2012/08/04 - 2012/08/11
2位(同エリア21件中)
○さん
2012年、1週間の夏期休暇は、南アフリカとナミビアを旅しました。
南アフリカ ケープタウンでは、喜望峰からの大海原を望んだり、可愛いケープペンギンに出会ったり、マンデラさんが収監されていた監獄島を訪れたり。
ナミビアでは、少数民族の村を訪れたり、ナミブ砂漠で真っ赤な朝日を眺めたり。
心を揺さぶられる、感動的で思い出深い旅となりました。
~旅行概要~
☆1日目:
1:00上海発 ⇒ 6:25アブダビ着(エティハド航空)
9:35アブダビ発 ⇒ 15:55ヨハネスブルグ着(エティハド航空)
18:40ヨハネスブルグ発 ⇒ 20:50ケープタウン着(南アフリカ航空)
ケープタウンの空港でレンタカーを借り、ホテルへ
ディザートブティックホテル泊
☆2日目:
ケープタウン観光
喜望峰自然保護区、ボルダーズビーチ、ウォーターフロント等
ディザートブティックホテル泊
☆3日目:
ケープタウン観光
ロベン島、テーブルマウンテン等
ディザートブティックホテル泊
★4日目:
6:40ケープタウン発 ⇒ 7:40ウィントフック着(エアナミビア)
レンタカーを借り、ウィントフック市内で買い出し後、
ヒンバ族の街オプウォに向けて出発 ⇒ 夕方オプウォ到着
ABBAゲストハウス泊
★5日目:
オプウォ観光
ヒンバ族の村を訪問
ナミブ砂漠(ソススフレイ)に向け出発 ⇒ 翌早朝ソススフレイ着
レンタカー車内で仮眠
☆6日目:
ナミブ砂漠観光
ソススフレイで日の出鑑賞
ナミブ砂漠の中の有料道路でスピード違反で捕まる
ナミブ砂漠 ⇒ ウィントフックへ移動
16:55ウィントフック発 ⇒ 19:40ヨハネスブルグ着(エアナミビア)
ヨハネスブルグ空港泊
☆7日目:
9:25ヨハネスブルグ発 ⇒ 19:45アブダビ着
22:40アブダビ発
機内泊
☆8日目:
11:00上海着
旅行終了
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エティハド航空 南アフリカ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
南アフリカ・ナミビア旅行記は、①南アフリカ ケープタウン編、②ナミビア ヒンバ族編、③ナミビア ナミブ砂漠編の3本立てで投稿します。
本旅行記は②ナミビア ヒンバ族編、地図で緑色表記の行程となります。 -
ケープタウンのホテルを早朝にチェックアウトし、夜明け前の空港に到着、お世話になったレンタカーに別れを告げ、次の目的地を目指します。
目指すはナミビア!
