南十字星と出会う旅ー星撮影行-

2014/03/24 - 2014/03/30

　日本からではどうしても撮影できない星空がある。
南半球の空のハイライトは「南十字星」。子どものころからのあこがれの星座である。
　1年前から準備にかかり、2014年3月下旬。仕事帰りにそのまま飛行機にとびのるハードさで、旅が始まった。10年ぶりの渡航である。
　今回は星の撮影が目的なので観光はいっさいなし。昼間寝て夜動く。晴天率　治安　アクセスの良さの3条件にかなう南半球は西オーストラリア州パース周辺にかぎるとは、この業界（天体撮影派）では数十年前から常識化している。
　一番苦労したのは持ち込む機材とその重量制限。１ｋｇでもオーバーするとべらぼうに高い超過料金を取られる。こんな時頼りになるのは「シンガポール航空」。航空会社では一押しだが、路線網、サービス、メンテとも申し分ない上に今回は重量制限枠を業界に逆行して拡大し３０ｋｇまで無料とした。さらにスターアライアンス　ゴールドメンバーだと２０ｋｇ超過しても無料。合計５０ｋｇまでＯＫなのである。カメラは全部で5台。これにそれぞれ星を追いかける赤道儀や三脚がいる。６０ｋｇを軽くオーバーする。レンズを減らす。日用品を極限まで削減。電池を減らしたのは失敗（オーストラリアは電池がとても高い）。はじめての海外レンタカー使用で不安もあったが天気が今一つで片道500ｋｍの移動を1日で行った。滞在型とするためＹＨに連泊。自炊でまかなう。パースから北１３０ｋｍ。ランセリンという小さな町を拠点にする…。

エリア パース(オーストラリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: シンガポール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発までJAＬラウンジですごす。
シンガポール航空は関空にラウンジがないのだろう。
　このラウンジの利用価値は喫煙ルームがあること。愛煙家の自分には出国後に煙草が吸えるのはありがたい。
　しかし、飲み物やスナックはとても簡素。サンドイッチなど食べないと夜行便なので朝までもたない。

　乗り継ぎのためシンガポール・チャンギ空港にてすごす。3時間ほどだが世界屈指の空港で天井が高く機能的かつ快適な空港だ。

翌日14：40パース国際空港に到着。
　入国審査場まえに免税店がある。みんなお酒を買っている。
あとでわかったが、オーストラリアは「ボトルショップ」に行かないと
アルコール類は買えない。これがなかなか見つからない。したがって
お酒を飲む人はここで買っておくと良い。2.25Lまで無税だ。

　今回はじめてレンタカーを使う。Ｈｅｒｔzゴールド会員（無料）になっておくと日本で事前に予約（日本語）でき、現地では簡単に手続きが終わりキーを渡してくれる。英語が苦手な人向きだ。到着ロビーを出て左にいくとパーキングがある。右ハンドル　左通行。日本で運転する感覚なので初心者向きだ。

パース空港からランセリンＹＨまで130ｋｍ。
パース郊外から110ｋｍ制限となり、トンネルや信号もなくほとんどノンストップ。慣れれば1時間30分くらいで到着できる。初回だったので、夕食の買い物や休憩をしながら行ったので実際は20時ごろとなった。
　どこで右折したり道路を変えるかは「Ｇｏｏｇｌｅアース」で見ておこう。「ストリートビュー」を使うと道路標識もわかるので簡単だ。