）正門周辺の光景。