2014/05/26 - 2014/05/27
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akikoさん
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今年のポルトガル・スペインの旅は「トレドに行きたい」から始まった。
今年2014年は、エル・グレコ没後400周年で、グレコが生涯のうち37年間を過ごしたトレドで大々的に博覧会や記念行事が行われるという。今までいつかトレドに行きたいという願望がそれから本気で行きたいと思うようになりました。
予定通りトレドに着き、1日目午前中はビサグラ新門から太陽の門を通り、ソコドベール広場まで歩き、そのあとカテドラルを見学し、宿泊するパラドールに・・・(その1)
パラドールで休んだあと、またトレドの旧市街に戻り教会めぐり。夜は暮れて行くトレドの街を眺めながらディナーを楽しみました。翌日は予約していたサンタクルス美術館「トレドのエル・グレコ」展に行き、残りの時間を楽しみました。(その2)
- 旅行の満足度
- 5.0
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1日目、午後遅く、再びタクシーでトレドの旧市街に戻ります。
今度は、西の外れに架かる「サン・マルティン橋」から入って行きます。 -
頑丈な石造り橋です!橋の両サイドには、立派な石造りの(見張り)塔があります。
この橋は、かつてトレド防衛の要所のひとつだったようです。 -
街と反対側の見張り台の塔をくぐると、トレド市街が見えてきます。
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橋の途中から水がとうとうと流れるタホ川が眺められます。
このタホ川が街の三方を囲むように流れるせいで、橋さえしっかり防衛していたら敵が攻めて来にくい立地だったのですね。
この川だけ見ていると自然豊かで、人気の古都に来ていることは忘れそうです。 -
街側の見張り塔です。
塔をくぐり、旧市街に入って行きます・・・ -
「カンブロンの門」が見えて来ました。
この城門には、ルネサンス様式の紋章が入っていて、外側はトレドのもの、内側はフェリペ2世のものだそう。
周囲に “キリストの茨”(カンブロンネラ)というパレスチナ地方産の棘のある植物がはえていることから、カンブロンという名前で呼ばれるようになったそうです。
ユニークなことは、2階が門番の住居となっていること、そしてトレドにある門のうち唯一車で通行できるのだそうです。ここを大きなバスがぎりぎり通過して行きます。 -
これは、「サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会」の側面です。
この教会はもともと1478年ごろポルトガルとの戦いに勝利し、即位したばかりのカトリック王イサベルとフェルディナンドによって修道院として建てられたものだそうです。
当初、二人の墓所になる予定だったとか。 -
教会の入口付近まで来て・・・
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中に入ります。
階段を下り、チケットを買い(2.5ユーロ)入口から入るのですが、真上に、ええっ?
こんな奇妙な横たわる骸骨がありました。どのような経緯で飾られるようになったのでしょう?? -
付属教会内の様子
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中央奥にある祭壇には、立派な祭壇屏が掛けられています。
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この屏は、カテドラルと同様イエス・キリストの生涯が絵画で表されているようです。
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中庭の方に進むと、素敵な回廊がありました。
リスボンのジェロニモス修道院ほどの規模はないものの、レースのように繊細な透かし彫りが施された見応えのある回廊です。 -
ここの中庭には、オレンジの木や種々の花が植えられ、目を楽しませてくれます。
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ぐるりとまわります。多弁アーチ状の装飾が素晴らしいだけでなく聖像群も見どころです。
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ずらりと並ぶ聖像群。
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2階にも回廊があるというので、2階に行ってみます。
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2階は1階の装飾とは異なり、16世紀前半のスペイン独特の建築様式の"プラテレスコ"という様式だそうです。
イスラム空間にルネサンス建築装飾が加わったような様式でだそうで、"プラテレスコ"という言葉は、豊かな薄浮彫装飾が銀細工(プラテリーアplateria)を思い起こさせることに由来するそうです。よく解りませんが^^; そう書かれています・・・
