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もう3年近く前の旅行ですが、写真がたくさんあるので投稿することにしました。ちょうどこの年は ブータンの王様が結婚された年で日本にもいらっしゃったのでブータン人気が出た年でした。到着したのは結婚式のすぐあとだったので空港はじめいろいろなところに王様と王妃さまの写真がかけられていました。ブータンへ行こうと思ったのは、隣のネパールと同じような環境なのにいろいろなところがちがっているので実際の場面を見たいと思ったからです。ネパールでは20年近く就学援助の活動をしています。しかしいまだに就学率が50パーセントぐらい 女性の識字率は40パーセント以下という状態です。一方ブータンは高校までが無料なのでほとんど全員が学校に行っています。また医療費も無料だそうです。同じように山国で特に資源もないのにこの違いはなんなのかとずっと考えていました。やはり指導者の考え方の違いも大きいとおもいました。ブータンの王様はまだ30代ですがなかなか国民のことをかんがえてくださっているようです。またこの年は東日本大震災のあった年でしたが、このニュースが入ったすぐその日に王様がお寺にお参りをしてくださって、それをみて多くの国民がお寺へ毎日お祈りに行ったそうです。実際に被災した日本でこんなにたくさんの人たちがお参りにいったかと考え込んでしまいました。貧しい国なのに すぐに多額の義捐金も送ってくれたそうです。この国は入国する前に必ずビザが必要ですし、1泊につき200ドルを支払うことになっているそうです。だからブータンの旅行はほかより高いといわれています。この200ドルのうち半分でホテルとガイド タクシーを手配し残りの100ドルが国に入るそうです。計画の変更はできません。このようにして外貨を稼いでいるのでしょう。でもこのお金が子どもたちの教育費や国民の医療費になるのならやむを得ないと思いました。「幸せの国」と言われています。訪問した学校で生徒さんたちに「幸せですか」と聞いてみました。生徒たちはにこにこして「はい」と答えていました。学校はすべて英語での授業です。これを聞いたときは「なぜブータン語で教えないの」とおもいましたが、以下のような理由がありました。それは今の王様のお父さんが王様の時に全国に学校を整備したそうですが、そのためには多くの教師が必要でした。でもその時点で教師をできる人はほとんどインドで英語の教育を受けた人でした。また教科書もブータン語のものはなく 英語のものならすぐに整えられるということで、学校での教育は英語にしたそうです。これもすごい決定だったと思いますが、この決定があったから短期間に学校が普及したのでしょう。ブータン語では 日常語と仏教関係の言葉しかないので さまざまな教科書を作ることができなかったからだと思います。<br />また この国には日本人でとても有名な方がいらっしゃいます。西岡さんという方です。もうなくなられましたが、ブータンの農業を画期的に変えた方です。ブータンの人で西岡さんを知らない人はいないそうです。<br />飛行機は ドゥルックエアーという国営の飛行機会社だけがブータンへ入れます。大きな飛行機ではないので1日の入国者も数が限られています。ツアーでもほかの国と比べてかなり割高ですが ブータンへは一度行ってみてください。本当の幸せって何かなと ゆっくり考えることができました。

