2011/10/01 - 2011/10/02
13位(同エリア104件中)
RAINDANCEさん
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スペイン西部、カスティーリャ・イ・レオン州サラマンカ県の県都であるサラマンカを訪れました。スペイン最古の大学があることで知られるこの学問と芸術の町は、大学や大聖堂のあるサラマンカ旧市街全体が世界遺産に登録されています。また、最も美しいカスティリャーノ(スペイン語)を話す地域としても知られており、語学を学ぶ留学生も多いとのことです。
★町を一望できるスペイン国営ホテル、パラドール・デ・サラマンカに宿泊
★ローマ教皇に4大大学に認定されたサラマンカ大学を見学
★大聖堂、貝の家、マヨール広場、と見所満載の町並みを散策
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎ソパ・デ・アホ
◎チュレトン
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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サンタンデルから400km弱、順調に高速を走れば途中休憩を入れても3時間半くらいでしょうか、サラマンカに到着です。マドリーからなら200kmほどです。
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町に着いたらまずはホテルへ。ホテル・パラドール・デ・サラマンカ。
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パラドールは、元はスペイン国営(現在は半官半民)ホテルチェーンで、古い宮殿や修道院等の歴史的建造物を改装するものや、新しいリゾート施設っぽいものと別れています。ここは後者にあたります。
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フロント。
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ラウンジ。
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広々としています。
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各階にもいたる所に寛ぎのスペースが設けられています。
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客室。
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バスルーム。
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このパラドールに来たなら、まずはここでしょう。
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カフェテリアのテラス席です。
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サラマンカの市街が見渡せます。
ここもトレドと同様に、市街を見渡せるところにパラドールが位置しています。トレドほど高台ではなく、絶景というほどではありませんが。 -
逆に、トレドでは車がないとちょっとキツイですが、ここはパラドールから歩いて市街にアプローチできます。トルメス川に沿った遊歩道に建つ、アラバル新教会(Iglesia Nueva del Arrabal )。
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鐘楼と飛梁が美しい教会です。
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パラドールから市街へ向かうには、トルメス川を渡りますが、丁度よいところにローマ橋が架かっています。
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トルメス川の水面とカテドラル。サラマンカはスペイン語で「町の麓に川のあるところ、浅瀬を見渡す町」という意味を持つ町だそうです。
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橋脚のアーチがきれいなローマ橋。
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橋を渡って東へ...まずは、サン・エステバン修道院(Convento de San Esteban)へ。
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17世紀に完成したドミニコ会の修道院とのこと。
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この中央祭壇は、サラマンカ出身のホセ・チュリゲラによる、スペイン独自のバロック様式だそうです。
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煌びやかで繊細な祭壇です。
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?勝利?の絵が描かれた聖堂内陣。
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聖具室。
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ロドリゴ・ジル・オンタニョン設計の「ソトの階段」。
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夕日に映えるプラテレスコ様式のファザードが美しい修道院です。
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続いてアナヤ広場にやって来ました。ここは、大聖堂(カテドラル)やサラマンカ大学に近い広場です。
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こちらはアナヤ宮殿。
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サラマンカ大学の正面にやって来ました。ここには、16世紀のサラマンカ大学教授であり、人文学者・詩人であったフライ・ルイス・デ・レオンの像があります。
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そして、この正面ファザードが見どころの一つです。
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16世紀に建築されたプラテレスコ様式の美しいファザードです。
右上の柱の中のドクロの彫刻の一つに、頭にカエルが乗っているものがあります。これを見つけると試験に落ちないという言い伝えがあるらしい。皆さん探してました。 -
発見!
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大学の内部も見学です。
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13世紀から始まったこの大学の歴史は、14〜15世紀の教育活動の高まりを受けて発展を遂げて行きます。
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ここは講堂でしょうか。
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教会。
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何の部屋なのかはわかりませんが…
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天井の模様が面白いので撮影。
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大学見学を終えると、外ではおめでたい風景が。
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今日は移動があったのでもう夕方近くです。ということで、カテドラルの観光は明日に持ち越しです。
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ということで、ここからは町ブラです。
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「貝の家(Casa de las Conchas)」。15世紀のゴシック様式とのこと。サンティアゴ騎士団の建物だったので、そのシンボルである貝が施されているらしい。現在は図書館として使われています。
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サン・パブロ教会(Iglesias de San Pablo)。
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これは裁判所の様です。
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素性不明の塔ですが、この町はどこを歩いても歴史を感じさせる建物だらけで、これだけの町の規模での「中世タイムスリップ度」は、トレドといい勝負ではないかと思います。
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マジョール広場の傍まで来ました。これは、広場の設計を手掛けたアルベルト・チュリゲラとそれを見守る当時の市長の像だそうです。
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そのマジョール広場にやって来ました。
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18世紀に建築されたというバロック様式のこの広場は、数あるスペインのマジョール広場の中でも最も美しいとされているそうです。ということで、眺めながら一杯。
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チュリゲラによる繊細なデザインは夜のライトアップにも美しく映え、人々の生活の中心である広場は多くの人々で賑わっていました。
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そろそろディナーにしましょう。町をぶらついてふと目にとまったレストラン「カサ・パカ(Casa Paca)」にて。
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ドアにはシールが沢山...これなら大きく外れることは無いでしょう。
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まずはワイン、私たちのお気に入りであるリオハの「ラモン・ビルバオ」で。
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パン。
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ミックス・サラダ(Ensalada mixta)。
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ソパ・デ・アホ(Sopa de ajo)、ニンニクスープ。
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チュレトン(chuleton)、牛の厚切りステーキ。
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デザートのプリン(Flan)。
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カフェで〆。
味は普通といったところでしょうか。 -
ライトアップされた建物を見ながらホテルへ戻ります。
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翌朝…今日も良い天気。
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まずは腹ごしらえです。
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パラドールの朝食ビュッフェ。
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温かい卵料理が嬉しい。
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パンも色々、チュロスもあります。
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フルーツとタルタ(ケーキ)。
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さて、腹ごしらえが済んだところでカテドラルへ。今日も快晴!