天井は、大変手の込んだ造りとなっています。 -
拡大すると、一つ一つこのような木組みになっています。木枠の間には絵も描かれてています。
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2階回廊から付属教会のゴシック式建築の建物が見えます。
この教会もいろんな建築様式が融合して建てられているのが解ります。 -
入口を撮り忘れたのですが、これが入口兼出口です。奥の階段を降りて入場しました。(この反対側の上部に横たわる骸骨があったのです)
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外に出たら、広場のようなところがありました。
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広場の近くに馬蹄形のトンネル門がありました。石組みが面白くて、中を覗き込んだら階段があるだけでした。
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トレドでよく見かけるレンガを横積みしたような外壁が美しい。この積んだレンガや装飾の多い外壁は、キリスト教時代に開花したイスラム風建築でムデハル様式というのだそう。
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細い路地が奥で曲がりくねっています。これは、わざと敵が侵入した時、迷わせるためにくねくねにしたんだと、どこかで聞きました。
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地味な入口ですが、「サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会」がありました。
13世紀に建てられたトレドに残る最古のユダヤ教会(別名:白い聖母のシナゴーグ)だそうです。
1405年にキリスト教会になり、「白い聖母マリア教会」と名前が改められたそう。 -
中に入ると・・・
白い漆喰で覆われていて、馬蹄形のアーチとそれを支える八角形の列柱が5列あります。
ローマ時代城塞都市として栄えたトレドは、569年に西ゴート王国の首都になりました。その後、711年にイスラム軍によって征服され、その後1085年にカスティーリャ王国のアルフォンソ6世(妻イザベル王)によってトレドはキリスト軍の手に奪還されたという複雑な歴史をもっています。
この教会は、奪還後のキリスト教の時代のアルフォンソ10世の頃に建てられたもの。宗教的にはユダヤ教、建築様式はイスラム教、そして名前はキリスト教とまさにトレドを象徴する建物となっています。「ややこしや〜」という声が頭をよぎります(笑) -
トレドの見どころの一つは、この3つの文化が今なお残っているところにあると言われている。
イスラム教時代、もともとユダヤ教やキリスト教の影響を受けて生まれたものであるせいか、異教徒に寛大だったそう。改宗すれば税金免除という特典を与えたけれど、強制はしなかったという。
また、その後キリスト教徒の手に奪還したアルフォンソ6世も異教徒には寛容で、被征服者の生命・財産・宗教の自由を保障したのだとか。
キリスト教徒の支配下に他の2民族が共存するようになり、イスラム教徒をムデハルといい、13〜15世紀に開花したイスラム風建築を"ムデハル様式"と呼ぶようになったのだそうです。 -
イスラム風建築の馬蹄形のアーチとユダヤ教の融合。不思議な感じです。
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壁面には漆喰の細かな浮き彫りの装飾が施されています。
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柱頭には「パイナップルの浮き彫り装飾」が見られます。
パイナップル? ガイドブックにはパイナップルと書かれているのですが、"pina"が、"松かさ"という意味を持つからどちらかというと松かさのほうが正しいのでは?どちらが正しいか解りません^^; -
天井の素晴らしいドームです!な、なんという細かさ・・・
あまり広くない教会ですが、ユニークで一見の価値がある教会だと思います。 -
また細い路地を歩いて、「サント・トメ教会」を目指します。
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なかなか雰囲気のある街路です。
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気分良く歩いていたら、迷子(迷おばさん?)になってしまいました。人に尋ねながら探します。これじゃ、敵が攻め込んでも迷うのは間違いない!! まんまと迷わされてしまいました(笑)
そこにみやげ物店がありました。 -
グレコの顔出し看板があったりして・・・
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「サント・トメ教会」が見えてきました。グレコの最高傑作といわれる「オルガス伯爵の埋葬」が展示されている教会です!
