2014 F1中国上海グランプリ 観戦記

2014/04/20 - 2014/04/20

子供の頃はF１が好きで、鈴木亜久里の日本人初の表彰台に歓喜したり、セナの死に涙をしたり。。。非常に懐かしく感じます。

さて、今年も上海にF１がやってきました。

最近はF１の現状を把握していないので、観戦に先立ちインターネットで情報を集め、どんなチームがあって、どんなレーサーが活躍しているのか、ちょっとだけ勉強してから観戦に向かいます。

中国では年々F１人気が高まり、上海グランプリの入場者数も増え続けているのだとか。

今回は上海に暮らし始めた2006年以来、2回目の観戦となりましたが、現場でしか感じることができない会場の熱気、そして何よりF１マシンの轟音は感動ものでした。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 1.0
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

F１上海グランプリが開催される上海国際サーキットは、上海市の北部に位置する嘉定区にあります。
近年、地下鉄の整備が進み、この上海国際サーキットまで地下鉄で移動することが出来ます。
上海市内から上海国際サーキットまでは約１時間、2006年に観戦した際はタクシーで訪れましたが、便利になったものです。
しかも、上海国際サーキット駅を出ると、もう目の前はサーキット、徒歩0秒で到着です。

今回は事前にチケットを手配せず、「行けばなんとかなるだろ作戦」での観戦を試みます。
チケットカウンター周辺にはダフ屋がうろうろ。
何人かと会話し、一番感じの良いダフ屋からチケットを購入することとしました。
値段の真偽は微妙に疑わしいのですが、通常1180元のチケットを700元で購入。
1万円ちょっとで、F１が見れると思えば、まずまずかと思います。

偽物のチケットを売りつけられることもあると聞いたので、ダフ屋を入場口まで帯同させました。
購入したチケットは見事本物（当たり前ですが）、無事に入場したところでダフ屋と別れました。

スタンドの外にはメーカーショールームやショップが立ち並びます。
こちらはマカオグランプリのショーブース。

こちらは今年好調のメルセデスのショーブース。

数万人を収容するメインスタンドは、近くで見るとかなりの巨大建造物です。

観戦に訪れているのは、もちろん中国人、そして欧米人もたくさんいました。
やはり欧米人はモータースポーツが大好きですね。

応援するレーサーやチームのフラッグ等を準備して観戦に訪れている人も数多くいました。

この日最大の失敗は食事を持参しなかったこと。
サーキットの売店で販売するホットドックやハンバーガーは40元（700円程度）以上と高額でした。
昼時でおなかもすいたので、しかたなく購入して食べました。

サーキット内ではFMで実況放送を聞くことが出来ます。
中国語の分かる方はラジオを持参で。
F１はレースの途中から隊列が崩れ、周回遅れのマシンも出てくるので、順位もわからなくなります。
実況を聞きながらの観戦が分かりやすいかもしれません。

私たちが観戦するのはこのスタンド。
メインスタンド手前の長い直線からヘアピン（急カーブ）に差し掛かる、追い抜きどころのスタンドです。

コースが見えました。
レースを控えてテンションが上がります。

スタンドに入ると、F１の前座レースとして全台ポルシェのポルシェカップが開催されていました。
改造されたポルシェが音を轟かせていました。

スタンドには応援するレーサーのファンたちが集結していました。
このエリアは今シーズンのドライバーズランキングトップを独走するイギリス人、ルイス・ハミルトンの応援団です。

こちらはフェラーリの人気者、フィンランド人のキミ・ライコネンの応援団。
皆でフィンランド国旗を作る練習中です。

同じくフェラーリの所属する、シーズンチャンピオンを何度も獲得しているスペイン人、フェルナンド・アロンソの応援団はスペインらしくテンション高いです。

サーキットを大きな２階建てバスがやってきました。
観客はバスに向かって大歓声をあげています。

このバスに乗っていたのは、レースに出場するレーサー達。
レース前に観客たちに挨拶をする粋な計らいでした。

午後３時、いよいよレーススタートです。
F１を生で観戦する最大の魅力はF１マシンの轟音。
4travelではフォントサイズが変えられず残念ですが、特大フォントで書きたい、ものすごい轟音を響かせながら、マシンが疾走していきます。
鳥肌ものです。

