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絶海の孤島「青ヶ島」。<br /><br />ネットで青ヶ島の空中写真を見たときこう思った。<br />なんじゃこりゃ~!?ココは日本か!?<br />秘境!絶景だ!面白そう!行ってみたい!<br /><br />興奮冷めやらぬ間にカレンダーとにらめっこしながら飛行機&ヘリを予約。<br /><br />浮き足立ったままスタートした青ヶ島の旅は驚きと試練の連続。<br />着いたら雨。次いで3月中旬だというのに異例の寒波に強風。そして雹までも。<br />温暖な南の島のイメージは脆くも崩れ去った。<br /><br />しかし、だからこそ離島の旅。ましてやココは孤島中の孤島と言われる青ヶ島。<br />巨大で圧倒的な自然のど真ん中にポツンと島があり人がいる。<br />それだけのことだ。否が応なく自然に翻弄されるちっぽけな自分。<br />それを感じることができたことだけでも青ヶ島に来てよかったと思えた。<br /><br />島にはたくさんの神社がある。そこで昔は年中神事が行なわれていたと聞く。<br />島は本当に自然が厳しい。<br />短い旅行でも感じるのだから、島で生活している方々にとってはさぞ厳しいものであることが伺い知れる。<br />けれども厳しい自然に対峙しているからこそ、お互いを思う気持ち、案ずる気持ち、祈る気持ちで満ちている。<br />人々は助け合い、そしてあたたかい。<br /><br />そんなことを感じた旅だった。<br /><br /><br />以下に、旅程と、事前に調べたときにはあまり見当たらなかった部分を中心に青ヶ島の情報を記載する。<br /><br /><旅程><br />3/8(土) 神戸空港→羽田空港 飲み会 浜松町駅寝<br /><br />3/9(日) 7:30-8:30羽田-八丈島【飛行機】<br />     9:20-9:40八丈島-青ヶ島【ヘリ】<br />     <br />     →10:00金毘羅神社→青ヶ島町役場にて給水→11:00向沢取水場→尾山展望公園→11:15東台所神社<br />     →12:00大凸部→12:30十一屋酒店にて買出し【徒歩】<br />     →14:30池之沢キャンプ場(車で送って頂く),ふれあいサウナ<br /><br />3/10(月)7:10キャンプ場→7:20丸山→御富士様→キャンプ場にて朝食②→9:30大橋水源<br />     →10:00オオタニワタリ群生地→10:30平成流し坂トンネル→10:50大千代港崩落箇所(大千代神社)<br />     →12:00大里神社→12:20清受寺→12:30佐々木次郎太夫屋敷跡→12:50還住像→13:00渡海神社<br />     →13:20ジョウマン→14:00図書館→15:00十一屋商店,郵便局→16:10キャンプ場,ふれあいサウナ<br />     【徒歩】<br /><br />3/11(火)5:45キャンプ場→6:00青宝トンネル→6:05三宝港→7:00平成流し坂トンネル→7:50ヘリポート<br />     →8:30十一屋商店にて土産【徒歩】<br />     9:45-10:05青ヶ島-八丈島【ヘリ】<br />     11:00空港発→11:30一休庵にて昼食→12:00町役場バス停【徒歩】<br />     →12:30末吉温泉前バス停【バス】<br />     →13:00洞輪沢温泉→14:46末吉小学校前バス停【徒歩】<br />     →15:40町役場バス停 乗り継ぎ 16:00発→16:10八丈島空港【バス】<br />     17:20-18:15八丈島-羽田【飛行機】<br />     20:05-21:20羽田-神戸空港【飛行機】<br /><br /><br /><アクセス><br />青ヶ島旅行はアクセスが核心部だと言って差し支えない。<br />私は往復とも④。時間に余裕がある方は、八丈島と青ヶ島の間を、行きはヘリ、帰りは船が良さそう。とりあえずヘリで上陸しておいて、帰りは島の方に海の具合を伺いながら「船が出るときに」帰るという大らかな気持ちで。