2014/02/15 - 2014/02/16
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かずおさん
進水式(しんすいしき)は、造船において造船台で組み立てられた新造船舶を初めて水に触れさせる作業・儀式のこと。進水式と同時に船の命名式が行われるのが通例。進水式が終わると、艤装が開始され、それが終了するとようやく竣工し船舶として完成体となる。(Wikipediaより引用)
実際に見に行った人のブログや動画を見て、かねてより一度見てみたかった進水式。そんな進水式を一般公開している造船所は瀬戸内海にもいくつかあり、いずれも会社のホームページで日時や場所の情報を掲載しているのですが・・・式は平日に行われることがほとんどでなかなか見る機会がありませんでした。どの造船所も数ヶ月に1回行われているので時々思い出したように情報を漁っていたのですが、ついにそのチャンスが来ましたようです。場所は尾道市の生口島にある内海造船瀬戸田工場で時間は日曜日の12時10分、進水する船は2,515tのフェリーとのこと。どこの船かは書かれていませんでいたが調べてみると八幡浜から別府を結ぶ宇和島運輸フェリーのようです。これなら就航後に乗りに行くという楽しみもできそうですし、何の予定もない日だったので迷わず行くことを即決しました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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尾道へ来るのは11月に三原の海霧を見に来て以来約3ヶ月ぶり。進水式の時間には当日の朝神戸を出ても間に合いますが余裕をもって土曜日の夜のうちに移動して前回と同じく三原に泊まり、日の出を撮るために早朝の電車に揺られて尾道まで来ました。
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尾道駅あたりからでも遠くに見えている尾道大橋ですが、その近くまで行き橋の間から昇る日の出を見てみようと思います。辺りは静寂そのもので、時折通り過ぎて行く船のエンジン音が聞こえてくるくらいのもの。
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一日の始まり、予報によれば今日は晴れのち曇りとなっていますが日中は概ね天気は持ちそう、期待が高まってきます。
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望遠で撮ってみます。
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写真を撮っている場所は漁協の前、たくさん停められている漁船のうちの一つが出航していきました。この時期は何が獲れるのかな?
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今日はこの後尾道駅でレンタサイクルを借りたら、すぐ近くの桟橋から造船所のある瀬戸田行きの船に自転車と一緒に乗り、あとは因島、向島と自転車で走って尾道駅へ戻ってくる予定。
船の時間まで1時間40分ほどあるのでその間に朝食とします。 -
尾道駅前まで戻ってきました。渡船が動いていると町も動いていると実感できます。
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海に面した6階建ての建物はグリーンヒルホテル尾道。中のレストランでモーニングビュッフェをやっているので入りましょう。
グリーンヒルホテル尾道 宿・ホテル
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レストランは2階にあり、海に面したオーシャンビュー(と言っていいのか?)まだ7時半頃と宿泊客には少し早かったからか空いており余裕で窓側の席に座れました。
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和洋のビュッフェでしっかり食べておきましょう。ついつい食べ過ぎてしまいそうですがこの後自転車に乗るのに大丈夫か??
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グリーンヒルホテルの1階が乗船券の販売所となっているので先にもう一度船の時間を確認してから、少し離れた場所にあるレンタサイクルへ。観光地のレンタサイクルとしてはかなり安い500円で1日借りることが出来ます。しまなみ海道を走って途中の島や今治での返却も出来ますがその場合は1,000円の乗り捨て料がかかります。
しまなみ海道 レンタルサイクル 乗り物
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船乗り場まで戻ってきました。この後瀬戸田行きになるのはどの船かな?
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「シトラス」と書かれた真っ黄色の派手な高速船がこちらへ向かってきます。この辺りの島々はみかんをはじめ柑橘類の栽培もしているのでそれが由来だということは想像できますが・・・しかし目立つなぁ。
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シトラスが折り返し瀬戸田行きになるのかと思いきや、すでに停まっていた藤馬と書かれた白い船の方がどうやらこれから乗船する船のようで。準備が出来たようで、自転車と一緒に乗り込みます。
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乗客は自分を入れても10人ほど、進水式があるのでもっと乗ってくるものかとも思いましたがまだこの時間ではそんな人はいない?