南アフリカ共和国の北に隣接するナミビアの首都ウィントフックまで、エアナミビアで2時間です。 -
エアナミビアへの搭乗は、もちろん人生発。
いつものことですが、初めて乗る航空会社では、なんだか無性にわくわくしてしまいます。
機体を見て喜び、機内に入って喜び、シートに座って喜び、航空会社の情報誌を読んで喜び、機内食を食べて喜ぶのが私の流儀。
「子供じゃないんだから。。。」という若干冷ややかな妻の目線など気にしている余裕はありません。 -
ウィントフックの空港に到着後、ネットで予約済みのレンタカーを借りますが、ここでちょいとトラブルが発生。
予約をしていた安めの価格帯のレンタカーが準備できないとのことでした。
「ジープタイプの四駆ならすぐに準備出来るぞ!これなら悪路も怖いもの無しだ!」などと自信満々に言うものの、値段はしっかり通常通り取るというのです。
「予約していた安い値段でジープにせんかい」と言ってみたものの、相手もなかなか強敵で首を縦に振りません。
なんだかんだで30分以上の交渉の末、予約していた価格帯のレンタカーがどこからともなく登場し、時間だけロスした結果となりました。
やっとこさ借りれたナミビアでの相棒は、韓国HYUNDAIの小型ハッチバック車です。
小さな体を酷使させ、この後3日間で約2500kmを走らせることとなりました。 -
空港からまずはウィントフック市内を目指します。
ウィントフックは予想以上の都会でした。
だいたい日本の地方の県庁所在地くらいの規模の町です。
・旅行情報
空港から市内まで45kmで約40分。
ナミビアでは国際運転免許が使用可能。
南アフリカや日本と同様の左側通行で運転しやすい。
レンタカーはほとんどがマニュアル車でオートマ車になると急に値段が跳ね上がる。
マニュアルの小型車であれば、4000円/日程度とお値打ち。
ナミブ砂漠などを目指す場合は非舗装のダート路を走るので、四駆ジープを借りることをお勧めする(理由は南アフリカ・ナミビア旅行記③ナミブ砂漠編で)。 -
「ヒンバ族の待つオプウォの町まで一気に行くぞ!」といきたいところですが、まずは食料や飲み物を買って、ガソリンもきっちり入れて、ご飯も食べて、準備万端整えてから出発です。
なにしろオプウォの町は北に向かって700kmも先なのです。
・旅行情報
ウィントフックからオプウォは約700kmで7時間。
信号も交差点も車もほとんどいないため、100km/hで継続走行が可能です。 -
ウィントフックの町を離れると、見渡す限りの荒野の中を真っすぐ伸びる道を行きます。
だいたい100km毎くらいで、中小規模の街が現れるので、給油などは忘れずに行っておく必要があります。 -
対向車や人はほとんどいないので、安心して走ることができます。
な〜んにもない荒野を走っていくので、この世に自分たちしかいないような新鮮な気分です。
但し稀に、どこからともなく家畜の牛やヤギ、あとは野生のイノシシが出現するので、これには注意が必要です。
いったいどこから湧いてくるのやら、地球は不思議がいっぱいです。 -
こちらは牛 御一行様。
家畜のはずなのですが、牛飼いの人間はどこにもいませんでした。 -
ウィントフックを出発して数時間が経過。
さすがにちょっと疲れてきたところで、アフリカの大地に沈みゆく夕日からエネルギーを貰います。 -
黄色く染まった空の色が次第に変化していきます。
-
真っ赤に染まった夕焼け空です。
アフリカの荒野で見る夕焼け、感動的でした。
日没前にオプウォに到着することは出来ませんでしたが、ヒンバ族が待っています。
先を急がねば! -
夜もたっぷり暮れてから、ようやくオプウォに到着です。
宿泊はABBAゲストハウス。
白人ナミビア人が経営する、良心的なゲストハウスでした。
ゲストハウスの敷地内には、教会と幼稚園があるという斬新さも魅力です。
(写真は翌朝の撮影です)
・旅行情報
ABBAゲストハウスは120ナミビアドル/部屋。朝食付き。 -
ABBAゲストハウスの近くに弁当屋があったので、ここで今晩の夕食を調達します。
うん、どれも美味しそうです。 -
ゲストハウスに戻って遅めの夕食。
ナミビアの料理、全然いけます、美味しいです。
ヒンバ族に会うのは明日のお楽しみとして、就寝です。
ロングドライブの疲れか、この日もぐっすりでした。 -
翌朝、朝食を食べゲストハウスから外に出ると。。。
特徴的な鶏冠のような帽子をかぶり、ドレスを来たおばちゃんたちを発見。
この人たちもれっきとした少数民族 ヘレロ族です。
この民族がどのような経緯でドレスを着ることになったのか、何で帽子がこんなかたちなのか(多分、物を乗せやすいから)、少数民族の世界って相当深いです。
ヘレロ族も良いのですが、目的はヒンバ族、早く会えないかな。。。 -
民家の軒先ではヤギの皮を剥ぎ、血を抜いていました。
「おお〜っ、生々しい」とか、いちいち感動して、なかなかヒンバ族探しに身が入りません。 -
と思った矢先、ヒンバ族を発見!
