日本の旅　関東地方を歩く　東京都港区芝公園の増上寺（ぞうじょうじ）の大殿、品川プリンスホテル周辺

2014/03/17 - 2014/03/17

増上寺（ぞうじょうじ）は東京都港区芝公園の浄土宗の寺院で空海の弟子・宗叡が武蔵国貝塚（今の千代田区麹町）に建立した光明寺が増上寺の前身とされ室町時代の１３９３年真言宗から浄土宗に改宗し通説では１５９０年、徳川家康が江戸入府の折源誉存応上人と対面したのが菩提寺となるきっかけだったとされている。貝塚から日比谷へ移った増上寺は江戸城の拡張に伴い１５９８年に家康によって現在地の芝へ移され１６８０年の将軍徳川家綱の法要の際、奉行の一人で志摩国鳥羽藩主内藤忠勝が同じ奉行の一人で丹後国宮津藩主永井尚長に斬りつけるという刃傷事件を起こし（芝増上寺の刃傷事件）ているが、１７０１年高家の吉良義央に勅使饗応役の浅野長矩が殿中刃傷を起こした『忠臣蔵』と良く対比される。
明治時代には半官半民の神仏共同教導職養成機関である大教院の本部となり徳川幕府の崩壊、明治維新後の神仏分離の影響により規模は縮小し境内の広範囲が芝公園となっており東京タワーの建設時、増上寺は墓地の一部を土地として提供している。
この付近の町名（芝大門）や地下鉄の駅名（大門駅）に使われている「大門」（だいもん）は増上寺の総門のことを指すとのことだが１９３７年にコンクリート造となっている。
三解脱門（さんげだつもん、重要文化財）は 戦災をまぬがれた建物の1つで１６２２年建立の二重門でこの門をくぐると三毒（３つの煩悩、即ち貪、瞋、癡）から解脱できるとされる。大殿は１９７４年の再建で室町期の阿弥陀如来、脇仏に法然上人像、善導大師像がまつられており安国殿は室町時代の恵心僧都作とされる秘仏の阿弥陀如来を祀っている。風水学的に寛永寺を江戸の鬼門である上野に配し裏鬼門の芝の抑えに増上寺を移したものと考えられているが徳川将軍の多くが寛永寺と増上寺に祀られており徳川家のこの２寺の重要性がわかる。
株式会社プリンスホテルは西武グループに属すホテル・レジャー事業会社で箱根・軽井沢などへの観光地への進出を図ったのが源流とのこと。社名は敗戦に伴い行われた皇籍離脱後占領軍によって没収された旧皇族の土地が日本国との平和条約締結によって日本政府に返還された後安価で購入しその土地にホテルを開業した事に由来しているそうだ。品川プリンスホテルは東京都港区の日本最大級の客室数約３７００室を誇るシティホテルで１９７８年に旧毛利元道公爵邸跡地に開業し品川駅前という地の利を生かしたビジネス・レジャー客を主なターゲットとしたホテルで温水プール、スケート場やボウリング場、テニスコートなどの施設もセールスポイントだったが平成不況でスケート場を閉鎖し高層建物の新館と映画館、水族館、フードコートを併設したエグゼクティブタワー開業などを行なっている。
（写真は増上寺と東京タワー）

エリア 三田・田町・芝浦(東京)

• 交通手段: 自家用車 徒歩

増上寺境内から見る東京タワー。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内から見る東京タワー。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内から見る東京タワー。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内から見る東京タワー。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内の案内。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺（ぞうじょうじ）の大殿周辺の光景。

増上寺境内の案内。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。

品川プリンスホテル周辺の光景。