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尾道水道を西へ向けて航行。大小の造船所がいくつも見えてきます。
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奥に見えている山は鳴滝山。10年以上前にあった山火事のためにいまだにはげ山となっている部分が見えています・・・そして手前には新浜の桟橋、この船はここでも乗り降り出来ますが誰も乗る人も見えず、降りる人もいないので汽笛を鳴らして通過です。
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ここで一気にスピードアップ、高速船らしく疾走を始めます。
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進行方向左側に見えている岩子島に沿って左へ旋回、南に進路を取ります。
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岩子島の沖に浮かぶ鯨島が見えてきました。2つあるうちのこちらは小鯨島のようです。
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奥は大鯨島、小鯨島には穴が開いています。先月行った松島にも鐘島という穴の空いた島がありましたね〜こちらは綺麗に丸い穴になっています。
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離島へ大きな重機を運ぶにはこのように台船に載せるのですね〜確かに橋を通るわけにいかなさそうでしょうし。
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因島大橋が左手に見えてきました。JR山陽線や国道2号からも遠巻きに見えますが、それよりはかなり近くに見えます。どうしても逆光になってしまうのが残念ですが。。。
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大きなクレーンがいくつも並ぶこちらは因島の三和ドック、船の修繕専門のドックだそうです。
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大きなドックを見ながら重井港に到着しました。
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ここで2人が下船したらすぐに出発。
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正面にはまだ橋の架かっていない佐木島、左奥にはこれから向かう生口島を見ながら進みます。
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平地の少ないことがよくわかります。斜面に植えられているのはみかんかな?
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佐木島の須ノ上も時刻表に載っているものの乗降はないようなので沖をそのまま通過。まるでバスのようです。
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鋼材を載せた台船が浮かんでいます。引っ張るタグボートもなく・・・どうしたのでしょうかね。
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生口島の沖に浮かぶ小さな島を見ながら・・・
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地図を見る限りそろそろ瀬戸田も近いはず、そして造船所も見えてくるはず・・・
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見えました!「津軽海峡フェリー」と大きく書かれた白い船が目立っているここが内海造船の瀬戸田工場です!
津軽海峡フェリーの新造船「ブルーマーメイド」は12月に進水式を終えていて現在は内装工事中のようです。4月からは書かれている通り青森から函館の津軽海峡を結ぶ航路に就航するそうで。 -
これからこの造船所の沖をぐるっと回り込んで瀬戸田の港へ着きます。瀬戸田の進水式会場へ向かうだけならしまなみ海道のバスや、昨晩泊まった三原からのフェリーを使うことも出来ましたが、こうして造船所をじっくり見られるということでこの航路を選んだのでした・・・この航路が唯一この場所を通るので。
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そして右奥に見えている白と緑の船、どうやらこちらが本日の主役である宇和島運輸フェリーの新造船ですね!万国旗が掲げられて、特別な船であることがわかります。進水式まであと3時間弱、既に準備が進められているのでしょうか。
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あかつき丸と言うのですね〜・・・って、まだ命名式前なので、今はあくまで仮の名前ってことですね?
