台湾一周 自転車の旅（後編 東海岸と台北）

2014/02/26 - 2014/03/12

台北空港から西海岸、南部を経て東海岸へ。美しい太魯閣はずっと雨の予報。。。

エリア 台北(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自転車
• 旅行の手配内容: 個別手配

牡丹の街で、原住民の高砂族のおじいさん。先祖はポリネシア人だそう。

原住民の村。

199号線はサイクリストが多かった。私たちが登って行くと、降りて行くサイクリスト達が「がんばれー（という意味の台湾語）」で声援を送ってくれる。フレンドリーな人たちだ。

長い下り坂の９号線を海岸線まで降りて、遂に東海岸に到達。東からの強風で海が濁っている。
昼食後に寄ったファミマで出会ったサイクリストのグループの中に、英語の上手い女性が居たので情報交換。台南に住むグループで台湾一周サイクリングの旅をしているとか。今日はどこに泊まるんですか？と聞くと、金崙温泉とのこと。私たちはそれより25kmほど北の知本温泉に泊まろうと思っているんですよ、と言うと、知本は有名だから観光地化されていて風情が無いですよ。高いし。と言う。そうっか、、、ま、行けるとこまで行ってみよう。

北上していると、海風が強くて体力消耗が甚だしい。金崙温泉のセブンイレブンで一息ついていると、また同じグループに出会った。彼らの宿にまだ空き部屋があったら一緒に泊まらせてもらっちゃおう、と着いて行くと、１泊1500元（5,000円）で眺めの良い、素晴らしいお部屋に通された。英恵原藝民宿、お薦めです。ただし、ネットやメールで予約が出来ず、電話予約のみ。この宿には温泉は無くて、隣の温泉に入る券を貰います。夕飯後行ってみたら、時間が遅かったせいか誰一人いなくて、広い温泉は貸し切り状態。温泉の質も素晴らしく、今まで入った温泉の中で、一番感動したかも。また行きたい。

台湾11日目（金崙温泉〜關山 87km）
さあ、翌朝は海岸線の９号線を一路北上。この日は風も弱く、天気が良くて海の青が美しい。

でも、午後３時ごろから雨が降ってきた。大雨の中、ずぶぬれで走る。夕方、關山(Guanshan)という街の駅でホテルを探そうとしたが、観光案内所は無人、駅の周囲を自転車で回ってみたがホテルは見当たらず。。。。どうしよう、このままだと風邪ひいちゃう。仕方ないので、駅で若い男性達に「ホテル探しに苦労してるんですけど」と相談すると、彼らはマラソン大会を終えたところで、前日泊まったホテルに電話し、空き部屋を見つけてくれて、車で迎えに来てもらえるように頼んでくれた。10分ほど待つと、宿のご亭主がヴァンで迎えに来てくれて、自転車２台と濡れねずみの私たちを載せて、宿まで連れて行ってくれた。みなさん、助けてくれて本当にありがとう！！

台湾12日目（關山〜台北を電車で移動）
翌朝、やはり大雨。これでは自転車で走るのはツマらない。止みそうも無いし、諦めて電車で台北まで移動することにした。また来年台湾に来て太魯閣に行くことにしよう！再度台湾に来る理由が出来てラッキー！

朝８時、宿のご主人に駅まで送ってもらい、切符を買うのを手伝ってもらった。電車に自転車をそのまま載せることが出来るらしいけれど、輪行袋に入れると特急電車にも乗れる、とのこと。關山から台北まで７時間乗り換え無しの特急電車の旅。切符代は二人で1,800元（6,000円）。

電車に乗ると、車両の一番後ろの席を取ってくれていたので、座席の後ろに自転車を縦にして置く。これで通行人には邪魔にならない。

途中、池上という駅に停まると、ホームに女の人が駅弁を売りに来た。あっ、有名な池上便當だ！

まだ温かくて美味しかった！

美しい東海岸は雨。。。次回の台湾訪問までサイクリングはおあずけ。

午後３時半、台北駅に到着。巨大なホールでは、床に若者達が座っている。掃除してまわる人たちもいて床は清潔そう。スペースの有効活用法だと思った。色んなところで、この国の合理的なシステムが印象的。台北で２泊するが、まだホテルは予約していない。Wifiの使える駅構内の郵便局まで行って、booking.comでホテルを予約。東呉飯店、駅から少し遠いけれど、迪化という趣のある街並みのすぐそばで１泊2,100元（7,000円）、とても良いホテルだった。スタッフの対応も素晴らしく、日本人のビジネスマンも良く利用するホテルみたい。客室、広さ、設備、掃除という運営の全て、そして朝食も素晴らしい。

その晩は、ホテルのそばの大龍街余市へ。すごい人混み、すごい屋台の数、全部美味しそう！

屋台も良いけれど、道の脇にある建物の中の食堂に入った。この蟹と豆腐のスープは絶品！

海鮮料理が美味しそうなので、調子にのって頼み過ぎた。ビールも飲んで、全部で650元（2100円）。

屋台で見た美味しそうなものたち。

いちご飴、外がカリカリで美味しかった！

ニワトリの足まで売ってる！！

台湾13日目（台北１日目、八里、淡水 47km）
翌日、台北では故宮美術館などの「観光地」に行くべきなのは分かっていたが、やっぱり自転車に乗って過ごす事に。だって、台北を流れる河沿いには沢山のサイクリングロードがあるんだもん。探検しない訳には行かない。
　まずは淡水河の左岸を北上して八里を目指した。