元は、イスラム教のモスクだったこの教会は、アルフォンソ6世がこの町を陥落した後、テンプル教団によって建てられ、14世紀にはゴンサロ・ルイス・デ・トレド氏(後のオルガス伯爵)によって修復されたそうです。 -
教会の展示玄関口(教会の入口は別)を入って、右側に傑作「オルガス伯爵の埋葬」が展示されています。
描かれているのは、トレドのオルガス伯爵が埋葬されるシーン。上方に神の天界を、下方に埋葬を表現した現世を印象的に描かれています。参列者の中にはグレコ本人と息子も描かれています。
やはり多くの人が絵の前で鑑賞していて、人の頭の間から覗き見るという感じで対面しました。やはり上下の対比が素晴らしく、なるほど最高傑作といわれるだけのことはあると思いました。写真撮影はできません。
オルガス伯爵は、もともと領主で、私財を投じてサント・トメ教会やその他の教会を修復し、教会や領民の利益になる数々の計らいをしたという。彼の生前の善行に報いるために、神は二人の聖人を埋葬に送り、その高貴な魂を天国に迎え入れた。
通常、カトリックにおいて天国に行くには、必ず煉獄という天国と地獄の間に位置する浄罪地獄で罪を清めなければならないのに、オルガス伯爵は多くの善行のためすぐに天国に迎え入れられたのが"奇跡"なのだそうです。
"煉獄"という言葉は耳にしたことがありますが、その位置づけについてはよく知りませんでした^^; 天国に行くのも大変なのですね。 -
イスラム風建築の鐘楼です。これも代表的なムデハル様式です。
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次は、18:00に時間予約してある「サン・ホセ礼拝堂」へ向かいます。
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ここもかなり迷いながら18時少し前に着きました。
サン・ホセ礼拝堂はエル・グレコ展 "トレドのギリシャ人:The Greek of Toledo"の会場のうちの一つで、期間中は個別に見学予約が必要でした。
この礼拝堂には、エル・グレコの祭壇画があります。「聖ヨセフと幼子キリスト 」「聖ヨセフと幼子キリストのいる聖母戴冠」 「聖マルティヌスと乞食」
中は撮影禁止でした。 -
この日はかなり歩いたので、サン・ホセ礼拝堂を見たあとパラドールに戻ることにしました。
パラドールに戻り、休憩した後 20:30に予約してあったパラドールのレストラン(写真の奥)でディナーです♪ -
外はまだ明るいうちにディナーが始まりました。
テラスで食事ができると思っていたのですが、夏季のみ外で食事ができるのだそうです(-_-;) -
レストランには、多くの日本人の方がいて、いろいろお話をしながらディナーが運ばれるのを待ちました。
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夕食は、ハウスディナーかアラカルトで注文するかどちらかになります。ハウスディナーは、スープ、前菜、メイン料理、デザートのコース料理です。前菜とメインは5,6種からチョイスできました。
迷いつつ、前菜は「7種のタパス」、メインは「白身魚に海老のソースがけ」デザートは「リンゴのタルト」をオーダーしました。
外の景色を楽しみながらのディナーは至福の時間でした♪ -
だんだん日が暮れ、街にライトがつき始めました。
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ちょうど食事が終わったのは、この景色の時でした。暮れなずむ景色をしばらく眺めていました(^^♪
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11時頃は完全に夜景になっていました。
アルカサル〜カテドラル方面です。
街燈が家々を照らし、灯りの道ができているように見えました。 -
アルカサルが浮かび上がっています。
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アップしてみました。
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かすかに緑色にライトアップされたカテドラル
こうして見ると、奥行きがかなりあることがよくわかります。 -
ずーっと見ていたい景色でした♪
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朝になりました。雲で太陽が見えないのですが、雲の間から光が射し、そこから何かが出てきそうな、そんな感じがしました。
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朝の街の景色です。これで朝・昼・夕・夜と全ての景色を見ることが出来ました。
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これは昨日渡ったサン・マルティン橋方面です。
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朝食後に、アルカンタラ橋までやって来ました。
アルカンタラ橋は、ローマ時代から建設が開始された橋。中世からここ「アルカンタラ橋」が入城の入口となっていたという。巡礼者は必ずここを通ってトレドに入らなければならなかったそうです。 -
その後、崩壊と再建が繰り返され、1257年に再び洪水で被害を受け、当時のカスティーリャ王国(スペイン王国の前身)の王アルフォンソ10世が翌年、橋の修復を命令し、現在の形の基礎を築き上げた。
入口の門には、ハプスブルク家の紋章である双頭の鷲が確認でき、要塞の入口には塔が構えている。「アルカンタラ橋」の塔に、カスティーリャ王国とレオン王国それぞれの紋章も残されているということです。 -