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外板も塗装されたままでピカピカ。
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逆光になりながらも反対側からも撮ってみます。進水式会場と見られる場所には既に紅白の幕が張られていますね。
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海上保安庁の船もいました。
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逆光で厳しいですが真横から見た新造船。
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ふと進行方向右側を見ると見覚えのある山が、左の山が竜王山で右奥が筆影山ですね。海霧を見に来てからもう3ヶ月近く経つのですね・・・
竜王山の麓に見えているのはみはらし温泉かな?海を見ながら入る温泉は気持ち良さそうなので一度行ってみたいと思いつつなかなか行けないところなのです。。。 -
高根大橋が見えてきました。いよいよ瀬戸田の桟橋に到着です。
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鮮やかな黄色い橋をくぐって・・・
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瀬戸田港に到着。尾道から40分ほどの乗船でしたが、なかなか見どころもあり景色を楽しめました。やっぱり船旅はいいものですね〜
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ここまで乗せてきてくれた高速船はそのまま尾道へと折り返し。ここまでの乗客と入れ替わりに尾道へ向かう人を乗せたらすぐに出航していきました。
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恐らく進水式は大勢の来場者があることが予想されるので早いうちに造船所に向かう方が良さそうだけれども流石に今からでは早すぎるよな?ということで少しだけこの瀬戸田の町を自転車で散策してみたいと思います。
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う〜ん・・・これはいいのだろうか。まぁ、改正後の時間が遅くなる分には問題ないか。
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綺麗な弧を描く高根大橋、派手な色ですが何故かしっくり似合っているように見えます。
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尾道行きに続いて三原へ向かう船が出航。
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三原といえば港のすぐ近くに新幹線の駅がある町、神戸から最速でこの場所まで来るには三原経由が一番かな?今度はそんな乗り継ぎもしてみたいかも。
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それではふらっと自転車で町の中を走ってみましょう。海沿いに走って見えてきたのは亀の首地蔵。
亀の首地蔵 名所・史跡
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元お土産屋さんの建物でしょうか・・・
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あまり知られていないかも知れませんが広島県は国産レモンの65%を占めている名産地。特にこの瀬戸田での栽培が盛んです。
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急な坂を自転車で上がって高根大橋までやってきました。
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205mの橋を渡った先は高根島、柑橘類の栽培の盛んな周囲10kmほどの小さな島です。
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ちょうど三原からこちらへ向かってくる高速船と、須波へ向かうフェリーを一度に見られました。
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高根大橋をくぐって瀬戸田港へ。
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続いてやってきたのは向上寺、瀬戸田の港を見下ろす高台にある1403年創建といわれる歴史あるお寺です。
向上寺 寺・神社・教会
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銅の鐘は県指定の重要文化財だそうです。
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本堂と、奥には三重塔。
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1432年の完成という三重塔は国宝に指定されています。高さは19mとのこと。
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ここからは拝観料が必要、100円を投入口に入れて三重塔目指して階段を上ります。
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極彩色と言えばいいのでしょうか、朱色が鮮やかな三重塔。バランスの取れた美しい形状をしています。
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瀬戸田は画家の平山郁夫氏の出身地。スケッチをした場所がいくつもの場所にあります。
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三重塔と、眼下に広がる瀬戸田の町、そして瀬戸内海。遠くには大三島へとつながる多々羅大橋も見えていますね。
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そして反対の方向を振り返れば、これから向かう内海造船の工場が見えています。あと2時間弱で進水するフェリーが目立っています。
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再び三重塔の前を通って階段を下ります。
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道端には花をつけた梅の木、今日は天気も良くて寒くもなく外を動き回るにはちょうど良い気候。内海造船のホームページによれば「進水式は必ず晴れる」というジンクスがあるようですが、今日もバッチリ当たりました。
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尾道からの2便目の船が瀬戸田に到着。そろそろいい時間なので自分も造船所へ向かいましょうか。
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その前にちょっと寄り道を。商店街の中にある精肉店でコロッケで小腹を満たします。しまなみ海道のサイクリング途中に寄る人も多いようでちょっとした有名店です。
岡哲商店 グルメ・レストラン
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そして進水式の1時間ほど前に造船所までたどり着きましたが・・・既に駐車場には観光バスが8台ほど止まっており、車もぎっしりと。これは相当後ろのほうでの入場になるかなと思ったものの、まだバスの人などは下りて来ていないようで門の前にいるのは5〜60人くらいのように見えます。出来れば最前列で見たいもの・・・
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自分が並んだ時間あたりから次々と人がやってきて、さらにバスも立て続けにやってきました。あっという間に最後尾が見えないほどに列は伸びてしまいました。そしてどうやら最後に5台続けてやってきたバスはフェリーの発注元である宇和島運輸フェリーの関係者を乗せているようです。他にも既にバスツアーの大型観光バスも20台くらいになるのかな?大盛況です。
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そして進水式の40分前となる11時30分過ぎ、列が動き始めて工場内へと入ります。この雰囲気良いですね〜期待が高まってきます。
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これも建造中の船の一部でしょうか。今日進水式のフェリーは2,500t程度ですが、さらに大きな貨物船なども造っているのでスケールがデカイです。
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お、今日の主役が見えてきた!