このカテドラル(大聖堂)は、新旧の聖堂がくっついています。右側の大きな方が新カテドラル(Catedral Nueva de la Asuncion de la Virgen)で、左側の塔が見えている建物が旧カテドラル(Catedral Vieja de Santa Maria)です。 -
上の写真は南からアプローチしています。(アナヤ広場の反対側)
南東側から見るとこの様な感じ。(右が新、左が旧) -
新カテドラルの南側ファザード。
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新カテドラルの西側ファザード。こちらが主のようです。
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ここにも新郎新婦が。週末の観光地ではよく見られる光景です。
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祝福しつつ見届けた後、カテドラルに入ってみましょう。
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新カテドラルは、聖堂参事会が学生のために16〜18世紀にかけてゴシック様式で建築されたものだそうです。
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クロッシング(交差部)の高いドーム。
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パイプオルガン。今から30年以上も前、ある日本人がパイプオルガン研究のためサラマンカを訪れ、古く使いものにならないこの立派なパイプオルガンを見つけ、日本の皇室まで巻き込んでその復元を実現したそうです。
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一方、旧カテドラルは1149年から約1世紀半をかけてロマネスク様式で建築されたそうです。
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中央祭壇の飾り衝立は、キリストと聖母の生涯の53場面が生き生きと描かれている15世紀のゴシック様式の代表作品とのこと。
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サン・マルティン礼拝堂の飾り絵も歴史を感じさせてくれます。
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さて、このカテドラルは屋上に登ることができます。途中の通路から見る祭壇。
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こんな風に、屋根の横の通路を渡ります。
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新カテドラルの鐘楼。
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右側の尖った塔が、旧カテドラルのガリョ(鶏)の塔。
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景色もこのように抜群です。
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新カテドラルの身廊の高さも実感できます。
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最後に、新カテドラルの北側のファザード。
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このファザードの彫刻には遊び心があります。
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謎の獣がアイスクリームを食べてます。
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そしてこれが、有名な宇宙飛行士の彫刻です。
これらは近年の修復の際に施されたらしい。 -
さて、これ以降は時間の許す限り町ブラしましょう。
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カサ・リスと呼ばれる、アールヌーヴォーとアールデコ美術館(Casa Lis, Museum of Art Nouveau and Art Deco)。
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入口の表札に”Lis”とあります。一応入ってみました。テラスからの眺めはなかなか良いです。
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カルメン教会(Iglesias del Carmen de Abajo)。
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サン・マルコス教会(Iglesias de San Marcos)。
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ウルスラス修道院(Convento de las Ursulas)。
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...というように、紹介しきれないほど沢山の歴史を感じさせる建造物。
サラマンカは、紀元前3世紀にイベリア人によって興され、ローマ人の支配、西ゴート族、アラビア人の侵略の時代を経て、1102年にアルフォンソ6世が奪還しました。 -
中世に入ると、大聖堂・大学・修道院などが設立され、多数の著名人が訪れスペインにおける確固たる地位を築いてきました。
旧市街全体が世界遺産に指定されており、スペインの歴史を作ってきた町の一つということをはっきりと感じることができる実に趣深い町です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- わんぱく大将さん 2014/04/24 07:50:16
- 私のフイルムは?
- RAINDANCEさん
ロンドン滞在中にサラマンカに3カ月、留学していたころがありました。
白黒のフイルムを沢山持っていって、ロンドンに帰ったら現像しようと思っていたのですが、仕事を始めて、忙しくなり、自分でできず、ラボにも出さず、フィルムの期限が切れてしまったので、捨ててしまい、サラマンカの写真はなにもありません。 旅行記見せていただき、え? こんなのあったか?って感じです。23年前くらいですかね。
大将
- RAINDANCEさん からの返信 2014/05/08 00:09:25
- RE: 私のフイルムは?
- 大将さん
このGWはスペインを旅していましたので、あまり4トラを見れてませんでした。今回はラ・マンチャ地方を訪問しました。旅行記はいずれ(かなり先でしょうが...)UPしたいと思います。
さて、サラマンカ。初めて行った私たちも、歴史建造物の盛り沢山ぶりに戸惑いました。もう少しマドリーに近ければ、日本でももっと有名な都市になっていたことでしょう。
といっても、私たちにとっては趣ある街ほど有名にならない方が良いですね。欲を言うと、良い雰囲気なのに「旅行ガイドも知らない」ほどの街なら最高ですよね。
RAINDANCE
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