アルカンタラ橋からトレドの街が眺望できます。
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大きく見えているのは、アルカサル(要塞、現在軍事博物館)です。
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城門が見えてきました。ここから旧市街に入って行きます。
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城門のアーチからアルカンタラ橋方面を見たところです。
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高台にある旧市街に行くのに、階段を登って、坂道を行かなければなりません。
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サンタ・クルス美術館に着きました。朝一番9時に予約をとってあります。
"聖十字架"という意味を持つサンタ・クルスは、現在は美術館ですが、はじめは14世紀に施療院(孤児院)として設立されたそうです。 -
ファサードのタンパン部分に十字架を支える聖エレナ、枢機卿メンドーサ、聖ペテロ、聖パブロが浮き彫りで表されています。扉の両側に彫られた4体の像は「分別」「正義」「勇気」「節制」の4つの美徳を表しているのだそうです。
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9時まで少し時間があったので、近くにある「アルカサル」を見に行きました。
アルカサルは、古くはローマ時代の裁判所があったところにアルフォンソ6世の時代に要塞が築かれ、代々増改築が行われてきたそう。
1561年にフェリーペ2世がマドリードに都を移した後は、監獄としても使われたそうです。
今では、軍事博物館として使用されています。トレドの良い景色を眺めながら食事ができる喫茶室も入っているそうです。 -
9時になり、サンタ・クルス美術館の門が開けられ、少しドキドキ気分で予約券を見せて入場します。中にはグレコの初期の頃からの作品が並んでいます。
入場制限で1回に20人程度しか入らないので、順番通りに見て行ってもすぐ近くで見ることができるし、自分の好きな作品から見ていくなら、その作品を独占できるのです。
囲いなど一切ないので、一つ一つ間近で思う存分鑑賞できるなんて、何と贅沢なことでしょう。前もってネット予約をするのは面倒ですが、おかげでじっくり楽しむことが出来ることに・・・(撮影は不可でした) -
これは、「十字架を運ぶキリスト」という作品です。(フリー素材から転載させてもらいました)
なぜか、この作品に魅かれじっと眺めていました。間近から見ると、左目の瞳から目の下まで白い線が描かれています。これが光のように見えるのです。また、口を閉じた線に残酷にも赤い血のラインが見え、頭にのせられた茨の冠から血が滴り落ちて首にその滴が数滴ついています。
十字架を手にし、あきらめたような悲しい表情のキリスト。見ていて切なくなりました。
この作品をはじめ、大阪で見た「燃え木で蠟燭を灯す少年」「白貂の毛皮をまとう貴婦人」「聖アンナのいる聖家族」「悔悛するマグダラのマリア」「盲人を癒すキリスト」「受胎告知」等々、そして「無原罪のお宿り」を再びトレドの地で見ることができました。
このグレコ展が今回の旅のハイライトで・・・
一昨年、トレドで見てみたいと思ったことが実現し、しばらく幸せな気分を感じていました。
この「トレドのエル・グレコ」はグレコの亡くなった4月7日をはさんで3月14日から6月14日まで3か月続き、今は終了しています。でも他の展覧会もあるようです。プラド美術館(マドリッド)2014年6月〜 10月「エル・グレコと現代画」サンタ・クルス美術館(トレド)2014年9月〜 12月「エル・グレコ〜芸術と仕事〜」
エル・グレコ没後400周年のオフィシャルサイトは、http://www.elgreco2014.com/#!centenary/c7oa
です。 -
サンタ・クルス美術館は、この期間は展示品の配置が異なっているみたいで、1階は全て特別展が行われています。2階は通常、エル・グレコの作品20点(「無原罪のお宿り」「受胎告知」など)を中心に17世紀の傑出した画家たちの作品が展示されているようです。
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あともう2つ、見ておきたかったものは、「トランシト・ユダヤ教会」と「エル・グレコの家」。
まずトランシト教会に向かいます。 -
渡り廊下のある風景
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途中に「JESUSとMARIAの道」がありました。
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この通りですが、なぜそのように呼ばれるのか解りません。
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「トランシト教会」(別名:聖母のシナゴーグ)
中世のモニュメントの中でも最も美しいとされるこのシナゴーグは、ペドロ1世に仕えた富裕なユダヤ人サムエル・ハ・レビによって1357年に建てられました。(外観は特別美しいというわけではないようです) -
そして、1492年にユダヤ人が追放されたあとは、カトリックの礼拝堂になりました。 現在は、ユダヤ文化に関する品々が展示されています