<br /><br />東京→八丈島→青ヶ島<br />①船→船<br /> ※意外にも、前の晩竹芝桟橋発で翌日中に青ヶ島上陸が可能。しかし、青ヶ島への船の欠航率は高いのでリスキー(50%程)。<br /><br />②船→ヘリ<br /> ※これが良さそうに見えるが、乗継ぎが間に合わないため、八丈島1泊必須。<br /><br />③飛行機→船<br /> ※こちらも天候さえ良ければその日のうちに青ヶ島上陸が果たせるプランだが、青ヶ島への船の欠航率が高いためやはりリスキー。<br /><br />④飛行機→ヘリ<br /> ※お金はかかるが、乗継ぎもよくその日のうちに青ヶ島に上陸できる確率が最も高い。<br /><br /><br /><島内の移動><br />私は基本的に徒歩で移動したが、アップダウンが多いためレンタカーで回るのがセオリーなのかも。ただ、車で移動してしまうとわりとあっという間にぐるっと回れてしまうだろう。<br />※町中、池之沢周辺ともにさほど広くないのに道は比較的分かりにくい。<br />※東台所神社と大里神社の参道に玉石が敷き詰められているのだが、これがかなりの傾斜で思いの外危険度が高い。登山に慣らした過去のある私だが、滑り落ちるんじゃないかという恐怖から東台所神社からの下りの参道(傾斜)を下れず迂回した。<br /><br />参考までに私の徒歩の移動時間を記してみる。<br />三宝港→ヘリポート 1時間40分<br />ヘリポート→三宝港 1時間15分<br />三宝港→キャンプ場    25分<br />キャンプ場→三宝港    20分<br />キャンプ場→丸山お鉢巡り→キャンプ場 30分<br />キャンプ場→大橋水源   40分<br />ヘリポート→東台所神社  45分<br />東台所神社→大凸部    15分※玉石の階段経由<br />東台所神社→大凸部    40分※玉石の階段下れず迂回した場合<br /><br /><br /><キャンプ場><br />村有地を整備し無料で提供して頂いている。ありがたい。<br />三宝港かヘリポートか村役場にて申請が必要。<br />10張りくらい設営可能。<br />飲料水なし。炊事場あり。水洗トイレあり。<br />ゴミは分別しヘリポートか港で回収。<br />歩いて5分かからないところに地熱釜があり、蒸気で調理可能。<br />携帯(ソフトバンク)電波良好。<br />キャンプ場のある池之沢地区には人が住んでいないため、夜になると徒歩1時間半圏内に人がいない状態になる。(しゃぶしゃぶの鍋の底に1人ポツンといる感じ。)緊急時に島内の誰か宛に連絡できるようにしておく必要がある。夜1人でキャンプしていて心細くなったことはいい思い出。<br /><br /><地熱釜><br />蒸し料理が可能。<br />卵25分、じゃがいも60分、米1合70分程度。<br />卵やソーセージはパックごと釜に投入した方がいいと教えられた。割れ汚れを防ぐためか?<br /><br />米は試行錯誤の末、下記方法で上手くいった。<br />①ジップロックに米投入<br />②米の高さの倍の高さまで水投入<br />③15分給水<br />④破裂したらやばいのでコッヘルに載せ釜に投入<br />⑤サウナに入り出たときに完成(70分)<br /><br />失敗Ⅰ.通常火にかける要領でコッヘルで炊こうとすると芯が残った。<br />失敗Ⅱ.給水米を布に包んで蒸したら恐ろしく芯が残った。<br /><br /><br /><神社><br />島の主要な神社と思われる4つの神社(金毘羅神社、東台所神社、大里神社、渡海神社)には石場様(いしばさま)と呼ばれる石でできた神様を祀った場所がある。<br />私は特に信心深いわけではないが、妙に雰囲気があったのでそこでお参りさせて頂いた。<br />※トップの写真は大里神社の石場様。<br /><br /><荷物><br />青ヶ島へのヘリは手荷物5kg超過で1kgあたり220円。<br />20Lリュック700g、テント1700g、シュラフ600g、レジャーシート150g、折り畳み傘160g、米4合 600g、コッヘル200g、その他(フォーク、プラティパス、ヘッドランプ、携帯充電器、地図)でジャスト5kgだった。