レース序盤は混戦状態。
1台でも前のマシンを追い抜こうと、手に汗握る攻防が繰り広げられます。

昨年のチャンピオンチーム、レッドブルの2台の攻防。
エースのセバスチャン・ベッテルは、現在26歳の若さながら既に4回ものワールドチャンピオンに輝くスーパースターです。
でも今シーズンはちょっと不調のようです。
4、5番手争いを繰り広げていました。

我らが小林可夢偉くん、日本から唯一参戦しています。
弱小チーム ケータハムの性能の劣るマシンながら、立派に18位で完走しました。
今はマシンの性能からも上位進出は難しそうですが、シーズンが進む中で上位進出を果たして欲しいものです。
帰ってから知ったのですが、最終ラップで1台追い抜き、17位でフィニッシュのはずが、まさかのチェッカーフラッグ（レース終了を伝えるフラッグ）のミスで、追い抜きが無効になってしまったそうです。
いかにも中国らしい凡ミス、運営はしっかりしてほしいものです。

こちらはフォースインディアという2008年から参加している新しいチーム。
オーナーは航空会社やビールで有名なインドのキングフィッシャーです。
なるほど、それでこのチーム名なのですね。

さらに新しく2011年より参戦のチーム マルシャ。
名前を聞いたこともありませんでしたが、ロシアの自動車会社がオーナーのチームだそうです。

名門チームのロータスは、車体にロータスの中国語表記をつけて参戦です。
黒い車体が渋いです。

今年は不調のフェラーリ。
このレースではフェルナンド・アロンソが3位と健闘しました。
フェラーリらしい轟音は、他のマシンよりも甲高い高音を奏でていました。

約2時間のレースもあっという間にファイナルラップ。
レースを制したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンでした。
チームメイトのニコ・ロズベルグも2位に入り、メルセデスが見事ワンツーフィニッシュを果たしました。

順位 No. ドライバー　　　 チーム
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデスAMG
2 6 ニコ・ロズベルグ メルセデスAMG
3 14 フェルナンド・アロンソ フェラーリ
4 3 ダニエル・リカルド レッドブル
5 1 セバスチャン・ベッテル レッドブル
6 27 ニコ・ヒュルケンベルグ フォース・インディア
7 77 バルテリ・ボッタス ウィリアムズ
8 7 キミ・ライコネン フェラーリ
9 11 セルジオ・ペレス フォース・インディア
10 26 ダニール・クビアト トロ・ロッソ
11 22 ジェンソン・バトン マクラーレン
12 25 ジャン・エリック・ベルニュ トロ・ロッソ
13 20 ケビン・マグヌッセン　 マクラーレン
14 13 パストール・マルドナド ロータス
15 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ
16 21 エステバン・グティエレス ザウバー
17 17 ジュール・ビアンキ マルシャ
18 10 小林可夢偉 　ケータハム
19 4 マックス・チルトン マルシャ
20 9 マーカス・エリクソン 　ケータハム
　 8 ロマン・グロージャン 　ロータス
　 99 エイドリアン・スーティル ザウバー

レース観戦を終え、足早に地下鉄駅へと向かいます。
早めに行かないと観客が殺到し地下鉄に乗れなくなってしまいます。

サーキットの出口も物々しい警備体制が敷かれていました。

2014年のF１グランプリは、この中国グランプリが第４戦、シーズンはまだまだこれからです。
日本グランプリは大詰めの第15戦、鈴鹿サーキットで10月3−5日の日程で開催されます。
興味のある方は是非、生のF１の感動を味わってみて下さい。