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これは、祈りの大広間で ムデハル様式の美しい漆喰の壁が見られます。壁には幾何学模様、花々やアラブ語とヘブライ語の銘刻などが彫られているようです。
天井は、梁・桁の間に木材を組んだ天井となっていて、細かい木細工が施されています。 -
アーチ形のまどにも装飾がされていて、その模様を通して光が入り込む様子がとてもきれいです。
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美しい装飾の数々
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大変細かく植物などのモチーフが彫り込まれています。
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アルハンブラ宮殿でみられそうな装飾彫り
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下方から見ると、こんなに精緻な造りになっています。
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タイル装飾で飾られたアラビア風ベンチ(箱?)です。
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色鮮やかなムデハル装飾が2階のミニチュア建築で見られます。
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最後に訪れたのは、「エル・グレコの家」。
エル・グレコとはスペイン語で「あのギリシャの人」という意味で、本名はドメニコス・テオトコプーロスです。ギリシャからイタリアに渡り、その後35歳ごろにスペインのトレドにやってきました。73歳で亡くなるまでここトレドで多くの作品を手がけました。作品には必ずギリシャ語で本名をサインしたそうです。スペインの人はその名前に馴染みがなく、グレコのことをギリシャ名でなく「あのギリシャ人」と呼んでいたのだそう。いつの間にか、通称がエル・グレコになったそうです。 -
エル・グレコの家と名前がついているが、グレコがここに住んでいたのではなく、昔の資料をもとにし、16世紀風の家を再現した記念館のようなもののようです。
庭を通って入って行きます。 -
パティオのある建物がありました。
中に入ってみます。 -
台所で、調理や暖房に使われていた大きな炉がある。
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居間。古い家具などが置かれています。
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グレコの絵画のコーナーに「聖アンナのいる聖家族」がありました。後で確認すると、聖アンナはこの絵には存在せず、良く似た作品でした^^;
グレコの女性像の中で最も美しいものの一つに数えられるという聖母マリア。
幼子は右手で聖母の左手の指をつかみ、聖ヨセフはうしろから幼子を見ています。
ここに展示されている作品は、レプリカが多く本物に比べると色の発色が悪いようです。 -
このコーナーは聖人の肖像画が並んでいます。
-
「救いのキリスト」から12使徒が・・・
この他、グレコの作品が多く展示されています。目玉の「トレドの情景」があるはずなのですが、今エル・グレコ展のほうに貸し出されているようで、ありませんでした。 -
これは、復元されたグレコの家だそうです。
そろそろパラドールに戻り、チェックアウトをする時間になりました。
あっという間のトレド滞在、実質1日でした。 -
パラドールに戻り、やっと来れたトレドをもう一度だけ眺めて目に焼き付けました。
しばらく眺めて、タクシーでトレド駅に向かいます。 -
駅に着きました。駅の待合室の隣にしゃれた喫茶スペースがありました。
腰壁には装飾タイルが、天井には組木細工が、出入り口にはムデハル様式のアーチが見られます。 -
次はメスキータのあるコルドバに向けて出発です!
「スペインで一日しかないなら、トレドへ行きなさい」という言葉がありますが、いろんな文化が共存し残っていて、スペインの良さを凝縮したような素敵な街でした♪
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この旅行記へのコメント (6)
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- コクリコさん 2014/07/02 15:08:30
- 本日の1枚
- akikoさん、
今日の「新着お知らせメール」を見たら「本日の一枚」がakikoさんのパラドールからのトレドの夜景でしたね!
私もパラドールからのトレドの全景ステキだな〜と思ってたので嬉しいです。
明るい昼間の景色も良いなぁと思っていましたが、灯りがともる夜景はもっとステキ、昔々のトレドにいる気分がしますね!
私はどうも全景写真が苦手なので、こんなに上手に撮れるなんて羨ましいわ〜
イスラム、ユダヤ、キリスト教の文化が交じり合うスペインは世界遺産が世界で一番多いというのも頷けます。
『十字架を運ぶキリスト』の絵もakikoさんが一番感動したように本当に素晴らしいですね。
目の前で見たのだからさぞかしと思います。
写真を大きくして見ました!
涙の白い線は見えませんでしたが、両方の瞳が光のせいかもしれませんが潤んで見えたので、涙をためているように見えました。
あきらめた悲しい表情にも見えましたが、父なる神のもとに任務を終えてこれから向かうのだという一種の満足感も感じられました。
不謹慎ですが、とても美男子なキリストさま!
