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2月19日、初めて南アフリカ共和国のダーバンを訪れた。日本からは香港まで約5時間、10時間の接続でヨハネスブルグまで約12時間、4時間の接続で更に南ア航空の国内線でダーバンまで約1時間、南米ほどではないとしてもやはり遠い。実は赤道を超えて南半球を訪れるのも初めてである。南半球と言えば、幼いころから北半球では絶対に見ることのできない南十字星とマゼラン星雲を見ることが夢であったが、今回の1週間の滞在はほとんどが雨、または曇天でこの夢を果たすことは次回に持ち越しとなった。<br /><br />南ア共和国は人口は約5,100万人、首都はプレトリア、イギリス連邦加盟国である。何と言ってもアパルトヘイト政策のイメージが圧倒的に強い。事実1994年まではこの人種差別政策は合法的なものであった。同時に金やダイヤモンドの世界的産地で民主化後の経済発展も注目されており、進出している日本企業も多い。アフリカ最大の経済大国で、アフリカ唯一のG20参加国であり、BRICS諸国に次ぐ成長市場としても無視できない。反面犯罪大国であり、危険地域の一人歩きは絶対禁止、車を止められても窓を開けてはいけない、などと指導を受けて来たほど治安は悪く、教育水準の低い貧困層、国民の30%が感染していると言われるエイズなど懸念材料も多い。空港など公共のトイレに、無料のコンドームが置いてあることには驚かされた。<br /><br />大航海時代が始まった15世紀末にポルトガル人が喜望峰に到達、1652年にはオランダ人がこの地に到来し喜望峰を中継基地とした。それ以後オランダ人移民が増加し、ケープタウンを植民地化した。18世紀末には金やダイヤモンドの鉱脈を狙ってイギリス人が到来し勢力を強め、19世紀初頭にこの地はオランダからイギリスへ譲渡されイギリス人が多く移住、英語が公用語となるなどイギリスの影響が強まった。その後1910年に南アフリカ連邦がイギリスから独立、翌1911年には人種差別法が制定され、それ以降アパルトヘイト政策を強力に推進した。しかしイギリスからの強い批判を受け、1961年にはイギリス連邦を離脱、その後冷戦の終結した1990年代に入ると、デ・クラーク大統領はアパルトヘイト関連法の全廃を決定するという英断を下し、1994年にネルソン・マンデラ議長が大統領に就任、アパルトヘイト廃止に伴いイギリス連邦と国連に復帰した。<br /><br />さて、ダーバンはヨハネスブルグ、ケープタウンに次ぐ人口規模で約320万人、ズールー族が最も多く、またインドからの移民が約80万人いる。1497年 バスコ・ダ・ガマがこの地を訪れ、1824年にはズールー王国の王シャカ・ズールーより領土を獲得し、イギリス移民により港の開発が始まる。このころ当時のケープ植民地総督ダーバン卿にちなんでダーバンと呼ばれるようになった。古くからの国際高級リゾート地であり、海沿いには大型のリゾートホテルが立ち並ぶ。このためインフラが整っており、スポーツ国際大会や、国連などの国際会議の開催地として選ばれている。2010年にはFIFAワールドカップの会場となったことは記憶に新しい。この機会に新国際空港、高速道路などが更に整備されている。<br /><br />ヨハネスブルグが世界の犯罪首都と言われ、他の南アフリカの都市と同様にダーバンの治安は悪い。ロシアでもスリや強盗の被害は相変わらず耳にするが、この国では銃を持った強盗団がおり、観光客が襲撃されるなど悪質な事件も発生しているという。そんな状況なので、週末のダーバン市内観光も、慎重にホテル手配のタクシーで、恐る恐るリキシャバスという観光バスを選んだ。2階建てバスの2階は非常に日差しが強く、日焼け止めクリームが必要なほどだった。周囲のドイツ、アメリカ、インド、またケープタウンから来た人達とはすぐにうちとけ会話を交わした。若いドイツの女性は一人旅でレンタカーでレソトを訪れたり、ドイツの年配のご夫妻はヨハネスブルグからレンタカーで走って来たとか、アメリカの子連れのご家族はジンバブエでヴィクトリア滝を見て来た、など皆さん活発だ。一方小生は今回はこのバスツアーがせいぜいだ。<br /><br />バスツアーの前にタクシードライバーが、リゾートホテルの並ぶ海岸沿いと、ワールドカップ会場となった競技場を案内してくれた。この競技場を支えるアーチの上を、スカイカーというカプセルが登って行き、頂上では海岸沿いの高級リゾートホテルなどを一望できる。リキシャバスはこの近くから出発し、海岸沿いのスポット、イギリス支配の影響の残る旧市街、明らかにインド人地区である旧市街(ただしインドよりもはるかに清潔だ)、南半球最大のモスクのあるイスラム教地区、そして小高い丘の上の高級住宅街を回って出発地の海岸に戻ってきた。ドイツ人夫妻からコーヒーに誘われたが、ホテルのタクシーが待ち構えているためこのお誘いは泣く泣くお断りせざるを得なかった。<br /><br />無事に1週間の南ア共和国でのミッションを終えて、ドバイ経由のエミレーツ航空でサンクトペテルブルクに向かう、過酷なツアーが続く。