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ちょうど列に並んだタイミングが良かったようです、慌てて動くことなく最前列をゲット。見物スペースは広く取られているので先ほどいた大勢の人でも収容できそうです。いやいやそれにしても、デカイ!改めてこうして目の前で見ると。。。手前に写っている作業員さんと比べても分かりますがとにかく圧倒されそうな大きさです。
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この巨体がこれから向こうに見えている海へと滑りこむということで、迫力ありそうなシーンを想像してワクワクしてきます。海に入ってしまうと船の下の部分は見えなくなってしまうので、それで普段港で見るフェリーよりも大きく見えるのでしょうね。
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テントでは式の準備が進められています。
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窓には青色の保護シート?あぁ〜これビリーーッとめくったら気持ちよさそう。
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海の方ではタグボートがうろうろしています。まだ自力で動けない新造船は進水後にタグボートに引っ張られて移動するようですので、こちらもその準備中なのでしょう。
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進水と同時に空へ放たれるのでしょう、たくさんの風船が。他にも進水式を見に来ている子供たちにも風船を配っていて、同じタイミングで放すようにしているようです。
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命名式前なので船の名前は紅白の幕で隠されています。
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そしてこちらが進水式では欠かせないシャンパン、進水と同時に船体に叩きつけて割ることで航海の無事を祈るという古くからの慣習です。
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これからの式の流れを造船所の方が説明してくれます。12時10分に船会社の方々が席に到着し、国旗掲揚、命名式、そして「一番、二番、三番」の号令で順番に船の留め具が外されていよいよ海へと向けて滑り始めるとのこと。動き始めると同時にシャンパンが割れて、次にくす玉が割れ・・・シャッターチャンスが次々やってくるので逃さないようにしないと。
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船を動かすスクリュー、これもこんな機会でしか見ることは出来ませんね。
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会場内で流れていた音楽が止み、テントの方を見ると既に着席した関係者がずらりと。いよいよ命名式と進水式が始まります。今回シャンパンに繋がれたワイヤーを切断する役割は宇和島運輸社長のお孫さんだそうです。いい思い出になるといいですね〜
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まずは国旗掲揚、国歌の流れる中ゆっくりと日の丸が上がります。
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次に命名式、伊予銀行の支店長さんがマイクの前に立ちます。
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「命名、本船をあかつき丸と命名する」
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船名を覆っていた幕が外され、この船に「あかつき丸」の名前が付けられました。これから数多くの航海を続けることとなるでしょうが、いつまでも無事であってほしいものです。
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進水作業を始めるとのアナウンスに続いて鐘が7回鳴らされました。
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「進水作業、開始!」サイレンが鳴り響き緊張感が高まります。
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一番の合図で敷板の取り外し、二番の合図で第一安全装置の解除、三番の合図で第二安全装置の解除。最前列でも作業の様子はうかがえませんでしたが、順番に準備が進められているようです。
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そしていよいよ支綱切断です!
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ガシャーン!と大きな音が響き、船が滑り始めました!
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無事シャンパンも割れています。
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船の底から滑車の上を滑る大きな音が、あがる歓声と拍手、そしてシャッター音。。。目の前の巨体が動いています!
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くす玉が割れ、大空へと放たれた風船が。いよいよクライマックス!
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かなり速いです、みるみるうちに船体は陸上を離れて海へと滑りこんでいきます。
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いい感じで子供の放した風船が写り込んだのでもう一枚。
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カラフルなテープをたなびかせて進水していきます。
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鐘が今度は3回鳴らされて無事進水作業と進水式は終了。さっきまで目の前にいた船があんな場所まで・・・
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拍手の中で式を無事終えたら今度は船は内装工事に入るためにすぐ移動を始めます。先ほどからうろうろしていたタグボート2隻で動かすようです。
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タグボートに挟まれて移動中・・・
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向きを変えて、ここからは見えない工場の裏側の方へと進んでいきました。
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無事に作業を終えて緊張から安堵へと変わっていることでしょう、式の片付けが始まっています。
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ふと海の方を見るとここまで乗ってきた藤馬が。あのような小型船の進水はどのようにしているのでしょうかね?