私が見たキリストの絵の中で一番美男子かも!
指も繊細でステキですね♪ さすがエル・グレコ!
サンタ・クルス美術館のファサードの扉にある4体の美徳の像を見たらストラスブールの大聖堂にある美徳たちを思い出してしまいました。
ストラスブールの美徳たちは悪を懲らしめてる恐いお顔でしたね〜
- akikoさん からの返信 2014/07/02 22:15:39
- RE: 本日の1枚
- コクリコさん
> 今日の「新着お知らせメール」を見たら「本日の一枚」がakikoさんのパラドールからのトレドの夜景でしたね!
> 私もパラドールからのトレドの全景ステキだな〜と思ってたので嬉しいです。
> 明るい昼間の景色も良いなぁと思っていましたが、灯りがともる夜景はもっとステキ、昔々のトレドにいる気分がしますね!
ありがとうございます。コクリコさんの優しいメッセージにとても元気づけられます。トレドの刻々と変化する景色は本当に感動しました。
こういう紹介をしてもらってありがたいです。
> 私はどうも全景写真が苦手なので、こんなに上手に撮れるなんて羨ましいわ〜
今回紹介してもらったトレドの夕景の写真は、被写体が良かったので、きれいに見えるのだと思います。きっとコクリコさんも同じ場所で撮られたら、同じ写真が撮れているはずです。(私はコクリコさんのお花の写真の撮り方大好きです。一番きれいに撮ってあげるねっていう気持ちが伝わってきます。)
> イスラム、ユダヤ、キリスト教の文化が交じり合うスペインは世界遺産が世界で一番多いというのも頷けます。
それがスペインの魅力ですね!訪ねて初めてわかりました。
> 『十字架を運ぶキリスト』の絵もakikoさんが一番感動したように本当に素晴らしいですね。
> 目の前で見たのだからさぞかしと思います。
> 写真を大きくして見ました!
> 涙の白い線は見えませんでしたが、両方の瞳が光のせいかもしれませんが潤んで見えたので、涙をためているように見えました。
本物の絵は、近くから見るとまつ毛1本1本まで描き込まれ、瞳から白い線が下に向けてはいっていました。近くから見ると結構雑に描いている部分もあったのですが、少し引いてみると、それがまた光に感じたり効果的に見えました。確かに目は潤んで涙も溜めていたのかもしれません。
> あきらめた悲しい表情にも見えましたが、父なる神のもとに任務を終えてこれから向かうのだという一種の満足感も感じられました。
深いです!そう言われてみたら、これまでのことを回想し満足感、達成感を感じながら神のもとに向かう表情にも見えますね。この絵は、残虐さがリアルに表現されていなくて、キリストの精神性が前面に出ているので好きです。
> 不謹慎ですが、とても美男子なキリストさま!
> 私が見たキリストの絵の中で一番美男子かも!
ふふふ、同感かも。
> 指も繊細でステキですね♪ さすがエル・グレコ!
長く引き伸ばされた指と中指と薬指をくっつけるグレコの描き方ですよね。本当にきれいに見えます。
> サンタ・クルス美術館のファサードの扉にある4体の美徳の像を見たらストラスブールの大聖堂にある美徳たちを思い出してしまいました。
> ストラスブールの美徳たちは悪を懲らしめてる恐いお顔でしたね〜
そう、そうでしたね。確か、恐い顔をした美徳が悪を成敗していたんですよね。教会は4つの美徳をこんな形で伝えたいのですね〜
コクリコさん、ありがとう〜〜(*^^*)
akiko
-
- MILFLORESさん 2014/06/29 18:30:54
- ピーニャ=松かさ akikoさんの正解です!
- akikoさん こんにちは
トレドの全景夜景、素敵ですね。それに、クレーン車がひとつもない!(笑)
やはり、グレコ年に合わせて街を綺麗にしたのですね。
1泊されただけあって、トレドの街を隅々までご覧になっていますね。
シナゴーグ、サン フアン デ ロス レジェス教会、エル グレコの家など、久しく行っていない場所の様子を見させて頂きました。ありがとうございます。
ところで、サンタ マリア ラ ブランカ教会の「piña ピーニャ」ですが、建築物の装飾(こうした柱頭やムデハル様式の天井など)でこの言葉を使う場合は、akikoさんのご想像通り「松かさ」が正しいです。お持ちのガイドブックの「パイナップル」は間違ってますね。
コルドバ旅行記、楽しみに待っています♪
MILFLORES
- akikoさん からの返信 2014/06/29 20:17:43
- RE: ピーニャ=松かさ akikoさんの正解です!