神秘の小王国 ブータンの旅

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2011/10/20 - 2011/10/24

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ポインセチア

ポインセチアさん

もう3年近く前の旅行ですが、写真がたくさんあるので投稿することにしました。ちょうどこの年は ブータンの王様が結婚された年で日本にもいらっしゃったのでブータン人気が出た年でした。到着したのは結婚式のすぐあとだったので空港はじめいろいろなところに王様と王妃さまの写真がかけられていました。ブータンへ行こうと思ったのは、隣のネパールと同じような環境なのにいろいろなところがちがっているので実際の場面を見たいと思ったからです。ネパールでは20年近く就学援助の活動をしています。しかしいまだに就学率が50パーセントぐらい 女性の識字率は40パーセント以下という状態です。一方ブータンは高校までが無料なのでほとんど全員が学校に行っています。また医療費も無料だそうです。同じように山国で特に資源もないのにこの違いはなんなのかとずっと考えていました。やはり指導者の考え方の違いも大きいとおもいました。ブータンの王様はまだ30代ですがなかなか国民のことをかんがえてくださっているようです。またこの年は東日本大震災のあった年でしたが、このニュースが入ったすぐその日に王様がお寺にお参りをしてくださって、それをみて多くの国民がお寺へ毎日お祈りに行ったそうです。実際に被災した日本でこんなにたくさんの人たちがお参りにいったかと考え込んでしまいました。貧しい国なのに すぐに多額の義捐金も送ってくれたそうです。この国は入国する前に必ずビザが必要ですし、1泊につき200ドルを支払うことになっているそうです。だからブータンの旅行はほかより高いといわれています。この200ドルのうち半分でホテルとガイド タクシーを手配し残りの100ドルが国に入るそうです。計画の変更はできません。このようにして外貨を稼いでいるのでしょう。でもこのお金が子どもたちの教育費や国民の医療費になるのならやむを得ないと思いました。「幸せの国」と言われています。訪問した学校で生徒さんたちに「幸せですか」と聞いてみました。生徒たちはにこにこして「はい」と答えていました。学校はすべて英語での授業です。これを聞いたときは「なぜブータン語で教えないの」とおもいましたが、以下のような理由がありました。それは今の王様のお父さんが王様の時に全国に学校を整備したそうですが、そのためには多くの教師が必要でした。でもその時点で教師をできる人はほとんどインドで英語の教育を受けた人でした。また教科書もブータン語のものはなく 英語のものならすぐに整えられるということで、学校での教育は英語にしたそうです。これもすごい決定だったと思いますが、この決定があったから短期間に学校が普及したのでしょう。ブータン語では 日常語と仏教関係の言葉しかないので さまざまな教科書を作ることができなかったからだと思います。
また この国には日本人でとても有名な方がいらっしゃいます。西岡さんという方です。もうなくなられましたが、ブータンの農業を画期的に変えた方です。ブータンの人で西岡さんを知らない人はいないそうです。
飛行機は ドゥルックエアーという国営の飛行機会社だけがブータンへ入れます。大きな飛行機ではないので1日の入国者も数が限られています。ツアーでもほかの国と比べてかなり割高ですが ブータンへは一度行ってみてください。本当の幸せって何かなと ゆっくり考えることができました。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
3.0
ショッピング
4.0
同行者
友人
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
タクシー
航空会社
タイ国際航空
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • パロ空港

    パロ空港

  • 王様の結婚式の写真がお出迎え

    王様の結婚式の写真がお出迎え

  • 空港の入り口

    空港の入り口

  • パロゾン

    パロゾン

  • パロゾン

    パロゾン

  • パロゾン

    パロゾン

  • 昼食 ブータン料理の味付けは塩 こしょうのほかはチーズとのこと

    昼食 ブータン料理の味付けは塩 こしょうのほかはチーズとのこと

  • メモリアル チョルラン

    メモリアル チョルラン

  • 王宮前の兵隊の行進

    王宮前の兵隊の行進

  • タンチョ ゾン

    タンチョ ゾン

  • ドチェラ峠の寺院

    ドチェラ峠の寺院

  • 西岡さんのお墓<br />西岡チョルテンという

    西岡さんのお墓
    西岡チョルテンという

  • 棚田 これも 西岡さんが教えたそうです

    棚田 これも 西岡さんが教えたそうです

  • 石焼風呂<br />熱くした石をお風呂に入れてお湯にする。

    石焼風呂
    熱くした石をお風呂に入れてお湯にする。

  • 食事をさせてもらったおうちの仏間

    食事をさせてもらったおうちの仏間

  • 朝 ホテルから見えたヒマラヤ

    朝 ホテルから見えたヒマラヤ

  • この馬にのって 寺院までの山道を登ります。ひもを引いてくれると思ったらひとりで乗せられてこわかった

    この馬にのって 寺院までの山道を登ります。ひもを引いてくれると思ったらひとりで乗せられてこわかった

  • 向こうにみえるのが 有名なタクツァン寺院 上って下って上って下って数えきれないくらいでした

    向こうにみえるのが 有名なタクツァン寺院 上って下って上って下って数えきれないくらいでした

  • 谷をみたところ

    谷をみたところ

  • マニ車

    マニ車

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