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さっきまであかつき丸のいた船台は主がいなくなりガランと。進水式は満潮の時間に合わせて行われるので、今がちょうど潮の高い時間なのでしょう。
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巨大な船が滑る様は初めて見ましたが、いやしかし素晴らしいものを見せてもらいました。このような場を設けてくれた内海造船さんと宇和島運輸フェリーさんには感謝です。会場にはまだ人も残っていますがそろそろ自分はここを後にします。
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また出来れば土日にやってくださいね、また見に来ますので。
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駐輪場に停めていた自転車に乗って、一路尾道を今度は陸路で目指します。生口島を右回りに走るとしばらくして海を挟んで造船所がまた見えてきました。
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4月の就航ということだからもうすぐこの瀬戸内海ともお別れですね、津軽海峡は電車でしか通ったことないですが今度乗りに行こう。
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そしてこちらが本日進水した宇和島運輸フェリーのあかつき丸、くす玉はつけたままですがすでに紅白の幕は取り除かれていますね。こちらは6月に八幡浜と別府を結ぶ航路に就航するとのこと。いつになるかわからないけど絶対乗りに行きますからね。
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ずっと見てみたかった進水式を見ることが出来て大満足、今回はフェリーというのも良かったですね〜貨物船では後日乗りに行くことは出来ませんから・・・
ということで瀬戸田の町を背に自転車を走らせて生口橋を目指します。 -
生口島は「島ごと美術館」ということでオブジェが全部で17ヶ所に設置されています。これもそのうちの一つで「地殻」だそうです。
島ごと美術館 美術館・博物館
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地殻から少し進むと生口橋が目の前に現れました。因島とをつなぐ全長790mの橋です。
生口橋 名所・史跡
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自転車道を使って橋の高さまで上りますが、これが結構キツイのです・・・
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この橋の近くにも造船所が。
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今日は風も弱く本当に穏やかな天気、橋の上も気持ちよく走れます。
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因島に渡るのは初めて、平坦な海沿いを走って尾道を目指すのが本ルートですがここは敢えて島の反対側へと山越えをします。
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山越えをしてやってきたのは因島水軍城、全国で唯一の水軍のお城です。
因島水軍城 名所・史跡
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小ぶりな天守閣はもちろん復元ですが、山の上に建っている様は絵になります。
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室町時代から戦国時代にこの辺りの瀬戸内海を治めていた村上水軍についての紹介や資料があり、そちらを見てから天守閣に登ってみます。
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海が見えるものかなぁ〜と期待しましたが、どうやらそうではないようです・・・窓は開けられますが、見えるのは周辺のみかん畑や隣のお寺の墓地など・・・
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ここのお城は外から見た方がいいようですね。
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お、遠くに見えているのは最近引退した豪華客船で有名なふじ丸ではないですか。このあたりの造船所で改装中だということは事前に調べていた中で知っていましたがまさかこんなところで見つけられるとは。
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そして正面に見えてきたのは因島大橋。もうこれを渡れば向島、尾道が近づいてきました。
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因島大橋 名所・史跡
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目の前に見えている海域は布刈瀬戸と呼ばれているそうで、潮の流れの速い難所でもあるようです。そんな難所の安全を守る大浜崎灯台。明治43年に建てられたものだそうです。
大浜埼灯台記念館(旧大浜崎通航潮流信号所) 美術館・博物館
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遠くには向島と岩子島を結ぶ向島大橋が見えています。その先はもう尾道水道を挟んで尾道の町が。もうひと踏ん張りです。
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JR山陽線や国道2号線の尾道〜糸崎の間でよく遠巻きにその姿を見ていますが、こうして因島から見るのは初めて。1,270mある吊り橋で、1983年の完成当時は日本最長のものだったそうです。15年後の開通である現在世界最長の明石海峡大橋が3,911mですから技術の進歩は凄いものです。
