井波木彫りの里を訪ねて（富山県南砺）

2014/06/21 - 2014/06/21

井波は1390年に本願寺５代門主綽如上人（しゃくにょしょうにん）が瑞泉寺（ずいせんじ）を建立されたことに始まります。

そして、井波の彫刻は火災で焼失した瑞泉寺再建のため、京都より招聘した彫刻師の教えを井波の宮大工が受け、進化させたものです。

井波の街歩きをすると、木彫りの像が各処に見られます。

エリア 小矢部・福光・城端(富山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

瑞泉寺前バス停

大牧温泉からの帰りに井波中心部のこのバス停で降りました。

バス停が木彫りになっているので、ビックリ！

八日町通り

瑞泉寺門前町として発展し、石畳の通りには彫刻工房が並び、木彫りの像がいくつも展示されている通りです。

瑞泉寺山門

山門は重層の総ケヤキ造りで、真宗寺院建築の山門形式を代表する建造物です。

1762年に瑞泉寺が全焼し、京都の東本願寺から大工が派遣されて再建が進められていました。
しかし、その工事中に東本願寺が全焼し大工が引き上げてしまったことから、井波の棟梁が受け継ぎ山門を完成させました。

火を消し止めた龍

正面の唐狭間の彫刻「波に龍」があります。

明治12年に本堂からの火災で飛び火したのですが、彫刻の龍が水を吐いて消火した逸話があります。

太子堂

本尊は聖徳太子２歳の尊像で、大正7年に井波彫刻の粋を集めて再建されています。

屋根の下にある手挟み（たばさみ）の彫刻

両端2本が「桐に鳳凰」、中央2本が「波に龍」の彫刻がされています。

干支の彫刻もあります

これは龍の彫刻。

虎の彫刻

飛び出してきそうです。

うさぎの彫刻

飛び跳ねています。

龍の彫刻

睨んでいるようです。

消火器

本物の隣に木彫りの消火器とは、ユーモアがあります。

なが〜い龍

木製ベンチ長さ世界一でギネス認定されています。

井波の町は何でも木彫りでチャレンジするところですね！

瑞泉寺式台門（しきだいもん）

唐破風造りの式台門は、門扉に菊の紋章があり、勅使参向の際に出入りに使われていました。
扉の両小脇板には「獅子の子落とし」が彫刻されています。

獅子の子落とし

我が子を千尋の谷に落として育てるという、獅子の言い伝えを彫っています。

八日町通りを歩きます

鬼が見ています

ちょっと座りにくいベンチですね。

井波木彫工芸館

鳳凰の彫刻です。

ワンちゃんとチューチュー

木彫工房

迫力がある龍です。

増長天

鬼がつぶされています。

パタパタ

時間がたつと、裏側にあるお菓子屋さんの宣伝に変わります。

田舎まんじゅう店

黒猫とは珍しいですね。

井波美術館

大正13年に建てられ、北陸銀行井波支店で使われていました。

角が１本の鬼

耳が大きいですね。

表札にも木彫り

見ざる、聞かざる、言わざるの彫刻です。

酒屋さん

杉玉を見てください。

どんぐりみたいに帽子をかぶっています。
なぜだろう？？

弁財天

弁財天に見とれていたら、後ろにお蕎麦屋さんが・・

蕎麦懐石松屋

お昼ご飯はそばにします。

松屋さんの彫刻

店の中に入ると飾られています。

十割そば

シコシコしていて美味です。

更級そば

素麺みたいな食感です。

満腹になり、街歩きを再開します。

恵比寿様

漁業の神様です。

笑顔がいいですね！

うさぎのバス停

くつろいでいるうさぎですね。

うさぎのバス停

こちらに飛びかかって来そう！

骨董品屋さん

考える人

頭にミミズクがとまっていても、気にせず。

とらのバス停

犬みたいですが・・

とらのバス停

こちらは寅です。

カピバラ

子供のカピバラもいますね！
可愛い。

うしのバス停

そっぽを向いてます。

ねぇ〜、こっち向いてよ！

うしのバス停

私のこと、呼んだァ〜

じゃぱら式カメラ

カメラ屋さんです。

こんな複雑なものをよく作ってますね。

立体感があり、座布団３枚！

ねずみのバス停

コメ俵に乗っています。

ねずみのバス停

こっちはコメ俵が３俵も、贅沢ですね！

旧井波駅

昭和9年に井波の宮大工が仏閣風に造りました。

加越能鉄道加越線の井波駅です。

鉄道は昭和47年に廃線となっています。

加越能鉄道のディーゼルカー

この車両に遠い昔に乗ったことを思い出しました。

駅前の公衆電話ボックス

こちらも素敵な木彫りがあります。

ここから福野までバスで移動します。

ＪＲ城端線福野駅に到着

福野駅はかつて加越能鉄道と接続していたところです。

木造の古い駅舎が残っています。

福野駅のホーム

国鉄と加越能鉄道がこのホームで接続していたのです。

井波は木彫りの里です。
通りにはいろいろな彫刻があり、特にバス停の干支彫刻は楽しかったです。