- MILFLORESさん
メッセージどうもありがとうございます(^^)
> トレドの全景夜景、素敵ですね。それに、クレーン車がひとつもない!(笑)
> やはり、グレコ年に合わせて街を綺麗にしたのですね。
トレドの夜景、とてもきれいでした。今でも目に焼き付いています。
それから、最近までクレーン車が街並みを邪魔していたのでしょうか。クレーン車はひとつもないかったです。
> 1泊されただけあって、トレドの街を隅々までご覧になっていますね。
> シナゴーグ、サン フアン デ ロス レジェス教会、エル グレコの家など、久しく行っていない場所の様子を見させて頂きました。
1泊だったので、足を棒にして歩きまわりました。(笑)疲れましたが、とても楽しい街歩きでした。
> ところで、サンタ マリア ラ ブランカ教会の「pi�・a ピーニャ」ですが、建築物の装飾(こうした柱頭やムデハル様式の天井など)でこの言葉を使う場合は、akikoさんのご想像通り「松かさ」が正しいです。お持ちのガイドブックの「パイナップル」は間違ってますね。
教えていただいてありがとうございます(^^♪ やはりパイナップルではなかったのですね。正解が知ることができて良かったです。スッキリ!
> コルドバ旅行記、楽しみに待っています♪
先日MILFLORESさんのコルドバの大変素敵な旅行記を拝見しました。ご紹介できたらと思っています。
akiko
-
- こあひるさん 2014/06/24 14:23:32
- トレドはゆっくり見たい街ですね。
- akikoさん、こんにちは。
アルザス地方の件では、大変お世話になりました。無事に楽しんでまいりました。旅行記はなかなか進んでいないのですが・・・。
スペインに行かれたのですね〜!
トレド・・・わが家がスペインに行ったのはずいぶん前になってしまいますが、トレドは日帰りで慌ただしく見ただけで・・・。
日帰りだと、到着したころにはお店は昼休み・・・レストランに入って・・・少し町並みを見て・・・に終わってしまいました。
サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会はとってもステキな教会ですね〜。
遠景から見る夜景も、都会のようなまばゆいばかりの輝きでなく、静かに煌めいていて、とっても美しいです。
当時もすごく思いましたが、やっぱりトレドは宿泊してゆっくり歩きたい街ですね。
こあひる
- akikoさん からの返信 2014/06/24 21:48:35
- RE: トレドはゆっくり見たい街ですね。
- こあひるさん、おかえりなさい!
メッセージありがとうございます(*^^*)
> トレド・・・わが家がスペインに行ったのはずいぶん前になってしまいますが、トレドは日帰りで慌ただしく見ただけで・・・。
こあひるさんも既に行かれたことがあるのですね。私は子どもが大きくなり家を何日も空けてもよくなってからヨーロッパを旅し始めました。まずはフランス、中欧、イタリアから始めて、スペインにやっと今年行くことができました(^^)
> サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会はとってもステキな教会ですね〜。
この教会は、小さな教会なのですが、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の3つの文化が感じられる特異な教会でした。細かい装飾が上部に施された馬蹄形のアーチの列柱が見どころなのですが、このような教会は初めてでとても興味深かったです。
> 遠景から見る夜景も、都会のようなまばゆいばかりの輝きでなく、静かに煌めいていて、とっても美しいです。
ありがとうございます。ずっと見ていても飽きず、何度も何度も景色を楽しみました。一人で見るのがもったいなくて、家族や友達と一緒に楽しみたいとも思いました。
> 当時もすごく思いましたが、やっぱりトレドは宿泊してゆっくり歩きたい街ですね。
特にパラドールに宿泊して正解だったと思います(旧市街に行くのは不便ですが)。実質1日だったのですが、朝昼夜を見ることができて良かったです!
こあひるさんのアルザスの旅行記見せてもらいますね。
楽しみです♪
akiko
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