赤茶けた肌の色、斬新なヘアスタイル、まぎれもなくヒンバ族です。 -
イチオシ
気がつけば、小さな町の中にはたくさんのヒンバ族の女性たちがいました。
オプウォの町は、上半身裸のヒンバ族、色とりどりのドレスをまとったヘレロ族、普通の洋服を着た人々、ばらばらバラエティーの身なりの人たちが違和感たっぷりに交わり合う異質な町でした。 -
今回調べてきた旅のヒントは、”スーパーマーケットの周辺でガイドを探すべし”。
ヒンバ族たちが暮らす村を見たい場合は、①ガイドを見つけて、②スーパーマーケットでお土産の食料を買って、③ガイドをレンタカーに乗せてヒンバ村へ、というのがヒンバ観光のスタイルのようです。
早速おばちゃんガイドを発見することに成功。
このおばちゃん、元ヒンバ族だそうです。
元ヒンバ族という表現も適切なのか分かりませんが、もともとヒンバ族として原始的な生活を営んでいたが、その生活を捨てて、服を着て、町で働きながら暮らしている元ヒンバ族の人たちが多いそうです。 -
予定どおり、おばちゃんガイドとスーパーで買い物することになりました。
スーパーではヒンバ族たちも普通に裸でカートを押して買い物してたりして、それはそれは違和感たっぷりです。 -
さて、ヒンバ村へのお土産食材の買い出しですが、だいたいの金額相場と買っていく物が決まっている様子。
何を買えば良いのか分からない私たちに確認することもなく、おばちゃんガイドはせっせとカートに食材を入れていきます。
米やらパンやら野菜やら、大き目の買い物袋で2つ分位、結構たっぷり買いました(買ってあげました)。
どさくさに紛れ、おばちゃんガイドは自分用の食材も購入。。。まあ許してやるか。
・旅行情報
ヒンバ村へのお土産食材は約150ナミビアドル。 -
レンタカーにおばちゃんガイドを乗せて、いざヒンバ村へ!
ヒンバ村はオプウォの町から約30分程度、車を走らせた場所にありました。
シンプルな藁葺き屋根の小さな家屋がぽつぽつと点在するヒンバ村、いよいよ村に入ります。 -
土埃の舞うヒンバ村にいたのは、たくさんの子供たちと女性たち。
お土産をたくさん買ってきた我々を迎え入れてくれたようです。
もっとも「こんなに食材を買ってきてくれたなんて、ありがとう!うれしいわ!」と国賓級の歓待を受けるつもりが、「ああ、お土産ちゃんと買ってきたのね、なら入っても良いわよ」的な上から対応でしたが。。。 -
ヒンバの女性たちは何をするわけでもなく、土の上に座り込んでゆったりと過ごしています。
我々のような観光客の定期的な土産を伴う訪問こそが、彼ら生活基盤となっているのかもしれません。 -
ヒンバ族の親子、その①。
ヒンバの村には赤ちゃんや子供たちがいっぱい。
かなり若いママもいました。 -
子供たちは、見慣れぬ日本人やカメラに興味津々です。
ママが編んでくれた髪の毛が可愛いです。 -
十代前半くらいの少女。
年頃のせいか、上半身はマントで隠していました。
カメラを向けると恥ずかしそうにしていました。 -
ヒンバ族の親子、その②。
赤ちゃん、顔と頭がでかいです。
ママのと同じくらい。 -
ヒンバ族の親子、その③。
背中に我が子を背負うスタイルは、町中でもたくさん見ました。 -
ヒンバ族の親子、その④。
笑顔のママとヒンバ族色の服を着た赤ちゃん。 -
一人ひとりの髪飾りやネックレスなどの装飾品が個性的で素敵です。
ヒンバ族って実はとってもおしゃれな民族なんです。 -
ヒンバ族の家に入れてもらいます。
体や頭に塗りこむ赤土クリーム(?)を作っているところでした。