青ヶ島一人旅

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2014/03/08 - 2014/03/11

45位(同エリア92件中)

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絶海の孤島「青ヶ島」。

ネットで青ヶ島の空中写真を見たときこう思った。
なんじゃこりゃ~!?ココは日本か!?
秘境!絶景だ!面白そう!行ってみたい!

興奮冷めやらぬ間にカレンダーとにらめっこしながら飛行機&ヘリを予約。

浮き足立ったままスタートした青ヶ島の旅は驚きと試練の連続。
着いたら雨。次いで3月中旬だというのに異例の寒波に強風。そして雹までも。
温暖な南の島のイメージは脆くも崩れ去った。

しかし、だからこそ離島の旅。ましてやココは孤島中の孤島と言われる青ヶ島。
巨大で圧倒的な自然のど真ん中にポツンと島があり人がいる。
それだけのことだ。否が応なく自然に翻弄されるちっぽけな自分。
それを感じることができたことだけでも青ヶ島に来てよかったと思えた。

島にはたくさんの神社がある。そこで昔は年中神事が行なわれていたと聞く。
島は本当に自然が厳しい。
短い旅行でも感じるのだから、島で生活している方々にとってはさぞ厳しいものであることが伺い知れる。
けれども厳しい自然に対峙しているからこそ、お互いを思う気持ち、案ずる気持ち、祈る気持ちで満ちている。
人々は助け合い、そしてあたたかい。

そんなことを感じた旅だった。


以下に、旅程と、事前に調べたときにはあまり見当たらなかった部分を中心に青ヶ島の情報を記載する。

<旅程>
3/8(土) 神戸空港→羽田空港 飲み会 浜松町駅寝

3/9(日) 7:30-8:30羽田-八丈島【飛行機】
     9:20-9:40八丈島-青ヶ島【ヘリ】
     
     →10:00金毘羅神社→青ヶ島町役場にて給水→11:00向沢取水場→尾山展望公園→11:15東台所神社
     →12:00大凸部→12:30十一屋酒店にて買出し【徒歩】
     →14:30池之沢キャンプ場(車で送って頂く),ふれあいサウナ

3/10(月)7:10キャンプ場→7:20丸山→御富士様→キャンプ場にて朝食②→9:30大橋水源
     →10:00オオタニワタリ群生地→10:30平成流し坂トンネル→10:50大千代港崩落箇所(大千代神社)
     →12:00大里神社→12:20清受寺→12:30佐々木次郎太夫屋敷跡→12:50還住像→13:00渡海神社
     →13:20ジョウマン→14:00図書館→15:00十一屋商店,郵便局→16:10キャンプ場,ふれあいサウナ
     【徒歩】

3/11(火)5:45キャンプ場→6:00青宝トンネル→6:05三宝港→7:00平成流し坂トンネル→7:50ヘリポート
     →8:30十一屋商店にて土産【徒歩】
     9:45-10:05青ヶ島-八丈島【ヘリ】
     11:00空港発→11:30一休庵にて昼食→12:00町役場バス停【徒歩】
     →12:30末吉温泉前バス停【バス】
     →13:00洞輪沢温泉→14:46末吉小学校前バス停【徒歩】
     →15:40町役場バス停 乗り継ぎ 16:00発→16:10八丈島空港【バス】
     17:20-18:15八丈島-羽田【飛行機】
     20:05-21:20羽田-神戸空港【飛行機】


<アクセス>
青ヶ島旅行はアクセスが核心部だと言って差し支えない。
私は往復とも④。時間に余裕がある方は、八丈島と青ヶ島の間を、行きはヘリ、帰りは船が良さそう。とりあえずヘリで上陸しておいて、帰りは島の方に海の具合を伺いながら「船が出るときに」帰るという大らかな気持ちで。