南ア共和国のダーバン : 2010年ワールドカップが開催された国際リゾート都市

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2014/02/20 - 2014/02/26

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ハンク

ハンクさん

2月19日、初めて南アフリカ共和国のダーバンを訪れた。日本からは香港まで約5時間、10時間の接続でヨハネスブルグまで約12時間、4時間の接続で更に南ア航空の国内線でダーバンまで約1時間、南米ほどではないとしてもやはり遠い。実は赤道を超えて南半球を訪れるのも初めてである。南半球と言えば、幼いころから北半球では絶対に見ることのできない南十字星とマゼラン星雲を見ることが夢であったが、今回の1週間の滞在はほとんどが雨、または曇天でこの夢を果たすことは次回に持ち越しとなった。

南ア共和国は人口は約5,100万人、首都はプレトリア、イギリス連邦加盟国である。何と言ってもアパルトヘイト政策のイメージが圧倒的に強い。事実1994年まではこの人種差別政策は合法的なものであった。同時に金やダイヤモンドの世界的産地で民主化後の経済発展も注目されており、進出している日本企業も多い。アフリカ最大の経済大国で、アフリカ唯一のG20参加国であり、BRICS諸国に次ぐ成長市場としても無視できない。反面犯罪大国であり、危険地域の一人歩きは絶対禁止、車を止められても窓を開けてはいけない、などと指導を受けて来たほど治安は悪く、教育水準の低い貧困層、国民の30%が感染していると言われるエイズなど懸念材料も多い。空港など公共のトイレに、無料のコンドームが置いてあることには驚かされた。

大航海時代が始まった15世紀末にポルトガル人が喜望峰に到達、1652年にはオランダ人がこの地に到来し喜望峰を中継基地とした。それ以後オランダ人移民が増加し、ケープタウンを植民地化した。18世紀末には金やダイヤモンドの鉱脈を狙ってイギリス人が到来し勢力を強め、19世紀初頭にこの地はオランダからイギリスへ譲渡されイギリス人が多く移住、英語が公用語となるなどイギリスの影響が強まった。その後1910年に南アフリカ連邦がイギリスから独立、翌1911年には人種差別法が制定され、それ以降アパルトヘイト政策を強力に推進した。しかしイギリスからの強い批判を受け、1961年にはイギリス連邦を離脱、その後冷戦の終結した1990年代に入ると、デ・クラーク大統領はアパルトヘイト関連法の全廃を決定するという英断を下し、1994年にネルソン・マンデラ議長が大統領に就任、アパルトヘイト廃止に伴いイギリス連邦と国連に復帰した。

さて、ダーバンはヨハネスブルグ、ケープタウンに次ぐ人口規模で約320万人、ズールー族が最も多く、またインドからの移民が約80万人いる。1497年 バスコ・ダ・ガマがこの地を訪れ、1824年にはズールー王国の王シャカ・ズールーより領土を獲得し、イギリス移民により港の開発が始まる。このころ当時のケープ植民地総督ダーバン卿にちなんでダーバンと呼ばれるようになった。古くからの国際高級リゾート地であり、海沿いには大型のリゾートホテルが立ち並ぶ。このためインフラが整っており、スポーツ国際大会や、国連などの国際会議の開催地として選ばれている。2010年にはFIFAワールドカップの会場となったことは記憶に新しい。この機会に新国際空港、高速道路などが更に整備されている。

ヨハネスブルグが世界の犯罪首都と言われ、他の南アフリカの都市と同様にダーバンの治安は悪い。ロシアでもスリや強盗の被害は相変わらず耳にするが、この国では銃を持った強盗団がおり、観光客が襲撃されるなど悪質な事件も発生しているという。そんな状況なので、週末のダーバン市内観光も、慎重にホテル手配のタクシーで、恐る恐るリキシャバスという観光バスを選んだ。2階建てバスの2階は非常に日差しが強く、日焼け止めクリームが必要なほどだった。周囲のドイツ、アメリカ、インド、またケープタウンから来た人達とはすぐにうちとけ会話を交わした。若いドイツの女性は一人旅でレンタカーでレソトを訪れたり、ドイツの年配のご夫妻はヨハネスブルグからレンタカーで走って来たとか、アメリカの子連れのご家族はジンバブエでヴィクトリア滝を見て来た、など皆さん活発だ。一方小生は今回はこのバスツアーがせいぜいだ。