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この時点でまだ時間は15時過ぎ、先が見えてきて余裕があるので橋を見下ろすスポットまで来てみました。
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狭い海域ですが次々に船がやってきます。
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大浜崎灯台と向島大橋、そして奥には尾道の本土側が見えています。
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それでは渡りましょう、ここはしまなみ海道の橋で唯一車道と自転車、歩道が別の高さにあります。まるで瀬戸大橋を電車で走っているような気分・・・
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景色を撮ろうにも、細かい網が張られていて一眼レフではレンズが通りません・・・
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スマホでなら網をクリア出来ますが、このように綺麗には撮れません・・・
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向島に上陸、あとは平坦な海沿いの道を走って尾道を目指しましょう。
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向島大橋の横を通過。
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お、「せとか」が売っているではないですか。みかんの大トロとも呼ばれているそうで、濃厚な味わいと甘みの強さが特長とのこと。とある知っている人が絶賛していたので一度食べてみたかったのでした。しかも10個で500円とは安い!早速お土産に買ったのは言うまでもありません。
帰ってから食べてみたら、まさにその謳い文句通り、美味しくいただきました。 -
向島は何度も渡船で渡ったことがあるので、このあたりからは勝手知ったる道。福本渡船までやって来ました。
福本渡船 乗り物
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朝、日の出を見た尾道まで戻ってきました〜しまなみ海道のうちの半分にも満たない距離しか自転車で走っていませんが、それでも達成感はあるものです。
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駅近くの自転車返却場所まで最後の走りを。桟橋には尾道と瀬戸田を行き来していた藤馬が停まっていました。
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夕日が見られそうならそれまで尾道に残ることも考えましたがどうやら今日は雲に隠れてしまいそうなので、もう帰ることとします。素晴らしい進水式を見ることが出来て今日は本当に大満足でした、それでは帰ったら早速6月に就航するあかつき丸の活躍を見に行く予定を立てましょうかね。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 墨水さん 2014/02/21 22:06:31
- 進水。
- 初めまして、かずおさん今晩は。
なかなか良い、進水式でしたね。
私は短い期間ですが、造船所で仕事をした事があります。
大手の造船所でしたが、修繕の仕事ばっかりで新造船はありませんでしたので、進水式は見た事がありません。(笑)
修繕の場合は、作業着が汚れていても問題がないんですが、新造船の場合は怒られてしまいます。
(その点では、修繕の方が気楽ですね。笑)
小型の船舶の場合も、進水式は基本的に同じです。
ただ進水式には、お金が掛かるので、オーナーさんの考え方しだいで、進水式をやらない場合も有ります。
単に水につけて終わり、みたいな感じですね。
大型船舶の場合は、やはり社運が掛かってますからオーナーさんは真剣ですよね。
墨水。
- かずおさん からの返信 2014/02/21 22:46:35
- RE: 進水。
- 墨水さんはじめまして、書き込みありがとうございます。
そして当日海を見てふと何気なく思った疑問にお答えいただきまして
ありがとうございます。
そうなんですね〜小型船でも同じように紅白の幕で彩って、シャンパンを
叩きつけてお祝いするのでしょうか。迫力の大きさは違うでしょうが
それもまた見てみたいものです!でも小型船の場合は一般公開は
していないかな?
そうそう、造船所の皆さんは汚れ一つ無い綺麗な作業着や、恐らく
下ろしたてと見えるものを着ていらっしゃいました。
「今日は式だからなんだなぁ〜」と何気なくは思っていましたが、
やはりそう決まっているのですね。
修繕というのはいわゆる「ドック入り」のときの点検のことでしょうか。
ちょうど今の時期はあちこちのフェリーがドック入りするので忙しい
時期ですね〜
本職の方からのお話をありがとうございました。
つたない写真につたない旅行記を見ていただきありがとうございました。
かずお
> 初めまして、かずおさん今晩は。
> なかなか良い、進水式でしたね。
> 私は短い期間ですが、造船所で仕事をした事があります。
> 大手の造船所でしたが、修繕の仕事ばっかりで新造船はありませんでしたので、進水式は見た事がありません。(笑)
> 修繕の場合は、作業着が汚れていても問題がないんですが、新造船の場合は怒られてしまいます。
> (その点では、修繕の方が気楽ですね。笑)
>
> 小型の船舶の場合も、進水式は基本的に同じです。
> ただ進水式には、お金が掛かるので、オーナーさんの考え方しだいで、進水式をやらない場合も有ります。
> 単に水につけて終わり、みたいな感じですね。
> 大型船舶の場合は、やはり社運が掛かってますからオーナーさんは真剣ですよね。
> 墨水。
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