東京→八丈島→青ヶ島
①船→船
 ※意外にも、前の晩竹芝桟橋発で翌日中に青ヶ島上陸が可能。しかし、青ヶ島への船の欠航率は高いのでリスキー(50%程)。

②船→ヘリ
 ※これが良さそうに見えるが、乗継ぎが間に合わないため、八丈島1泊必須。

③飛行機→船
 ※こちらも天候さえ良ければその日のうちに青ヶ島上陸が果たせるプランだが、青ヶ島への船の欠航率が高いためやはりリスキー。

④飛行機→ヘリ
 ※お金はかかるが、乗継ぎもよくその日のうちに青ヶ島に上陸できる確率が最も高い。


<島内の移動>
私は基本的に徒歩で移動したが、アップダウンが多いためレンタカーで回るのがセオリーなのかも。ただ、車で移動してしまうとわりとあっという間にぐるっと回れてしまうだろう。
※町中、池之沢周辺ともにさほど広くないのに道は比較的分かりにくい。
※東台所神社と大里神社の参道に玉石が敷き詰められているのだが、これがかなりの傾斜で思いの外危険度が高い。登山に慣らした過去のある私だが、滑り落ちるんじゃないかという恐怖から東台所神社からの下りの参道(傾斜)を下れず迂回した。

参考までに私の徒歩の移動時間を記してみる。
三宝港→ヘリポート 1時間40分
ヘリポート→三宝港 1時間15分
三宝港→キャンプ場    25分
キャンプ場→三宝港    20分
キャンプ場→丸山お鉢巡り→キャンプ場 30分
キャンプ場→大橋水源   40分
ヘリポート→東台所神社  45分
東台所神社→大凸部    15分※玉石の階段経由
東台所神社→大凸部    40分※玉石の階段下れず迂回した場合


<キャンプ場>
村有地を整備し無料で提供して頂いている。ありがたい。
三宝港かヘリポートか村役場にて申請が必要。
10張りくらい設営可能。
飲料水なし。炊事場あり。水洗トイレあり。
ゴミは分別しヘリポートか港で回収。
歩いて5分かからないところに地熱釜があり、蒸気で調理可能。
携帯(ソフトバンク)電波良好。
キャンプ場のある池之沢地区には人が住んでいないため、夜になると徒歩1時間半圏内に人がいない状態になる。(しゃぶしゃぶの鍋の底に1人ポツンといる感じ。)緊急時に島内の誰か宛に連絡できるようにしておく必要がある。夜1人でキャンプしていて心細くなったことはいい思い出。

<地熱釜>
蒸し料理が可能。
卵25分、じゃがいも60分、米1合70分程度。
卵やソーセージはパックごと釜に投入した方がいいと教えられた。割れ汚れを防ぐためか?

米は試行錯誤の末、下記方法で上手くいった。
①ジップロックに米投入
②米の高さの倍の高さまで水投入
③15分給水
④破裂したらやばいのでコッヘルに載せ釜に投入
⑤サウナに入り出たときに完成(70分)

失敗Ⅰ.通常火にかける要領でコッヘルで炊こうとすると芯が残った。
失敗Ⅱ.給水米を布に包んで蒸したら恐ろしく芯が残った。


<神社>
島の主要な神社と思われる4つの神社(金毘羅神社、東台所神社、大里神社、渡海神社)には石場様(いしばさま)と呼ばれる石でできた神様を祀った場所がある。
私は特に信心深いわけではないが、妙に雰囲気があったのでそこでお参りさせて頂いた。
※トップの写真は大里神社の石場様。

<荷物>
青ヶ島へのヘリは手荷物5kg超過で1kgあたり220円。
20Lリュック700g、テント1700g、シュラフ600g、レジャーシート150g、折り畳み傘160g、米4合 600g、コッヘル200g、その他(フォーク、プラティパス、ヘッドランプ、携帯充電器、地図)でジャスト5kgだった。

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