広大な河川敷は美しい公園が続き、サイクリングロードが本当に素晴らしい。幅があり、ちょっと曲がった道に設計してあり走っていて楽しい。

こんな街に住みた〜い！

途中、出会ったおじさんと話していると、八里まで行けば、河の向こう岸の淡水までフェリーで渡って、右岸を台北まで戻れるよ、とのこと。

淡水に渡るフェリーを待つ。渡るのに１５分程度。当然、自転車はそのまま載せられる。

淡水の街は市場が面白かった。

淡水から台北に戻る右岸も、ずっと素晴らしいサイクリングロードが続いている。

こちら側にもレンタサイクル屋さんが至る所にある。

この晩は、ミチコさんと101ビルの近くのお洒落なレストランでディナーの約束。ジャージしか持ってないから、どうしよう？というと、台湾ではドレスコード無いから気にしなくていい、とのこと。

ディスプレイがカラフルで素敵?　この夜は、夕飯の後、台北で最大の余市と言われる士林の夜市に３人で繰り出した。平日なのにすごい人出。ルイと私はスポーツ用品店で良い買い物が出来て大満足。

台湾14日目（台北２日目、新店へ往復41kmのサイクリング）
東呉ホテルの素晴らしいスタッフ。本当にお世話になりました。

ホテルから淡水河に出た所はサイクリストの集まるスポット。

この日は南東方向に流れる新店渓という河に沿って走ってみた。

河が蛇行しているので、前方に台北のダウンタウンが見える場所がある。

幼稚園児が英語のレッスンを受けながら遠足中。黄色い制服が可愛い。

このサイクリングロードも、昨日のと比べて一歩も引けを取らないほど美しく整備されている。なんて豊かな国なんだろう。。。

つつじが咲いてます。

サイクリングロード終点の新店渓の深緑色の美しい流れ。

旅の最後に過ごした台北の２日間では、河原のサイクリングロード網の素晴らしさを実感。まだまだ沢山行く場所がありそうなので、次回の台湾訪問が楽しみだ。私たちは２週間、自転車で走っただけだけれど、この国の人々の親切さ、合理的なシステム＆インフラ、自転車に優しい道路、物価の安さ、美しい自然、そして美味しい食事！！色んな意味で、自転車乗りなら絶対に一度はおいでよ！と誘いたくなる国だ。もちろん中国語が出来れば、もっとずっと楽しいことは間違いないけれど、出来なくても大丈夫！最小限の荷物と輪行袋だけ持って、是非台湾に走りに行ってみて下さい！

この旅行記へのコメント （3）

• おっくさん 2014/07/11 22:19:31

  素敵な旅行記

  はじめまして。
  
  前編のスタートから引き込まれ、読み終わる頃にはまるで自分が旅をしたかのように錯覚するくらい面白かったです。
  
  私も自転車と台湾が好きで、いつかは自転車で台湾を一周するのが夢です。
  
  てもあーれさんの旅行記を参考に私も準備を進めていきたいと思います。
  
  素晴らしい旅行記に出会えたことに感謝いたします。
  どうもありがとうございました。

• penさん 2014/04/04 21:59:02

  はじめまして。

  てあもーれさんへ
  
  自転車で廻る台湾旅行記、大変楽しく読み進め
  させていただきました。
  
  とても素敵な旅ですね。
  
  私は自転車の経験は全く無いのですが、遥か昔、
  オートバイに寝袋を積んで日本のあちこちへ
  出掛けて行った事を、てあもーれさんの旅行記を
  読んでいるうちに思い出しました。
  
  旅行記の最後、「最小限の荷物と輪行袋だけ持って」
  という言葉、とても心に残りました。
  
  pen

  てあもーれさん からの返信 2014/04/07 16:31:13

  RE: はじめまして。

  penさん、こんにちは。
  お手紙ありがとうございます。とっても嬉しいです。
  penさんはオートバイの旅をされていたんですね。
  オートバイだと効率良く巡れて良いですね！
  私はまだ日本を十分探検していないので、とても羨ましいです。
  夢は北海道１周です。
  
  penさんは写真がとてもお上手ですね。
  どちらかで勉強されたのですか？
  
  てあもーれ
  
  
  > てあもーれさんへ
  >
  > 自転車で廻る台湾旅行記、大変楽しく読み進め
  > させていただきました。
  >
  > とても素敵な旅ですね。
  >
  > 私は自転車の経験は全く無いのですが、遥か昔、
  > オートバイに寝袋を積んで日本のあちこちへ
  > 出掛けて行った事を、てあもーれさんの旅行記を
  > 読んでいるうちに思い出しました。
  >
  > 旅行記の最後、「最小限の荷物と輪行袋だけ持って」
  > という言葉、とても心に残りました。
  >
  > pen