赤土とバターを丁寧に練り込んだ赤土クリームは、日焼け防止、乾燥防止、虫除け(バターのにおいに誘われ余計に虫が来るような気もしますが)、等にも効果があるんだとか。
皮膚が清潔に保たれるので、一生お風呂に入る必要もなし!とのことでした。
妻は赤土クリームを顔に塗ってもらい、とっても喜んでいました。 -
次に登場したのが、木の枝みたいのを炙る道具。
-
炙った煙を脇の下や股間にあてがいます。
これが虫除けに効果があるのでしょう。
ヒンバ族の秘密を体験させてもらえたことは、とても貴重な経験でした。 -
ヒンバ族の家を出ると、私たちを取り囲むようにヒンバ族たちがあつまっています。
「何だ!?」とびっくりしましたが、ここからはお土産売りつけタイムのようです。
20〜30人ほどのヒンバたちが、自分たちがつくったネックレス等のアクセサリーを「買ってくれ!買ってくれよぉ!」とせがんできます。 -
「これも買って!あれも買って!」となかなかしつこいヒンバ族。
収入源も限られているのでしょう、かなり必死です。
でもこんなに多くのヒンバそれぞれから、お土産を買ってあげることはできません。
ちょっと控えめなヒンバさんを選び、いくつかのアクセサリーを購入しました。 -
ヒンバ村の訪問でお世話になったおばちゃんガイド。
あなたのおかげで貴重な経験が出来ました。ありがとう。
村を出る前に、ヒンバに何かあげる物はないかとかばんを調べると、飴が一袋出てきました。
配ってあげようとすると、ものすごい勢いでヒンバたちが集まってきて、あっと言う間に全ての飴が持っていかれました。
アマゾン川に落ちた牛がピラニアに食べられるような、本当に凄い勢いでの攻勢にただただ驚くばかりでした。 -
ヒンバ村からオプウォの町に戻り、ガイドと別れます。
オプウォの町を散策してみると、ヒンバ族以外にも、別の裸族がたくさんいることが分かりました。 -
オプウォの町では、紹介済のヘレロ族がかなり多くいます。
その特徴として、カラフルなドレス以外に、①みんなおばちゃんで若い子はいない、②みんなふくよかで痩せている人はいない、という共通性があります。
ヒンバ族は若い女性が多く、みんな痩せているので、ヒンバ族とヘレロ族で相反する特徴を持っているのも面白いと思いました。 -
イチゴショートケーキみたいな、ヘレロ族のおばちゃん。
-
ヒンバ族の伝統的な生活と美しいルックスは世界中で有名になっているので、多くの観光客がこのオプウォを訪れているようです。
観光客から食料を提供してもらうことでヒンバ族の生活様式も少しずつ変わっていってしまっているでしょうし、ヒンバ族の伝統的な生活を現代でもなお続けるためには観光客に頼る他に方法もないのかもしれません。
ここオプウォでは、良くも悪くも我々観光客が、ヒンバ族の伝統的な生活を守ることにも、それを壊すことにも、影響を与えてしまっている気がします。
伝統的な生活を守ることの難しさや、観光客としての在り方を考え、なんだか少し複雑な気持ちになりました。 -
オプウォの町を出る前に、がっつりガソリンを入れます。
-
明日の日の出時刻までに、ナミビアを縦断し、1200km先の世界最古の砂漠 ナミブ砂漠のソススフレイにたどり着かなければなりません。
まるで芸術作品のようなヒンバ族との出会いの余韻は、しばらく収まりそうにありませんが、ハンドルをぎゅっと握りしめ、南に向けて出発です。
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