バスツアーの前にタクシードライバーが、リゾートホテルの並ぶ海岸沿いと、ワールドカップ会場となった競技場を案内してくれた。この競技場を支えるアーチの上を、スカイカーというカプセルが登って行き、頂上では海岸沿いの高級リゾートホテルなどを一望できる。リキシャバスはこの近くから出発し、海岸沿いのスポット、イギリス支配の影響の残る旧市街、明らかにインド人地区である旧市街(ただしインドよりもはるかに清潔だ)、南半球最大のモスクのあるイスラム教地区、そして小高い丘の上の高級住宅街を回って出発地の海岸に戻ってきた。ドイツ人夫妻からコーヒーに誘われたが、ホテルのタクシーが待ち構えているためこのお誘いは泣く泣くお断りせざるを得なかった。

無事に1週間の南ア共和国でのミッションを終えて、ドバイ経由のエミレーツ航空でサンクトペテルブルクに向かう、過酷なツアーが続く。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
4.0
グルメ
3.5
ショッピング
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
観光バス タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
キャセイパシフィック航空
旅行の手配内容
個別手配
  • ヨハネスブルグからダーバンへの移動は南ア航空

    ヨハネスブルグからダーバンへの移動は南ア航空

  • 飛行機からのダーバンの海岸沿いのホテルを眺める

    飛行機からのダーバンの海岸沿いのホテルを眺める

  • ダーバンのリゾートホテル

    ダーバンのリゾートホテル

  • ダーバンの海岸沿いのリゾート地

    ダーバンの海岸沿いのリゾート地

  • ダーバンの海岸沿いの高級ホテル

    イチオシ

    ダーバンの海岸沿いの高級ホテル

  • ダーバンの海岸沿いの高級ホテル、ビバリーヒルズホテル

    ダーバンの海岸沿いの高級ホテル、ビバリーヒルズホテル

  • 海岸に突き出る散歩道

    海岸に突き出る散歩道

  • 2010年ワールドカップの会場となったスタジアム

    2010年ワールドカップの会場となったスタジアム

  • スタジアムの頂上に登るスカイカー

    スタジアムの頂上に登るスカイカー

  • スタジアム頂上からラグビー場を眺める

    スタジアム頂上からラグビー場を眺める

  • スタジアム頂上からの眺め

    スタジアム頂上からの眺め

  • ダーバン海岸沿いのリゾートホテル

    ダーバン海岸沿いのリゾートホテル

  • ダーバンのビーチの風景

    ダーバンのビーチの風景

  • 海岸沿いの土産物売り場

    海岸沿いの土産物売り場

  • 土産物の動物のミニチュア

    土産物の動物のミニチュア

  • テーマパークのシャカ・マリンパーク

    テーマパークのシャカ・マリンパーク

  • マリンパークで遊ぶ家族連れ

    マリンパークで遊ぶ家族連れ

  • リキシャツアーバス

    リキシャツアーバス

  • ダーバン港に並ぶクレーン

    ダーバン港に並ぶクレーン

  • バスコ・ダ・ガマの記念日

    バスコ・ダ・ガマの記念日

  • ダーバンのイギリス風建築

    ダーバンのイギリス風建築

  • ダーバンのインド人街

    ダーバンのインド人街

  • 南半球最大のモスク、ジャマ・マスジット・モスク

    南半球最大のモスク、ジャマ・マスジット・モスク

  • 2階建てのリキシャバスの2階デッキ

    2階建てのリキシャバスの2階デッキ

  • ダーバン旧市街のイギリス風建築

    ダーバン旧市街のイギリス風建築

  • 路上のマーケット

    路上のマーケット

  • ダーバン旧市街のイギリス風建築

    ダーバン旧市街のイギリス風建築

  • ダーバンのメインストリートの風景

    ダーバンのメインストリートの風景

  • ネルソン・マンデラ大統領が設立した教育施設

    ネルソン・マンデラ大統領が設立した教育施設

  • 巨大なモーニングマーケットの建物

    巨大なモーニングマーケットの建物

  • ダーバンの市民の足、通勤電車

    ダーバンの市民の足、通勤電車

  • ゲートウェイ・ショッピングセンターの巨大空間

    ゲートウェイ・ショッピングセンターの巨大空間

  • ゲートウェイ・ショッピングセンターに近いホテル

    ゲートウェイ・ショッピングセンターに近いホテル

  • 空港のトイレに設置してあるコンドーム

    空港のトイレに設置してあるコンドーム

  • 2010年ワールドカップに合わせ開港した新国際空港

    2010年ワールドカップに合わせ開港した新国際空港

  • 近代的な新国際空港の内部

    近代的な新国際空港の内部

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